2014/08/20(水) Fリーグ 第10節 墨田区総合体育館
フウガドールすみだ 2 - 3 名古屋オーシャンズ

アウェー2連戦でコンディションの落ちる名古屋を相手に、前節湘南を沈黙させた前プレで追い込むすみだと、僅かな綻びを異能のタレント達が得点に繋げる名古屋。
名古屋が先行し、すみだが追い駆ける2013年全日本の決勝とは逆の展開になった黄金カードは、水曜日20時開催による集客が危ぶまれたものの、フタを空けてみれば立ち見を含み1,462人観客を集め、彼らの目を釘付けにした。

1人1人がこの相手と競い合うこと、意地を張り合うことの価値を知っていて、自分が好きなもの、賭けているものでこの相手に勝ちたい。

プロ対アマチュア。
日本フットサル界の黄金カード。
2009年、2013年の全日本決勝戦のネクストストーリー。

すみだのプレスが甘くなった後半36分に千両役者のペドロコスタがここしかないコースにミドルシュートを突き刺して名古屋が競り勝ったが、外野が勝手に決めて枠に押し込もうとしていたどんな物語よりもシンプルで熱く、清々しいほどに剥き出しの意地を見せ合った素晴らしい40分間だった。

伸び悩む観客動員数。
唯一のプロチームである名古屋の7連覇。

目を向ければいくらでもネガティブな話題の出るFリーグ。
何を変えればいいのかという話題は出尽くしていて、結局は地上派放送での露出が足りないなんて結論になっていたりする。
地上派放送が特効薬なのはもちろんだが、私はワンプレーに喜怒哀楽を出し合った今日の試合を宝物のように感じていて、こんな試合が続いていけば少しづつ観客は増え、一般層を巻き込む波が起きるのではないかと思っている。

試合終了後の拍手が鳴り止まない。
次の試合への期待を観客のひとりひとりがきっと感じている。

これからのFリーグの可能性の尻尾みたいなものを確かに見た今日の試合。
剥き出しの喜怒哀楽を見せてくれた名古屋オーシャンズとフウガドールすみだに心からありがとうと言いたい。

01
02
03
04
05
06
07
08