2015/06/27(土) 関東2部 第2節 ウイング・ハット春日部
フュンフシュピーラー山梨 4 - 3 府中アスレティックFCサテライト
Iwatsuki Futsal Club/tzk 3 - 2 アルティスタ埼玉
FUTURO 3 - 2 MORANGO栃木
デルミリオーレクラウド群馬 2 - 1 PSTCロンドリーナ
malva ibaraki fc 2 - 3 O-PA

例年9勝がボーダーラインになる優勝1部自動昇格、準優勝入替戦を賭けた12チーム総当たりの全11戦。
第2節のウイングハット春日部に、昨シーズンの2位、3位、4位のデルミリオーレ、マルバ、フトゥーロが揃った。

フトゥーロは昨シーズンと変わらず40歳の上村選手、42歳の渡辺選手の両ベテランがチームを引っ張り、3-2でMORANGO栃木に競り勝つ。
スプーンで卵を投げるような正確で柔らかいロングパス、足首のスナップを効かせた空間を切るような低空のアウトサイドパス。
強弱、2次元、3次元をシチュエーションごとに使い分ける発想とそれを実現する確かなテクニックは今シーズンも健在で、次は何を見せてくれるんだろうというワクワク感に見事に応える上村選手への歓声は今日も最後まで絶えなかった。

前節、そのフトゥーロを1-2で破ったFリーグ湘南ベルマーレのセカンドチームであるロンドリーナ。

あどけない顔つきの20歳前後の若者たちが、デルミリオーレの百戦錬磨のベテラン勢を相手にオウンゴールで奪った1点を約30分間に渡って守る。
守備、攻撃時の体の向きが素晴らしく、溌剌とした前からのプレスと奪ってから勢いのある突っかけで、昨シーズン惜しくも昇格を逃したデルミリオーレを大いにイラつかせた。
特に若干18歳のゴレイロ、上原選手が出色で、前に出る判断、シュートの反応、面の作り、ハーフまで持ち上がってパスとシュートを選択できる足技と、現代型ゴレイロの必修科目を存分に見せつける。
1皮、2皮剥ける必要はあるが、Fリーグでの活躍が今から楽しみだ。

少々意外な接戦になったデルミリオーレは新加入選手が入る2ndセットが今後のカギになりそうだ。
ふがいない前半の戦いに今日も鬼教官役として素晴らしいカミナリを落としたジオゴ選手兼監督、小林選手、船山選手と2ndセットで彼らと一緒に出場する経験のある選手たちが、どれだけセットを育てられるかにシーズン後半の順位がかかっている。
個性的なキャストが輝く完成度の高い1stセットがあるだけに、これからの2ndセットの成長に期待だ。

前プレ、攻守の切り替え、レベルの高いゴレイロと同タイプのチームの激突となった昨季3位のマルバと、今シーズンから関東2部昇格のO-PAの一戦は、開幕戦を勝利で飾った勢いのままに終始O-PAがリードを奪い、2-3で追いすがるマルバを振り切った。
得点を挙げた黒沢選手、奥橋選手、林選手をはじめ、FPは攻守の切り替えと縦へのスピードに優れ、GKの田中選手は取ってから一気に前に送るか、底から組み立てるかの判断が素晴らしい。
タイムアウト時にも輪の中心で戦術的な内容をわかりやすく語る田中選手は、プレイ、戦術眼とも今後関東のゴレイロ談義に上るレベルの総合力の高さで、これから関東2部を観戦する楽しみのひとつになりそうだ。

同じチームと選手が活躍するイメージのある関東リーグ。
それでも少しずつ新陳代謝は進んでいて、知らない選手、異質なチームの魅力に触れた時の嬉しさとワクワク感はなんとも言えない。
 
ロンドリーナの上原選手と、O-PAの田中選手の今日目立った注目ゴレイロの直接対決は9/26(土)の府中市総合体育館。
同日、Fリーグでは墨田区総合体育館ですみだ湘南戦があり、東久留米スポーツセンターでは関東1部がある。
どこに行こうかという選択肢が増えるのはファンとしてとても嬉しい悩みだ。

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