2/1(木)~2/11(日)までAFCフットサル選手権が始まる。

◆AFCフットサル選手権とは?
アジアNo1のフットサルチームを決める国際大会。
これまではイランが11回、日本が3回の優勝(準優勝は同1回/5回)を果たしており、この2カ国がアジア2強と言われる論拠となっていた。

5位までが出場権を得るワールドカップアジア予選を兼ねた前回の2016年大会では、ベスト8でベトナム、敗者復活戦でキルギスタンに敗れ日本は過去最低の惨敗を喫しており、今回は雪辱を期す舞台になる。

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なお、以下文中で登場するAFCクラブ選手権はアジアNo1のフットサルクラブチームを決めるAFCフットサルクラブ選手権を指し、AFCフットサル選手権は『AFC』とのみ表記する。

※各運営団体のポータルサイトはこちら。Wikipediaが一番見やすいというマイナースポーツあるある。






◆優勝国・各大会結果
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2000年代はイランに日本が挑む構図で、2010年代は2012/2014と日本が2連覇を果たしてアジアの盟主の座を奪うと見られたが2016年に惨敗を喫した。
2016年に躍進したベトナム、タイをはじめ、今大会は2020年以降に予想されるアジア群雄割拠時代の幕開けの第一歩になるはずだ。

◆個人賞
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2014年までは2強のイラン、日本のエースたちがMVP&得点王をジャック。
2016年はタイのエースピヴォのスパウットが得点王に輝いており、黄金期を迎えているタイの優勝&個人賞総取りも大いにありそう。

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AFCクラブ選手権では個人賞3回(MVP1回/得点王2回)の森岡選手(2012年のAFC終了後に帰化が認められたため今回が3回目の出場)は代表大会での個人賞も期待したいところだ。


◆日程
グループリーグ:2018/2/1(木)~2018/2/6(火)
準々決勝:2018/2/8(木)
準決勝:2018/2/9(金)
決勝/3決:2018/2/11(日)
※決勝戦の翌日が日本では休日(建国記念日の振替)になるため現地観戦にはもってこい

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◆放送

また、AFCの公式YouTubeチャンネルで配信されるはず。
視聴方法は以下の過去エントリーを参考。

ちなみに2014年はテレ朝がGet Sports内でハイライト&決勝戦を録画放送している。
ここもウォッチしていると試合以外の映像も見れるかもしれない。

◆グループリーグ展望
国名[評価(上位からA~D):主な戦績]

・グループA
チャイニーズ・タイペイ[D]
ベトナム[B:2016年AFC4位/2016年W杯ベスト16]
マレーシア[C]
バーレーン[C]

グループの本命、2016年のワールドカップ決勝トーナメント進出したベトナムは当たると止められない小柄なゴレイロのフイを中心に、重い腰を活かして前向きにボールを奪取してからのカウンターが主体のチーム。
格上には強いが固めた相手に打てる手は少ないので全チームにチャンスあり。

チャイニーズ・タイペイは開催国枠のポッド1位を活かして好位置をゲット。
日本でも指揮をとった太鼓腹のアジウ(2008年~2013年に名古屋を指揮)を監督に、山田マルコス(選手として名古屋/府中で活躍し、府中のGKコーチ、サテライト監督を歴任)をGKコーチに迎え躍進を期す。
新興国のマレーシア、バーレーンを相手に勝ち点を上げられれば予選突破の目が見えてくるはずだ。

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日本代表監督時代に果たした数々の『奇跡のレッスン』で有名なミゲル・ロドリゴはタイ代表で2016年ワールドカップに出場(ベスト16)し、その後は現日本代表監督のブルーノ・ガルシアと入れ替わる形でベトナム代表監督に就任(同国のクラブチームのタイソンナムの指揮も兼任)。
ブルーノ時代に達成したワールドカップベスト16以降、ベトナム代表は大きなインパクトを残せていないこともあり今回はミゲルの腕の見せ場。

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小柄ながら抜群の反応でシュートストップを連発するベトナムのゴレイロのフイ(NGUYEN VAN HUY)は2016年のAFCで日本を破った立役者。
左手に印象的なイレズミがあるゴレイロが出てきたらロースコアゲームを覚悟したほうがいい。
日本、ベトナムとも決勝トーナメントに進出すれば最短でベスト8に再戦が実現する。


・グループB
ウズベキスタン[B:2016年AFC準優勝/2017年アジアインドア4位]
日本[B:2012年・2014年AFC優勝//2017年アジアインドア3位]
タジキスタン[C]
韓国[D]

地元開催になった2016年のAFCで準優勝に輝いたポッド1、地味強ウズベキスタンに元アジア王者の日本が挑む。

腰回りと背中の分厚さに特徴のある中央アジアのタジキスタンをパスアンドムーブで翻弄し、明確にランクの劣る韓国相手に得失点を稼ぐ。
最終戦に控えるウズベキスタンとの直近の戦績は芳しくなく日本の2分1敗(2014年AFC2-1●/2016年親善試合3-3△/2017年アジアインドア3-3△(PK負))。
ここまでに突破のメドをつけられているかで疲労度やカードトラブルなど、短期決戦を戦うチームマネジメントの難易度が一気に変わってくるだろう。

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若手主体で挑んだ2017年のアジアインドアゲームズで3位という確かな結果を出したブルーノ・ガルシア日本代表監督。
極小の活動回数ながら各国フル代表を相手に結果を出せたのは日本のポテンシャルがまだアジアトップクラスであること、ブルーノに確かな監督としての才があることを証明している。

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冷静にゴレイロを見る/外すゴールも増えれば次代のエースの座は揺るぎない。
強靭な体躯と強烈なシュートですっかり代表に定着した清水和也。

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2017年1月の負傷から2017年12月に復帰した加藤未渚実。
独特なドリブルと正確なキックを持つ貴重な左利きのアラは2018年1月のセントラル→プレーオフで好プレーを連発し、ブランク明け後のモチベーション&コンディションの高さを見せつけた。
メンバー入りは微妙だが、パワープレー/セットプレーなどのデザインプレーで発揮する彼の魅力は招集選手の中でも群を抜いている。

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川原引退後、いまいち決め手に欠くゴレイロ陣。
総合力でNo1のイゴールは37歳。
彼の背中を2014年のAFC、2016年のAFCクラブ選手権でイランキラーっぷりを見せつけた反応に優れる関口(26歳)と、前に出る判断が光る今シーズン急成長の矢澤(23歳)が追いかける。
2枠のメンバー入りの権利を掴むのは誰か?

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1990年後半から始まったフットサル日本史のメインストーリーを駆け抜けた木暮賢一郎。
2018年1月一杯で3年間指揮を執った大阪の監督から退任し日本代表のコーチに就任。
ブルーノの任期はおそらく2年か4年のどちらかのはずなので、次回の日本代表監督レースに向けて台湾がスタートの場所になる。


・グループC
イラン[A:2016年AFC優勝/2016年W杯3位/2017年アジアインドア優勝]
イラク[B]
中国[D]
ミャンマー[C]

2016年ワールドカップ3位の世界的強豪イランの1位通過は揺るがず、ここ最近力をつけてきた中東地区のNo2イラク(2017年AFC U20準優勝)に東南アジアの新興国ミャンマーがチャレンジ。
サッカーでは資金力を背景にクラブレベルで力をつけてきた中国だが、サッカー、フットサルとも代表レベルではまだまだ差あり。

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2014年に得点王に輝いたタイエビ(Hossein Tayyebi)はイランには珍しい細身なテクニシャン。
柳に風な身のこなしや、ゴレイロのタイミングを絶妙にずらしたフィニッシュで剛だけではないイランの懐の深さを体現する。
2016年ワールドカップ後はカイラト(カザフスタン。2013、2015年にフットサル版の欧州CLを優勝)や、タイソンナム(ベトナム。ベトナム代表の9割が在籍する唯一のプロチーム)を渡り歩き活躍の場を広げた。


・グループD
タイ[A:2016年AFC3位/2016年W杯ベスト16/2017年アジアインドア準優勝]
キルギスタン[C]
レバノン[C]
ヨルダン[C]

華麗なドリブル、流麗なパスアンドムーブ、GKを翻弄するフィニッシュ・・・。
ファンがイメージする『フットサルらしさ』をこれでもかとばかりに体現するアジアのアーティスト集団、AFC初優勝を狙うタイがグループをリード。
2013年、2017年とAFCクラブ選手権ではいずれもイランのパサンとの決勝戦を制しており、中東3国の包囲網は逆にやりやすいだろう。

ワールドカップ出場権がかかった2016年のAFCで日本に引導を渡したキルギスタン、2017年のAFCクラブ選手権で同国のチームが決勝トーナメントに進出したレバノン、新興国のヨルダンは横一線。
グループCを1位突破するであろうイランとの中東下剋上決戦のチケットを争う。

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2016年得点王。タイの絶対エース、ピヴォのスパウット(Suphawut Thueanklang)。
ムービースターのようなルックス&スタイル抜群の長身ピヴォは多彩なシュートテクニックでゴールを決める。

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タイ代表とチョンブリの監督を兼任。
チョンブリを2013年にAFCクラブ選手権で優勝に導き、タイのフットサルの強化に多大な貢献を果たしたプルピスが2度目の代表監督就任。
人気スポーツになったがゆえに発生した試合数過多による選手のコンディション不良を回復できれば悲願のAFC制覇も見えてくるだろう。