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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

2015年08月

22 8月

2015/8/22(土) 関東女子 第4節 寒川総合体育館 『『みんな』という村社会』

2015/8/22(土) 関東女子 第4節 寒川総合体育館
バルドラール浦安 ラス・ボニータス 4 - 0 FFCエストレーラ ノーボ川口
カフリンガボーイズ東久留米 2 - 3 Amarelo/峰FC
シュートアニージャ 4 - 2 the sunkisst
サイコロ 3 - 0 フォレスト アネックス

今年の6/28(日)の関東1部第3節。
実家から程近いウィングハット春日部での開催ということもあり、里帰りがてら今年65歳になる両親を誘って観戦に向かった。
試合中、前の席の背凭れに足をかける父。
マナーの悪い行為として度々話題に上がる行動を前に、久しぶりの一緒の行動に水をささない言葉を探す自分。
そんな自分の躊躇いを前に『みっともないから足を下ろしなさい』という母のシンプルな一喝が飛んだ。

その通りだ。
 
フットサル会場だからでもなんでもなく行為そのものがみっともないのであり、何がみっともないかの価値基準を明確に持てていて、相手が周りから悪く思われてほしくないという想いがあれば、なんの躊躇いもなく声を出せる。
余計なことを考えて声をあげることを躊躇した自分を反省した。

先週、東京都男子1部・女子1部の試合が同一会場で実施された際の運営がSNS上で話題になった。
(フウガドールすみだレディースとVEEX TOKYO Ladiesのハーフタイムに運営担当の男子選手がピッチ内で鳥籠をする。
ボールパーソンが足でボールを選手に渡すなどの行為があった)
この事例が興味深いのが、そういった行動を選手、観客、運営が見ていたもののその場では誰も異論をあげず、終了後のSNSでこれはどうなのという記事を投稿し、有体に言うと炎上したことだ。

『試合はみんなで作るもので、その役割を担うボールパーソンの問題行動をどう考えるか』
という趣旨で彼らの行動について糾弾の声が続く。
今風と言えばそれまでだが、試合はみんなで作るものならなぜその場で誰も彼らを注意しなかったのかが疑問だし、行動があった時に誰かが声を挙げれていれば事例は事例にならなかったはずで、その後SNSで三々五々色々言っているのを見るのは残念というか、なんだかむなしかった。

関東女子1部で3位と健闘したシュートアニージャのホーム、寒川総合体育館。
2014年に関東リーグ参入戦で対戦し、PKで破って昇格を決めた相手であるサンキストを迎えての一戦は、寒川満員計画と銘打った地元連動の集客企画が奏功し、木村和司氏(元サッカー日本代表/元横浜FM監督/元フットサル日本代表監督)、石田ミホコ氏(2009年まで英アーセナルのレディース部門、市原・千葉レディースに所属。現在は音楽活動を行う)ら、チームゆかりの著名人を含む283人の観客を集めた。

試合はシュートアニージャが2点を先行もサンキストが1点を返して2-1で前半終了。
後半はゴールのない焦れた展開が続くも中盤の凌ぎ合いから抜け出したNo19三浦選手が豪快に蹴り込んで3-1と突き離す。
ギュッと詰まったホーム観客席からの大歓声に満面の笑みとオラついたガッツポーズで応える三浦選手。
挙げた手をどのタイミングで戻せばいいのか戸惑っているような姿を見るのはとても微笑ましく、日本代表さえ取り上げられる機会の少ない女子フットサル界にも、当事者である選手さえ知らない熱と可能性が眠っていることを今日の彼女たちは示していた。

フットサルはアマチュアスポーツだ。
今日のヒーローも家に帰れば試合のユニフォームを洗濯し、どんなに悔し涙を流しても月曜日には仕事が待っている。
それでも喜怒哀楽があり、賞賛も非難もあり、当事者が感じる感情と、周囲からのリアクションがきっと彼ら彼女らの報酬であり宝物になっているはずだ。

東京都フットサル連盟にお詫びが掲載されることになった先週の事例を当事者だけに考えさせ、彼らに責任を取らせることで手打ちにするのは違和感がある。

『ボールパーソンのあり方』や『他カテゴリーへのリスペクト』がこの事例の論点だが、根幹は『みんなが作るもの』という曖昧で気持ちのいい言葉の定義が整っていないことだと思う。
 
リプレイビジョンのない体育館では観客席とフロアのリアクションがすべてだ。
良いことは褒め、悪いことは非難する。
どちらも自信を持ってやればいいことで、試合はみんなで作るもののはずが、試合会場では声をあげられず、SNSで火がついた今回の事例はみっともないことだと思った。

盗難。暴行。不法侵入。脅迫。
トップリーグであるFリーグを含みここ数年続いている事件と不祥事。
どれも当事者の発言権を奪い、表舞台から消し去ることを最適解にしている。

『みんなが作るもの』

という美しい言葉を掲げる中で、やっていることは犯人隠しであり、『みんな』という曖昧な言葉で定義されている小さな村社会での配置換えだ。

良い事も悪い事もあるのはあたりまえで、そのどちらの当事者も『みんな』であるはずで、ひとつひとつの事を隠さずに向き合ってほしい。
そういう姿勢の積み重ねが、熱も可能性もあるフットサル界の未来を育てるはずだ。

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寒川駅から徒歩15分ほどにある寒川総合体育館
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今シーズン、すみだから浦安に活躍の場を移した茨木コーチ(右)と、日本代表のコーチも兼任する橋谷GKコーチ(左)
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男子チームで選手として活躍するカフリンガ垣本コーチ(正面)
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同じくカフリンガで選手としてして活躍し、今シーズンからシュートアニージャの指揮をとる内田監督。
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ホームチーム、シュートアニージャの応援団。
シーソーゲームに合わせて大きな歓声があがりました 
16 8月

2015/8/16(日)第25回バーモントカップ 全日本少年フットサル大会 決勝 駒沢オリンピック公園体育館 『夏休みの思い出』

2015/8/16(日)第25回バーモントカップ 全日本少年フットサル大会 決勝 駒沢オリンピック公園体育館
◆準々決勝
マルバ千葉fc U-12 5-3セレッソ大阪 U-12
マルバ茨城 fc U-12 2-5 ブリンカールFC
◆準決勝
マルバ千葉fc U-12 3-2 FCバレンティア
ともぞうサッカークラブ 2-5 ブリンカールFC
◆決勝
マルバ千葉fc U-12 3-5 ブリンカールFC

真夏の12歳以下最強決定戦の決勝戦は本命マルバ千葉U-12と、予選リーグをワイルドカードで勝ち上がってきた愛知県代表の伏兵、ブリンカールFC。

マルバ千葉は8番の小室選手が底からドリブル、パスを織り交ぜてプレスをかわしてゲームを作り、守備もガッツリ食いつくエースの仕事を見せる。
交代メンバーも含め全教科の偏差値が高いフットサルを見せるマルバ千葉に対し、ブリンカールFCはスタートの4人をひたすらに引っ張り、個性的なドリブルと玉際の強さ、チョン・ドンを多用するこの年代ではそうそう見ないセットプレーのバリエーションで対抗する。

試合は大舞台の波に乗ったブリンカールFCが前半に2点を先行。
後半12分にマルバ千葉が1点を返すも、後半14分にGKの中山選手が坪谷選手との接触プレイで負傷退場。
その後は本来FPの大畑選手をGKに沿えて試合に挑み、試合終了間際の後半19分(本大会の決勝戦は10分ハーフ)にその大畑選手がフリーキックをズバリと突き刺して同点という少年マンガのような展開に、会場に集まったいい大人たちは大いにヒートアップした。

3分ハーフの延長戦はマルバ千葉のエース、小室選手が蹴り込んで3-2と勝ち越すも、負傷から頭にテープを巻いて戻ってきた坪谷選手が取り返し、ブリンカールFCもしぶとく追い縋る
延長前半の終盤、押し込み返すマルバ千葉が5ファウルで2本の第2PKを得るも、ブリンカールFCの守護神、武井選手が勝ち越しを許さない。

延長後半残り1分。
カウンターから抜け出してGKと2対1になった坪谷選手が小学生とは思えない落ち着きで加藤選手へ冷静に優しいパスを通し、これをインサイドで決めてブリンカールFCが3-4と勝ち越し。
最後は135cmの身長ながら独特のドリブルとセンスが光った奥野選手が素晴らしいミドルを突き刺し、テレビで見たどこかのスターを真似て両手の人差し指を天にかざす。
同世代が意地を張り合い、大人顔負けの熱戦を繰り広げた2013年の名古屋VSすみだの全日本決勝を彷彿とさせる死闘は美しいカーテンコールを迎えた。

教科書通りのマルバ千葉と、セオリーよりも自分達の得意なプレイをトコトン突き詰めたブリンカールFC。
準決勝でマルバ千葉に敗れた和歌山代表のFCバレンティアはハーフタイム、タイムアウト時もコーチが選手に指示をせず、選手達がお互いに話し合い、試合に挑んでいた。

夏休み。
田舎に帰省すると普段の自分の価値観とは異なる場面に遭遇する。
遊び。食事。言葉。時間の速さ。
そんなことを体験しながら、それまでの自分の経験では語れない世界があることを知り、他人と違う自分を認識することで自分らしさを確立していく。
少年時代に過ごす夏休みはそんな成長のヒントや気づきが沢山つまっている。

48都道府県の価値観がぶつかり合い、邂逅する。
大人は理想と正解を欲しがり『フットサルらしさ』というなんだかよくわからないものを求めがちだが、自分の異なるものに出会い、考え、成長し、喜怒哀楽を感じることにこそこの大会の価値があるのではないだろうか。


9年目のFリーグの窮状を見ても日本フットサル界の未来は決して明るくなく、真夏に輝きを放った選手達にフットサルに軸足を置くことを勧めることには抵抗がある。
フットボール界での密度の濃い競争とパブリックな意味での成功は依然として11人制のサッカーにあり、残念ながらフットサルとの差は歴然としている。
それでも何らかの理由でサッカーから遠のくことがあったら、夏休みに真剣にボールを追ったこの大会を思い出してくれたらとても嬉しい。

子供は大人になり、大人は忘れていた自分が夢中になったものを思い出して子供に帰る。
素晴らしい夏の思い出をくれた少年少女達に心からありがとうと言いたい。

◆JFATV 決勝戦のフルマッチ映像
https://www.youtube.com/watch?v=c0i-69II6dk

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会場の駒沢オリンピック公園体育館。
観光に訪れても面白い開放感のあるいい公園です。
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個人能力抜群のアタッカー、セレッソ大阪U-12のNo10下川選手と、セーブ、安定感のある足技を見せる同No1内田選手
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両チームのエース、No10下川選手とマルバ千葉No8小室選手。
この日はフットサルのディフェンスで上手く抑えた小室選手に軍配
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敗戦後の下川選手。トップチーム入りも十分ありえるタレントの涙。
サッカーチームの彼がここまで感情を見せてくれることに大会の意義があったのでは
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完成度の高いマルバ茨城を破ったブリンカールFC。
身長135cmながらドリブルとセンスで抜群の存在感を見せるNo10奥野選手
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準決勝のブリンカールFCとともぞうサッカークラブの一戦。
予選リーグではともぞうサッカークラブは3-2で優勝したブリンカールFCを降しています
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好セーブを見せたブリンカールFCの守護神、武井選手
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FCバレンティアのNo11吉川選手。身長133ながらベスト5に選ばれる活躍を見せました
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FCバレンティアのタイムアウト。
コーチは関与せず、選手のみでゲームプランを考えています
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マルバ千葉のタイムアウト
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同じくブリンカールFC
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同じくともぞうサッカークラブ。タイムアウトにも準決勝に進んだ各チームのカラーが出ています
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準決勝で敗れたともぞうサッカークラブのゴレイロ、No1犬飼選手。
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決勝戦。ブリンカールFCの応援団の迫力が素晴らしいです
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左右両足を使うブリンカールFCのNo7加藤選手。
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ブリンカールFCは試合のほとんどを4名の選手だけで廻しました
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ベスト5にも選ばれたマルバ千葉のNo10田中選手。
2点のビハインドからゲームを動かす得点を決めました。
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後半14分。坪谷選手との接触プレイで退場するマルバ千葉のゴレイロ中山選手。
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頭にテープを巻いてフロアに戻った坪谷選手
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急遽入った代役のゴレイロ、No7大畑選手がフリーキックを直接突き刺して同点!!
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2本の第2PKを外したマルバ千葉。
このカテゴリーでは難しいプレイかもしれません。
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延長戦へ。
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ブリンカールFCのゴール後。
ゴールをしても感情を表す選手が少ないなか、彼らの絵になるゴールパフォーマンスが印象的でした。
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試合終了後、嬉し涙と悔し涙
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ベスト5
マルバ千葉 小室選手、田中選手。
ブリンカールFC 武井選手、奥野選手。
FCバレンティア、吉川選手。
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3位のFCバレンティア
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同じく3位のともぞうサッカークラブ
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準優勝のマルバ千葉
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優勝のブリンカールFC
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15 8月

2015/8/15(土)第25回バーモントカップ 全日本少年フットサル大会 大田区総合体育館 『夏休みの悔し涙』

2015/8/15(土)第25回バーモントカップ 全日本少年フットサル大会 大田区総合体育館
◆予選リーグ
甲府レジェンズ 5 - 9 セレッソ大阪 U-12
マルバ茨城 fc U-12 2 - 2 ソルニーニョ

◆ベスト16
セレッソ大阪U-12 4 - 1 クラブ・エフスリー
青森フットボールクラブU12 1-6 マルバ茨城fc U-12
黒沢尻東FC 5 - 3 ソルニーニョ

正月から盆に開催時期が移った12歳以下のフットサルの全国大会、バーモントカップ。
サッカーを主戦場にしながら選択肢のひとつとしてフットサルに取り組むチーム、この大会を最高の舞台として取り組むフットサルプロパーチーム。
大田区体育館(同体育館と駒沢体育館の2会場での開催)だけを見るなら、前者はセレッソ大阪U-12が、後者はマルバ茨城U-12がズバ抜けている。

セレッソは10番をつける下川選手が視野の広さと、アイディアの豊富さでチームを引っ張る。
スピードはさほどないものの、このカテゴリーとしては十分な164cmのサイズで器用にボールを操り、彼が前線で起点となった攻撃は4試合で21得点を上げている。
気構えて硬くなる選手が多い中、いい意味で脱力して試合に入れているのが素晴らしく、このまま成長すればトップチーム昇格も十分ありえるだろう。

マルバ茨城はフットサルIQの高さを見せる6番の高木選手が底からゲームを組み立てる。
右底の位置でゴレイロからボールを受け、左利きを活かし右手で相手から距離を作って左へドリブルで運びながら、一気の加速で振り切る、前線へのパスでチャンスを作る、切り返して落ちてきた味方に展開する、など彼の技術と落ち着きでチョイスしたプレイで相手のプレスをかわせるのが非常に大きく、ここで作ったギャップを活かして、技術レベルが高い各選手がゴールへ迫る。
安定した試合運びを見せるこのチームは4試合でたったの4失点だ。

この大会で度々話題になるのが、サイズのある選手を前線に置き、ロングボールを蹴りに行くチームが出てくることだ。
論旨としては、発育に差がある12歳以下の大会で、カテゴリー特有のギャップを活かし、戦術や技術を度外視する戦い方は、選手のためにはならず、フットサルの発展に寄与しないというものだ。

前述のマルバ茨城のグループリーグ最終戦、ソルニーニョ戦は完成度抜群のマルバ茨城に対し、組織的なプレスを嫌ったソルニーニョがロングボールを蹴る展開になった。
マルバ茨城が先行するも、作戦が奏功したソルニーニョがすぐさま追い着くシーソーゲームは前半を2-2で折り返す。
 
ソルニーニョのキッカーへのプレスの甘さを修正し、後半は相手のキックの精度を乱してマルバ茨城がセカンドボールを拾い、タレントを活かした中盤での試合に傾むくも、ソルニーニョもしぶとく守る。
結局2-2のまま試合は終了し、マルバ茨城がグループ1位、ソルニーニョがワイルドカードで決勝トーナメントへ進出した。

グループリーグを2勝1分、得点8失点5で勝ち抜けたソルニーニョは飛び抜けた実力のあるチームではなく、マルバ茨城相手に普段どおりのフットサルをしても勝点を取る可能性はなかっただろう。
続く決勝トーナメント1回戦では普段の彼らの戦い方で挑むも、堅守を見せる黒沢尻東FCに5-3で競り負け、悔し涙を流している。

格上のマルバ茨城に対しては弱者の戦術を選択し、同格の黒沢尻東FCには真っ向勝負を挑む。
過剰なアレルギーを示し、ロングボールを使うことを選択肢から外していたらソルニーニョは決勝トーナメントを経験できていなかったはずで、彼らがフットサルを通じて悔しいと感じることもなかっただろう。

育成年代の選手の引き出しは指導者に教わったことしか入っていない。
今の戦力でどんな戦い方をするのがベストなのかを考え、工夫することを選手に示し、成功体験を積ませたことは間違いなく今後の財産になるはずで、そういう機会を選手に与えたソルニーニョの伊藤監督はお見事だ。

正しいフットサルとはなにか。

前プレ。鋭い攻守の切り替え。パス&ムーブ。

どれも誰かが決めたものでしかないはずで、まずは自分と相手を知り、今なにができるかを考え、勇気を持って選択することではないだろうか。

優勝はトーナメントの逆山の組み合わせになったセレッソ大阪かマルバ茨城が濃厚で、MVPはチームを牽引する下川選手か高木選手のどちらかだろう。

結果だけを見ればベスト16で敗れた平凡なチームのソルニーニョ。
監督と選手が知恵と勇気を絞って成し遂げた夏休みのアップセットと悔し涙がとても印象的だった。

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会場の大田区総合体育館
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アタッカーとしての個人能力がズバ抜けているセレッソ大阪U-12、No10下川選手。
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セーブ、安定感のある足技を見せるセレッソ大阪U-12、No1内田選手。
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文中のソルニーニョ(オレンジ)マルバ茨城(水色)
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フットサルIQの高さが光るマルバ茨城No6高木選手。
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同じく組み立てで非凡なものを見せるNo7高貫選手。
負傷のためか決勝トーナメント1回戦は出場なし。
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試合展開に合わせてNo22大内選手とNo3奥田選手のゴレイロを併用するマルバ茨城。
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真剣に指示を聞くソルニーニョとマルバ茨城。
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ソルニーニョのコーチ陣
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好セーブを見せたソルニーニョのゴレイロNo41牧選手
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クラブ・エフスリーの女子選手、No6白沢選手。
男子相手に前からのプレスに奔走しました。
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140cmの小柄な体躯で光るテクニックを見せた青森フットボールクラブU12のNo10田澤選手とNo11釆田選手。
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守備と正確で強力なキックが光った黒沢尻東FCのNo10八重樫選手
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敗戦後のソルニーニョ。
理想はもちろん大切ですが、フットサルを通じて喜怒哀楽を体験をさせてあげた伊藤監督のチャレンジが印象に残りました。
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8 8月

2015/8/8(土) Fリーグ 第16節 町田市立総合体育館 『古典戦術の可能性』

2015/8/8(土) Fリーグ 第16節 町田市立総合体育館
ペスカドーラ町田 2 - 1 フウガドールすみだ

町田のホームとなった今シーズン2度目の対戦は前半12分にボラが懐の深さを活かしたキープからズバリと突き刺して町田が先制。
その3分後、すみだのコーナーキックから、この試合がFリーグ200試合出場となった町田のバンディエラ、滝田選手がどうしてこうなったな見事なヘディングシュートでのオウンゴールですみだが同点。

ハイテンションな点の取り合いになった前回のすみだのホーム戦から一転、この日は縦に急ぐのではなく幅を使い、押し上げつつマークの剥がしどころを探り合うミディアムテンポな試合になった。

町田の岡山監督とすみだの須賀監督。
ファウル数、スコア、試合の残り時間等、刻一刻と変化する状況に対するベンチワークに見ごたえのある詰め将棋のような一戦だった2年前のオーシャンカップを思い出す(浦安の指揮を岡山監督が取り、すみだは当時関東リーグ所属として対戦。結果は2-3ですみだが勝利)。

1st、2ndのセット分けはあるものの、1-1の鍔迫り合いがジリジリと続く後半は、2年前と同様、試合状況と直近のプレーに応じ、1枚ずつ選手を投入するなど局所修正、対面のギャップを突くメッセージ性のある選手起用にお互いのカラーが見える頭脳戦となった。

後半33分。
すみだ陣内で得た右サイドでのキックイン。
チョン・ドン(キッカーがセットしたボールを『チョン』と触って、後ろから走り込んだシューターが『ドン』と撃つキックインの定石戦術)で静岡学園出身のテクニシャン、後呂選手が豪快に蹴り込み、町田が2位、3位の直接対決を制した。

頭脳戦の帰結がチョン・ドンという古典戦術での勝ち越し点だったのが味気ないかもしれないが、ケガで出遅れた中で挙げた久々のゴールに喜ぶ後呂選手と、駆け寄る町田の選手達の笑顔がそれぞれのゴールの価値を物語っている。

昨シーズンのFリーグ昇格以来、ミドルシュートでの失点が目立つすみだ。

前述の場面では後呂選手に対しての間合いと立ち位置がよくない印象があったが、キックインはキッカーを含めた2対1のディフェンスでの駆け引きがまずあり、そこにチョン・ドンというシュートがある。
基本的にフィールドプレーヤーはシューターとゴールの直線距離に立ち、ゴレイロはニアを閉めるだが、相手がそれをさせない、あるいはそうなってもその上を行く工夫や個人能力があるのだろう。

・間合いを詰める
・利き足側のシュートコースを切る
・片膝を曲げて面を作る
・両膝を閉じて股を抜かれないようにする
・スライディングで下のコースを消す

一言にシュートへのディフェンスと言っても状況に応じて沢山のアクションがあるが、相手のプレイの選択肢にシュートがあることを認識することからすべてが始まる。

新鋭の清水選手、青山選手という2人のピヴォが育ち(今日の試合はチームのエースピヴォ、太見選手がメンバー外)、今期加入の稲葉選手、西谷選手の経験を活かした遅攻の幅もある。
ここにミドルシュートでの失点数が減ってくれば勝ち点を失う試合も少なくなってくるはずだ。

レベルの高い試合が続いた今シーズンで久々に見たシンプルなチョン・ドンでのゴール。

キッカーに1名割かれるためフィールド内にいる選手が3対4となり、攻撃側が1名少なくなるセットプレー。
直接狙う以外はマーカーを剥がす何らかのデザインが必要となるが、流れの中でのタッチアウトから始まるキックインは相手の壁が直近のディフェンスを行った1枚になることが多く、攻撃側がチョン・ドンorキックインを行ったキッカーを活かしての2対1という仕掛けが容易な、ありふれているもののバリエーションが豊富で掘り下げ甲斐のあるセットプレーだ。

膠着打開の手段として即効性があり、2対1からの派生型も多くあるこの戦術。
監督、コーチ、選手が意思統一し4人が有機的に動く戦術が試合の根幹だが、キックインなどの局地戦は各自のフットサルへの価値観、理解度が見て取れて非常に面白い。

古典戦術として半ば飽きられ、繰り返されると辟易とするチョン・ドンだが、長く生き残っているプレイには必ず理由があり、あえて今、このセットプレーをもう一度掘り下げ『7色のチョン・ドン』なんてものを使いこなすチームが現れたら逆に新鮮なのではと思ってしまった。

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先制点を挙げた町田No10ボラ選手。
 抜群のテクニックと人柄の良さも評判のFリーグのアイドル。
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期待の若手ではなく、すっかりメンバーに定着した感のある町田No13中井選手
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200試合出場の滝田選手への弾幕。タキタ日・・・、愛のある一言でいいと思います。
国民の祝日でお願いします!!
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試合前にゴールポストに祈りを捧げる町田No1イゴール選手
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町田岡山監督。浦安に引き続き、町田でも4人が連動する好チームを構築。
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収めて振り向いてのシュートが光ったすみだの若手ピヴォのNo13青山選手(右)。
シュート数は稲葉選手と並びチーム最多の5本。
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200試合出場の町田No8滝田選手。
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前半16分のタイムアウト。MCとチアが会場を盛り上げる。
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試合を作るすみだNo4諸江選手と、ハードなマークに定評のある町田No8滝田選手。
タイプの異なる両フィクソのマッチアップ。
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すみだのゴレイロNo1揚石選手
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攻守に活躍した町田の新旧スピードスター、No7金山選手とNo13中井選手。
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イゴールが上がってのパワープレー。
堂々とこの形を入れてくるところが町田の習熟度の高さ。
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1 8月

2015/8/1(土) 関東1部 第6節 東久留米スポーツセンター 『ふたりのエース』

2015/8/1(土) 関東1部 第6節 東久留米スポーツセンター 
コロナFC/権田 3 - 2 ブラックショーツ
ファイルフォックス府中 0 - 2 リガーレ東京
柏トーア'82 4 - 3 ゾット早稲田
カフリンガ東久留米 4 - 4 バルドラール浦安セグンド

バリエーションが豊富な各種のキックを正確に使い分け、小柄ながら安定したボディバランスで広い視野を確保し、オン&オフザボールとも好判断を見せる柏のエース馬場選手と、ゾットのエース米谷選手。

昨年は誰も考えつかないアイディアを最高練度の基礎技術で実現し続けた米谷選手が16試合で20得点を挙げ得点王を獲得。
今年はエラシコをはじめ、トップスピードでもプレーの精度が落ちない2倍速の録画映像のようなプレーを連発する馬場選手が5試合で9得点と気を吐き、昨年1部2部入替戦の憂き目にあったチームを首位争いへ牽引する。

1stセットに入ったふたりのエース。
 
ゾットが2点を先行も、馬場選手のスピードを活かした縦突破からのシュートを田中選手が詰めて食らいつき、前半終了間際、左サイドから中にカットインしながらフェイントにエラシコを使った漫画のようなプレイで同点ゴールをあげて見せた。

昇格初年度の2011年は驚異的なシュートストップを連発したゴレイロの高橋選手がしぶとく守り、上福元選手(現府中)の気合いとキープ、特手選手の決定力で一躍関東の話題をさらった。
Fリーグ準加盟チームとなった昇格2年目以降はリアクション型からアクション型のフットサルへの移行に苦しみ低迷した柏。
スタイル変更という産みの苦しみを乗り越え、このチームは徐々に最適解へと歩み出している。

前半の余勢を駆って後半も勢いを増す柏。
後半早々に逆転、後半24分に4-2とリードを広げたチームを引っ張る馬場選手。
どちらかというと地味な印象のあった柏だが、彼のバイタリティに呼応するように各自が振っ切れた仕掛けを見せ、活き活きとしたプレイを連発する。

後方で馬場選手がボールを持つ。
 
会場の雰囲気が変わる。
スコアを動かし、味方を活性化させ、ゲームを支配し、フロアと観客席の眼は緊張感と期待感と共に彼を見ることを強要される。
数年来望んでいた頼れるエースがそこにはいた。

試合はゾットが持ち前の粘りを見せて1点差まで詰めるものの4-3でタイムアップ。
今日は欠場していたが、スピードと攻守に質の高い動きをする荒木選手が馬場選手とマッチアップをしていたら、ゾットお得意のパワープレーがあったら(通常荒木選手がゴレイロを務めるため今日の試合ではパワープレーを行わなかった)、とありもしないたらればを想像するのも非常に楽しいものがあった。

18節中6節が終了し、昨年と同じくトップからボトムまでがギュッと詰まった混戦が続く関東1部。
各チーム2試合総当たりで争われる柏とゾットの第2ラウンドは12/13(日)16節の寒川総合体育館。

4ヵ月後も優勝争いを続けているであろう両チーム。
次回は今日後塵を拝したもう一人のエースの意地に注目だ。

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団子状態の関東1部リーグ。
ここでゾットが勝利すれば消化試合数が1試合少ないながらも一歩抜け出す状況でした。
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柏No19馬場選手とゾットNo22米谷選手。
非常に見応えのある対戦でした。
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現役復帰した柏No9奈須選手。
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No16の清野選手兼監督(右)とNo7武内選手(左)。
今日は2ndセットで2得点を挙げたゾット。
1stセットと比べてやれることは少ないですが、ガムシャラさが光る好セットです。
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1 8月

2015/8/1(土) 関東1部 第6節 東久留米スポーツセンター 『サイリウムの光』

2015/8/1(土) 関東1部 第6節 東久留米スポーツセンター 
コロナFC/権田 3 - 2 ブラックショーツ
ファイルフォックス府中 0 - 2 リガーレ東京
柏トーア'82 4 - 3 ゾット早稲田
カフリンガ東久留米 4 - 4 バルドラール浦安セグンド

バルドラール浦安セグンドに島田大陸(しまだたいろく)という選手がいるのをご存知だろうか。

昨シーズンまでペスカドーラ町田アスピランチ(町田のサテライトチーム)に在籍し、東京都1部リーグで得点王を獲得。
今シーズンはバルドラール浦安セグンドに移籍し、関東1部にカテゴリーを移す。
過去にはリカルジーニョら各国の名選手たちを擁し、今シーズンのLNFS(スペインフットサルリーグ。現在世界で最もレベルの高いリーグ)を制した名門、インテル・モビスターに練習生として渡欧した経験を持つ。

また、自ら『フットサルバトンプロジェクト』という育成年代の少年たちにフットサルの指導を行うプロジェクトを立ち上げ、同プロジェクトの代表を務めるなどFリーガーとして活躍することを前提とした、セルフプロデュース能力にも長けている。

◆詳細なプロフィールは本人のウェブサイトを参照

整ったルックスにアッシュグレーの髪。
ジャニーズ風のビジュアルに合わせて、サポーター席からはサイリウムや『大陸』と名前の入ったうちわが振られたりする、シブいオッサン達が気を吐く関東リーグではちょっと異質な存在だ。

スタイリッシュなビジュアルとは裏腹に、プレースタイルは非常に玄人好み。
フェイク、高い動きの質で相手の急所を取り、少ないタッチ数でのシンプルな組み立てでゲームのリズムを作る。
ウォーミングアップを見る限り、ボールを足元に置いてのアイディアも数多く持っているように見えるが、あえてゲームではそれを選択せず、167cmの小柄な体を相手に触らせずに勝負をする賢いプレイヤーだ。

試合はOVER35の名選手をズラリと並べた関東屈指のオッサンパワーでカフリンガが後半半ばまでに4-0のリード。
残り10分を切ったところから浦安セグンドがパワープレーを開始し、独特のボールタッチで観客を沸かせる田中優輝選手が4ゴールを挙げ、残り1分でしぶとく同点に追い着いた。

トップ登録と掛け持ちの選手がメンバー入りする不規則なチーム編成ながら、セットのメンバーとしてコンスタントに試合に出場する島田選手。
前述のパワープレーの場面でも出ずっぱりでクインテッドの一角を任されるなど新造監督の信頼も厚い。

そんな島田選手が放ったシュートは前半に1本。後半はパワープレーから1本。
見る人が見れば戦術遂行能力が高いクレバーなプレイヤーだが、一観客としてはもう少しエゴを出し、整ったルックスをクシャクシャにして喜ぶゴールシーンを沢山見たい。

結果は力になり、説得力になる。
一昨年から今年にかけて浦安セグンド→トップ→日本代表まで駆け抜けた、浦安ファミリーの傑作、加藤竜馬選手を見れば一目瞭然だし、誰にだってそのチャンスは平等にあるはずで、島田選手も十分なポテンシャルを持っている。

急激な観客減少が度々話題になり、観客席を見てもなんとなく見慣れた顔が並ぶFリーグ。
サイリウムや名前入りうちわを振られる彼はきっと新しい客層に訴求できる稀有でオンリーワンなタレントだ。

ゴレイロの位置を見極めて憎らしいほどに冷静にゴールを決め、割れんばかりの黄色い声援と、虹色のサイリウムの光を浴びながら観客席で振られるうちわの文句に合わせてガッツポーズ。

・・・ちょっと冗談のように聞こえるけれど、そんな光景が満員のアリーナで見れたらそれはそれで面白そうだなと思っている。
 
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底抜けの明るさとリーダーシップで権田を束ねるNo20大場選手。
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基本に忠実なプレーで試合を組み立てるブラックショーツNo11飯田選手
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好調リガーレ。
左からNo7西野選手兼監督。No10松浦選手。No9岡野選手。
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ベンチに座り静かに何かを考える西野選手兼監督。
今日はピッチでの熱いプレーが非常に光りました。
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さりげなくシュートをストップするリガーレのNo53柴田選手。
隙があるようでない、対戦相手にとって非常に嫌なゴレイロ。
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ファイルのゴレイロNo13安藤選手。安定感と爽やかさが光る大ベテランは今日も健在。
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入れ替わりの激しいファイルの歴史を知り、チームを引っ張るNo11吉成選手兼監督とNo15長尾選手。
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柏のNo19馬場選手とゾットのNo22米谷選手。
エラシコを含みトップスピードでも精度が落ちないトリックスターと、意表をつくアイディアを素晴らしい基本技術の高さで実現するアーティストの対決は馬場選手に軍配。
非常に見応えのある対決でした(これは余裕があったら書きます) 。
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トップでも出場時間を延ばす浦安セグンドNo11宮崎選手と小宮山選手とのTwitter芸が面白いNo15浅野選手。
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怒涛の4得点を挙げたNo27田中優輝選手。
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交代を待つNo32島田選手。
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表情豊かなカフリンガベンチ。
左から大ベテランのNo15関選手。No16早川選手。No11小宮山選手。
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