2014/12/21(日) 関東2部 第12節 寒川総合体育館
アルティスタ埼玉 1 - 3 三榮不動産FC宇都宮
malva ibaraki fc 3 - 1 デルミリオーレクラウド群馬
コロナフットボールクラブ権田 5 - 1 フュンフシュピーラー山梨
MORANGO栃木 4 - 1 PSTCロンドリーナ
ミリオネア横浜 0 - 0 府中アスレティックFCサテライト

勝てば優勝のデルミリオーレと、前節コロナとの2位対決に破れたものの、ここでアップセットを起こせば逆転優勝の目も残すマルバの一戦は、当たり前のように素晴らしいチアゴのミドルボレーでデルミリオーレが先制も、後半10分弱、不用意なファウルで得たセットプレーからマルバが同点に追いついたあたりから荒れに荒れた。

Fリーグを経験し、今年全国選抜を制した大ベテランがラフプレーに走れば、Jのカテゴリーを経験し、サッカーで十分な実績を残したエリートが審判に噛み付く。
この1戦が分水嶺であることを意識し、不安に抗い、押し殺すように責任を他に求めた。

1年間の積み重ねがこの1戦でぐちゃぐちゃになる。
残酷だけど当たり前な凌ぎ合いは、2009年に絶対王者名古屋を降してフウガが全日本を制した立役者の1人であるマルバのゴレイロ、石井選手が大砲のミドル、曲者のファー詰めをひとり冷静に跳ね返し続け、3-1という意外な点差で幕を閉じた。

コロナがマルバに勝ち、デルミリオーレがコロナに勝ち、マルバがデルミリオーレに勝ち、得失点差もほぼ無いがっぷり四つの三つ巴の戦いの結末は最終節へ。

頑張って、頑張って、それでも結果が出ないかもしれないことを不安に思う気持ちを理解することなんてできない。
どんな慰めの言葉も当事者には届かないだろうし、ひとりぼっちで悔しさを受け止めるのはどうしようもなく孤独な行為だ。

全員が笑うことなんてない。
それでも1人1人がやりきった笑顔で長いような短いような11試合のゴールを目指して駆け抜けてくれたらこんなに嬉しいことはないし、また次のチャンスを一緒に目指そうって心から思えるはずだ。

喜怒哀楽がごちゃまぜに詰め込まれるだろう最終節。
それぞれのカテゴリーがどこになるのであれ、来年も間違いなく面白いストーリーが待っている。
頑張りがいのあるものにトコトン賭けている生き様のぶつけ合いを心から楽しみにしています。

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