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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

7 5月

2017/5/7(日) 甲斐選手引退試合 町田市総合体育館 『16年後の笑顔』

2017/5/7(日) 甲斐選手引退試合 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田レジェンド - CASCAVELレジェンド
CASCAVELレジェンド - KAI SHUJI FRIENDS
KAI SHUJI FRIENDS - ペスカドーラ町田レジェンド

『フットサルのすすめ』という本をご存じだろうか。

副題は『Super League 2001 Official』と打っており、2001~2003年(2000年にプレ大会を実施)にかけて行われた競技フットサルの通年全国リーグ(といっても関東7チーム+関西1チームで行われたJFA主管ではない私設リーグであるスーパーリーグのオフィシャルガイドブックである。

選手名鑑もついており未だに現役でFリーグを戦う選手は金山選手(町田)、三井選手(府中)、岩本選手(浦安)の3名のみだが、各地域リーグで選手や指導者として活躍している面々はまだまだ結構な数がおり、インターネットではほとんど情報が残っていないフットサル黎明期で彼らが期待の若手と呼ばれていた時代の貴重な文献である。

このスーパーリーグの代表が昨シーズン45歳で引退した甲斐修侍氏で、本の冒頭にあるスーパーリーグの意義を語る言葉が非常に奮っている。

『今後の課題としては、いかにして『観る楽しみ』を提供していくか、ということですね。
そして多くの人に観られることによってプレーヤーの技術も上がるわけです。
そういういい循環を作っていけば必ずスーパーリーグは成功すると思っています』

当時流行していた細めのセルフレームのサングラスから覗く笑顔がなんとも印象的だ。

それから16年。
2007年にJFA主管による全国リーグのFリーグが開幕し、2012年にはワールドカップベスト16に進出。
名実ともに日本のフットサルのレベルは大いにアップしたと思う。

観客動員数の伸び悩みはもちろんあり、プロ化も進まず、チームごとのレベルの格差もあるが、観客動員はどちらかと言うと健闘と不振が目立つチームの差が開いているのが顕著(前者が北海道/町田/すみだで後者が仙台/大阪/大分)で、2000年前半のフットサルナビやピヴォを見てみると関東リーグを戦う主力選手がインタビューでファーストフード店で週4日バイトをして生計を立てているといったことが普通に記事になっていたりもしたが、現在のトップリーグであるFリーグでは金額の過多こそあれサラリーを貰える選手は増えてきているのではと思う。
競技レベルの不均衡については、F開幕前の1996年~2006年の11年間は関東の強豪チームが全日本を8度制していて、いい選手がその時にいい環境の組織や地域に属するようになるのは競技者として当然のことだろう。

過去のエントリーで散々現状に対する不満を書いてきたが、日本フットサル界が正当に進化してきたことは間違いがない。
ただ、最近の停滞感や他競技の躍進を見ると歯がゆさや、意思決定層の無関心さが目立つように感じて率直にとても寂しい。

ゴールデンウィークの最終日、5/7(日)に行われた甲斐選手の引退試合は1990年後半からの黎明期に鎬を削った戦友たちの同窓会を、ずば抜けた股関節の柔軟性と、バランスを備えた分厚い体躯をベースに奇術のようなテクニックを操り『フットサルの神様』と称されるファルカンが見守る好イベントになった。

引退試合はペスカドーラ町田レジェンド、CASCAVELレジェンド、KAI SHUJI FRIENDSの3チームに、今年3月に全治2ヶ月の怪我を負った甲斐選手が入ってランニング15分ハーフで戦う巴戦形式。

第一試合に登場した相根選手が寄せに来た甲斐選手の状態が万全でないことを視野に捕らえるとなんでもないパスをさりげなくトラップミスしてサイドラインを割らせる。
古くから主役をよく知る戦友たちにとっては、今日のハイライトが何かの話し合いは不要ということだろう。

3試合の総当り戦はファルカンが代名詞のファルカンフェイント、アウトサイドでのリフティングからサソリの尻尾のように後ろ足を振り上げてのパス、シャチホコシュート、鎖骨の窪みを利用してボールをピタリと止めるトラップと妙技の数々をご祝儀代わりに披露して喝采を集めれば、甲斐選手が親子競演を果たし、最初に立ち上げた競技系チームのAZUR(98年全日本準優勝)のチームメートである黒岩氏とマッチアップ。
イゴール選手の肩口を負傷明けとは思えないループシュートで狙うと、これを防いだイゴール選手が申し訳なさそうに手を合わせるなど各出場者が見せる笑顔が非常に印象的だった。

ダブルタッチを活かしたサイドのドリブル突破を武器にした橋本選手がファルカン相手にファルカンフェイントからヒールリフトを見せて会場を笑いの渦に巻き込めば、ファルカンと森岡選手が抜群のテクニックと局所的なスピードアップでゴールを呼び込むなど、笑いと競技としての見せ場も十分で、職業ファルカン/趣味フットサルといった風情な神様の美技を堪能しつつ、甲斐選手になんとかゴールに絡んでもらおうという気遣いが交錯して時間が進む。

最後はこの日得点がなかった甲斐選手のために急遽審判に入った阿久津氏が突如PKを指示すると、ベンチから3チームの選手が応援に飛び出し、甲斐選手が周囲の期待と共にペナルティスポットへ。
公式戦とちょっと違った緊張感の中で放ったシュートは無常にもゴールを外れ、フロアに集まった3チームの選手がコテコテのズッコケ芸を披露した後のセカンドショットを確実に決めると、やっつけ感と愛のある胴上げでこの日の主役が宙に舞った。

フットサルに熱中して青春時代を過ごし、めでたくアラフォーを迎えた壮年の志士たち。

近いようで遠かった憧れのファルカンとの絡みと、日本の競技フットサルで長くメインキャストを務めた甲斐選手への惜別の想いが交錯する笑顔が印象的な引退試合は最高のカーテンコールで幕を閉じた。

『今後の課題としては、いかにして『観る楽しみ』を提供していくか、ということですね。
そして多くの人に観られることによってプレーヤーの技術も上がるわけです。
そういういい循環を作っていけば必ずスーパーリーグは成功すると思っています』

16年前に語った甲斐選手の言葉はシンプルだ。
だが、とても重い。

フットサルはメジャーになりうる可能性を持った魅力的なスポーツだと会場に集まった誰もが思っているだろうし、それが叶っていないことももちろん知っている。
それを叶え、年間1億円以上のサラリーを集めているのは世界中で黄色と赤の縞模様のシャツを着て町田に現れた『観る楽しみ』の権化のようなファルカンだけだろう。

2007年のFリーグ開幕。
カズこと三浦和良(Jリーグ横浜FC)が参加しベスト16に進出した2012年のワールドカップ。

ブレイクしそうでしきれない歯がゆい競技だが、マイナースポーツなんてどれもそんなものだ。

フェンシング
バドミントン
ハンドボール
ラグビー
女子サッカー

オリンピックやワールドカップで、金星、メダル、優勝と話題になった各競技も印象的なトピックや名場面は覚えているものの、数字に残る客足として定着しているかというと首を横に振らざるを得ない。
その中でフットサルが人気も待遇も一気に飛び抜けるというのは神業に近いものがあるし、一番に必要なものは残念ながら『我慢』だ。

我慢とわずかな進歩の16年間。
今回の引退試合はそんな我慢を感じさせない笑顔が沢山あった15分ハーフ×3試合で、出場した選手たちは久々に再開した戦友との同窓会を心から楽しめたのではないだろうか。

冒頭に観客動員数の伸び悩み、プロ化への停滞、チームごとのレベルの格差について触れたが、全体としては16年間で少しづつ確実に進歩している。
ふと現実を見ると暗いニュースが多かった2016年シーズンだが、新シーズンへの谷間の時期に沢山の笑顔を見れたのがとても嬉しかった。

没頭し、ジレンマを感じ、喜怒哀楽を共に感じた仲間たちはいつの間にかお腹が出て、髪には白いものが増え、笑えば目尻に皺が寄っている。
切磋琢磨した当時の戦友たちとの再開を笑い合えるのは濃い時間を過ごした彼らだけが味わえる最高のご褒美だろう。

おそらく何年か後にあるだろう誰かの引退試合でも同じ光景が広がっていてほしい。
その時、2001年の言葉をまた思い出すはずだ。



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こちらが2001年に毎日新聞社刊から出版されたフットサルのすすめ。
まれにAmazonで出品のある一冊で、あの人がこのチームに的な発見もあり。
フットサルファン歴が10年未満の人に非常にオススメ。
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試合前の整列時に森岡選手が記念撮影。
試合中は鬼気迫る気力を見せるタレントたちもこの日は笑顔。
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2004、2008年のワールドカップで日本の底を支えたふたりの闘将、難波田選手と鈴村選手。
残念ながらワールドカップには縁がなかったものの、まだまだ現役の岩本選手も交えてイイ笑顔。

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この体格差ながら異なる武器で勝負するふたりの背中。
2008年のブラジルワールドカップで対戦経験もあるファルカン選手と金山選手がガッチリ握手。
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本日の主役のふたり。
5番と12番へ炊かれてできるフラッシュの後光。
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フットサル界のレジェンドとJリーグのユースチームに所属する親子鷹の初競演。
押してもビクともしない稲田選手をマークして分かる父の偉大さ・・・。
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文中の黒岩選手とのマッチアップ。
迎え撃ついい笑顔が非常に印象的。
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試合の待ち時間で生まれたファルカン/イゴール/森岡のスリーショット。
東京の観光情報か、日本/ブラジル/中国のリーグを経験した3人の次の旅路への情報交換か。
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華試合で目立った稲田選手の強烈な右足と石渡選手の平然としたセーブ。
ここ数年グラスルーツカテゴリーで猛威を振るった闘魂のふたりはFでも全然やれそうな存在感。
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笑顔が目立った試合で突如発生したシュートファイト。
フィジカルでゴリ押しする稲田選手の仕掛けを岡山監督が後ろからユニフォームをクラッチして抑える。
普段は柔和な岡山監督が見せるシブカッコいい真剣な表情。
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こちらは闘魂劇場。
プロレス式に稲田選手に当たって盛り上げる難波田選手。
ファルカン→森岡の伯日キングのお膳立てから美味しいゴールをゲット。
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右45度からの甲斐選手の左足ループを防いだイゴールがゴメーンとばかりにこの笑顔。
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昨シーズンの町田の出世頭、日本代表にも定着しつつある原辰介選手の兄、過去に町田でゴレイロとして活躍した原章展選手が石渡選手とスイッチ。
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世界最高のテクニシャンであるファルカンの惚れ惚れするような胸板、お尻の大きさ、足首の細さ。
生で見る機会があった場合は、背中に鉄板が入ったような姿勢の良さと、それを支える均整の取れたフィジカル、試合前のルーティンである単純な足上げや、股割りの柔軟さといった彼のハードの部分にゼヒ注目してほしい。
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試合の合間にファルカンがアリーナのファンにサインとセルフィーの大サービス。
文字通りの神対応を受けようとアリーナ最前列の人口密度が急上昇。
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ダブルタッチで会場を沸かせた足技自慢の橋本選手がファルカンと対峙。
本家相手にファルカンフェイントからのヒールリフトを見せると会場は大爆笑。
町田総合に世界初のドリブル芸が誕生の瞬間・・・。
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3分ほど出場し、pepperのような動きから1ゴールを上げたFリーグ報道官の加藤未央さん
今期は報道官らしい報道を沢山お願いします・・・。
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文中のPKの場面。
『えーと。これは何のイベントだって言われて来たんだっけ・・・』とばかりに所在なさげなファルカン。
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試合後の引退セレモニー。
長く同じチームで戦った藤井選手、市原選手、前田選手、相根選手らから花束を贈られて目を抑える。
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最後はファルカンからも花束贈呈。
『えーと。これは何のイベントだって言われて来たんだっけ・・・』
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少しずつだが確実に進歩した時代を駆け抜けた卒業生からの贈る言葉。
昔もこれからも本質は16年前の言葉がすべてだろう。


20 3月

2017/3/20(月・祝)第22回全日本フットサル選手権大会 国立代々木競技場第一体育館『王者の自己肯定感』

2017/3/20(月・祝)第22回全日本フットサル選手権大会 国立代々木競技場第一体育館
◆3位決定戦
府中アスレティックFC 1 - 0 デウソン神戸
◆決勝
フウガドールすみだ 2 - 7 シュライカー大阪

古い話題だが2007年に賞金女王に輝いた上田桃子選手がTVのドキュメンタリー番組でプロとしてお金を稼げないスポーツを選択することを不思議だと発言したことがある。
 
人気も実績もない選手でなければ大した話題にもならないだろうが、当時の若手女子ゴルファーブーム真っ只中で年間1億6千万円を稼いだ若干21歳の賞金女王の発言として非常にヘイトを集め有体に言って炎上した。

他者と競い、結果に応じた報酬を得ることはごく普通なことで、成り上がりの波に乗る野心的な若者の発言として至極もっともだと思ったが、こういった発言は理屈よりも受け手の感情が優先される。
彼女が言うところの稼げないスポーツを愛好する人達からのやっかみや、ゴルフを稼げるスポーツとした先人へのリスペクトが欠けているというのが当時の論調だったと思うが、要するに『勝者として空気を読め』ということだろう。

貧すれば鈍する(貧しさによる生活苦が才気や高潔さを奪う)という言葉がある。
スポットライトが当たる前の下積みは誰にでもあるが、美談としてそこにフォーカスが当たるのは成功した後だ。
スポーツに限らず不安で暗い鍛錬の時期を越えた勝者が賞賛や利益を得るのはむしろあってほしいことで、トップランナーは後進の励みのためにも頂点に立った自己肯定感を大いに表現してほしいと思う。


22回を迎えたプロ・アマ混合トーナメントの全日本選手権はシュライカー大阪の優勝で終わった。

決勝トーナメントの8試合中、大阪以外の試合はどれも1点差のゲームで今期中盤からの大阪のクオリティーはズバ抜けていたと思う。
 
開幕以来9連覇中の唯一のプロチームである名古屋が敗れたものの、大阪の構成も名古屋と同じく違いを作れる外国人選手+脇を締める代表クラスの日本人選手という構成で、歴史が変わったと表現される今期の王位継承劇だったがプロセスは木暮監督自身が選手時代に名古屋で体験したメソッドに沿ったもので、これが日本のトップリーグで優勝するチームのモデルケースなのかなというのがシーズンを振り返ってみての印象だ(実際に引退を宣言した最後の全日本決勝トーナメントの3試合で木暮監督は出場機会を与えられていない)。

2013年の全日本決勝(すみだ4-4(PK3-4)名古屋)ではPK戦でゴールを決めた後に名古屋のリカルジーニョがすみだのサポーター席に挑発的に拳を突き立て、今年は2-0から同点になる第2PKを決めたアルトゥールがすみだのベンチの前で派手なガッツポーズを見せた。

どちらも憎々しげな行為だが、地力は劣るもののゾンビのようなしつこさや異様なテンションで会場の雰囲気をがっちりすみだに掴まれた苦しい展開の裏返しでもあり、ワールドクラスの相手をここまでいきり立たせたのは大したものだろう。

特にアルトゥールとチアゴの活躍が光った決勝戦だったが、彼らを越えるためにどうすればいいかを対戦相手もチームメイトも考えることに意義がある。
来シーズンも文字通り日本フットサル界のドデカイ目標になれる選手が日本に来てくれたことにありがとうと言いたい。

大会の前後に選手の退団・引退のリリースがあり、勝っても負けてもセンチメンタルな雰囲気が漂う全日本。

甲斐選手、鈴村選手、小宮山選手らの記憶にも記録にも残る黎明期からトップランナーでありつづけたベテラン達のカーテンコールは惜しむらくも祝福する気持ちにもなるが、若干21歳、大学3年生でFリーグ、全日本優勝の2冠を飾った大阪に所属する水上洋人選手の引退は衝撃だった。

2015年のプレーオフで加藤未渚実選手、田村友貴選手と共に頭角を現し、今シーズンは日本代表候補にノミネートされた前述のふたりと水をあけられた感はあるが、技術が高く冷静で真面目な大阪らしいアラとして非常にポテンシャルを感じる若手で、来期の契約のオファーもあったという。

こちらは木暮監督と水上選手のインタビューだが、トップリーグでの競技生活から一線を引いた後は大学4年生として就職活動を行うということで、ケガでも能力的な壁でも燃えつきでもなく、キャリアのピークを今後迎えるであろうアスリートが安定した生活のために下した決断は正直言葉に詰まるものがあるし、フットサル黎明期からジャンルのアイコンだった木暮監督が『このスポーツにかける思いがないとまずはスタートラインには立てない』と語るようにマイナースポーツであるフットサルを取り巻く環境は22年前と本質はほとんど変わっていないのではと思ってしまった。

スポーツは麻薬だ。

キツイ練習に耐え、タフなチームメイトと競って出場枠を掴み、同じ過程を越えてきたであろう対戦相手とシノギを削る。
そんな中、自分を応援してくれる人達の前であげるゴールや勝利は格別だろう。

そんな快感にズブズブと嵌ってマイナースポーツ故の狭いムラ社会の中で苦心するよりは、普通の会社に就職して趣味でフットサルをするほうが賢い付き合い方かもしれないし、普通の会社勤めをして土日と周りの顔色を伺いつつ有給休暇を使ってフットサル観戦をしている自分にも現場の温度感はなんとなくだがわかるものはある。

来シーズンのFリーグはセントラルの代替として6チームを1会場に集めて2日間連続の大会方式を何節か入れるという発表があった。
宿泊費と移動費の負担が全国リーグで最も大きな費用になるが、大幅な収入増を見込めない以上、支出を減らすのは理に適った施策でこういうアイディアはどんどん実践してほしい。

運営は費用を極力減らす。
ファンは行ける範囲で会場に足を運ぶ。

入場料(グッズ収入を含む)、放映権料、スポンサー収入が主な財源となるプロスポーツだが、後者の2つが大きく見込めない以上、ファンができることは会場に足を運んで、よさそうなグッズがあったら買うことぐらいだろうし、もちろん自分もそうする。
ごくごく小さいことだが自分が落したお金が選手や関係者の環境の改善になってくれたらこれ以上に嬉しいことはない。

何度か『Fリーグを目指したいけどどうしようか迷っている』という相談を受けたことがある。

地域リーグを含めた選手のインタビュー記事などを紹介し、いくつかのモデルケースを説明したがみな普通に就職した。
いい選択なのではと思う。

同じ顔ぶれの選手たちが時にチームを変えつつ活躍してきたFリーグ。
黎明期のアイコン達が去ったものの、次のチームの顔と呼べる選手は育っていないのではないだろうか。

マイナースポーツのトップリーグが『憧れだけど現実的に目指すにはリスクが高いもの』というのはありがちだ。
否定はできないし、そんな世界が魅力的かどうかは人それぞれだし、各自が考える価値感を100%尊重する。

大会の前後に選手の退団・引退のリリースがあり、勝っても負けてもセンチメンタルな雰囲気が漂う全日本。

トップリーグに所属し、最強のチームでベンチ入りの枠を掴み、ビックタイトルを獲得する。
 
競技者として最高の自己肯定感を得られるシチュエーションで、競技者として本意でないであろう引退の涙を流す若者の姿を見るのはとても切なく、胸にくるものがあった。
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今期で引退を表明した神戸の闘将鈴村選手と、献身的なアラとして出場時間を延ばした若手の川那部選手。
準々決勝の浦安戦では貴重な3点目をゲットしベスト4に貢献。
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出場時間に恵まれなかった府中の若手、岡山選手と水田選手は全日本でブレイク。
大分戦での右サイドからのダブルタッチ→トゥーでの強烈な一撃がインパクト絶大な水田選手は移籍先でコンスタントな活躍を狙う。
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3位に輝いた府中。
キャプテン皆本がメガホンを手に締めの一言。
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決勝に進んだ大阪とすみだ。
久々に見たすみだの円陣。Fリーグでもまたやってほしい。
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開始早々に大阪から2点を奪った諸江/宮崎/清水/西谷のすみだの1stセット。
素早い揺さぶりと果敢なプレスで先制パンチを浴びせるも、後半は地力のある大阪になすすべなし。
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大阪の強力な縦のライン。
半径2メートル以内は俺の制空権と言わんばかりの存在感のアルトゥールと、縦パスをことごとく収めてゴールに突進するピヴォのチアゴ。
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試合前、試合後の水上選手。
才能のある選手が挑戦しがいのある舞台であるか、という問いかけに答えが出ない。
12 3月

2017/03/18(土)~20(月・祝)『全日本フットサル選手権、AbemaTVでネット配信するってよ』

2017/03/18(土)~20(月・祝)『全日本フットサル選手権、AbemaTVでネット配信するってよ』

今年の全日本選手権の決勝トーナメントはPC・スマートフォン向けのインターネットテレビ、AbemaTVで生中継されます。
ここ数年3日間とも会場で観戦してましたが、DAZNや応援.COMでトラブルが多発してることもあり、今年はネタ作りに初日の準々決勝はAbemaTVで観るつもりです。

以下は観戦にあたっての個人的なまとめです。
すでに視聴を検討していた方、フットサルに興味ないけどどういう訳かここまで辿りついた方(できればこの層に見てほしいっす)よければご参考まで...。


①視聴環境の準備
・PCの場合
以下のAbemaTVのサイトにアクセスすればOKです(無料です)。

・スマートフォンの場合
Android、iOSでそれぞれアプリが用意されているので各アプリストアからインストールしましょう(こちらも無料です)。

②視聴方法
・視聴予約
PC、アプリとも視聴予約が可能です(録画ではなく単なるリマインダなので注意)。

・チャンネル変更
PCの場合はトップページから任意のチャンネルをクリック、スマートフォンの場合は画面下部のチャンネル欄をスワイプしてチャンネルを合わせます。超簡単です。
どうでもいいですが『チャンネルを回す』という表現は徐々になくなっていくんだろうなぁ(昭和臭...)。


③TV画面へのキャスト
動画配信系ではお馴染みになってきたサービスですが、AbemaTVもPC、スマートフォンで表示しているコンテンツをTV画面に出力することができます。
楽な姿勢で視聴できて初期投資も5,000円程度なので非常にオススメ。

※AbemaTVでキャスト対応しているのは以下(2017年3月時点)

Chromecast
Amazon Fire TV
Apple TV(第4世代)
Android TV

Amazon Fire TVは現在品切れのようなのでChromecastが入手のしやすさ的にも◎。
取り付けはTVのHDMI端子にChromecastを繋いでWi-FIのID/パスワードを入力するだけです。
(Androidスマートフォン×ChromecastでTV出力して昨年10月のFリーグオールスターを見ましたが快適でした)

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写真はChromecastの外箱。

④放送のクオリティ
昨年10月のFリーグオールスターでは試合映像をカメラで追うだけでなく、前説VTRあり、ゴールや好プレーのリプレイあり、実況解説ありと充実しな内容でした(こんな当たり前の事に感動してしまうのがクヤシイ)。
今回も期待大。

来シーズンからはFリーグの試合についてもAbemaTVで放送するとの情報も出ておりFリーグオールスター→全日本選手権はそこに向けての試金石。
フットサルの放送実績のあるテレビ朝日と、ネットビジネスに長けたサイバーエージェントのタッグなので問題なさそうですが、試合の行方と合わせて放送のクオリティにも注目してます。

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写真は昨年10月のFリーグオールスターをChromecastでTV出力し、スマホのカメラで撮影したもの。
PCに詳しい=マニアックというイメージのあった2000年代。
ドヤ風味でこういう話題を紹介できる時代になったことに歓喜(昭和クセー!!)。

4 3月

2017/3/3(金)~4(土) FリーグプレーオフFinal Round 岸和田市総合体育館『決勝戦の風景』

2017/3/3(金)~4(土) FリーグプレーオフFinal Round 岸和田市総合体育館
◆1戦目
シュライカー大阪 2 - 3 ペスカドーラ町田
◆2戦目
シュライカー大阪 3 - 2 ペスカドーラ町田
※シュライカー大阪が年間王者

リーグ1位に勝ち点4のアドバンテージが与えられる勝ち点5先取(勝:3点/分:1点の勝ち点のため町田は2連勝が必須で最大2試合開催)のレギュレーションになった今年のプレーオフ決勝だが、第1戦の開始数秒で町田のエース、森岡選手が筋肉系のトラブルで早々に負傷退場。

相手を問わず1試合1~2点を見込める大駒を失った町田だったが、今シーズン目立った活躍のなかった本田選手がこの機会に発奮し大阪のゴレイロの柿原選手を落ち着いてかわして2ゴールを挙げると、相手ゴール前でしぶとくボールを奪った室田選手が蹴り込み町田が0-3で前半を折り返す。
後半はカウンターから大阪の王将、アルトゥール選手がゴールが浮くほどの強烈なミドルシュートをブチ込み、出場メンバーが固定されたチームでしっかりポジションを掴んだ24歳の田村選手が詰めて2-3と追い上げるも、3分間のパワープレーをズバ抜けた団結力で凌いだ町田が次戦に繋がる1勝を挙げた。

2戦目は町田のラフファイトに終始イライラしていた永井選手が若干20歳の仁井選手のシュートパスをスラして先制し、その後大阪のフロントラインをゴリゴリと引っ張るチアゴが決めて2-0と大阪がリードを奪うも、町田が残り20秒で得た第2PKを前日の負傷から強硬出場の森岡選手が沈めて2-1とし前半が終了した。
後半21分に篠崎選手のコーナーキックがオウンゴールを誘い町田が同点に追いつき、その後は2.5セットで回す町田と、ブラジルトリオと小曽戸選手を中心に少人数ながら強力なカードを順次フロアに送る大阪の鍔迫り合いが続く。

2戦目の町田は森岡選手の調子が万全でないと判断し、本田選手とのダブルピヴォを随所に織り交ぜて森岡選手への注意を逸らし、代名詞の俊敏なターンや強烈なシュートではなく狩猟犬のような嗅覚で後方からゴール前に侵入しての一噛みを狙う工夫が光った。

勝利が必須条件の町田が残り3分からパワープレーに打って出るも、最後は来日1年目からここぞという時の異常なガッツキでゴールを奪ってきたチアゴが横江選手の足元に入ったボールを引っかけて奪ってのパワープレー返しを成功させて3-2とし、引き分けでもOKだった初優勝にアリーナがどっと沸く歓声を添えた。

全体としては1年を通じ安定して実力を発揮してきた大阪が2戦合計のスコアで接戦を制したという格好だったが、シーズン後半からのピーキングがバチッとはまった町田の集中力とテンションの高さがピカピカに光った2試合で、惜しくも優勝を逃したものの熱戦を盛り上げた助演俳優賞として堂々と胸を張ってほしい。


今シーズンはFリーグを中心に観戦したが、シーズンの上澄みのプレーオフでもというか、だからこそというか気になるところはいくつかあった。

①レフリング
1戦目はルーズボールを追う際に町田の選手が前腕で相手の顔を叩いてから体を入れる場面が数度あり、初回で笛を吹かないことでラフプレー→抗議→ラフプレーの連鎖が目立った。
選手はプレーに対するリアクションで審判を試し、審判もプレーに対する笛で選手にメッセージを伝えるのはごく自然なことで、審判は笛を含めた初回のリアクションにこだわるべき。
2戦目の前半は両チームに第2PKが与えられたが、こちらは荒れるというよりは妥当な判断の積み重ねによる好(公)演出で◎。

②試合日程
すみだと大阪のホームアリーナで金、土曜に実施されたプレーオフ1st/2nd、ファイナルラウンドだが、両日とも金曜日の方が観客が多かった(それぞれ1,835人/1,361人と1,485人/1,170人)。
アリーナの賃料も平日の方が割安になることが多く、Jリーグを含め土日に集中する各種イベントとのバッティングも回避できることから、定時退社でギリギリ間に合うキックオフ時間でのスケジュール設定はマイナースポーツとして一考の価値があるのでは。

③シーズンのハイライト作り
プレーオフ4試合を戦った町田の集中力、緊張感、一体感の高さはどれも素晴らしく、トップリーグとして非常に魅力的で説得力のあるものだった。
12チーム3戦総当たりの33節は中弛みや、時間とともに点差が広がるだけの上位下位の対戦あり、内容・客足ともパッとしない試合も多かった。
12チーム2戦総当たり→1~6位/7~12位で上位下位リーグで1戦総当たり→上位3チームでプレーオフなど、上位下位とも意味と価値があり、勝敗に興味の持てる試合を意図的に増やす施策は急務。

④コンディションの維持とピーキング
維持については大阪、名古屋が◎。
ピーキングについてはすみだ(シーズン前半)、名古屋(AFC~シーズン中盤)、町田(シーズン後半)が◎。
AFCやワールドカップなど短期~中期決戦で挑む国際大会でカギになるコンディションの維持とピークの設定だが、③が充実するほどスタッフや選手にとっては良いチャレンジになり、観客は見所が増える。
2016年に苦杯を舐めたAFCに向けてのトライアルにもなるのでは。

⑤名古屋と森岡選手の存在感
不在の在。
なんだかんだで彼らがいない、万全でない決勝戦に物足りなさも感じた。
歴史が変わったと表現された今期のFリーグだが、一時の特異点になるかどうか来シーズンに向けての名古屋の動向も非常に楽しみ。
MVP4回、得点王4回の森岡選手は心身共に万全ならまだまだ3~40点を狙える選手だろう。

いずれにしろ3/20(月・祝)の全日本選手権決勝で2016/2017年シーズンも終わる。
 
少し気が早いかもしれないが、33節とプレーオフを戦い抜いた各チームの選手・スタッフ、東と西の横綱としてリーグの千秋楽をシッカリと締めた大阪と町田には心からお疲れさまと、ありがとうを言いたい。

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25 2月

2017/2/24(金)~25(土) Fリーグプレーオフ1st/2nd Round 墨田区総合体育館『価値を創る』

2017/2/24(金)~25(土) Fリーグプレーオフ1st/2nd Round 墨田区総合体育館
◆2017年2月24日(金)
・1st Round
名古屋オーシャンズ 2 - 2 府中アスレティックFC
ペスカドーラ町田 7 - 2 フウガドールすみだ

◆2017年2月25日(土)
・4/5位決定戦
フウガドールすみだ 0 - 4 府中アスレティックFC
・2nd Round
名古屋オーシャンズ 0 - 3 ペスカドーラ町田

12チーム3回戦総当たり33戦のリーグの結果を軽んじているという意見と、リーグの盛り上がりや見所を作るという意見の板挟みに合い、どのスポーツでも賛否両論の的にされるプレーオフだが今期のFリーグのプレーオフはズバ抜けて面白かった(若干の最終回感があるが実際は3/3(金)、4(土)の大阪のFinalRoundが決勝戦)。

初日は固定メンバーでリーグを戦い、これまで出番の少なかった岡山選手を前線で起用してセットに流動性を持たせた府中が異常なテンションの高さを見せて名古屋をリードして試合を進めるも、AFCで劇的なゴールを決めた星選手が2-2の同点に追いつき名古屋が初日を勝ち抜け(リーグ戦上位の名古屋(2位)は引き分けの場合は勝利扱い(府中は5位))。
 
3クール目でコンディションの上がらない戦いが続いたすみだとは対照的に調子を上げてきた町田が開始48秒で森岡選手が先制点を挙げるとその後は攻守に高いクオリティを見せた町田が7-2とすみだを一蹴。

リーグ1位の大阪への挑戦権を賭けた名古屋対町田の一戦は前半14分に森岡選手が左サイドで相手DFと対峙し、縦に抜けないと見るや右サイドへ相手との距離を取りながらドリブルで持ち出し、相手とのギャップを築いて利き足を活かせる右45度の角度に持ち込むと、腰の入った右足で豪快に逆サイドに突き刺して町田が先制する。
 
このプレーオフで目立ったのが町田の心技体の充実で、ボールを保持すればクアトロのパス&ムーブで相手のプレスをいなして穴を作り、守ってはポイントゲッターのシンビーニャ選手、平田選手に何もさせなかった滝田選手を中心とした好守が光った。

後半21分。
イゴール選手がゴールエリアギリギリにロングスローを投げ込む。
 
名古屋のゴレイロの篠田選手が前に出て抑えに行くも、163cmの金山選手が起用に体を潜り込ませてボールを頭に当てるとこれがスローモーションのようにゴールに吸い込まれて0-2と町田のリードが広がり、名古屋が残り7分からパワープレーを開始するもイゴール選手がキャッチしたボールをワンバウンドさせてからのキックでパワープレー返しを成功させ町田が0-3の完勝を収めた。

試合を振り返ると後半25分から星/シンビーニャ/セルジーニョ/平田マサノリとフィニッシュに強いセットを組んで名古屋が勝負に出たものの、ここを町田がしっかりと凌ぎ切ったことで精神的な優劣が決したのではと思う。
 
堅守と驚異的な粘りで昨年7月のAFCを制した名古屋も決して弱くはなかったが、ゴールに直結する凄みを持った選手が不在でオフェンスで相手にプレッシャーを与えられなかったことが最大の敗因だろう。

試合終了のブザーが鳴り、悲嘆に暮れる名古屋と歓喜の町田の選手たちをよそに、昨年名古屋との契約を打ち切られて失意の移籍をしたFリーグ最高のクラッチシューターの森岡選手がフロアに大の字になり顔を抑える姿が非常に印象的で、Fリーグで勝って泣く選手を久しぶりに見たなと思った。


2007年に8チーム3戦総当たりの21節84試合で開幕したFリーグだが、唯一のプロチームである名古屋が早々にリーグの趨勢を決めることに対する盛り上がり創出の施策として6年目の2012年からプレーオフが始まった。

2016年までの4年間は名古屋がリーグ1位で4度ともプレーオフを制する完全優勝が続いていたが、今シーズンはブラジルトリオが113得点を挙げて引っ張った大阪がシーズンを制し、プレーオフではイゴール/森岡の強烈なセンターラインを擁し短期決戦にバッチリ心技体を揃えてきた町田の後塵を拝し名古屋がリーグ、プレーオフとも敗れるということとなった。

歴史が動いたという表現も納得できるが、ブラジル代表歴のあるフィニッシャーのシノエがシーズン開始前に帰国し、シーズン途中に工夫に乏しく鈍重でキレやすいダニエルサカイというハズレ外国人を引いた絶対王者らしからぬマネジメントのまずさ(フィニッシャー不足のまま駒が足りているフィクソを補充)もあったが、負けたことが話題になるだけの歴史を作ってくれた名古屋には素直にありがとうという言いたし、これから唯一のプロチームであり自前のアリーナを持つ環境を活かして巨人の星ばりの地獄のシゴキからの復活劇を想像すると何とも胸が熱くなるものがある。

12チーム33節198試合で争った今期のFリーグ。
そのどの試合よりもプレーオフが面白かったのは試合に意味づけがされていたからだろう。

・10連覇への執念
・自分を追いやった名古屋へのリベンジ
・実力が拮抗した強い相手
・乾坤一擲の一発逆転
・異常な強さを発揮した大阪への挑戦権
・打倒名古屋を達成し新しい歴史を創る

率直な感想だが、実力のバラツキが顕著になった12チームでの3戦総当たりを、土日の連戦もある6月から2月までの8ヵ月間、毎週高いテンションでこなしていくのはムリな状況になっている。

選手のコンディションも勿論だが、2クール目~3クール目には観客数が4~600人の試合もあり、1月末の名古屋セントラルでは金曜日の16時45分から417人の観客の前で浦安と湘南の関東勢の試合を行うなど、本来ファンに見られるべき試合が適切な時間帯に行われなかったり、自転車操業のカレンダーではホームゲームの集客営業も時間が足らずプロモーションを打とうにも前日設営やアウェーゲームの移動手段と宿を確保するだけでスタッフ陣も手一杯だろう。

トップリーグは選手とファンのためにあるものであってほしいし、レギュレーションはチームの負荷を抑え、より一般層に届くために最適な形であってほしい。

・2クールで最後の1クールを上位下位のリーグで実施(拮抗した試合と、これまで『誉』しかなかったリーグに疑似的な降格争いによる『恥』の争いの創出)
 
・ワイルドカードが廃止されたことで地域リーグ勢のジャイアントキリングが困難になった全日本と差別化が難しいオーシャンカップの意味づけ(リーグでは1人の23歳以下の選手の登録を4人とし、6チーム2ブロック総当たりでセントラル開催。両リーグの同順位で順位決定戦など)

あくまでファンの妄想の域を出ないが、上記のレギュレーションであればリーグ戦が22節+上位下位リーグ5節の27節。オーシャンカップが5節+1節の6節。
今期のセントラルが5節だったのでオーシャンカップをここに適用すれば客足の減少が顕著だったセントラル大会のテーマ付けにもなるだろうし、順位争いの見所もより増えるのではと思う。

B1/B2の全36チームで立ち上がったBリーグとの競合もあり、33節の開催自体が今後より難しくなっていくのは明白で、オーシャンアリーナや小田原アリーナ、冠スポンサーが保持するゼビオアリーナらを有効活用した施策をレギュレーションの変更に合わせて打つべきだろう。

率直にトップリーグのレベルにない試合がちょいちょいあることと、難航する世代交代も大きな懸念点で、チームによっては疲労感が色濃く、低調な試合(仕掛けが少ないロースコアゲームや、実力差がコンディションで倍加した一方的なハイスコアゲーム)になりがちな3クール目は正直ハズレ試合が多く、ベンチ入りするものの結局試合には出場しない状態では若手の育成や世代交代も望めないと思う。
形はどうでもいいが、現状のレギュレーションではまず不可能なここのテコ入れは急務だ。

森岡選手のストーリーに酔ったプレーオフ1st/2nd Roundの2日間だったが、これが最終回ではなく大阪が待つFinal Roundへとストーリーは続き、新シーズンはまた6月に開幕する。

これまで『どう名古屋を倒すか』というところにフォーカスされていたリーグ戦のレギュレーションだが、幸運にもその目的が達成された11年目からは10年目の結果を分析してさらにトップカテゴリーが盛り上がるレギュレーションをドンドン検討してほしい。

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プレーオフで気を吐いた府中の1stセットを牽引した皆本/柴田/渡邊選手。
名古屋に肉薄し、すみだに勝利して4位と手応えを掴んだトーナメントを得意とするチームは全日本へ向けて収穫大。
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2クール目まで大阪、名古屋と首位争いを演じたすみだ。
チームを牽引した諸江選手と西谷選手が出場時間を長くして打開策を探るも、プレーオフでは町田、府中戦とも大量失点で幕。
駒は揃っているだけに来シーズンの課題はコンディションの維持か。
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10連覇を逃した名古屋。
ペドロコスタ監督が重用し、十分な活躍を見せたサテライト昇格1年目の赤髪ヤングガン・橋本選手は1stRoundのみの出場。
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タフな2試合でゴールを固めた星選手と篠田選手。
混戦からの星選手のミドルは大きな武器。
敗れたものの篠田選手は及第点の出来で全日本での巻き返しに期待。
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プレーオフでは不必要なファウルと工夫に乏しいプレーが目立ったダニエル・サカイ。
現時点で放出候補No1か。
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機動力のシンビーニャ選手と、フィジカルの平田マサノリ選手を抑える滝田選手。
プレスから漏れたピヴォへのコースを締める堅実な働きが町田の好守を支えた。
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早々に5ファウルとなり、3点を追う名古屋のパワープレー。
横一列でキックオフを待つ絶対王者のなりふり構わない布陣。
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ゴレイロがボールを持ったら前線に猛ダッシュでカウンターを呼び込み、遅行では相手DFの間に入って選択肢の創出と緩のプレーにも非凡なものを見せる中井選手。
テンションの高い攻守とライン際のボールに果敢にアタックするプレーは一見の価値あり。
早く日本代表で見たい選手。
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Fリーグ最高のゴレイロとアタッカー。絵になるふたりの共演が打倒大阪の必須条件。
イゴール選手と森岡選手。
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ピンポイントで期待に応えた金山選手と、チームのピークをプレーオフにバッチリと揃えた岡山監督。
少々喜び過ぎな感もあったが、大阪というもうひと山を越える気迫が出せるかが勝負の分水嶺であることは間違いない。

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