2016/6/18(土) Fリーグ第2節 郷土の森府中市立総合体育館
府中アスレティックFC 5 - 4 バルドラール浦安
Fリーグ開幕戦となった湘南との対戦に3-1で勝利したものの、湘南のロングボールを多用したオフェンスについてFPの成長の機会を逸し、ひいては日本フットサル界の発展に繋がらないという発言をした府中の谷本監督。
賛否両論あったこの発言だが、個人的にはベテラン選手に対して弱味を見せないように神経質になってるように見えた監督が堂々と自己主張するようになったという変化に非常に感じ入るものがあった。
Fリーグ、オーシャンカップ、全日本の日本3大タイトルを獲得したことがあるFリーグの監督は、すみだの須賀監督(2009年の全日本)、町田の岡山監督(2016年の全日本)、府中の谷本監督(2015年オーシャンカップ)の3人だけであり、名古屋のペドロコスタ監督や大阪の木暮監督にもない実績を彼らは持っている。
フットサル界は政治やプロレスと同じく、同じメンツが定期的に離散集合する狭い世界を固定化したファンが支える構造なので、勇気がいるとは思うものの煽って煽られては定期的にだれかが発信していくべきだし、トップランナーは使命感や義務感、穿った見方をすれば自分に酔って批判されてこそだろう。
試合は昨年までの4人×2セットの固定的な回しではなく、要所で突破でアクセントを作る岡山選手や、独特のシュートセンスを持つ三井選手をフロアに送り、機動力のある関選手がボールを引き出す動きを見せるなど、ピヴォ当て一辺倒ではない攻めを見せ、前半を4-2で折り返す。
後半、流動的な崩し、フィジカルの強い深津選手へのロングボールからの一発で浦安が4-4と追いつくも、後半37分にコーナー角からの浦安のキックインをねちっこく追い込んでミスを誘い、最後は皆本選手が豪快に蹴り込んで浦安とのシーソーゲームを5-4で制した。
ワールドカップ出場権がかかった今年2月のAFC惨敗後、4月に行われたベトナム、ウズベキスタンらのアジアのライバルとの代表戦ではコーチとしてスタッフ入りし、その後スペインに留学。
何かを感じて、話す言葉が変わる。
その過程に価値があり、そういう変化はファンとして非常に面白く、変化の過程にある人がフットサルを通して何を伝えたいか、ということにとても興味がそそられる。
実力が認められるまでは周囲は無関心であり、結果を出して認知され、称賛され、その後は周囲の期待値が上がるので批判されることが増える。
こんなこと言っていいのかを跳ね返していくことが力になるはずで、それで飯を食えるようになってほしいし、固定化したファン層を越えて興味を持たれる言葉を発していってほしいと思う。
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昨年所属した大連(中国)でAFCに出場するため7月末まで離脱する渡邉選手がホームアリーナのファンに挨拶。
過去に在籍し同大会で優勝経験もある日本代表の名古屋との対戦はあるか。アリーナを盛り上げる府中のチア、アスレファンタジスタ。
人数も増え、キレキレの動き。
昨年3大タイトルのオーシャンカップを制した府中の谷本監督。
ピヴォ当て、固定メンバーでのセットの昨期から、今シーズンはクアトロ、オプションを活かした選手交代を見せる。
今シーズンは年度スローガンの通り「Progress」な1年を見せるか。
「浦安が強いと言うことは日本のフットサルが強くなると言うことだ」という素晴らしいスローガンを掲げた浦安の米川監督。
深津選手、小宮山選手、荒巻選手を軸にした組み立てで最後までシーソーゲームを演じた。
昨シーズン出場時間を延ばしたNo6関選手。
クアトロに取り組む府中では機動力を活かして中央に侵入する動きは貴重。
ドリブルでの仕掛けと、独特なシュートセンスで不動のセットへの食い込みを目指すNo11岡山選手とNo18三井選手。
昨シーズン出場時間を延ばしたNo6関選手。
クアトロに取り組む府中では機動力を活かして中央に侵入する動きは貴重。
ドリブルでの仕掛けと、独特なシュートセンスで不動のセットへの食い込みを目指すNo11岡山選手とNo18三井選手。
フィジカルを活かしてロングボールを納めて2ゴールを挙げたNo4深津選手と、今期ブレイクが期待されるNo17大橋選手。
手でシューズの底を拭うしぐさは諸先輩方の影響か。
こちらもブレイクが期待されるピヴォ、No20野村選手。
まずはシュートの本数を伸ばすところからか。
試合前に談笑する浦安のNo5小宮山選手と、皆本選手。
アシスト、ゴールに繋がるパスと存在感が光ったNo7中島選手。
ベテランの横に座って薫陶を受ける浦安の若手勢。
主力が抜けた浦安は若手の経験値アップが欠かせないものの、ベテラン勢も非常に元気。
攻守で全力の1対1を見せるNo8加藤竜馬選手。
今後の日本代表でも期待大。
シーズン序盤は忙しくなりそうな浦安のゴレイロ、No12藤原選手。
セット、ファウル数、残り時間などの試合の見所をバスケットボールの引用を踏まえつつ、非常にわからいやすい解説で熱戦を盛り上げた府中のMC。熱戦を盛り上げた影のMVP。
ホーム開幕戦を白星で飾った府中。
狭い体育館にギュッと詰まった雰囲気の良さはこのアリーナならでは。