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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

18 11月

2016/11/18(金) Fリーグ第20節 大田区総合体育館『オラが街のフットサルチーム』

2016/11/18(金) Fリーグ第20節 大田区総合体育館
フウガドールすみだ 4 - 5 ペスカドーラ町田

度々府中のホームの郷土の森に観戦に行くが、最寄駅から徒歩15分程度の立地にも関わらず、Fリーグに1チーム(府中AFC)/関東1部に1チーム(ファイルフォックス府中)/関東2部に2チーム(FUTURO/府中AFCサテライト)を送り込む『フットサルの街』の名前に違わず客入りは上々で、試合終了後、郷土の森から仲間と連れ立って徒歩や自転車で試合結果を語りながら三々五々家路に着く光景が非常に羨ましかった。
 
全国から12チームが参戦するFリーグだが、家から電車を乗り継いで贔屓のチームの応援することはあっても『オラの街のフットサルチーム』を肌で実感できることは少ないだろう。

今シーズンのFリーグのカレンダーで楽しみにしていたのが11月18日の金曜日、19:00キックオフのすみだ対町田だ。
 
トランジション攻撃だけでなく遅攻も見につけて地力を増したすみだと、全日本選手権を制しFリーグを代表するエースの森岡選手も加入した町田の対戦という競技面の魅力ももちろんだが、最大の理由は会場の大田区総合体育館は私の職場から近く、家からも徒歩で行ける圏内だということで疑似的であれ『オラの街のフットサルチーム』を感じることができそうだったからだ。

せっかくの機会なので職場の友人を観戦に誘い、早々に仕事を切り上げて一旦帰宅。
会場時刻に合わせて自転車で会場に向かい、人数分の席を確保してから物販を物色する。
スーツで来ていることもあり、すみだの須賀監督が着用するチームネクタイを購入しコスプレ気分で観戦するも、町田が森岡選手の個の能力を活かしてスコアメークする展開で結果は4-5でホームのすみだが敗れた。

今日に関してはこの場所で1,697人の観客と試合を見つめたことが重要で試合の分析や試合結果は正直どうでもいいだろう。

試合後、最寄駅の梅屋敷ぷらもーる商店街をぶらつき、メニューを開こうとすると油で引っ付いたページがピリピリ鳴るような地元感溢れる中華料理屋の瓶ビールでつまみを囲む。
試合の感想云々は3分とかからず終わり、その後は仕事やなんやかんやの近況報告をしつつほどよく出来上がったところで徒歩なり自転車なりで三々五々家路に着く。

どのチームのメインアリーナでもなく過去には府中もホームゲームを開催し、来年開催があるかもわからない大田区総合体育館でのフットサル観戦だったが『オラの街のフットサルチーム』みたいなものを体験をさせてもらえたなんとも幸せな日だった。


今シーズン、Fリーグの客足はすこぶる鈍い。
 
12チームが6試合をこなす1節で1,000人を越える試合が過半数を切ることがザラで500人代の客入りにも驚かなくなってきた。

第19節に至っては、

①神戸 6-0 北海道:グリーンアリーナ神戸(観客数 489人)11/12(土)15:00
②仙台 3-6 府中:塩釜ガス体育館(観客数 512人)11/12(土)15:00
③大分 2-4 すみだ:べっぷアリーナ(観客数 536人)11/13(日)13:00
④名古屋 2-4 大阪:テバオーシャンアリーナ(観客数 1,526人)11/13(日)14:00
⑤湘南 8-1 浦安:小田原アリーナ(観客数 640人)11/13(日)16:00
⑥町田 3-1 浜松:町田市立総合体育館(観客数 818人)11/14(月)19:00開始
※対戦カード:会場(観客数)開催日時

と1試合あたり平均753人という観客数で『一度試合を見に来てくれれば魅力はわかってもらえる』や『次の試合も頑張りますのでまた応援お願いします』と語る関係者や選手の声も空しいものがある結果になった。

各チームとも開催会場近辺の学校や、ジュニアカテゴリーのサッカーチーム、イヤースポンサーやマッチスポンサーを招待客として多く入れて集客策を練り、リーグへの報告書やスポンサー訴求に向けて数字の体裁を揃えようとしているが一番大事にしてほしいのは正規の金額を払って会場に来る観客だ。

スタンド席に比べて高額のアリーナ席の半分に招待客を入れたり、スタンド中央を含む広大なスペースを関係者席にしたりといった光景をまま目にするが、本来この場所はコアなリピーターがお金を出して座りたい場所だろう。
 
目の肥えていない招待客はフロアと同レベルの視点より、高い位置から見下ろした方が町田の定刻運転を刻む山手線のようなクアトロや、すみだのキビキビとしたトランジションを楽しめるだろうし、関係者と言われる人たちも業務の特性上記録員の方が中央最前列に座る必要はあるものの、それ以外の数名のために必要な席数は人数分を確保できれば十分なはずだ。

入場ゲートを越え、アリーナに入って初めに見る場所は人によって変わる。
 
コアなリピーターであれば自分が好きな観戦場所を探すし、ビギナーであればアリーナ全体を見て雰囲気を楽しみたいのではないだろうか。
招待客でアリーナ席に座れないことも、アリーナ中央にだだっ広い空席が空いていることもどちらも公平ではないだろうし、会場に足を運ぶにつれ段々と疑問に感じていくものだ。

客数が伸びないFリーグだが個人的にはスタンド席(1,500~2,500円程)とアリーナ席(2,000~3,500円程)の席種しかないことが不満だ。
 
スタンド/アリーナという大まかなゾーン指定の中から招待席や関係者席でない場所に座るというのがFリーグの会場のお作法だが、良席は開場時間より何分も前から待機列に並べる人たちに負けてしまうし、そもそも絶対数が少ない。
 
自分だけの裁量で何ともしがたい不都合があるならいっそお金で解決してしまいたいし、試験的にスタンド/アリーナの一部に指定席エリアや、選手のメッセージカード/グッツ付きのもう1グレード上の席種を作って売れ行きや反応を見てみてほしいとも思う。

目に見えて客足の鈍化が進むFリーグだが、前述の第19節は正直ぶったまげた。

実力は西高東低ながら人気は東高西低といった印象で実際にチケットの細分化をして納得感がありそうなチームは半分にも満たなそうだが、無いなりの見栄を張ってプレミアム感を演出してみせるのもトップリーグの気概ではとも思う。

少なくとも招待客で埋まったアリーナと、だだ広い関係者席は観ていてあまり気持ちのいいものではない。

サッカー協会の後援会特典での入場が今年から厳格になったことに不満の声も聞こえるが、協会の規定に謳っているとおり毅然とキッチリと先着30名の運営を守ればいいだけの話だろう。
 
長くなったがフルフェアのチケット料金を払っている人を一番に大事にしてほしいし、さらに言うならフルフェアのチケットを買って会場に来る人には新たな楽しみも創出してほしい。
Fリーグは前者もさることながら、後者の取組が圧倒的に不足している。

なくても一向に構わないし、それでもリーグは細々と続いていくのだろうが、トップリーグであればファンにとって特別な存在であってほしい。

例えばオーシャンアリーナのメインスタンド最上段に座って天下人気分で観戦という体験に値段がつくならマニアにとってはなんとも興味がそそられる話だ。
どこになるかはわからないが5桁のお値段でそれに似合った価値を提供するチケットを売り出すチームが現われることをヒッソリと期待している。
 
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須賀監督が身に着けるすみだオフィシャルネクタイはこちら
レプリカを着ての観戦に飽きたら、スーツにネクタイの観戦スタイルはいかがでしょうか。
前半はジャケット着用→後半は脱いででなりきっていきましょう。
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0-2から2-2に追いつかれてからのゲームプランで『我慢』の一手。
辛抱に応えた選手たちは見事2-4にしてからのパワープレー返しで4-5の勝利。
渋みを利かしたスーツ姿が絵になる町田の岡山監督。
ちょっといいスーツがほしくなる金曜日ナイターゲームの主役のふたり。 
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すみだのゴレイロは前節4連敗をストップした清家選手。
ベンチからは前半戦の快進撃を続けた大黒選手が出場機会を狙う。
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後半40分にブザービートの4点目を挙げた稲葉選手。
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抜群のテクニックと愛らしい笑顔で会場人気抜群のボラ。
2-3とされてからの満を持しての登場も、個の能力を武器とする町田のセットに置いて行かれて失点の一因に。
出さないのではなく出せない、オフェンスのベネフィットとディフェンスのリスクの判断は今後も続きそう。
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すみだの看板ピヴォの太見選手&清水選手。
内容は悪くないだけに今は我慢の時期か。
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ピッチ上でタクトを振るう諸江選手。
森岡選手とのデュエルでは後れを取ったが、こういうリスク度外視の1vs1の斬り合いにもトップリーグの醍醐味があるのでは?
同じ局面ではゼヒリベンジマッチを仕掛けてほしい。
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日根野谷/横江/森岡/室田のセットは森岡選手のアイソレーションの仕掛けからファー詰めとこぼれを狙うシンプルな組み立て。
負傷の金山選手から受け取ったキャプテンマークを巻く日根野谷選手にビックリしつつもなかなかお似合い。
キャプテンの立場でフロアに立つ時間は大きな選手になるための貴重な経験になるはずだ。 
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度々マイナーチェンジするヒゲがトレードマーク。
イゴールの代役とは言わせない活躍を見せる町田のゴレイロ、小野寺選手。
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ドリブルでのプレス回避を選択した諸江選手との1VS1からボールを奪ってズドン、ドリブルで相手を外してのシュートパスでアシストと1ゴール2アシストの森岡選手。
フロアに立った金狼の圧力はまだまだ健在。
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町田らしいクアトロ環状線を披露する本田/滝田/宮崎/原が個の力を全面に出した裏セットへのライバル心を見せる。
溌剌としたプレス&狭いスペースで高い技術を披露する原選手(下/左)が2-2から均衡を破る3点目をゲット。
3 11月

2016/11/3(祝) Fリーグ第17節 墨田区総合体育館 『2試合目』

2016/11/3(祝) Fリーグ第17節 墨田区総合体育館
フウガドールすみだ 2 - 3 名古屋オーシャンズ

堂本光一ファンの知り合いが2000年から毎年帝国劇場で上映されるSHOCKシリーズを見に行っているらしい。

年度毎にストーリーは異なるものの、毎年序盤、中盤、終盤で3公演を見たいとのことで、理由は『演劇は生き物で、制作側が観客のリアクションや演者の嗅覚を頼りに演出は変わっていくし、初回と千秋楽は別物でその変化や理由を考えながら見るのが楽しい』とのことだった。
 
光一ラブが根底にありつつ、観客のリアクションを見てより良いものを提供しようとする演劇のキモを理解している熱心なファンだなー、と思ったが演劇の楽しみ方としてはそれが王道なのだろう。

Fリーグベストバウトに間違いなくノミネートされる9/3(土)小田原セントラルでの5-5のドローから2ヵ月。
場所をすみだのホーム、墨田区総合体育館に移してのすみだVS名古屋の今シーズン2試合目は前回と同じく前プレとプレス回避、ボールを奪取してのトランジション、定位置攻撃(プレスを回避して相手陣内に押し込んだ状態からの攻守)のそれぞれに見応えがあり、ミスが少ないハイクオリティーな首位攻防戦になった。

セルジーニョ選手の驚異的な粘りから星選手が決めて名古屋が先制も、ワールドカップ中断明けから出場時間を伸ばす新加入の左利きのアラの山村選手が見事な左足ミドルで同点に追いついて前半を折り返す。
 
後半は前鈍内選手とシンビーニャ選手が強烈に蹴り込んで1-3と名古屋が突き放す。
質量ともに十分な名古屋の前プレに手詰まりとなったすみだだったが、稲葉選手がキックインか
ら中央へ速いボールを送り、掻き出そうとした名古屋ディフェンスに当たってのオウンゴールを誘発し2-3。

その後は濃厚な鍔迫り合いが続くもスコアは動くことなくゲームセット。
すみだの内容も悪くはなかったが、星/安藤/サカイ兄弟らの頑強なフィクソ、橋本選手を筆頭にしたフロントラインのプレスの練度が高く、ベンチでメンバーに激を送り緩みを許さない監督のペドロコスタを含め1点差を集中力十分にシャットアウトして見せる名古屋のプロチームらしいクオリティの高さが際立った。

個人的には見終わった後にクタクタになるほど緊張感を要求される充実した内容だったが、興業としてはミスが少ないゆえに派手なプレーが少なく非常に地味とも感じたし、1,875人の観客を集めて立ち見も出た90分のショータイムを会場がどれだけ楽しめたのかが少し気になった。


何を持って観客が楽しいと感じるのか、楽しいと感じるものを提供できるかはプロスポーツとして避けては通れない命題だと思う。
 
地上波の露出も少なく、専門誌以外で取り上げられることのないFリーグの初観戦のキッカケは(サッカー/フットサルをプレーしている人が)競技の参考にだったり、なんらかの要因で競技そのものが好き、関係者/友人に誘われてというところだろうが、一見さんだけでは到底達成できない1,875人を呼び込んだ2度目ましてのキッカケはなんだろうか。

F1や大相撲は競技をやったことがない観客がほぼ100%というプロスポーツだが、F1は1日に7、8万人の観客を集め、大相撲は15日間の大半が大入りになることも珍しくない。
『カープ女子』という言葉で沸いた2016年のプロ野球だが女子の硬式野球部がある高校は全国で20校ほどだ(注:全国高等学校女子硬式野球連盟)。

見るよりやるスポーツという側面が強いフットサルだが、上記はフットサルとは逆にやるより見るスポーツで、明確に『自分がやる』以外のファクターが万単位の観客を呼んでいる。
そこには競技の参考にという要素は皆無であり、みんなで共通の演目を見るという一体感や、迫真のファインプレーに期待しつつ贔屓のチームや選手を応援するという雰囲気に惹きつけられている人が多いのだろう。

『一度見てくれれば面白さはわかるのでフットサルを見に来てほしい』という人は多いが、観客が定着するかに必要なのは試合が面白いかとはまた別の話なではないだろうか。

あるに越したことはないし、当然あってほしいがリーグの魅力が試合だけである必要はまったくない。
 
どちらかというと会場の雰囲気作りや盛り上げ方、グッズや席種のプレミアム感や、選手との交流といった体験に価値を見出せるかが集客のカギだと思うし、私はあまり好きではないがすみだのストリート感のあるキャップやパーカー(やる層を意識してプラ素材にしておらずタウンユースでもなかなかのクオリティ)というグッズ展開や、試合後の入口での選手のお見送りは毎回出入り口が混雑するが導線上必ず目にすることになり非日常感の演出としては二重丸だろう。
 
会場でレプリカやグッツを身に着けている人が多いのも見逃せない点で、墨田区総合体育館に来るお客さんが試合そのもの以外も楽しんでいるのが非常によくわかる。

カリスマ指導者と資金力を得てPRも上手くいきスタートダッシュに成功したBリーグが羨ましいという話を度々目にするが、こと集客に関しては何が面白いかを『フットサルの試合』と定義しがちなところがFリーグの失敗だと思うし、Bリーグと比較すべきは試合以外のクオリティだ。

F1、大相撲、野球、はては演劇と比べフットサルは歴史が浅い。

演目に対する楽しみ方に関する文献や共通知が熟成されておらず、ゴールシーンやカウンター合戦以外に沸くというのは少ないのではと思うし、攻守の切り替え後に、定位置攻撃というメインストーリーがあり、セットプレーとパワープレーという局面切り出し型のスピンオフというのがゲームの構造だが、そういった競技本来の魅力が集客に直結するのはもう少し時間がかかるのではと思う。

無料券の配布や地元少年サッカーチームの招待など一見さんへの誘導は各チームそれなりにノウハウはあるだろう。
純粋に競技そのものを愛好するマニアやライト層が共存しているのがプロスポーツを取り巻く環境だと思うし、Fリーグがリーグを挙げて考えるべきは2試合目に足を運んでくれるライト層に対する施策なのではと思う。

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試合前のアップでは無邪気な笑顔も、徐々に男の表情になる名古屋の22歳信号機トリオ(青:齋藤選手。黄:八木選手。赤:橋本選手)。
橋本選手は赤信号らしくすみだの攻撃を寸断するプレスマシーンとしての役割を牽引。
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最近増えてきた清水/西谷/渡井の組み合わせに入って先発出場のNo2山村選手。
オフェンスの変化を期待されての左利きのアラは見事なミドルシュートで同点弾。
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フットサルの華のひとつ、フィクソVSピヴォ。
星VSボラと諸江&渡井VSシンビーニャ。
名古屋は本職フィクソの安藤選手をピヴォに入れるオプションも非常に厄介。
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口髭&スーツでダンディにキメたペドロコスタが『勝てるとか思ってるヤツはシバくぞ!!』とばかりにタイムアウトで選手を一喝。
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タイムアウト時にボードを観客席に見えるよう、選手を座らせて指示を送る須賀監督。
北風と太陽のような両チームの監督を見ながら一緒に戦っている感覚を体験できるのもアリーナ席の魅力。

29 10月

2016/10/29(土) Fリーグ第16節 郷土の森府中市立総合体育館 『ハロウィンと神輿がある国』

2016/10/29(土) Fリーグ第16節 郷土の森府中市立総合体育館
府中アスレティックFC 2 - 0 フウガドールすみだ

府中近隣のラーメン屋が熱いらしい。

濃厚なラー油風呂が広がる坦々麺の名店『よっちゃん』スタイリッシュな内装に反してパンチの利いた辛みで額の脂汗を誘う『紅』焦がし黒醤油とブラックペッパーのコラボレーションが食欲を誘う同店のスピンオフ『紅 BLACK』などひとそれぞれに推しはあるだろうが、牛丼、ハンバーガーなどデフレが続く日本のファストフードで700~1,200円を要求してくるラーメンは異端の存在だ。

元々中国発祥の料理だが、醤油、塩、味噌といった日本の王道汁物文化と融合した後は、豚骨、海老、牡蠣、柚子、ベジポタなどの亜種が生まれ、2016年度版のミシュランではとうとう一つ星を獲得するラーメン店(Japanese Soba Noodles 蔦)が誕生した。

謙遜や自己批判、過度な衆人環視が目立つようになった印象があるが、日本には他国の文化を認め、いいものはいいいと模倣する度量があり、正統進化形であれ亜種であれそれを越える成果物を作る探究心や勤勉性がある。
 
日本のお家芸とも言える車や家電製品のバリエーションやクオリティもさることながら、前述のラーメン以外にも『てりやきバーガー』『明太子マヨネーズピザ』『あんかけスパゲティ』といった身近な食文化にもそれは根強く表れており、我々はそれをすでにあるものとして考えているが、他国の文化認め、理解し、日本流のケミストリーを起こせることは日本が誇るべき国民性のひとつだろう。


試合はすみだのお家芸の前プレの裏のスペースをカバーするために高めに陣取ったゴレイロの隙を見逃さず、前半9分に皆本選手が郷土の森に30メートル級の美しく大きな放物線を描いて府中が先制。

試合自体はプレスラインの低い府中をすみだが押す展開で、府中はカウンターと慣れない手つきで麺をリフトアップするようなぎこちない3-1のプレス回避にオフェンスの手がかりを探す。
前半10-12だったシュート数は後半は9-42という一方的な展開になるも、前がかりになったすみだのプレスを縦パスで回避して起点になった小山選手から目ざとく走り込んだ完山選手が冷静に決め、彼我戦力差から弱者の戦術を採った府中が作戦通りに2-0の完勝を収めた。

外郭からズラしてのスナイプショットを狙う西谷選手と諸江選手、コーナーキックからのボレーを狙う太見選手、とにかくガンガン撃つ清水選手と強力なシューターを揃えて54本のシュートを撃ったすみだを見事シャットアウトした府中の粘り強いディフェンスとゴレイロのクロモト選手のセービングショーが光った一戦だったが、すみだのシュートはゴレイロと正対してのものが多く、ゴレイロを外して1-0の状態や、ライン際をえぐる、角を取っての戻しなどの工夫に欠ける拙攻がまたイライラする一戦でもあった。
 
今回はメンバーから外れていたが『直』のキャラクターが多いすみだで『変』のリズムを持つボラがスパイシーな変化を加える薬味の役割になるのだろうが、パワープレーのクオリティが低い先行逃げ切り型のチームで優勝争いをするなら、自陣を固めてくる相手に先行された場合にどう取り返していくかは常につきまとう課題だろう。

今日の府中対すみだ戦は日本代表監督に決まったスペイン人のブルーノ・ガルシア監督が視察に訪れたが、この日は10月の最終土曜日ということもあり各ターミナル駅ではハロウィンを祝う仮装した集団がくり出し、そんな中、試合前は郷土の森のフロアを地元の大國魂神社の神輿が練り歩く。

キックオフセレモニーは大國魂神社に由来を持つゆるキャラ『ふちゅこま』が務めるなど、選手選考やフットサルのレベル云々の前にツッコミどころ満載だったであろう日本の文化を彼がどう見たのかは非常に興味深い。

盆暮れ正月と合わせてクリスマスを祝い、ハロウィンでは仮装した日本人に外国人観光客が記念撮影をねだる。
普段忘れがちだが異文化を受け入れる度量や文化の多様性、勤勉さは日本人の特徴だ。
だが、それに反して極端にコミュニティの同調を求める面もあり『村八分』という言葉があったりもする。
それもまた日本人の特徴だろう。 

8ヵ月間空席が続いた日本代表監督の座は前監督の推薦通りスペイン人のブルーノ・ガルシアが収まったが、密室状態での人事や結果だけのリリースが続くフットサル界には外部に広く開示された存在であってほしいし、ブラジル(2003-2008年:セルジオ・サッポ)、スペイン(2008-2016年:ミゲル・ロドリゴ。2016-2020年(?):ブルーノ・ガルシア)と続いた10余年の勉強期間の後は、日本人が起こす日本流のケミストリーにとても期待している。
 
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紅く色づきはじめた郷土の森。
自然とラーメンとフットサルのある素敵な街。
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試合前にベンチで気持ちを練る永島選手。 
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大國魂神社のお神輿と一緒にフロアを練り歩く水田選手と松永選手。
法被もユニフォームも似合う彼らの未来にご利益がありますように。
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ハロウィンがコスプレイベントになり、偉人や神様を擬人化、ゆるキャラ化する不思議な国、日本。
スペイン人のブルーノ・ガルシアにはこの国はどう見えるのか。
右はアンダーカテゴリーの指揮を執る鈴木隆二氏。
現役時代はファイルフォックス、府中、名古屋でも活躍。
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久々の登場になったすみだのゴレイロ、揚石選手。
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この対戦カードはピヴォVSフィクソの対決にも見所あり。
太見/清水(すみだ)VS宮田/皆本/関(府中)と小山/渡邊(府中)VS諸江/渡井/三笠(すみだ)が主導権を争う。
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徐々に出場機会が増えてきた三笠選手。
177cmのフィジカルを活かして小山選手とマッチアップする場面もあったが、堅守逃げ切りを狙う府中を攻略する展開で出番に恵まれず。
すみだお得意の先行逃げ切りの展開で出番を狙いたい。
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左利きを活かしてのカットインシュート、セットプレーなど膠着状態の打開を期待されるもう一枚の『変』のカード。
すみだのレフティー、山村選手。 
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すみだの日本代表トリオのシュート数は諸江選手と西谷選手が7本、清水選手が13本という乱れ撃ち。
清水選手に次ぐ8本を撃った渡井選手、西谷選手、清水選手がボードを手に狙撃位置を確認するハーフタイム。
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3試合連続ゴール中の完山選手。ベテランらしい要所を抑えたプレー。
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ディフェンスでの頑張りと、惜しいミドルシュートが光った柴田選手。
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おぼつかないながらもFリーグ随一の前プレを持つすみだを相手に3-1のプレス回避がひとまず成功した谷本監督と、狭い郷土の森の攻略に失敗した須賀監督。
1勝1敗の在京チーム3番勝負は最終戦に持ち越し。
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大國魂神社の神輿とふちゅこまのご利益を一身に受け、54本のシュートを零封というセービングショー。
神輿、ふちゅこまに合わせてクロモト選手もブルーノへのアピールに大成功。
22 10月

2016/10/22(土) 全日本選手権東京都大会プレーオフ 立川泉体育館 『よーやく試合が終わったぜ!!』

2016/10/22(土) 全日本選手権東京都大会プレーオフ 立川泉体育館
 
美少年倶楽部 0-1 闘魂
世田谷フットサル 3-3 (PK3-2) ディアボロSPFC
フウガドールすみだバッファローズ 4-0 アトレチコ新宿
AOKING 4-5 ペスカドーラ町田アスピランチ

毎年3月の第2日曜日が決勝戦となる全日本選手権だが、サッカーの天皇杯に近いオープントーナメントであるこの大会は初夏から各都道府県の予選が始まる。
東京都予選の結果をチェックしていると、昨年に引き続き2000年代のフットサル黎明期のメインキャストが揃う闘魂(東京都リーグ3部)が昨年同様東京都予選プレーオフに進出していた。


8チームで争うプレーオフトーナメントは3位までが次ラウンドの本戦に進出。
今日の美少年倶楽部(東京都リーグ1部)に勝利すればあと2回のチャンスを得るということでこの試合の価値は非常に大きい。

フットサルはお互いがゴールに入れた回数を競う非常にシンプルなスポーツで、2カテゴリー上だろうと日本代表経験のあるゴレイロの石渡選手とピヴォの稲田選手、チームリーダーの難波田選手が揃うセンターラインを攻略するのは並みのことではない、と思いきやこの日は肝心要の難波田選手が欠席。
加えて北選手、岩田選手といったFリーグ、日本代表でも活躍したクオリティの高い3枚のフィクソが全員不在で、稲田選手、横山選手、川股選手とピヴォが3枚にフィクソが0枚というなかなかにエッジの効いた構成となった。

そんなチーム事情から普段はバランサーのアラである会田選手がフィクソを務める形で試合開始。

ベテランチームらしく自陣に引いてのディフェンスから、奪ってもカウンターではなく繋いで押し上げる遅攻と、Fリーグの浦安で活躍した新加入の長身ピヴォ、川股選手へシンプルにロングボールをつけて試合を進める。
緊張感のあるマッタリ運転が続いた前半半ばに自陣中央付近で稲田選手がボールをカットすると、意表をついたドリブルで一気に持ち出して川股選手にシュートパス。
これをファーへ走り込んだ川股選手がキッチリ決めて闘魂が狙い通りに1-0とリードし前半を折り返した。

後半も同じ展開が続くものの、体力が衰え出し、簡単に裏を取られることが多くなった味方の拙守のカバーに奔走する会田選手の疲労の色が濃くなる。
 
普段は冷静に損益分岐点を抑え、失策の少ないそつのないプレイヤーだが疲労からかなんでもないパスをミスし、ポイントがずれたトラップ、ドリブルを相手にアタックされる場面が続くものの、交代要員がいないこともありヘロヘロになりながらおおよそ16分(前半は約15分ほどで計31分)出ずっぱりでフロアに立つ。
そんな会田選手の認知範囲の広いディフェンスと、この試合でもゴールにしっかりと鍵をかけたゴレイロの石渡選手の好守、好連携もあり、見事重要なトーナメントのヤグラを一歩進めた。


以前、フットサルの面白さは何かというのを書いたことがある。


文中には、

①プレスラインの設定とプレス回避
②トランジションの強度
③練度とキャラクターのある2セット
④キックイン、フリーキック、パワープレーなどのデザインプレーの攻守

がフットサルの面白さであるとしたものの、闘魂の試合はベテラン勢(というよりベテランしかいない)の体力温存のためプレスラインは低く、トランジションはほぼない。
メンバーがバランスよく揃っているわけでもないので戦略的なセットチェンジもないし、強力なキッカーのズドンはあるものの、ベテラン故の共通知を活かしたセオリー以外のデザインプレーは皆無だ。

ただ、王道の面白味からは大きく外れているが、毎試合個性的な面々が主役を張るハラハラドキドキの連続で観ていてとても面白い。
今日の試合は普段はクールに試合を締める会田選手の青色吐息の表情とヘロヘロにボールを追ってのミスになんとも訴えかけるものがあり、試合終盤の美少年倶楽部の猛攻には『会田選手のためにみんな守ってくれ!!』と拳を握りしめてしまった。

前述の4つの要素は音楽で言うなら音程やメロディーラインといった学問的な部分と、その時々でフォーカスされるトレンドの部分であり、音楽的に『正しい』かどうかというものだろう。
 
大きな矛盾ではあるものの、正しさを追求した成果物は面白味に欠けるものが多々ある。
理論は非常に重要ではあるものの、感動を生むのは理屈ではなく感情を揺さぶられるかどうかにあり、詰将棋のように持ちカードを切る試合展開よりも不恰好でガムシャラな頑張りが胸を打つ一戦だった。

10/8に仙台で行われたオールスターは動きの多い試合展開の中、妙技を連発したボラ選手が喝采を集め見事MVPをさらった。
ブラジル仕込みのテクニックやイマジネーションももちろんだが、ボラ選手の試合をトコトン楽しんでるであろう笑顔は停滞感のあるFリーグの試合で欠けているものだったろうし、プレーもさることながら彼の無邪気な表情に魅力を感じた人も多いだろう。

プレーを通して喜怒哀楽を表現できるのはプレイヤーの特権だ。
 
笑顔もしかめ面も大いに見せてほしいし、よーやく試合が終わったぜっていう安堵の笑顔に、そういえばタフな残業や夜勤の後はあんな顔でビール買って帰ったな・・・、とどうしようもないことを思い出して共感する観客も少なくないはずだ。

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40分プレーイングタイムにも徐々に慣れ出した闘魂。
昨年は『疲れるから』という理由でやらなかった試合前のウォーミングアップを披露。
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J2の岡山→Fリーグの浦安のキャリアを持つ180cmの大型ピヴォの川股選手。
相手にサンドされた時に詰まる場面が多いので、早目に撃つ、はたくができれば大きな脅威。
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闘魂の看板ピヴォの横山選手と稲田選手。
この日は横山選手は川股選手をサポートするアラ、稲田選手はフィクソが主戦場。
稲田選手は意表を突いたスピードアップから迫力のある突破で川股選手の得点をアシスト。
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代名詞のダブルタッチでサイドを切り裂いた橋本選手。
個性的なダブルタッチの動画はこちら。
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膝を折り、味方の股の間からボールを追う石渡選手。
この試合では3vs1の場面でダブルニー(上体を起こして両膝立ちで床を滑る)でセーブするFリーグでもなかなかないプレーを披露し1-0の勝利に貢献。
毎試合、今が全盛期かと思わせる妙技を披露。
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闘魂の守備のダブルA面。
後半、ゴール前の接触プレーで『よっこらしょ』とばかりに立ち上がる石渡選手と会田選手。
フットサル界でリポビタンDのCMを撮るならこのふたりか。
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『ようやく終わったぜー!!』真っ白に燃え尽きたイイ表情の会田選手。
次戦は11/3(祝)。次回はフィクソが揃うか。
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勝者が闘魂と対戦することになる世田谷フットサルとディアボロSPFC。
ディアボロは26番の立花選手がボールを引いてからアウトで持ち出すドリブル突破で再三好機を作ったが、惜しくもPK戦で敗戦。
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左右両足を起用に使い、意表を突くプレーも光った世田谷フットサルの菅原選手。
フットサルIQの高いこの選手が引いた闘魂をどう崩すかも非常に楽しみ。
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トップチームでも出場経験のあるすみだバッファローズ(フウガドールすみだの下部組織)のNo32宗像選手とNo38三笠選手。
宗像選手は柔らかいテクニックと機動力、三笠選手はサイズとフィジカルに優れるフィクソ。
豊富な物量を持ち3セットで回すチームでそれぞれピッチ上の監督役を務める。
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こちらは163cmのゴレイロ、岸選手。
声がよく出る明るいキャラクターで小柄ながら止めまくった内山コーチの薫陶を感じさせる好素材。
トップデビューが非常に楽しみ。
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183cmの大型ピヴォ、日本代表にも定着しつつある清水和也選手の兄、清水誠也選手。
兄弟ダブルピヴォでのプレーも観たいところ。
20 10月

2016/10/20(木) ブルノ・ガルシア 日本代表監督就任『トップカテゴリーは見られてこそ』

AFCで惨敗し、ワールドカップ出場権を逃してミゲル・ロドリゴ監督が退任してから約7ヵ月。

ミゲルの同郷の友人でもあり、ベトナム代表を率いてAFCで日本に致命傷を与えたブルノ・ガルシア氏の新監督就任が決定した。

ここ最近のアジアで活躍するスペイン人指導者を見ると、

プルピス:タイ→ウズベキスタン
ミゲル:日本→タイ
ブルノ:ベトナム→日本

と遷移しており、以前、Fや地域リーグで知り合いをツテとして選手や監督がローテーションする政界やプロレス界に似た狭いコミュニティの日本フットサルと書いたが、アジアの代表監督すらそれに似た感じになってきたことや、やり方は変わるとは思うものの、AFC、W杯で披露したハーフマンツーで自陣を固めて粘っこく守って、一歩目で前に出ることを意識したアタックでボールを奪取→少人数で手数をかけずに多少強引でもシュートで終わるベトナム代表のフットサルを日本代表に置き換えての魅力や選考過程に若干の不安を感じる。

ただ、ベトナム代表は非常に気持ちの入った軍隊タイプの集団といった印象で、ちょっと自由すぎる感のあったミゲルから緩んだ空気を引き締めたり、メンタルの立て直しといった部分を期待してなのなら格下に2連敗でW杯を逃したタイミングで鬼軍曹タイプへのチェンジは刺激という意味では◎。

選考理由についてはまだまったく語られていないが、人事は何を指向してるから誰にしたのかの説得力が非常に大事でここがおかしいと下につく人の求心力にも影響あるので、今後語られるだろうリリースで『ミゲルの知り合いだから』が決め手ではなくキッカケであってほしいと思う。

いろいろ思うところはあるものの、トップカテゴリーは見られてこそ。

2015年に乱発したオーシャンアリーナでの観戦無料のトレーニングマッチとかはもういいので、年に4試合は国内で有料観客での代表戦をやり、大いに普及、告知、検証の場としてほしいところです。

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ベトナム代表を率いて臨んだAFCでは日本代表を土俵際で振り切り、初出場となったワールドカップでは見事決勝トーナメント進出。
新監督就任が決定したブルノ・ガルシア日本代表監督。

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タイ代表をアジアの強豪に仕立て、同国のクラブチームのチョンブリをアジアNo1チームに引き上げたプルピス。
現在はウズベキスタン代表を指揮。

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日本代表を8年に渡って指揮し、2012年はW杯で決勝トーナメントに進出、2012、2014年のAFCを2連覇したミゲル・ロドリゴ。
タイ代表監督就任からわずか1ヵ月で臨んだワールドカップでもオフェンスに光るものを見せる印象的なゲームを披露。タイ代表の任期延長からもわかるように再評価の兆し。

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トップカテゴリーの義務と価値は、関わる人たちの目標であり、指標であり、誇りを持てる対象であること。 平日の14時から開始されるトレーニングマッチに代表される露出のない活動に価値は薄い。
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