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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

2015年11月

28 11月

2015/11/28(土) 全日本選手権 東京都決勝大会 葛飾総合スポーツセンター 『いつ終わってもいい夢みたいなもの』

2015/11/28(土) 全日本選手権 東京都決勝大会 葛飾総合スポーツセンター 
ゾット早稲田 3 - 1 闘魂
BRB 5 ー 5(PK 4 - 5) FUTURO
ファイルフォックス府中 4 - 3 府中AFCサテライト
町田アスピランチ 7 - 4 カフリンガ東久留米

2013年4月の引退宣言から2年半。
晴天の霹靂のように突如再登場したディベルティード八王子戦を見てからの2ヶ月弱、難波田選手本人が語った『いつ終わってもいい夢みたいなもの』になんだか熱くなった。

◆2015/10/10(土) 第21回全日本フットサル選手権 東京都大会 『希代のロックスター』

◆2015/11/3(火・祝) 第21回全日本フットサル選手権 東京都大会 『夢中の価値』

口ではいつ終わってもいいと言いつつも、やる前から負けるなんてことは微塵も考えず、結果を出すために全員が行動する。
そんなベテラン達の今日の対戦相手は実質5カテゴリー上になる関東1部のゾット早稲田で、ここを突破すれば全日本関東予選進出という大快挙だ。

総力戦を避け、ゴレイロの石渡選手を中心とした堅守で守り、体力を温存しての遅攻から難波田選手のミドルシュートや、稲田選手のピヴォ当てといった局地戦に活路を見出すこれまでの3試合のゲームプランに反し、会田選手、一木選手が縦に推進するアクティブなフットサルを見せると、前半9分にファイルフォックスで活躍した佐藤選手がエリア内で倒されて得たPKを、日本代表経験のある岩田選手がズバリと決めて闘魂が先制する。

観客席からアップセットを予感させるざわめきが沸き起こるものの、すぐさま左キックインからニアの選手が絡んで流したところを関東リーグを代表するエースの1人、米谷選手がアウトサイドで冷静に引っ掛けて名ゴレイロ石渡選手のタイミングを外して同点に追いつき、このまま終了と思われた前半終了間際、コーナーキックをニアで受けた選手が、フリーの選手をチョイスして中に落とすデザインプレーから武内選手がプッシュ。

ゾットが得意のセットプレーで逆転し、前半は2-1で終了した。

後半5分。
闘魂石渡選手、ゾット渡邊選手の両ゴレイロが締まった1点差ゲームを演出する美技の競演を見せるものの、ベテラン故にスピードに弱い闘魂ディフェンスを加藤選手が高速ドリブルで振り切ってのシュートパスを松田選手がファーで合わせて3-1とすると、闘魂は後半11分からパワープレーを開始する。

東京都のオープンリーグ(競技系チームで最下層のカテゴリー。実質東京都4部に該当)で活躍する闘魂が、20分プレイングタイムかつ屋内フロアコートで試合をすることはまずない。

今日、観客が入る葛飾スポーツセンターで試合をしているのは、玉石混合のオープントーナメントをひたすらに勝ち抜き、勝ち抜けばどのチームにもチャンスがある全日本だからこその光景であり、リーグとしては東京都2部までは観客席のある会場で試合が行われることはないだろう(年度ごとに1カテゴリーずつの昇格となるため東京都2部でのリーグ参戦は最低でも2017年)。
 
これで負ければ奇跡のような快進撃を続けた闘魂劇場は終了するという刹那感の中『いつ終わってもいい夢みたいなもの』という言葉を思い出す。
それは試合を見つめる観客にとっても同じことで、いい年のオジサン達が夢のために全力を出す姿を見るのはとても気持ちがよかった。

終盤、試合は接触プレイを巡って荒れ模様になり、老獪な闘魂相手に冷静にゲームを進めていたゾットも熱くなる。
 
普段はテクニシャンながら適切な球離れの判断をする米谷選手が止めを刺さんとばかりの執拗なドリブルから4点目を狙いに行き、終盤は指揮に専念した清野選手兼監督が、判定で一悶着あった後にイラつきを隠さず憮然とした表情で試合を見つめる一幕があった。
 
良くも悪くも爽やかな若者たちで構成され、喉越しや読後感の良さが目立つようになった関東リーグ。

試合展開を読んでの局地戦や、審判を巻き込んでの老獪な駆け引きを見せる闘魂は、かつて難波田選手が抜群の存在感で牽引していた、勝ちたがりで個のアクが強いファイルフォックスと対戦する各チームとのヒトコマを彷彿させるものがあり、なんだか微笑ましかった。

観客にも対戦相手にも普段と異なる緊張感とテンションを要求した一戦は、このまま3-1で終了し、闘魂の快進撃はこれで打ち止めとなる。
もっと見てみたいという想いは残ったものの、闘魂の面々も素直に夢の終わりを受け入れ、彼らの夢を介錯したゾットもどこかホッとした表情だったのがとても印象的だ。

闘魂の面々は黎明期にこそFリーグで活躍したものの、競技者の旬としては不幸にもややはずれた選手たちだ。
それでも観客たちの視線を釘付けにし、フットサルファンの話題に上る。
あの時熱中したあの選手をもう一度見るのは誰にとっても嬉しいことだったろうし、嬉しいのはその選手のこれまでを知っているからであり、その『これまで』は決して恵まれているとは言えないフットサル界をひとりひとりが少しずつ広げながら駆け抜けてきてくれたからだ。

普段はどこか俯瞰だったり一歩引いて試合を見ているが、この試合にとても感情移入し、熱くなり、試合終了間際、気がつけば痛くなるほどに右手を握っていることに気づく。

Fリーグが開幕して8年が経ち、9年目も終盤に差し掛かるものの、未だブレイクの兆しは見えない。
それでも続けることに価値があるはずだし、熱くなる姿を必ず誰かは応援してくれている。
それだけは確実に言えることだ。

かつて『闘将』と呼ばれ、今はフットサル界の問題点を鋭くコメンテイトし『フットサル界のセルジオ越後』と呼ばれたりもする難波田選手。
喜怒哀楽の塊のようだった現役時代からいくらか『怒』は削ぎ落とされ、フロアの上を歩く姿を追うと髪にもどこか白いものが見える。

彼が座長となって率い、突如としてフットサル界にムーブメントを巻き起こした闘魂劇場は3日、4公演で幕を閉じた。
一度はそれぞれの理由でケジメをつけたフットサルに、それぞれの立場でもう一度向き合ってくれた彼らの夢に心からありがとうと言いたい。

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闘魂と対戦するのは5日前に13-2で敗れたブラックショーツを10-2で破り意地のリベンジを果たしたゾット。
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今日はベンチからのスタートとなった闘魂の発起人、日本フットサル界のアイコンの1人、難波田選手
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闘魂のゴレイロNo12石渡選手と、ゾットのゴレイロNo1渡邊選手。
Fリーグ、関東リーグでも凌ぎを削った間柄。
安定感のあるセーブで締まった試合を演出しました。
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前半一気に押し込み先制点に繋げた闘魂。
縦への推進力を作ったNo8会田選手、No15一木選手。
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ゴール前で脅威になり続けたNo11稲田選手と、殊勲のPKを獲得したNo3佐藤選手(写真下・右)
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闘魂の先制PKの場面。キッカーは日本代表、湘南、ファイルフォックスで活躍したNo7岩田選手。
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2-1で迎えたハーフタイム。
集中して話を聞く闘魂メンバーとゲームプランを説明する難波田選手。
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同点ゴールを決め、終盤意地をむき出しにしてトドメの4点目を狙いに行ったゾットNo22米谷選手と、稲田選手をはじめとした闘魂のピヴォを抑えたNo5丸山選手。
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3-1。残り9分からNo10難波田選手をゴレイロにしての闘魂のパワープレー。
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パワープレー中の接触プレーから一触即発の事態に発展した終盤。
ここ数年の関東リーグでは見られなくなったこういう雰囲気をなんだか懐かしく感じてしまった。
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試合終了後、観客席に挨拶をする競技系チームのゾットと、記念写真を撮るサークル活動の闘魂。
今のフットサルとの関わり方が現れたリアルな一幕。
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こちらもレジェンドの1人、40歳で関東2部を戦うフトゥーロNo5上村選手。
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BRB躍進の立役者、No11直江選手とNo99佐藤選手。
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府中サテライトで光る動きを見せたNo5日永田選手。
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難波田選手引退後のファイルフォックスを引っ張り、関東リーグを制覇。
選手兼監督としてFリーグに数々の選手を送り込む名伯楽。
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昨年、ファイルフォックスで関東リーグを制し、今年は再度Fリーグに挑戦する瀬戸選手。
アスピランチで存在感のある活躍を見せています。
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昨年、全日本で準優勝をした神戸からアスピランチの監督に就任し、今年多くの選手をトップチームに昇格させた小川監督。
今日の試合でもトップの岡山監督が見に来るなど、トップ、サテライトの連携、雰囲気の良さが伺えます。 
23 11月

2015/11/23(月・祝) 関東1部 第13節 三芳町総合体育館 『意地のチカラ』

2015/11/23(月・祝) 関東1部 第13節 三芳町総合体育館
バルドラール浦安セグンド 3 - 7 柏トーア'82
コロナFC/権田 1 - 2 カフリンガ東久留米
FCmm 3 - 3 ファイルフォックス府中
ゾット早稲田 10 - 2 ブラックショーツ

約1ヵ月の中断を挟んで再開した関東1部、首位の柏が強い。

トップスピードでも精度が落ちない2倍速の録画映像のようなプレーを連発する馬場選手がハットトリックを決めれば、今日は監督業に専念した奈須監督が、後半は馬場選手のいるファーストセットを休ませつつ、レベルの高い3セット回しで試合をコントロールして見せる。
終盤、今シーズンFリーグでも出場時間を伸ばした浅野選手を中央に置いた浦安の十字型のパワープレーに手こずるも、終わってみれば3-7で浦安を一蹴した。

先手を取り、追い上げられても突き放し、問題点を修正しつつ逃げ切る。
前プレ、ショートカウンター、素早い攻守の切り替えと、フットサルの王道を踏襲しつつ見事な横綱相撲を見せた柏。
Fリーグ準加盟リーグをこなしつつの過密日程なのが少々気がかりだが、残り5節、柏を中心にリーグが進むのは間違いなく、30歳という年齢はFリーグ挑戦に早いとは言えないが、今シーズン関東1部で別次元の活躍を見せる馬場選手の今後の去就も気になるところだ。


2回戦総当たりの関東1部。
8月29日の1回目の対戦で13-1というショッキングなスコアでブラックショーツに敗れたゾット。
雪辱を狙うリターンマッチは開始31秒で小笹選手が先制点を挙げると、ゾットお得意のフリーキックから武内選手がゴレイロを外してプッシュ、相手ディフェンスをワンツーで抜け出した雪島選手が沈めて前半を3-0で折り返す。

普段ゴールを守る渡邊選手が欠場し、久々の登場となった安藤選手がブラックショーツの強烈なシュートを止めに止め、今シーズン序盤は出番のなかった武田選手、田村選手、雪島選手、小林選手の若手3rdセットが溌剌と突進する。
おそらく敗者だけが意識していたであろう3ヵ月前のリベンジマッチは、後半もゾットが緩めることなく着々と加点し、後半37分にエースの米谷選手が決めて遂に10-0と大台に乗せ、終盤、ブラックショーツのパワープレーで2点を返されたものの、試合終了後のゾットのベンチからはただの一勝ではない雄叫びが挙がった。

普段は堅守をベースとしたコンサバティブなフットサルを見せるゾットが、クールだが熱く、青い炎を燃やして淡々と襲いかかった40分間を振り返る。
そこには前回の屈辱を雪ぎたいというチームとしての意地があり、出場機会で自分の実力を証明しようという個人としての意地があり、それぞれの想いが良い相乗効果に繋がったのではと思うし、負けたくないだったり、やってやろうという感情がプラスの効果を生む光景を見るのはとても気持ちがいい。

図らずも今週末、ゾットは全日本選手権の予選で意地の塊のような難波田選手が率いる闘魂と対戦する。
今日のクオリティーを額面通りに受け止めれば、5カテゴリー上のゾットに名実共隙はなく、闘魂の勝機は果てしなく薄いだろうが、前述の通り意地の力は時に不可能を可能にしてしまう。
今日、意地を見せたゾットと、今週末、いつ終わってもいい夢というもののためにこちらも意地を見せるだろう闘魂。

関東1部のゾット対東京都オープンリーグの闘魂なんていうカテゴリーを度外視したおそらく2度とは起こらないカードに期待が高まる。
実生活ではご免被りたいたいが、フットサルを通して意地の張り合いを見せてもらえるのは大歓迎だ。

 ※全日本選手権 東京都決勝大会は11/28(土)葛飾スポーツセンターで開催されます。

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鶴瀬駅、みずほ台駅からバスを利用してのアクセスになる三芳町総合体育館。
以外にも関東リーグ1試合目から最終4試合目終了に適したダイヤという偶然に毎回驚きます。

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第一試合の柏(白)対浦安(赤)
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首位柏を牽引するNo19馬場選手。
オフェンスだけでなく、スピードを活かした前からのディフェンスも効いていました。
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個性的なレイアウトの三芳町総合体育館。
壁に設けられた細長い窓から第一試合を見つめる後続の試合の選手たち。
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フットサルでは珍しい188cmと長身のピヴォ、農塚選手。
反転シュートでの得点も挙げましたが、ディフェンスにも光るものがあるので、リーチを活かしたフィクソとしてのプレイも見てみたいところ。
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浦安のパワープレー。中央の浅野選手に当ててから、右下の島田選手に渡す展開で多くのチャンスを作りました。
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監督選任で指揮を執った柏の奈須監督。
3セットをバランスよく使う采配が光りました。
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ビックセーブを連発し、大勝の立役者になったゾットNo18安藤選手。
前半のブラックショーツの猛攻を無失点に抑えたことが10-2の大勝に繋がりました。
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今シーズン12点目を決めたゾットのエース、No22米谷選手。
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守備だけでなく、機を見て中央へのパスを呼び込むNo5丸山選手。
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ゾットの3rdセット、No11武田選手、No13田村選手、No15雪島選手、No26小林選手。
ガツガツした若さとガムシャラな突進力があり、非常に面白く、存在感のあるセットでした。
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前戦の失点数分の得点(13点)に迫るゾットの猛攻。
感情的に熱くなるのではなく、青く燃えるような怖さを感じる良い雰囲気でした。
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試合後のゾット。
今日の試合に賭けていたものの大きさが分かる盛り上がり。 
22 11月

2015/11/22(日)Fリーグ 第31節 小田原アリーナ 『熱戦と空席』

2015/11/22(日)Fリーグ 第31節 小田原アリーナ
府中アスレティックFC 4 - 1 ヴォスクオーレ仙台
フウガドールすみだ 5 - 1 湘南ベルマーレ
バルドラール浦安 2 - 7 ペスカドーラ町田

リーグ中盤から続いていたプレーオフ争いもあと3節。
前節までに名古屋、町田が枠を確定させ、大阪とすみだがマジック1とし、12チームが週末に3試合づつ消化する第31節の小田原セントラルが開催された。

セントラル大会を盛り上げようと地元の名産、かまぼこの受け板をチームカラーのグリーンに塗り上げ、拍子木として熱いコールを送る湘南サポーターの後押しを受け、普段小田原アリーナをホームとする地元湘南がすみだを相手に前半を1-1で折り返す。

下位に沈みながらここ1ヵ月で名古屋、浦安を破ったチームの結束は固く、鍔迫り合いに持ち込むものの、後半半ばから主力メンバーを引っ張るセット構成が響き、3分ごとに微調整を加えつつフレッシュなメンバーを送り込むすみだの物量に押され、最後は5-1で涙を呑んだ。
選手たちは悔しそうに唇を噛んでいたが、サポーター席だけでなく、各所で好意的な声援と拍子木の応援で非常に盛り上がったことを伝えたい。

昨日大阪が大分を破り、今日すみだが湘南を破って残り3枠の2枠を確定させ、プレーオフは残り1枠。
セントラル最終試合であと1敗で脱落の浦安が、今日勝利すれば2位を確定する町田に挑んだ。

3分ごとに1st、2ndセットを交替させ、クアトロで隙を探る似た特徴を持つ両チーム。
お互いが正攻法で押す緊張感のある好ゲームは前半16分にフロアの中央までポジションを上げてボールを受けたイゴールのミドルシュートが浦安のディフェンスに当たってゴールインとなり、その数秒後に今季出場時間を伸ばす23歳の新倉選手がカウンターからの展開を沈めて0-2で前半を終える。

後半。
 
ここで負ければシーズン終了というがけっぷちの浦安に対し、後半23分にボラが驚異的なゴール前の落ち着きと挑発的なテクニックで相手ディフェンスを踊らせ、ゴレイロを寝かせてのフィニッシュで0-3とすると、その3分後にコーナーキックでニアの股を抜かれるというイージーなミスからファーのジャッピーニャが楽々と詰めて0-4。
その後のパワープレーを凌いだ町田が2-7と浦安を一蹴して町田が2位を確定させ、浦安は2節を残してシーズン中盤から続いたサバイバルレースからノックアウトとなった。

昨シーズン終盤はイゴールの負傷欠場後、9連敗と大失速した町田だが、今季は金山選手、甲斐選手といったベテランがゲームを締めつつ、20代前半の服部選手、原選手、西村選手、新倉選手が代わる代わるに結果を出す。
 
嬉しいFリーグ初得点を挙げた新倉選手はゴール前でやっかいな動きを見せる浦安の高橋選手を完封し、らしさ全開の3点目を挙げたボラがいつも以上に魅せるタッチでスタンドを沸かせる。
それに触発されたように篠崎選手がシャウペでサイドラインで対峙するディフェンスの頭を抜き、金山選手、イゴールのパワープレー返しを決めてのガッツポーズに会場は大いに盛り上がった。

世代交代。
若手、ベテランの融合。
必要な補強の有無。
ムードメーキング。
攻守の切り札。

どちらのチームもこれまでのシーズンの答え合わせが一気に出た感があったが、まとまりを欠いた今日の浦安の状態を差し引いても今の町田は素直に強い。

チームは生き物なので過信は禁物だが、来年1月のプレーオフまでこの調子を維持できれば、名古屋に一泡吹かせるのもグッと現実味が沸いてくる。


801人。
773人。
681人。
945人。
1,861人。
1,285人。

上記は11/21(土)、11/22(日)に3試合づつ行われた大分-北海道、名古屋-神戸、大阪-浜松、府中-仙台、すみだ-湘南、浦安-町田それぞれの観客数だ。
見どころは間違いなくあった最終盤のセントラル大会だが、観客席は少々閑散としていて、4,000円のプレミアム席を買うまでもなく、広々ゆったりと観戦ができるなんともお優しい興行になった。

セントラル大会でよくわからないのが『○○セントラル大会に□□が来場!! 歌とダンスを披露します』というようなイベントが度々あることだ。

ハーフタイムや試合のインターバルに名前の知らないグループが登場し、フットサルは初めて見るけど選手が間近でプレイしている迫力にビックリしていますとか、スポーツコートでパフォーマンスをするのは初めてだけど全力で頑張りますという趣旨のことを話した後にしれっと1、2曲披露して、リアクションの薄い観客席に手を振って帰っていく。

過去にはFミューズ(10人の女性候補者から代表者を投票で選び、プロモーション活動をするはずだった企画。代表者はおそらく決まったもののその後の活動に関するリリースはなし)というよくわからない企画があり、他にも単発で歌やダンスを披露するグループがいたが盛り上がりと集客に貢献したかは少々疑問だ。

唯一の例外は今年の開幕戦、代々木セントラルでのナオト・インティライミで、これには元々サッカー、フットサルに造詣があった彼が、Fリーグのために一肌を脱いでくれ、フットサルに興味のなかった一般層を取り込むという明確なテーマがあった。
彼自身も感じていたフットサル以外のものでフットサルを認知させるということに対するジレンマを熱いパフォーマンスと、いちファン目線でストレートに想いを伝える見事な一幕があったが、おそらくリーグとして狙ったものではないと思うし、彼の演者としてのズバ抜けた才覚が感動を呼んだのだろう。

バレーの世界大会でジャニーズや若手芸能人がフィーチャーされることがあるが、これはバレーが見られるスポーツとして、ルール、有名選手が認知されているからできることだ。
みんなが知っているバレーを通して、これから知ってほしい人を押し出す。
押し出される人のバックには大手事務所や関連する音楽、映像作品のPRを絡めたプッシュがある。
お互いが得をするWIN-WINのブッキングは今のFリーグでは不可能だろう。

ここ最近、プロ野球、Jリーグでは数チームがアニメとコラボしたイベントを開催している。

映画、実写ドラマ化された群像劇『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』がスタジアムと劇の舞台の埼玉県狭山市が同じ西武線沿線ということで西武ライオンズがコラボし、出演声優を呼んでのアナウンスやグッズの販売を行っており、JリーグではJ1の鳥栖がシンデレラストーリーの裏にある地味な努力とスポットライトを浴びるまでの葛藤を描くアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』とコラボし『スターライ☆鳥栖☆ステージ』というどこがどこにかかっているのか一般人には頭の痛くなるイベントを開催している。

J2の水戸では、同じく茨木県大洗町を舞台にした戦車での模擬戦を通し少女達の成長を描く青春活劇『ガールズアンドパンツァー』が2015年のユニフォームスポンサー(パンツの左太股部に主人公が乗る戦車のパーソナルマークを掲出)となり、パーソナルマーク入りのユニフォーム、タオルマフラー、Tシャツが製作され、驚くべきことにコーナーフラッグ横で戦車に乗って試合観戦が可能なチケットも販売された。

私は筋金入りのフットサルオタクだが、オタクは勝手に諸々のスケジュールを調べて、移動が面倒だとか会場が辺鄙だとか言いつつも現地に足を運び、グッズがあればとりあえず片っ端から購入できるかから検討に入ることをよく知っている。

グッズ収入だけでも十分計算できるし、仮に固定客になってくれればしめたものだ。
プレミアムシートに空気を座らせてもしょうがないし、ましていまさらプライド云々を言える収支状態でもないだろう。

今日は第1試合と第2試合の合間にClap!Clap!というアイドルグループが出演し、モモクロを髣髴させる和テイストのポップロックを見せ率直にレベルが高いと感じたが、彼女たちの成功への最適解はここではないだろうし、単発のイベントなら他にいくらでも魅力的なステージが待っているはずだ。

異業とのコラボだが、これだけ前例があるということは効果があったことを証明しているはずで、何らかのフックがあるチームや会場でアニメとのコラボを検討してはどうだろうと私は結構本気で思っている。

◆あるフットサルファンの、ナオト・インティライミに対する素直な気持ち
◆西武ライオンズ×ここさけ×あの花

◆『アイドルマスター シンデレラガールズ』とのコラボマッチ「スターライ☆鳥栖☆ステージ」

◆まさかの「戦車に乗ってサッカー観戦」可能なガルパンコラボで水戸の攻撃も大爆発
http://gigazine.net/news/20151018-anisaka-final-garupan-mito/

◆Clap!Clap!オフィシャルサイト
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最寄り駅の蛍田駅前のひょうたんや。
電車でお越しの際はぜひ立ち寄ってみてほしいレトロな駄菓子屋です。
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地元湘南のマスコット、キングベル。
中に入って遊ぶことのできるアトラクション。
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仙台のNo14内野選手。
小柄で俊敏でテクニックのある、フットサルらしいフットサル選手。
チームとして結果は出ていないものの、仙台で期待する選手の1人。
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コーチとしてベンチ入りした府中の皆本選手。
いつもどおりのテンションが光っていました。
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日本代表にも選出された府中のゴレイロ、田中選手。
サイズを活かした安定したセーブで勝利に貢献しました。
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今日は第1試合と第2試合の合間に登場し、コールとオタ芸が打ちやすそうなポップロックを披露したClap!Clap!
事前の告知もなく唐突にFリーグの会場で歌うとかではなく、キチンとプロモートできれば普通に売れると思います。
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文中に出てきたかまぼこ板を使っての拍子木。
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地元湘南の選手、スタッフ、地域関係者の円陣と、ハーフタイムの地元の高校による和太鼓の演奏。
地元愛のある一幕。
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右上葉肺腺癌からの完全復帰を目指す湘南No5久光選手。
前後半2分づつ程度の出場でした。
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湘南のゴレイロ三浦選手と、すみだのゴレイロ大黒選手。
関東リーグでもよく見た対戦。
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オプションではなく、2ndセットに入って長い時間出場し、大台に乗せる10点目を決めたすみだのピヴォNo13青山選手。
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ゴールはなかったものの、起点となるプレイに光るものを見せたすみだのエースピヴォNo8太見選手。
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日本代表に定着した18歳のピヴォすみだの清水選手と、2008年のワールドカップに出場した35歳湘南のピヴォ小野選手。
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リーグ後半に出場時間を伸ばしているすみだNo6宮崎選手。
昨シーズン23ゴールから考えるとまだまだやれるはず。
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今リーグ中盤からFリーグのリズムに適応した感のあるすみだNo10田口選手。
カウンター、ドリブルからのシュートでチームに勢いを与える選手。
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キックオフを待つ浦安No7中島選手とNo19高橋選手
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最後まで諦めない姿勢を見せたNo5小宮山選手
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カウンターで飛び出し、守備では気合の入ったスライディングで果敢にアタックしたNo8加藤選手。
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素晴らしい落ち着きとテクニックを披露した町田のNo10ボラ。
今日のプレイは別格でした。
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浦安のキーマン、No19高橋選手を完封した町田のフィクソNo25新倉選手。
機を見て2点目のゴールを上げるなど出色の活躍。
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町田の若手、No20原選手。
パワープレー返しを決めたイゴールとハイタッチ。
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持ち前のテクニックを随所に見せたNo16篠崎選手。
乗せると非常に怖い存在。
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浦安の米川監督と、元浦安、現町田監督の岡山監督。
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2-7となった試合終盤で浦安のNo12藤原選手が不可解な退場。
チームの雰囲気が良くないのか、試合が進むにつれちぐはぐな場面が目立ちました。
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 試合終了後の加藤選手。
来年2月の日本代表のワールドカップ予選で、3月の全日本での雪辱を期待しています。
15 11月

2015/11/14(土)・15(日) Fリーグ 第29・30節 浜松アリーナ 『何を通して、何を伝えたいのか』

2015/11/14(土)・15(日) Fリーグ 第29・30節 浜松アリーナ
名古屋オーシャンズ 6 - 4 フウガドールすみだ
アグレミーナ浜松 0 - 2 府中アスレティックFC
名古屋オーシャンズ 4 - 2 府中アスレティックFC
アグレミーナ浜松 1 - 2 フウガドールすみだ

混戦のFリーグ。
残り5節のうちの2節を2連戦で一気に消化する29、30節。

浜松アリーナでは地元浜松が絶対王者名古屋と東海タッグを組み、すみだと府中の関東勢を迎え撃つ。

戦績は現在の順位を忠実に再現することになり、名古屋が2勝、浜松が2敗に終わったものの、浜松周辺のご当地グルメを集めたフードコートや、ゆるキャラ『出世大名家康君』が現れては会場の笑いを誘う。
試合では球際の強さで終盤まで勝敗の分からない好勝負を演じ、随所に王国静岡のフットサルチームの本気が垣間見える好興行だった。

1日目の試合終了後、浜松のユニフォームサプライヤーであるLuzの繋がりか、SNSや動画共有サイトで脅威的な再生数を見せるドリブルデザイナー岡部将和氏のドリブルクリニックが行われた。

◆Dribble Designer 岡部 将和 の公式チャンネル

上記リンクにもある通り、彼のクリニックの魅力は名ドリブラーである岡部氏が参加者を全員抜き去る『帰れま千』というコーナーだ。
 
おおよそ50人ほどの参加者が一列に並び、左サイドから岡部氏に1対1を挑む。

・左サイド外側を一気のスピードで抜いてのシュート
・晒しに食いついたところを股抜きで入れ替わってのフィニッシュ
・中央まで持ち込みムチのようなシュートフェイントで相手を躍らせ、寝かせてからのプッシュ
・相手が前に出る勢いを活かして背後を取るヒールリフト&ボレー

といった目の前で繰り広げられるいつか動画で見た光景に感嘆の声を上げる参加者たち。
 
取ってやろうと真剣な表情で対峙するものの、ゴールを奪われて悔しいよりも嬉しいが前面に出る笑顔を見て、平手打ちを食らわされておきながら『ありがとうございます!!』と感謝の言葉を返してしまうアントニオ猪木の闘魂ビンタを思い出した。

列が進み、自分の番が近づく。

居合いの達人のように参加者を片付けていく岡部氏の動きを無心で追い、一緒に並ぶ参加者の方とあーだこーだと攻略法を練る。
内容は恥ずかしいので割愛するものの、前に出ずに縦突破をケアしつつ、股抜きさせるか、させないかの勝負に持ち込むのが一番勝率が高そうかな、という結論に至った。

岡部氏と対峙する。

ボールとゴールを結んだ直線上に立ち、ヒールリフトの動作に気をつけつつ距離を詰める。

視線が読めず、間が重い。

中学、高校と超下手糞ながらにサッカー部に在籍していた記憶を辿る。
1対1に長けた相手は観察していることを感じさせないよう、間接視野で相手の動きを察知して仕掛けてきていたことを思い出した。

岡部氏が細かいタッチで外にボールを持ち出し、サイドラインまでボール2個分程度のところまでボールを運ぶ。
『詰まった、チャンスだ!!』と思い左足でカットを狙うも、小さく俊敏なバックステップでコート外へ体を引いた反動を利かしての股抜きであっさり料理をされ、20秒ほどのドキドキワクワクの時間は終わった。

ゴールに収まるボールを拾いながら、動きと晒しと仕掛けを反芻する。
こうしてたらどうだったろうなとか、いっそヒールリフトで抜かれるのも楽しかっただろうなとか考えたりしていると、自分も笑顔になっていることに気づく。

普通に考えればまず勝ち目のないマッチアップで、相手を研究し、勝ちたい、負けたとしても粘りたいと知恵を絞り、体を動かす。
たったひとつの1対1で喜んだり、ムカついたり、それでもそういうことをひっくるめて楽しかったり。
そんな時は自分にも確かにあったはずで、久しぶりに味わった一度きりの勝負の刹那感を存分に楽しまさせていただいた。
ファンと選手の距離が近いフットサルならではのイベントだが、ドリブルひとつでここまで悔しいとか楽しいとか思わせられる人物もそうそういないだろう。

一瞬で50名ほどの定員が埋まる岡部氏のクリニック。
参加者とのドリブル対決が目玉なのは間違いないが、参加した方、参加しようか考えている方には彼の言葉にもゼヒ注目してほしい。

ひとつの技術を突き詰めようとすればするほど、技術そのものではなく、取り組み方だったり、気づきの部分にフォーカスが向かうことはままある。
 
ドリブルの達人が語るドリブルへの向き合い方は非常に示唆や哲学に富んでいて、ドリブルを通して挑戦や継続することの大切さを語る岡部氏の言葉は彼の技術を説得力の背景としてとても力強く、なんだか感動してしまった。

岡部氏は『ドリブル』というひとつの技術を切り出し、フィーチャーしているが、フットサルという競技として語れるものや、学び、哲学もきっと沢山ある。
ただの勝敗や華やかさを超え、そこに気づいているファンは決して少なくないと思うが、惜しむらくは、そういった魅力を表現し、わかりやすく一般層に伝えられる人物や機会がなかなか現れないことだ。

奇跡的な混戦が続く9年目のFリーグ。
名古屋が優勝を決め、町田が上位5チームに与えられるプレーオフの権利を確定。
大阪とすみだがマジック1とし、最後の1枠を大分、府中、北海道、浦安が争う。

嬉しい悔しいのコントラストが鮮明なほど惹きつける力はあるはずで、こんな機会はそうそうないだろう。
それぞれの想いはあるだろうが、選手、スタッフ、関係者の方々はこの機会にぜひフットサルの魅力は何なのか、フットサルを通じて何を表現したいのかをゼヒ発信してみてほしい。

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エントランスの採光が印象的な浜松アリーナ。
観る、食べる、笑う、蹴ると、てんこ盛りで意欲的な興業でした。
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ホームゲームは小さいながらも毎節レポートが載る静岡新聞朝刊スポーツ欄。
スペースは小さいですが地元愛に詰まった良コンテンツです。
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浜松のゆるキャラ、出世大名家康君。
入場から前のめりな姿勢に本気度の高さが伺えました
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ホストチームの浜松。
2連敗という結果でしたが、すみだ戦で1-1に追いついた時の会場の盛り上がりは見事でした。
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不覚にも連続写真で収めてしまった浜松No17田中選手の髪を結ぶシーン。
独特のタッチのドリブルで会場を沸かせました。
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少年を対象にした、岡部氏のドリブルクリニックの一幕。
少年たちをその気にさせる巧みな話術と抜群のドリブルテクニック。
真剣に話を聞く、子供たちの表情が印象的でした。
7 11月

2015/11/7(土) Fリーグ 第28節 町田市立総合体育館『熱戦の経験値』

2015/11/7(土) Fリーグ 第28節 町田市立総合体育館
フウガドールすみだ 4 - 5 デウソン神戸
ペスカドーラ町田 2 - 1 アグレミーナ浜松

名古屋が1枠を確定させ、残り6戦で4つのプレーオフ枠を争う12チーム3回戦のリーグ最終盤。
町田、すみだ共同開催の今節は、大分、浦安、町田、府中と直近のライバルを撃破しつつの6連勝で3位に浮上したすみだは9位に沈む神戸と、最終第3クールではもたつきを見せるものの、これまでの貯金を活かして2位を堅守する町田と11位の浜松が対戦。

※以下、28/33節を終えての順位。
()内が勝点、同勝点の場合は得失点差を優先。
名古屋(71)
町田(54)
すみだ(53)
大阪(47)
府中(45)
--------上位5位がプレーオフ圏内
北海道(45)
大分(45)
浦安(40)
湘南(22)
神戸(22)
仙台(10)
浜松(9)

前半27秒で稲葉選手が得意のドリブルシュートですみだが先制も、カウンターからゴレイロ清家選手との1対2を岡崎チアゴ選手が冷静にファーのロドリゴ選手へ渡して神戸が同点に追いつく。
 
後半も一進一退の攻防が続き、3-3の同点で迎えた後半18分ですみだが相手陣内深い位置で得たセットプレーを活かすためにタイムアウトを取ったものの、すみだのデザインプレーを神戸が守り、カウンターで抜け出した松宮選手が踊るような足裏のタッチで清家選手をフロアに寝かせ、神戸が3-4と勝ち越す。

パワープレーに出るすみだに対し岡崎チアゴ選手がダメ押し弾を浴びせて3-5と突き放し、残り3秒で太見選手がゴールを上げて4-5と意地を見せるものの、神戸がハイテンションなシーソーゲームを制した。

敗れはしたものの、すみだのセット構成について触れたい。
終盤戦になり、バリエーションは減ってきたが、今日の試合でも、

西谷/稲葉/岡山/清水(1stのベース)
諸江/西谷/稲葉/青山
諸江/西谷/稲葉/清水
西谷/稲葉/清水/太見
諸江/栗本/田口/太見(2ndのベース)
諸江/宮崎/金川/太見
諸江/栗本/宮崎/太見
諸江/栗本/清水/太見
諸江/栗本/田口/青山
諸江/西谷/稲葉/清水/太見(パワープレー時)

と10通りの組み合わせで試合に臨んでいる。

1st/2ndのセットを固定して戦うチームが多いFリーグで、実績のある選手と育成中の若手を組み合わせてお互いの成長を促進し、勝負所では実績と経験が豊富なベテランに賭ける。
 
1試合40分のリーグ戦が33試合ある。

40分の経験値を効果的に配分しつつ、どう結果を残すかという命題とわかりやすく向き合う多様性に富んだセット構成はすみだの特長のひとつであり、日本代表に定着した感のある清水選手をはじめ、短い出場時間でゴールを量産する青山選手、F仕様のドリブル突破からのシュートをモノにしつつある田口選手、攻守にソツのない動きを見せる栗本選手など、第1、2クールで蒔いた種が、第3クールで一気に花を咲かせつつある。
また、若手の成長はもちろんだが、33歳の稲葉選手が好調を維持し、日本代表に復帰するなどベテランへの相乗効果も大きい。

残り5戦。
すみだの試合は点差、試合時間に合わせて目まぐるしく変わるセット構成にも注目するとより楽しめるのではと思う。


続く町田対浜松。
ボラ選手、中井選手、滝田選手とピヴォ、アラ、フィクソと1セットが丸々欠場の町田は43歳の大ベテランの甲斐選手が1stセットに入り、21歳の原選手、西村選手が2ndセットに入る。
 
試合は前半9分に横江選手のゴールで町田が先制も、その後はまったりペースで試合が進み、後半6分に野嶋選手が同点ゴールを上げる。
 
第一試合に引き続き、アップセットのムードが高まるも、後半16分にカウンターから前線へのロングボールを追う金山選手への松浦選手のディフェンスがイエローカードに該当するファウルという判定(松浦選手は2枚目のイエローカードのため退場)になり、このペナルティキリングの間に勝ち越し点を上げた町田が苦しい台所事情の中、浜松を振り切った。

惜しくもシーズン5勝目を逃した浜松。
 
松浦選手のファウルの場面では、前に入った金山選手の肩に後ろから併走する松浦選手の手がかかり、金山選手が軽くバランスを崩した後に、大きく前に倒れるというものだった。
こういう場面での金山選手のスピード、コース取り、審判へのアピールという一連の所作は伝統芸能の趣すらある(批判、非難ではありません)。

当然浜松ベンチはやんやの騒ぎになったが、審判がホイッスルと2枚のカードを通して試合をコントロールする上で大事なのは判定の納得感だ。

ミスジャッチは必ずあり、そういうものも含めて試合という作品だと思ってはいるが、前述の場面では町田の鋭いカウンターについて行けなかった審判が、プレーポイントまで15メートルは離れた場所で笛を吹き、慌てて追いかけつつ躊躇いながらカードを提示するという説得力のなさだった。

近い場所でプレーを見る。
見える角度でプレーを見る。
疑わしい場合は吹かない。
プレーを見ていることは選手に伝える。

個人的に良い審判の条件は上記の4つだが、審判も体力に限界があり、時に感情的にもなる人間だ。
シンプルだがなかなかに難しいと思うし、完璧にこなそうとしても完璧であろうとすることでまたどこかに落とし穴が出来るのだろう。

これまでどこか淡白な印象のあったFリーグだが、奇跡的な混戦の継続で毎節興味の尽きない熱戦が続いている。
下位相手に勝点が計算できるかもわからず、近い順位の相手には負けられない。
戦力に明らかな差がある名古屋戦をどう切り抜けるかにも頭を悩ますだろう。

熱い試合が続く。注目も高くなる。
この状況でプレーオフの可能性がない神戸、浜松が意地を見せてくれたのがファンとしてはとても嬉しい。
 
密度が濃くなる残り5試合で得られる経験値は非常に大きい。
選手も審判もこのシチュエーションを楽しみ、やり切って大きな糧にしてほしい。
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横浜線成瀬駅徒歩5分ほど。
町田市のサポートの厚さが伺える町田のホームアリーナ、町田市町田市立総合体育館
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試合前のウォーミングアップ。
スーツ姿でパスを出すすみだの須賀監督
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神戸(白)。すみだ(臙脂)
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攻守にレベルの高い働きを見せるNo14西谷選手
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3クール目からゴレイロ1名でのメンバー構成で奮闘が続くNo21清家選手。
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セットに入って試合を通じて活躍したNo17栗本選手。
落ち着いて試合に入れている印象です。
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日本代表に定着した感もある18歳のNo11清水と、2004年のワールドカップに出場した37歳の鈴村。
年齢差19歳のマッチアップ。
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ピヴォがボールから離れてのアイソレーションから、1vs1でのドリブルでの仕掛けが光ったNo10田口選手。
セットプレーでのNo5森選手とのマッチアップ。
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短い出場時間ながら背負ってのボールタッチ、強烈なシュートでインパクトを残す青山選手。
3-3にすみだが同点に追いつくシュートを決めた場面
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神戸のピヴォ、No9岡崎チアゴ選手、No18相井選手、No7原田選手。
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No1冨金原選手
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ドリブルで数多くのチャンスを作ったNo10ロドリゴ選手
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見事なドリブルでゴールを上げたNo30松宮選手
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勝っても負けても美しい、すみだの試合後の礼。
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町田浜松戦へのインターバル。
ゴールエリアのラインの修復をする町田のスタッフ。
縁の下の力があっての試合。設営関係の仕事は沢山の人に見てほしいです。
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町田のゴレイロ、No1イゴール選手とNo12小野寺選手。
出場時間の少ない小野寺選手ですが、イゴールとのトレーニングは必ず財産になるはず。
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町田の試合前のスポンサー紹介からのチアイベント。
正統派の盛り上げイベントとしてはFリーグ随一。
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個性的なプレースタイルと髪型の選手が揃う浜松。
毎試合、順位ほど差を感じさせない試合をしています。
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試合前にゴールに祈りを捧げるルーティーンを行うイゴール。
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44歳のベテラン、No5の甲斐選手が1stセットで出場。
遜色のないプレーを見せました。 
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 主力不在の中2ndセットに入って活躍したNo20原選手とNo22西村選手。
そつのない活躍を見せました。 
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No15野嶋選手、No16須藤選手、No17田中選手。
個性的な風貌にたがわないテクニシャンの3人。
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前半の浜松ゴールを守るNo20石黒選手。
名古屋在籍時とのビジュアルの変化に毎回驚きます。
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後半ゴールを守った岩﨑選手。もう驚きません。
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スタジアムMCが総勢100名と案内したハーフタイムショー。
お見事です。
3 11月

2015/11/3(火・祝) 第21回全日本フットサル選手権 東京都大会 『夢中の価値』

2015/11/3(火・祝) 第21回全日本フットサル選手権 東京都大会
◆準々決勝
BRB(東京都1部) 3 - 0 闘魂(東京都オープンリーグ)
十条FC(東京都2部) 0 - 9 ペスカドーラ町田アスピランチ(東京都1部)
◆3位決定戦
闘魂 4 - 1 十条FC

4チーム負け残り、1勝勝ち抜けのトーナメントで争われる全日本選手権東京都決勝大会プレーオフ。

9人で試合に臨んだ闘魂は開始から3カテゴリー上のBRBを相手に、開始早々から難波田選手をゴレイロに置いたパワープレーを仕掛け、長らく女子フットサル界を牽引してきた宇津木選手を起用するというトコトンエッジの効いた試合を見せた。
 
試合は前半を1-0で折り返し、ロースコアの接線に持ち込むも、後半17分に佐藤選手が3-0となるパワープレー返しを決める。
おそらく初戦に疲労を残さず、2戦目での勝ち抜けを狙っていたであろう闘魂。
カウンターの場面でも前に出ず、パワープレーでの遅攻で省エネに徹していた彼らだが、ここからの3分間、意地になって前から詰める姿を見せる。

結果的には質量ともに十分な12人を揃えたBRBが闘魂をシャットアウトしたものの、経験豊富なベテラン達が燃費計算だけではないギラついたものを見せる姿に私も思わず前のめりになった。

トーナメント別山の十条FCと町田アスピランチの対戦中、以前SNSで闘魂の記事をシェアしていただいたこともあり、難波田選手にご挨拶をさせていただいた。
40分間続けたパワープレーのことを指してつまらない試合をしてしまって申し訳ないという謝罪の言葉に始まり、2戦目は初戦にいなかった稲田選手、石渡選手が来るので狙いに行く、という話を聞き大いに高ぶった。
今日勝てば次は関東1部のゾット早稲田との対戦ですね、と高ぶった余勢を駆って問いかけると、なんとも闘将らしい言葉が返ってくきて、今日一日、私はこの言葉が頭の中で巡ることになる。

十条FCと町田アスピランチの対戦は7人の十条FCを12人の町田アスピランチが0-9と一蹴し、16時からの3位決定戦は闘魂と十条FCに決まり、インターバルとなった13時過ぎから15時までの間、持っていた本を読んで過ごしていると、それぞれの事情で一戦目を欠場した闘魂と十条FCのメンバーが徐々に集まりだす。

最終的に闘魂は12人(内ゴレイロ2人。宇津木選手は登録を外れる)、十条FCは9人(内ゴレイロ1人)での試合となり、試合は前半10分にハーフラインで相手のボールを奪った難波田選手が独走してのゴール&シャウト。
前半終了間際に稲田選手が右サイドの角度の無いところから豪快に反転ボレーを突き刺し、自陣第2PKあたりでルーズボールを拾うと、前に出ていた十条FCの頭上を抜く超ロングシュートを決め、闘魂が前半を3-0で折り返した。

後半5分。
不用意なファウルでのフリーキックを十条FCがクイックリスタートで沈めて3-1とすると、ここから闘魂がガクッと落ち込む。 
若い十条FCがラインの間を利用した攻めで押し込むと、前に強いベテランが後ろ向きで相手を追うことが増え、4度全日本を制した難波田選手がベンチから激を送り、長くFリーグで活躍した一木選手が苛立ちの声を上げる泥仕合になり、前回、ドラマチックな逆転劇を演じた彼らは、今日は逃げ切りに腐心することになった。

ふと難波田選手の言葉を思い出す。
「俺たちのこの大会はいつ終わってもいい夢みたいなもの」
今日勝てば次は関東1部のゾット早稲田との対戦ですね、という私の問いかけにこう返し、その後、
「(競技レベルとして)価値のないものかもしれないけれど(3位決定戦も見てみてほしい)」
と続けた(カッコ内は私の解釈で行間を補完したもの)。

第1試合では長らく女子のトップカテゴリーで活躍した宇津木選手が試合に登場し、ゴレイロスロー見事に収めて起点になったかと思えば、サイドの攻防ではスライディング2連発で相手のシュートをブロックし会場の喝采をさらう。
腕に障害を持つ十条FCの屋宮選手は、肩と額を上手く使って背中で押してくるピヴォに対応する。

そんな姿を目にし、思い浮かべ、ふと自分にとっての夢とは何だろうと考える。
1ヶ月、2ヶ月先の締め切りや、年度目標の達成を目指すことはあっても、今自分に明確な夢というものはない。
誰かが言った目標とすり替えたものを夢とは言わないし、明確に思い続けなければ夢を意識することもなくなるのだろう。

夢中というものは特権だ。
いつ終わってもいい夢に夢中になり、その価値を自分自身で決めている彼らがとても羨ましくなった。

活きのいい十条FCの若者たちの食いつきに肝を冷やした闘魂は、一木選手、横山選手、稲田選手、難波田選手のセットで建て直しにかかる。
隅に選手を配して相手のプレスをいなし、最後は難波田選手の縦パスを横山選手が軸足裏を通すバックヒールでゴールに流し込んで4-1とすると闘魂ベンチは息を吹き返したように一気に盛り上がり、残り5分で再び3点差となった十条FCも意地の追い上げを見せるものの試合は4-1のまま終わった。

わかりやすい逆転劇ではなく、ハラハラする撤退戦という演目で今日も会場を沸かせた闘魂劇場。
今年の全日本選手権の関東予選は東京で行われるため、次の試合に勝てば関東予選進出が決まり、関東予選で3勝を上げれば全国大会出場が決まる。
さすがにそこまで夢が続くかはわからないが、いい夢ならわざわざ覚める必要もないだろう。

夢中というものは特権だ。

Fリーグで、日本代表で活躍したものの一線を退いた選手で構成された闘魂。
トップカテゴリーではあるものの、実業団でもプロリーグでもないマイナースポーツであるフットサルの引退の理由はきっと様々で、競技レベルの衰えというスポーツ界での一般的な理由よりも、経済面、モチベーション、生活の安定ということのほうが多いのではと思う。
一度はそれぞれの理由でケジメをつけたフットサルにもう一度向き合う彼らのフットサルへの想いはとてもフレッシュで、いい年のオッサンたちがそれぞれの立場でもう一度夢と向き合う姿を見るのはとても清々しい。

ステージを纏める難波田座長が発した言葉を思い出す。
夢のために頑張る姿はいつだって観客の心を打つものだ。

かつて『闘将』と呼ばれ、今はフットサル界の問題点を鋭くコメンテイトし『フットサル界のセルジオ越後』と呼ばれたりもする難波田選手。
今のフットサル界に閉塞感を感じている選手や関係者、物足りなさを感じているファンはぜひ彼と闘魂劇場を見に来てほしい。
 
そこには人を動かす感情があり、忘れてしまっているかもしれない熱を、夢を思い出させるものが確かにある。

※東京都決勝大会は11/28(土)葛飾スポーツセンターで開催されます。

※同大会準決勝の闘魂について
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上中里駅から徒歩5分ほどにあるフットサル界の古刹、滝野川体育館。
道中は四季で景色が変わる風情のある坂道。
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BRB(赤)対闘魂(白)
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試合開始前の時間でゴレイロユニフォームを手に持ってゴレイロのアップをする、No10難波田選手。
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ファイルフォックス、カフリンガで活躍したNo99佐藤選手。
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見事なカットインシュートで先制点を挙げるも、自らのシュートのブロックが額を直撃し、退場した直江選手。
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気の利いた繋ぎと仕掛けを見せたNo4中沢選手。
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パワープレーでは主に左右の角に入り、折り返し、ファー詰めを狙ったNo6宇津木選手。
要所を見極めて攻守に光ったプレイを見せていました。
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東京都選抜でも活躍した町田のNo5瀬戸選手と、No15宮崎選手
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町田の横断幕のセンスは毎回お見事です
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7人のメンバーで町田戦を戦った十条FC
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文中に登場する十条FC、No12の屋宮選手。
スキルも高く、非常に印象に残る選手でした。
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2戦目から登場の大阪、すみだで活躍したNo15一木選手と浦安等で活躍した11番稲田選手、No18平塚選手。
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フィールドプレイヤーのユニフォームを着るNo10難波田選手。
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守りの要、No5北選手。
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本日の防球柵(?)
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3-1となった後、リズムの建て直しに一度はパワープレーを選択するも、その後4人での展開をチョイス。
ここでの凌ぎ方が勝敗を分けました。
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勝利後の闘魂ポーズ。
各メンバーの温度差が微笑ましいです
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