2013/7/27 Fリーグ 準会員リーグ 第2節 墨田区総合体育館
ヴォスクオーレ仙台 3-3 FリーグU23選抜
フウガすみだ 11-1 柏TOR’82

フウガの今日の相手は世間だ。

全日本を2009年に優勝、2013年に準優勝。直近6年の関東リーグを5度制覇。地域CLを4連覇と破格の競技力を持つフウガ。
今回はホームタウン墨田区総合体育館で初の有料開催。
これまで観戦無料の関東リーグでは同会場で毎回1,000人を超える観客を集め大盛り上がりを見せている。

この日の入場料は1,000円。
この値段設定が高いのか、安いのか。
有料になったことで観客は集まるのか。
F準加盟リーグということでここでの集客力が来年に予定されているFリーグ加入に直結する。

2012年。
周囲の期待とは裏腹に、ステラミーゴ花巻脱退後の参入チームは、競技力としての実績は下位になるアグレミーナ浜松になった。
6番目の関東、3番目の東京のチームという枕詞が大きな枷となり、
結果と人気よりも地域的なマイナス面ばかりがフューチャーされているのではないか。
あくまで私的な意見だがフウガは減点法で評価されているように感じていたフットサルファンは少なくないはずだ。

数年に1度のチャンスであるFリーグ加入に向けて、評価される舞台で絶対にスキを見せてほしくない。

競技力。
人気。

これまでの実績を考えれば成功は間違いないと思う反面、不安も拭えなかった。

フタをあければ堂々1,197人の観客を集め、試合も難敵柏TOR相手に11-1の圧勝。
申し分のない破格の結果。
大成功だった。

このチームは目標を叶えることに対して清々しいほどに全力だ。
試合で結果を残すだけでなく、土日も潰れる勢いで地域活動に参加し、平日も幼稚園、小学校へサッカースクールに向かう。
言い訳をせず、やると決めたことをやり切って、結果を受け入れる。
目標を、夢を叶えるために必要なことはシンプルだけど、やり切るのが難しいことはみんな知っている。

数々の名勝負。熱狂するスタンド。集うサポーター。
2009年に全日本優勝、2011年からの墨田区ホームタウン化、2012年のF準加盟。
強いだけでは人を惹きつけられない。
やり切った。
実力も環境もストーリーも十分で、このチームの魅力がなにかをみんな知っている。

熱と悲壮感を背負って駆け抜けたこのチームにふさわしい舞台はどこなのか。
会場に集まった1,197人の観客の目を釘付けにした宝物をとにかく大事にしてほしい。

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