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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

17 8月

2013/8/17(土) 関東1部 第6節 墨田区総合体育館『常識を破る』

2013/8/17(土) 関東1部 第6節 墨田区総合体育館
カフリンガ東久留米 1 - 5 ブラックショーツ 
ファイルフォックス府中 2 - 1 アルティスタ埼玉 
リガーレ東京 2 - 2 バルドラール浦安セグンド 
フウガすみだ 4 - 2 ゾット早稲田

ファイル対アルティスタが毎年面白い。

2011年最終節。
ファイルは優勝、アルティスタは降格の可能性がある中、壮絶な打ち合いを6-5で制してアルティスタが勝利。
2012年も引き分け&ファイルの1点差勝利と、常に接戦で終盤のパワープレーを含めたシーソーゲームは熱戦であり粘戦だ。

この日も前半6分にファイルのゴレイロ三浦選手が退場。
後半37分。1-1の同点でファイルが勝ち越しを懸けたパワープレー中に大ベテランの岩田選手が退場と波乱の展開。
このシチュエーションでのフットサルのセオリーを考えるなら、退場のペナルティキリングで1人少なくなる2分間をひたすら守って、残り1分から再度のパワープレー。

ボックスでパスを回すアルティスタとトライアングルで守るファイル。
真綿で首を絞める展開を会場が固唾を飲んで見守る中、アルティスタのパス回しが乱れた隙を見逃さず、田村選手がカットに向かう。
ボールがお互いの足元を交差し、イーブンになったボールをクリアするのかと思いきや、2人のDFの間をドリブルで強引に突っかけた。
ここでのドリブルはないと踏んでいたアルティスタDFが、後半6つ目のファウルで田村選手を倒しファイルが第2PKを獲得。

俺が蹴るオーラ剥き出しでボールを掴む田村選手。

必死のディフェンスと、強引なドリブルで上がった息も納まらぬ中、左胸の6番を握り締めてから右足を振り抜くと痛快に豪快にネットが揺れた。

喝采のスタンド。
両手を広げて駆け回りながら歓喜の雄叫びを上げる田村選手。
コンスタントに試合に出場するようになってから2年目の若者が、人数減の2分間をひたすら凌ぐという定石を破り、勝利を掴んでしまった。

ルールを疑う。
常識を破る。

感動的な物語や、革新的な製品は大抵そういう中から生まれる。
上手い、速い、そんな選手は沢山いるけど、コイツは何かやってくれるんじゃないかって期待感を抱ける『凄い』選手はほんの一握りだ。

熱。姿勢。狂気。憧れ。凄味。カリスマ性。

そんな言葉が代名詞になる日本フットサル界を引っ張った巨星が引退し、黄色に黒字の6番を襲名した若干21歳の田村選手。

どれだけ常識を破れるか。

センチメンタルを痛快なプレーで塗り替え、新しい6番の魅力を存分に見せつける凄い選手になってほしい。

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10 8月

2013/8/10 Fリーグオーシャンアリーナカップ 3日目 準決勝 TEVAオーシャンアリーナ 『薄暮の再会』

2013/8/10 Fリーグオーシャンアリーナカップ 3日目 準決勝 TEVAオーシャンアリーナ
府中アスレティックFC 2-2(PK5-4) シュライカー大阪
名古屋オーシャンズ 5-2 湘南ベルマーレ

昨年Fリーグ3位ながら主力選手、監督がゴッソリ抜けた府中が大阪を破り下馬評を覆しての決勝進出。。

攻め手は山田ラファエルの右足シュートと、ロドリゴのドリブル、ピヴォへのロングボールと少々お寒い内容だが、体を張った守備で必死に食らいつく。
3戦してリードしていた時間はわずか31分で、2試合がPK勝ち抜けと凌ぎに凌いでの決勝進出。
決勝も名古屋にリードされる展開は必至だろうが、真夏の怪異のようなしつこさで名古屋の肝を冷やしてほしい。

名古屋はラファエルサカイがいつも通り非常にいやらしい。

準決勝の浜松戦。0-0での前半終了が見えてきた前半17分。
今日の湘南戦。湘南先制から2分後。
いずれも相手のいけるかもってムードを台無しにするゴールを空気を読まずにズドンと突き刺す。
ゴール後のこれでもかと言わんばかりのドヤ顔。
相手から見ればトコトン憎らしいが、ここまで頼りになる味方もそういないだろう。

今日は昨年タイに9泊10日、ワールドカップを観に行った際にお世話になった方と偶然再会。
世界も、日本も、フットサル界も広いのだか狭いのだか自分にはいまいちわからない。
ワールドカップ決勝戦を観た後にホテルでパサパサのコンビニ弁当を食べながら色々話したのが本当に懐かしい。
自分は結構な人見知りなので話しかけるのにちょっと勇気が必要だったけど格好の話題があった。

『2016年。ワールドカップの舞台はコロンビアに決まりましたね』

お互い指差してお前は行くんだろって爆笑したのがなんとも言えない。
2004年台湾、2008年ブラジル、2012年タイと3大会連続で現地観戦してるこの人は私の中でちょっとしたアイドルだ。
モモクロよりAKBより明日この人と試合を観れるのがなんとも嬉しい。

薄暮のオーシャンアリーナ。
粋な再会に感謝してます。

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2013/8/9 Fリーグオーシャンアリーナカップ 2日目 準々決勝 TEVAオーシャンアリーナ 『むくれ顔』

2013/8/9 Fリーグオーシャンアリーナカップ 2日目 準々決勝 TEVAオーシャンアリーナ
府中アスレティックFC 3-1 ペスカドーラ町田
フウガすみだ 5-7 シュライカー大阪
名古屋オーシャンズ 4-0 アグレミーナ浜松
湘南ベルマーレ 3-2 バサジィ大分

2011年 3-0。
2012年 2-1。
2013年 1-1。

3年連続、全日本選手権で対戦した大阪とすみだ。
結果は大阪の2勝1分。
今回もピリピリするようなロースコアの神経戦を予想していたが、想像のナナメ上を行くハイペースな打ち合いになった。

2-0ですみだリードから2-3で大阪が逆転して前半終了。
後半はジリジリした鍔迫り合いが続くも30分からは展開が一変。1分毎にスコアが動く乱打戦に。
大阪が加点し2-4に引き離されながらも、浦安戦で出色だった半田選手、太見選手が取り返して4-4の同点。
カウンターから瀬戸選手の見事なドリブルシュートで4-5。
FKからマークのズレを突かれ4-6で勝負ありと思いきや宮崎選手のファー詰めで5-6。

残り2分。
今年の全日本、名古屋戦を彷彿させるゾンビのようなしぶとさで追いすがるも、最後は前がかりになっての2対1を手堅く決められ5-7の敗戦。
大阪の5点目、6点目はすみだの得意な得点パターンで、追い上げムードの中、相手にお株を奪われたのはなんとも残念だった。

名古屋以外では何年振りかの敗戦。
試合終了直後、選手全員がもっとやれたのにとばかりにむくれ顔なのがなんとも印象的だった。

来年、F参入が叶えば当然負け試合も増える。
それでも全員が同じ方向を向いて悔しがっているのを見るのはなんとも微笑ましい。

楽しくて喜べることばかりじゃない。
怒ったり哀しんだりすることもある。
何かをやり続けることはきっとそんなことの繰り返しだ。

懸けているものが何かが見えれば勝敗を越えてファンは楽しめる。
勝って喜ぶ姿もいいが、負けて心底ブンむくれる姿も存分に見せてほしい。
 
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8 8月

2013/8/8 Fリーグオーシャンアリーナカップ 1日目 TEVAオーシャンアリーナ 『それでもフットサルが好きだから』

2013/8/8 Fリーグオーシャンアリーナカップ 1日目 TEVAオーシャンアリーナ
アグレミーナ浜松 7-3 ミキハウス
バサジィ大分 1-1(PK5-3) エスポラーダ北海道
府中アスレティックFC 1-1(PK4-3) 
バルドラール浦安 2-3 フウガすみだ

2012年の全日本では浦安と互角に打ち合い、北海道を持ち前の攻撃力で破ったミキハウス。

馬場選手、稲田選手と強力な2枚のピヴォを揃え、スピード&テクニックのあるアラのピヴォ当てor縦突破で得点を量産する痛快なチームだ。
攻撃力に反比例して攻守の切り替えが遅いため失点も多いが、ハイペースな打ち合いを得意とし、自分たちの武器を活かす姿勢は見ていて心地良い。
浜松の意外なゲームマネージメントの巧みさに沈んだが、得点のシーンはいずれもこのチームならではの形だった。

一昨年に続いて浦安を破ったフウガすみだ。

前半半ばに稲葉選手の緩急の利いたカットインシュート、第2PKで2-0のビハインドも、前半終了間際に太見選手のキープからファーへのパスを宮崎選手、半田選手が突っ込んで2-2の同点。
後半、焦れる展開の中、カウンターから宮崎選手が相手の重心を見透かすように左右に揺さぶるドリブルシュートを沈めての逆転勝利。

前半途中までは試合に飲まれたすみだを浦安が押す展開だったが、1-0で5ファイルになった直後のタイムアウトでの立て直し、サブのゴレイロではなく守備力と経験値の高い大森選手をメンバー登録し、終盤の浦安の猛攻を凌ぐ場面で活かすなど、ファウル数、スコア、試合の残り時間等、刻一刻と変化する状況に対し、浦安岡山監督、すみだ須賀監督のベンチワークにも見ごたえのある詰め将棋のような一戦だった。

試合後の金川選手のインタビューがなんとも出色で、ぜひ原文を読んでほしいが要約すると以下のような内容だった。

『アマチュアの僕たちは仕事の後に練習している。
それでもフットサルが好きだからクタクタになるまで練習して、その成果をチーム全員で試合で表現している』

すみだがFリーグに上がっても選手全員がプロになれるわけではないだろうし、そもそもFリーグでも完全なプロチームは名古屋だけだ。
金川選手の言葉はすみだのような地域リーグのチームだけでなく、奇しくもFリーグを含めた日本のフットサル選手の言葉も代弁している。

頑張った先に待遇が付いてくれば最高だが、Fリーグの7年間を見てもわかる通りまだまだ時間はかかるだろう。

答えは出ないけど頑張らないで結果が出ることなんてない。
環境を言い訳にしない。好きだから頑張る。

説得力抜群でなんとも堂々とした一言だった。

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27 7月

2013/7/27 Fリーグ 準会員リーグ 第2節 墨田区総合体育館 『宝物』

2013/7/27 Fリーグ 準会員リーグ 第2節 墨田区総合体育館
ヴォスクオーレ仙台 3-3 FリーグU23選抜
フウガすみだ 11-1 柏TOR’82

フウガの今日の相手は世間だ。

全日本を2009年に優勝、2013年に準優勝。直近6年の関東リーグを5度制覇。地域CLを4連覇と破格の競技力を持つフウガ。
今回はホームタウン墨田区総合体育館で初の有料開催。
これまで観戦無料の関東リーグでは同会場で毎回1,000人を超える観客を集め大盛り上がりを見せている。

この日の入場料は1,000円。
この値段設定が高いのか、安いのか。
有料になったことで観客は集まるのか。
F準加盟リーグということでここでの集客力が来年に予定されているFリーグ加入に直結する。

2012年。
周囲の期待とは裏腹に、ステラミーゴ花巻脱退後の参入チームは、競技力としての実績は下位になるアグレミーナ浜松になった。
6番目の関東、3番目の東京のチームという枕詞が大きな枷となり、
結果と人気よりも地域的なマイナス面ばかりがフューチャーされているのではないか。
あくまで私的な意見だがフウガは減点法で評価されているように感じていたフットサルファンは少なくないはずだ。

数年に1度のチャンスであるFリーグ加入に向けて、評価される舞台で絶対にスキを見せてほしくない。

競技力。
人気。

これまでの実績を考えれば成功は間違いないと思う反面、不安も拭えなかった。

フタをあければ堂々1,197人の観客を集め、試合も難敵柏TOR相手に11-1の圧勝。
申し分のない破格の結果。
大成功だった。

このチームは目標を叶えることに対して清々しいほどに全力だ。
試合で結果を残すだけでなく、土日も潰れる勢いで地域活動に参加し、平日も幼稚園、小学校へサッカースクールに向かう。
言い訳をせず、やると決めたことをやり切って、結果を受け入れる。
目標を、夢を叶えるために必要なことはシンプルだけど、やり切るのが難しいことはみんな知っている。

数々の名勝負。熱狂するスタンド。集うサポーター。
2009年に全日本優勝、2011年からの墨田区ホームタウン化、2012年のF準加盟。
強いだけでは人を惹きつけられない。
やり切った。
実力も環境もストーリーも十分で、このチームの魅力がなにかをみんな知っている。

熱と悲壮感を背負って駆け抜けたこのチームにふさわしい舞台はどこなのか。
会場に集まった1,197人の観客の目を釘付けにした宝物をとにかく大事にしてほしい。

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