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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

2016年03月

20 3月

2016/3/19~20 ユースフットサル選抜トーナメント 墨田区総合体育館 『サッカーとフットサル』

2016/3/19~20 ユースフットサル選抜トーナメント 墨田区総合体育館
◆予選リーグ
FOOTBOZE FUTSAL U-18  2-5 U-18新潟県選抜
U-18新潟県選抜 5-3 岡山県作陽高等学校
U-18新潟県選抜 10-5 香川県立高松商業高等学校

◆準決勝
U-18神奈川県選抜 5-7 U-18東京都選抜
U-18新潟県選抜 8-2 U-18静岡県選抜

◆決勝トーナメント
U-18新潟県選抜 1-1(PK3-2) U-18東京都選抜

※結果については新潟県選抜および決勝トーナメントのみを抜粋しています。詳細は以下参照。

18歳以下を対象にしたユースフットサル選抜トーナメントで初日から群を抜いたパフォーマンスを見せる新潟県選抜。
4チーム総当たりの予選リーグ初戦は昨年ベスト4に輝いたフットサルの名門チームであるFOOTBOZEを相手に2-5で勝利し、続く2戦目では高校サッカーの強豪校である作陽高等学校を5-3で降す。

聞けば新潟県選抜の主力の面々は全国区のフットサルチームである長岡JYFCの出身者で、高校進学後は主にサッカーのカテゴリーで活躍。
フットサルのテクニックとサッカーのフィジカルを併せ持つ彼らのキャリアを存分に活かしたスタイルは独特で、ディフェンスではフィジカルを活かして相手を封じ、オフェンスでは抜群の推進力で一気にボールを運び、詰まってもフットサル仕込のテクニックで打開する姿は、他のチームと2クラスは上のレベルにあることを感じさせられた。

ユース年代でのフットサル大会では、サッカー部から候補者を募って大会に出場するチームも多くみられ、大会では彼らのようなテンポラリーのサッカーチームに対し、普段からフットサルを主戦場に取り組むフットサルプロパーのチームとの対決というのが、優勝争いと合わせてひとつの見所になっている。

フットサルファンとしては、フットサルチームが勝ってくれるのがハッピーエンドと考えていたこともあったが、フットサルの熟練度が上がってくるにつれ、多かれ少なかれ似たスタイルになるフットサルチームに対し、サッカーをベースにしたチームはセオリー外の行動に見るべきものがあり、2014年8月に行われた全日本ユースフットサル大会でフットサルプロパー中のプロパーである名古屋オーシャンズU-18(Fリーグ絶対王者名古屋のユースチーム)を聖和学園FC(聖和学園サッカー部から、大会に向けて結成されたフットサルチーム)が彼ら独特の密集陣形でのドリブル突破で2-3で破ったのを見てから考えが変わった。

3戦目の相手は同じくサッカー部からの選抜チームである香川県立高松商業高等学校。
こちらもサッカーをベースにフットサルのイロハを抑えた好チームで後半残り2分まで5-5の大熱戦。

実に痺れる好ゲームだったが後方から睨みを利かす名フィクソの高橋選手が、プレッシャーのかかる局面で得た第2PKをズバリと突き刺し6-5と勝ち越すと、その後は前に強いプレスと強烈なフィジカルを活かしてシュートの雨を降らせて10-5まで一気にスコアを進め、たったの2分間で相手の心を折って熱戦を締めくる。
準々決勝で2000年生まれの選手を多く揃えた才気溢れる静岡県選抜を破り、Fリーグ、地域リーグの下部組織の選手らを含むフットサルプロパーで固めた地元東京都選抜との決勝戦では、ゴレイロの茂呂選手の好守に苦戦するものの、最後はPK戦を制して優勝をさらってみせた。

前への鋭い出足を活かし、通常のフットサルの距離感よりもグイッと近づいてボールにアタックし、ボール奪取後はシュートを撃ち切って明確に攻撃を終わらせる。 
カウンターにも目を見張るものがあり、ワンタッチ目を常に前へ加速できる位置にプッシュし、一歩目の勢いを殺さずに相手ゴールへ猛突進。

そんなソリッドなチームメソッドに加え、7番の石田選手は軸足裏を左右両足で交互に通すフットサル仕込みのグラウンドムーブで相手を翻弄しつつ、決勝戦では前半10分、後半15分フルタイム(今大会は前後半15分ハーフ)でフロアに立つタフネスぶりも披露。
一見サッカーに見えて、その実はサッカーとフットサルの長所を活かした誰にも似ていないフットサルチームの独特なスタイルは非常に見ごたえがあり、2日間の5試合を大いに楽しませてもらった。

金崎夢生(鹿島アントラーズ)、大津祐樹(柏レイソル)といったフットサル出身のサッカー選手がフットサル仕込みの華麗なテクニックをフィーチャーされることがままある。
切り口として狭いフロアで活躍するために磨いた足技をサッカーでも活かすというのがその文脈だが、広いフィールドを制圧するために高めたフィジカルも同じようにフットサルで大いに活きるだろう。

スペイン代表やバルセロナ、グアルディオラが指揮するバイエルンなど、ヨーロッパサッカーを見ても『フットサル的』なプレーが必修科目になりつつある。
サッカー、フットサルのどちらにも魅力と長所があり、お互いの技術や考え方が混ざり合うことでの相乗効果は明確で、日本でも全国規模のアンダーカテゴリーのフットサル大会が増えてきており『フットサルプロパー』という言葉に象徴されるサッカーとフットサルを分けて考える風潮は少なくなるのではと思う。

パラレラ、ピヴォ当て、エントラ、クアトロ、カーテン・・・。
こうあるべきと考えていた既存のフットサル観がブチ壊され、異物に対する対応としてこれまでの価値観を再考させられる。

今後、新潟県選抜のようなサッカーとフットサル両方の特異性を融合させたハイブリットなチームは増えるのではと思うし、気がつくと同じチームと同じ面々が既存の戦術をブラッシュアップさせることで優勝争いをしているフットサル界にとっては嬉しい刺激であり、異文化との交流は大歓迎のはずだ。

春に行われるユースフットサル選抜トーナメントが終わり、夏に行われる全日本ユースフットサル大会が非常に楽しみになる刺激的な大会だった。








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フィジカルとテクニックとタフネスを揃える新潟県選抜No7石田選手。
驚異的な出場時間で新潟の優勝に貢献。
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ワンタッチ目のボールの置き所が非常に良く、常に前を向いてプレーをし、フィジカルを活かしたキープから強シュートを連発する新潟県選抜No14小林選手
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予選リーグの大一番となった高松商業戦では後半残り2分で決勝の第2PKを決めた新潟県選抜No8高橋選手。
痺れる勝ち越し点を決めてもまったく表情を変えないポーカーフェイスっぷりはお見事の一言。
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新潟県選抜のゴレイロ、No1小川選手。
他のFPと同じく、彼も前に出る判断とスピードに迷いがありませんでした。
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食い込みの深いプレスと、そこから奪って前を向いての強シュートで見ていて気持ちのいいゴールを連発した新潟県選抜の1stセット。
No7石田選手、No8高橋選手、No10山田選手、No14小林選手。
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決勝で惜しくも敗れた東京都選抜。
得点王にも輝いたNo7中村選手は堅実な技術と意外性を持った才気溢れる好タレント。
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地力に勝る新潟県選抜との決勝戦を華麗なセービングショーの舞台に変えた東京都選抜のゴレイロ、No14茂呂選手。
体の正面で止める機会が多く、ポジション修正や予備動作といったゴレイロの基礎必修科目の習熟度が高いことが伺えました。
今後が非常に楽しみな選手。 
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3セットで試合に臨んだ東京都選抜。
決勝戦では短い出場時間ながら足裏を多用した独特なリズムのドリブルで独走し決定機を作った東京都選抜No12佐藤選手。
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新潟県選抜のハーフタイム。
リカバリーに務めつつ選手達で修正点を語る姿が印象的でした。
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決勝戦での新潟県選抜No14小林選手の1点目。
新潟県選抜は大会を通じてこの距離からのミドルが面白いように決まりました。
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PK戦からの登場となった東京都選抜、178cmのゴレイロ鈴木選手。
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優勝決定後の新潟県選抜。
試合中に表情を変えることが少ない彼らのはしゃぎっぷりにほっこりとした気持ちになりました。
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ベスト4の神奈川県選抜。
激しい守備をベースに攻守の切り替えが早い好チーム。
常に明るいチームの雰囲気に好感を持ちました。
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同じくベスト4に輝いた静岡県選抜。
2000年代生まれの選手を多くメンバーに入れ、体の線は細いもののツボを抑えた好守でボールを奪取するところに王国の深みを感じました。 
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弱冠15歳のイワハシナオキ選手。
20cm以上背の高い選手に体を当ててボールを奪い、センスのあるドリブル、パスで攻撃を組み立てる存在感が大きな選手。
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明るいキャラクターが目を引いた同じく15歳の山田選手。
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ひとつひとつの所作がフォトジェニックな静岡のエース、No13市川選手。
優先順位は『俺がシュート』なプレースタイル、ガツガツとしたゴールへの飢餓感は今のフットサル界でなかなか見かけないもの。
往年のロックスターのような成り上がり感を感じます。
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東京都との準決勝敗退後のヒトコマ。
20名中6名が2000年代と可能性を感じる選手が多くノミネートするヤング静岡。今後に期待大。
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ボールも人もよく動く北海道らしい小気味いいフットサルを展開した北海道選抜。
柔らかいボールタッチと多彩なキックで攻撃を組み立てたNo8木村選手と、溌剌としたプレーが光ったNo5能代選手。
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3戦ともパワープレーを決行した北海道選抜。
ゴレイロのままパワープレーの右角を勤めた足技と笑顔が印象的なゴレイロNo1坂選手。
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名古屋オーシャンズの下部カテゴリーの選手を揃えた前回王者の愛知県選抜。
勝てば決勝トーナメントの進出が懸かった3戦目の北海道戦では相手のアシンメトリーなパワープレーに大苦戦。監督の対策を真剣に聞く選手達。
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同じく3試合目の東京都選抜に勝てば決勝トーナメント進出だった大阪府選抜。
敗れて号泣するNo19吉村選手の姿が胸を打ちました。
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ピッチサイズ32m×18mで2面同時開催で行われた予選リーグ、準決勝。
決勝戦を前にピッチの設営を行うスタッフのみなさま。毎回ありがとうございます。
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得点王の東京都選抜中村選手。
プレゼンターは2015年にFIFA会長賞を受賞した91歳、現役最高齢(推定)のスポーツライター賀川浩氏。
中村選手が非常に羨ましい・・・。
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ベスト4の静岡県選抜と神奈川県選抜。
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準優勝の東京都選抜
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優勝の新潟県選抜。試合中の真剣な表情があって輝くいい笑顔。
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サッカー・フットサルアパレルを扱う、冠スポンサーのGAVICのフラッグを持っての写真撮影。
ベスト4の静岡県選抜。
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同じく神奈川県選抜。チームの雰囲気の良さが伺えます
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準優勝の東京都選抜
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優勝の新潟県選抜





 
13 3月

2016/3/13(日) 第21回全日本フットサル選手権 決勝トーナメント3日目 国立代々木競技場 第一体育館 『日本フットサル界の意地』

2016/3/13(日) 第21回全日本フットサル選手権 決勝トーナメント3日目 国立代々木競技場 第一体育館
◆3位決定戦
府中アスレティックFC 2 - 3 バルドラール浦安
◆決勝戦
ペスカドーラ町田 5 - 3 名古屋オーシャンズ

3/11(金)、12(土)、13(日)と3日間で行われる全日本決勝トーナメント。
準々決勝が行われた3/11(金)にミゲル・ロドリゴ日本代表監督の退任会見が行われた。
 
全文記事を読んだだけなので言外のニュアンスはわからないが、会見の冒頭に日本サッカー協会フットサル部門の責任者である松崎康弘氏が、W杯予選を兼ねたAFCでの敗退の理由をミゲル監督は今でもよくわからないと言っていると語ったが、組織のトップが部下の失敗の分析を『よくわからない』の一言で済まさせ、その理由を事象の発生から3週間後に初めて開かれた公式会見の場で発言する感覚は一般企業であればまずありえない。

在任時、ミゲル元日本代表監督はフットサルを『赤ちゃん』に例え、大事に育てていかなければ大人になれないということを度々口にしていた。
 
日本サッカー協会、ミゲル元日本代表監督とも『退任』の記者会見の場で『検証』や『本音』を語る必要はまったくなく、可能性は低そうだが裏でキチンと整理されているのであれば何も問題はないが、上記のくだりがお互いのコミュニケーションの全てであったのなら、競技レベル云々の前に、日本フットサル界のトップがフットサル先進国から来た指導者に対する姿勢が赤ちゃんであったこととの証左でしかなく、成功よりも役立つ失敗の経験が蓄積できたのかがわからないのがなんとも歯痒い。

2月のAFCでの敗退から紋切り型の退任会見と爪を噛むようなフラストレーションが溜まるトップカテゴリーだったが、2015/2016シーズンを締めくくる全日本選手権の3位決定戦、決勝戦は素晴らしかった。

リーグ戦の終盤ではプレーオフを賭けた7チームのデッドヒートから振り落とされた浦安だったが、全日本では若手、ベテランがチームとして見事にまとまる。
 
機を見てゴール前に侵入しての繊細なタッチで名古屋から2ゴールを上げた大橋選手をはじめ、三木選手、加藤選手が前からガッツリ追い回し、コンディションを回復させた星選手が捲土重来の活躍を見せる。

特に印象に残ったのがフロアに出ている選手がタイムアウトで戻ってくる際に、ベテランの小宮山選手がひとりひとりと握手をしながらベンチに迎えたていたことだ。
Fリーグの終盤では失点後に淡白なリアクションを示す印象があった浦安だが、フットサルに対する想いをリフレッシュし、ワンプレーに一喜一憂し、穿った見方をすれば消化試合の向きもある3位決定戦の勝利を全員で心底喜び、今期で引退を決めている面々が笑顔で肩を抱き合う姿がとても清々しかった。

Fリーグの1位名古屋、2位町田が舞台を全日本に変えて激突した決勝戦では、名古屋の強烈な個のチカラと、町田が1年をかけて熟成した練度の高いクアトロが激突。
 
中井選手、金山選手、篠崎選手が前から圧力をかけて押し込んでリードを奪うも、名古屋が毎試合恒例となったいけるかもという相手のムードに冷や水を浴びせる。

獲って獲られての最強決定戦は3-3から風貌に似合ったタイトなディフェンスと、風貌に似合わない華麗なドリブルシュートと優しいパスで金山選手、ボラ選手へのアシストを決めた森谷選手の活躍で後半33分に町田が5-3とリードを奪い、名古屋がパワープレーを開始する。

町田の5点目のゴールに繋がったカウンターの前のプレーで負傷した森岡選手がベンチに座り、今シーズンでの引退を表明している北原選手とペドロコスタ選手をフロアに送ってのパワープレーを町田が凌ぎきり、町田がFリーグ開幕後、初のタイトルを獲得した。

町田の選手達が狂喜乱舞の後にユニフォームで瞼を覆い、名古屋の選手はガックリとうなだれる。
周りに座る観客たちはいいものを見れたっていうキラキラした目をしていて、悪いニュースで終わりそうだった2015/2016シーズン最後の最後の大熱戦にフットサルも捨てたものじゃないなと思ったのは私だけではないはずだ。

これまでFリーグ9連覇と3年連続の3冠を達成していた日本唯一のプロチームである名古屋はその環境でフットサルへの愛情を示し、その名古屋を環境では劣る各チームが工夫や熱や意地でなんとか越えようと凌ぎを削る日本フットサル界。
 
今年は2012年(全日本で名古屋がバサジィ大分に敗退、シュライカー大阪が優勝)以来、3期振りに名古屋が国内3大タイトルを落とし、府中がオーシャンカップ、町田が全日本選手権のチャンピオンとして迎えることになる6/11(土)からの2016/2017シーズンの開幕が今から楽しみになってしまった。

だが、その前。

約1ヶ月後の4月22日(金)、24日(日)には日本が敗退したAFCを勝ち抜き、ワールドカップのチケットを手にしたベトナム代表、ウズベキスタン代表との親善試合が待っている。
ミゲル元日本代表監督はこれまでの路線を踏襲し、スペイン人の監督を後任に推しているそうだが、4月の2戦はシュライカー大阪を指揮する木暮監督が暫定的に指揮を執ることが濃厚との話もある。

ミゲル元日本代表監督の意向は否定しないが、紋切り型の退任会見とスペイン人の監督を後任にという話を聞いた後に、日本フットサル界の意地を結集したような大熱戦を見て、個人的には非常に燃えるものがあった。

オーシャンカップ、全日本選手権の決勝戦が象徴するように絶対王者名古屋を越えるために、各チームのスタッフや選手がスカウティングやその戦術の遂行に躍起になり、現在進行形で切磋琢磨をしている。
その経験は間違いなく選手の強化に繋がっているはずで、それは日本で選手として最も大成した木暮監督が誰よりも理解しているはずだ。

興行的な魅力に乏しく、結果を出したところで空しく映るかもしれない相手だが、もう一度、日本のフットサルここにありを示し、2月から続いた競技、組織、世間の関心など諸々のフラストレーションを一気にぶつけてほしい。
 
どういう経緯でこの2チームを選んだのかは決定事項のみしかリリースしないフットサル界ではまったくわからないが、ベトナム、ウズベキスタンは関係者、選手、ファン、すべてにとってそういう相手のはずだ。

とにかく素晴らしかった全日本選手権の決勝戦。
でも今シーズンはこれで終わりじゃない。

この高揚感を駆って木暮監督と彼が選んだ14人にまだ拭えない胸に残っているしこりを払ってほしい。


日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2014-05-14

世界一わかりやすい! フットサルの授業
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2012-09-24

 

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3連戦最終日の国立代々木競技場 第一体育館。
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「WORLD COMES 2020」
入口に設けられた2020年フットサルワールドカップ愛知招致のフラッグ
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リーグ終盤のチグハグさから一転、ギュッとひとつにチームがまとまった浦安。
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安定したセーブと、機を見てドリブルで持ち上がる足技。
独特なセンスで会場を沸かせた府中のゴレイロNo96クロモト選手。
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3日間を通じ、好セーブで名勝負を演出した浦安のゴレイロNo12藤原選手。
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浦安の小兵コンビ、No8加藤選手(左)とNo16三木選手。
加藤選手のアシストで三木選手がゴールを決めた後のベンチ。
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準決勝での名古屋戦ではスッとゴール前に入っての繊細なタッチでの2ゴール。
来シーズンのブレイク候補、No17大橋選手。
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危機迫る迫力を感じたNo9星選手。
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ベンチから試合を見つめる小宮山選手。
チームを盛り上げ、ひとつにまとめようとするベテランの姿勢はお見事でした。
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試合終了後に感極まる今シーズンで引退を表明しているNo2出浦選手、No16三木選手、No19高橋選手。
やりきった涙に胸が熱くなりました。
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名古屋対町田。Fリーグ1位、2位の対決。
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攻守にハッスルしたプレーが目立った名古屋のNo3北原選手と、町田のNo7金山選手。
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日本のエース、森岡選手のマークにつく若干21歳のNo20原選手。
シーズンを通して継続していた戦術の熟成と若手の起用がビックマッチの結果への伏線になりました。
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ベンチでコミュニケーションを取る名古屋のピヴォ、森岡選手とシンビーニャ選手。
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試合を彩った個性的なブラジリアン。
堅守を見せたイゴール選手、いやらしいドリブルで町田のゴールに迫ったセルジーニョ選手、ゴール前での決めの強さが光ったボラ選手。
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準決勝でのプレスで奪われての失点、決勝でのオウンゴールなど貧乏クジを引いた感のある名古屋のフィクソ、No5星選手。
守備力の高いフィクソとして日本代表での活躍も期待したいところ。
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新旧日本代表のフィクソ。北原選手と滝田選手。
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攻守に渡って1対1の強さを発揮し、試合を決める活躍を見せたNo3森谷選手。
日本で最も過小評価されている選手のひとり。
ゼヒ日本代表で見てみたい。
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試合終了後。勝って喜びを爆発させる町田と、肩を落とす名古屋。
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準優勝の名古屋。
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決勝点を挙げMVPに輝いた38歳の大ベテラン、金山選手。
年齢を感じさせない鬼プレスと無駄かもしれないファー詰めを繰り返し、観客を魅了し続けた気持ちの入ったプレーは感動の一言。
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並び順的に賞金目録を受け取ることになったNo2日根野谷選手。
我慢強く相手を抑える地味な役回りを果たしてのイイ笑顔に会場はホンワカした雰囲気になりました。
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優勝杯を受け取る森谷選手。素晴らしい活躍でした。
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11 3月

2016/3/11(金) 第21回全日本フットサル選手権 決勝トーナメント1日目 国立代々木競技場 第一体育館 『2011年、2016年、2022年の3月11日』

2016/3/11(金) 第21回全日本フットサル選手権 決勝トーナメント1日目 国立代々木競技場 第一体育館
府中アスレティックFC 3 - 2 シュライカー大阪
バルドラール浦安 2 - 1 デウソン神戸
フウガドールすみだ 1 - 3 ペスカドーラ町田
エスポラーダ北海道 3 - 4 名古屋オーシャンズ

2011年3月11日。
第16回全日本フットサル選手権 決勝トーナメント1日目 代々木第一体育館。

第2試合が終わり、第3試合の花巻VS湘南戦のアップ時間。
はじめは僅かに揺れを感じる程度の違和感だった。
どこからかシンシンという音が聞こえ、その後、徐々に音が大きくなる。

天井を見上げると天井についているファン状の板が大きく揺れていて、音の正体は板同士が激しく強くぶつかりあうものだった。
シャンシャンという無機質で大きな音を聞きながら、各自が天井を見上げ、不安げな表情で顔を見合わせる。
事態の異常さに気付いた瞬間、席を立ち、出口に向かって走った。
床が大きく揺れて、壁から異音がして、静止の声を挙げる係員にも出口に向かうよう叫びながら、ぐらつく床を無心で蹴る。
転がるように会場を出て、代々木第一体育館を見上げると、初春の空は変わらずに澄んでいた。

毎年3月の第2金曜日に国立代々木競技場 第一体育館で開催される全日本フットサル選手権決勝トーナメント1日目。
この日はなんとなく天井を見上げてしまう。
ファン状の板と、中央にある立方体は、私にとって突然現れる得体の知れない恐怖と、なんとなく続く日常の価値の象徴だ。

震災から5年が経ち、5年前と同じ金曜日の3月11日。
席に座りぼんやりと会場を眺める。
選手は熱い試合をしていて、客足はまばらで、ある種牧歌的な決勝ラウンド1日目は続いて行く。

次に3月11日が金曜日になるのは2022年。
全日本選手権のスケジュールがこのままなのかも、自分がフットサルに興味を持ち続けているかもわからないし、自然に対して自分ができることはまったくない。
 
それでも毎年、3月の第2金曜日に代々木体育館の天井を見つめて、2011年3月11日に起きたことを思い出し、関心を持ち続けるキッカケにし続けることは続けたいと思う。

フットサルのことは少し忘れて、今、何気なく過ごしている日常を考える。
全日本決勝トーナメント1日目は私にとってそんな1日になっています。
 









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文中の天井の板と立方体。
この板が左右に大きく揺れ、シャンシャンという音を立てていました。
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4月に行われる日本代表戦を指揮すると噂される大阪の木暮監督。
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木暮チルドレンとも言うべきタイプの異なる個性的な若手達。
独特なリズムのドリブルが持ち味のNo26加藤選手と、攻守に堅実なNo18田村選手
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機械仕掛けのパス&ムーブから試合を決める大駒。
2016年のFリーグ得点王・MVPのNo10ヴィニシウスと、No5アウトゥール。
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定石、奇策と変化に富んだ木暮采配を象徴するゴレイロNo1宮竹選手。
ケガをした左手をかばうために左手のみにグローブを装着する姿に初期のUFCを思い出したのは私だけでしょうか。
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終了2秒前に勝ち越しのパワープレー返しを決めた府中のゴレイロNo96クロモトと、今期で引退を表明している宮竹選手の抱擁。
残酷で、美しい勝負の世界のコントラストに胸が熱くなる。
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第2試合のキックオフ前。
2011年3月11日 14時46分に起きた東日本大震災に向けての黙祷。
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今期限りでの引退を表明しているNo19高橋選手。
出場時間は短いながら正確なプレーはさすがの一言。
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前半のハイ・トランジションな流れを活かせなかったすみだ。
同じく今期で引退を表明している明るく、溌剌としたすみだの象徴、No3金川選手。
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前半4分、6分に連続ゴールを上げたNo9十川 祐樹。同じく同一セットで出場するNo室田 祐希。
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前に出る判断と好セーブ、感情が高まった場面での地団太に好感が持てるNo1関口選手。
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今期引退を表明しているNo3北原選手、No14ペドロコスタ選手(来シーズンから名古屋の監督就任が決定)、今期で契約終了となるNo9森岡選手
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2点のビハインドから個の力でAFCでの失地回復の2得点を上げた森岡選手。
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