2014/11/30(日) 関東2部 第11節 ウイング・ハット春日部
ミリオネア横浜 3 - 3 MORANGO栃木
FUTURO 4 - 2 府中アスレティックFCサテライト
malva ibaraki fc 4 - 5 コロナフットボールクラブ権田
アルティスタ埼玉 2 - 1 PSTCロンドリーナ
三榮不動産FC宇都宮 2 - 2 Iwatsuki Futsal Club/tzk

優勝昇格、準優勝入替戦のレギュレーションで争う関東2部も残り3節。

例年優勝には無敗~2分け、準優勝には1敗~2敗が求められる争いで、この日は6勝1敗1分の同勝ち点で2位を争うコロナとマルバが対戦。

ロングボールを蹴らずに底からボールを繋いで攻めるコロナと、堅守と前プレで押すマルバ。
前プレを破られゴレイロとの2対1を作られてマルバが先制を許し、底でのパスを奪われてコロナが同点に追いつかれる。

ここでの敗戦が昇格争いからの脱落になる最終盤でコロナはロングボールを蹴らず、マルバはプレスのラインを下げない。
短所があることも受け入れた上でお互いが自分のスタイルを信じるシーソーゲームは3-3の同点で残り16秒。
カウンターからゴレイロと2対1を作ったコロナの大場選手が、ファーへのパスを匂わせて名手石井選手を動かしニアに強烈なシュートを蹴り込んだ。

ひとつにまとめた野武士のような長髪を靡かせてサポーターに駆け寄り喝采を求める大場選手。
2010年の関東1部昇格、2012年の降格。
いい時も悪いときも選手兼監督としてメンバーの入れ替わりの激しいチームを引っ張り、周りに自分の価値観を伝え、貫き通してきたスタイルで奪った大きな1点。
両手を広げキラキラしたドヤ顔で喝采に応える姿はまるで哲学者のようで素直にお見事と思ってしまった。

強烈な個を揃え、手堅くゲームを進めるデルミリオーレ。
マイボールを大事にボールを運ぶコロナ。
フットサルムーブに拘るフトゥーロ。
堅守と前プレのマルバ。

4チームが昇格の目を残す関東2部も残り2節。
 
競技レベルや、誰かが決めたカテゴリーじゃない。
Jリーグより、Fリーグより、関東1部より、短所を埋めるのではなく長所に拘り、価値観をぶつけ合う関東2部が今は面白い。

099
試合開始前、急逝されたコロナの諏訪選手への黙祷が捧げられました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
100
098
097