2013/09/01 AFCアジアフットサルクラブ選手権 決勝・3位決定戦 オーシャンアリーナ
決勝 サナティ・ギティ・パサン(イラン) 1-1(PK1-4) チョンブリ・ブルーウェーブ(タイ)
3位決定戦 名古屋オーシャンズ(日本) 6 - 4 深セン南嶺鉄狼FC(中国)
2012年。フットサルワールドカップ決勝。ブラジル対スペイン。2012年11月18日。タイ。フアマーク・インドア・スタジアム。
延長終了間際に決まったネトのシュートの余韻も覚めやらぬ中、国旗を掲げ狂喜乱舞のウィニングランを始めるのを、ピッチに座り込みただ呆然と見守る。
3位決定戦を終えたコロンビアとイタリア。
白熊みたいにデカい体の頬を興奮で紅潮させたロシア。
ホストカントリーのタイ。
消沈のスペイン。
そして、熱狂のブラジル。
各国の選手、ファンがそれぞれに喜怒哀楽するピッチとスタンド。
世界中の人達が集まった満員のスタジアムで、素晴らしい物語を共有する。
ただただ感動してしまった。
こんな光景は次のワールドカップまでは見れそうにない。
感動して、見蕩れて、酔いしれた。
時間は22:00を回っていて、スタジアムから最寄駅までは徒歩で40分はかかる。
それでもスタジアムを出る気にはなれなかった。
2013年9月1日。AFCアジアフットサルクラブ選手権決勝。
下馬評を大いに覆し、タイのチョンブリが1-0のビハインドからパワープレーで追いつき、最後はPK戦を制しての劇的な優勝。
ピッチを駆け回るチョンブリの選手たち。
茫然自失のパサン。
タイ。イラン。中国。日本。
それぞれの国のサポーターが、ファンがいいものを見れたって笑顔で拍手を送り、オーシャンアリーナの照明は各国のファンの笑顔を眩しく映し出す。
規模はいくらか小さい。
それでもスタジアムの雰囲気は10ヶ月前と同じだ。
時間は21:00を回っている。
明日の仕事に備え、今日中に家に帰る新幹線に乗るには21:20にはスタジアムを出なければならない。
引かれに引かれる後ろ髪を断ち切ってオーシャンアリーナを後にした。
世界中の人達と感動を共有する。
競技の魅力を語るに当って、これ以上の説得力はないだろう。
運営もそつなくこなし、日本代表の名古屋も競技力を十分見せた。
AFCがこれだけ盛り上がるなら、ワールドカップはどうだろうと帰りの新幹線の中、たっぷりと妄想してしまった。
熱が熱を呼ぶ。
感動は伝染していく。
AFCの日本開催に尽力していただいた方々に心からありがとうと言いたい。