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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

2016年08月

23 8月

2016/8/20・21・23 タイランド5 バンコクフットサルアリーナ 『悔しさと自信の先に』

2016/8/20・21・23 タイランド5 バンコクフットサルアリーナ
タイ代表 2 - 2 日本代表
日本代表 0 - 9 カザフスタン代表
イラン代表 4 - 2 日本代表

タイのバンコクフットサルアリーナで行われたタイ、イラン、カザフスタン、日本の4ヵ国代表対抗戦。

来年5月に予定されるアジアの20歳以下の大会に向け、19歳以下の選手と、各国とのバランス調整約の皆本選手、仁部屋選手の構成で挑んだ日本は、アジア、欧州の強豪のフル代表を相手に1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位という結果で幕を閉じた(最終順位はカザフスタン/タイ/イラン/日本)。

熱狂的なサポーターが後押しする地元タイとの1戦目は皆本選手&植松選手、仁部屋選手&清水選手を軸に2~3分毎の7交代で回し、

皆本/植松/宇田川/脇山
皆本/植松/伊藤/山桐
皆本/植松/宇田川/山桐
仁部屋/清水/小幡/松原
仁部屋/米田/松原/山田

の5通りの組み合わせで前半を1点のビハインドでしのぐと、後半早々に仁部屋選手が得意のサイドからのスラロームでシュートを決めて1-1の同点に。

ここからは鈴木監督がギャンブル。
 
前述の皆本選手&植松選手、仁部屋選手&清水選手を起点に両セットを構成した選手を、

仁部屋/小幡/伊藤/宇田川
仁部屋/清水/小幡/伊藤
仁部屋/小幡/宇田川/山田
皆本/植松/米田/脇山
皆本/植松/山桐/松原
皆本/植松/脇山/松原

のように入れ替えつつ試合を進めるも、引き分けが見えた後半38分のタイのタイムアウト後にプレスの位置が下がり出足が遅れた隙にミドルシュートを決められて2-1。
このまま敗戦かと思われた終盤に、皆本/植松/仁部屋/清水のFリーグセットを送り込み、コーナーキックからのこぼれ球を清水選手が蹴りこんで勝ちに等しい2-2のドローを手にした。

カザフスタンとの2戦目はカザフが欧州3位の実力をまざまざと発揮。
 
1分と経たないうちにカザフのメインキャストの一人であるドウグラスのドリブルからのシュートパスをエベルトンが押し込んで先制。

ここからは練度の高い前プレ、第2PK付近からのキックインのデザインプレー、カザフの皇帝、レオの見事なミドルシュートと前半で一気に0-4のビハインドとなり、後半も似た形での失点が続く。
終盤はカザフの監督がベンチから大声で指示を送っての第2PK付近からのキックイン、フリーキック、コーナーキックの練習相手といった格好になり0-9の大敗で終わったが彼我戦力差を考えれば納得の結果で、過度の悲嘆は欧州3位のカザフスタンに失礼だろう。
 
この試合では3戦で唯一、植松/宇田川/清水/山桐、米田/伊藤/清水/松原、米田/宇田川/伊藤/松原といったU19オンリーのチャレンジングなセットを約2分づつ試しており、この時間の経験も大きな糧にしてほしい。

1日空いての3戦目のイラン戦は前半で3点のビハインドも、全メンバーを使った前2戦と異なり、出場するメンバーを絞って明確に勝負に行く。
(前後半で仁部屋選手が7分間出ずっぱりの時間があったり、米田選手、山桐選手は出場時間がなく、小幡選手、脇山選手はピンポイントの起用に留まった)

後半半ばに4-0とされるも、仁部屋選手がPKを決めて1点を返し、皆本選手のプレスから清水選手が決め、残り約10分で4-2と追いすがる。
ここからは過去2戦ともメンバーを固定して長時間選手を出場させるイランの強度が落ちる時間ということもあり、日本が押し込む時間が続いたが残り1分を切ってからの皆本/植松/仁部屋/清水/松原のパワープレーも実らず4-2のままタイムアップとなった。

1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位。

得点者は来年5月の大会には出場しない仁部屋選手が2得点で、フル代表でも実績のある清水選手が2得点。
失点はプレス回避の中途半端な選択を狙われてのカウンターや、集中力を欠くタイミングでラインが下がったところでのミドル、経験不足故に対応できなかったデザインプレーがほとんどでフットサルの教則本に出てくるありがちな得失点のパターンばかりだ。
(擁護するわけではないがこの結果を不甲斐ないと断ずるのであれば、選手ではなくフル代表に対してU19中心で挑むと判断した大人たちにこそある)

結果としてはタイ戦のドローが光ったヤングジャパンだったが、欧州、アジア列強のフル代表を相手に傍目には無茶苦茶な構成で挑んだ総決算となるイラン戦の残り10分間にこそ大いに可能性を感じるものがあり、この時間に主軸の4人と共にフロアに立ち、あと一歩でイランゴールを破るところまで迫った宇田川選手、伊藤選手、松原選手、山田選手は悔しさと共に大きな自信をつけたのではないだろうか。

Fリーグには試合に挑む12名のうち23歳以下の選手を1名以上登録するレギュレーションがある。
登録するものの出場機会がないチームもあるが、すみだ、名古屋、大阪、町田など上位のチームは23歳以下の選手が活躍しており、チーム内の新陳代謝も顕著でそれが順位にも反映されている。

選手が多く、アンダーカテゴリーが整備されている海外であれば18、20、23歳と個別にリーグが運営されている国もあるが、Fのサテライトチームが所属する地域リーグを見ても年間10数試合程度で実戦の場は非常に少ない。
過去には23歳以下の選抜チームでFチャレンジリーグを戦ったこともあるが現在は廃止されており、Fリーグ本戦に出場してこそ得られる経験値の比重は非常に大きいだろう。

一見頼りなさそうに見えても、若さゆえの勢いと創意工夫でなんとかしてしまえるのが若者の特権だ。
ミスをカバーできるのがチームスポーツであり、未熟な少年を助けるのが先輩の役割であり、今、フロアに立つトップランナーが過去に先輩から送られた薫陶なのではないだろうか。

『かわいい子には旅をさせよ』という言葉もあるが、Fリーグを指揮する監督たちには2分間だけでもいいので彼らにフロアに立つチャンスをあげてほしい。
その2分間の旅で感じる悔しさや自信の先に彼らと『リスタート』と銘を打たれた日本フットサル界の未来が待っている。

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タクシーでの移動となるバンコクフットサルアリーナ。
バンコク中心からのアクセスはタクシーで2時間は見ておきたい。
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12,000人収容の立派なアリーナも運営は手作業。
インターバルで意匠に富んだセンターサークルをお手入れ。
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悔しい思い出になった両ゴレイロ。
3戦出場した大分の岩永選手と、カザフスタン戦に先発も無念の途中交代となった北海道の坂選手。
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期待通りの活躍を見せたオーバーエイジ組。
皆本選手の気合の入ったチーラからのガッツポーズと、仁部屋選手のドリブル突破はタイの観客を沸かせた。
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フル代表にも選出されている清水選手と植松選手。
2ゴールを上げた清水選手の結果が光ったが、植松選手も攻守で当たりの強さを披露。
最終戦のイラン戦ではドリブル突破で再三決定機を演出した。
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今後のU19の中核を担うであろうNo7宇田川選手、No8伊藤選手、No13松原選手、No14山田選手。
万能型のアラの宇田川選手、伊藤選手はプレス、カウンターからの攻守が光り、松原選手は驚異の運動量での上下動を見せ、山田選手は左利きを活かしたドリブルでアクセントを作った。
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こちらはカザフスタン戦での米田/伊藤/清水/松原のU19オンリーセット。
刺激を与え、変化を促す。鈴木監督の選手を飽きさせないマネジメントには見るものが多い。
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タイ戦ではアフタープレーで看板に激突した名古屋サテライト所属の松原選手。
アラの運動量と枚数で勝負するトップでも機会があれば十分やれそう。
右眉の傷は献身的なアラの大きな勲章。気合の入った坊主頭も◎。
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カウンターから惜しいシュートを放った伊藤選手。
ここ2シーズンほど若手育成に成功する町田でチャンスをつかみたい。
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タイ戦では出場機会を確保したものの、勝負のイラン戦では出番に恵まれなかった小幡選手。
所属する北海道で巻き返しなるか。
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試合中、仲間を鼓舞する声が非常に目立った清水選手。
アジアを代表するピヴォになる資質は十分。
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1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位という結果で幕を閉じたヤングジャパン。
涙と笑いがあり、仲間と応援してくれる人達がいて、悔しいことも沢山あるけど振り返ったらきっと楽しい。
彼らの長い旅はここから。
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カザフスタンのエース。
守備、組み立て、ゴールと冷静なマルチロールを見せるフィクソのレオ。
イラン戦では相手の執拗な挑発にブチ切れ表に出ろとアピールし、タイ戦では終了数秒前に同点になるオウンゴールを喫するも負けなければ優勝ということもあり、タイムボードを指差したあとに歓喜のダンス。
群を抜く才気とヤンデレ風味な狂気を見せる華のある選手。
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同じくカザフスタンのドウグラス。
ブラジル帰化選手の多いカザフはレオかドウグラスをフロアに入れて現場を仕切る。
こちはブラジル人らしくない真面目で優秀なサラリーマンといった雰囲気。
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この旅のお目当て、欧州選手権で3位に輝いたカザフスタンの立役者、ゴレイロのイギータ。
ゴレイロながら流れの中からパワープレーに参加して強烈なシュートで好機を演出。
このチームへの前プレはゴレイロも考えての詰将棋。
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ワールドカップ直前にタイ代表監督に就任した元日本代表監督、ミゲル・ロドリゴ。
テクニックと機転に富むアラ、攻守に実直なフィクソ、強力なピヴォが揃うタイは監督として非常に面白そうなチーム。
口角をキュッと上げるいい笑顔はタイでも健在。
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タイのエースでありアジアを代表するピヴォ、9番のsuphawut。
強烈なFKと、浮球のボレーで得点王とMVPをダブル受賞。
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こちらはいつ休んでるのかがわからないほど試合に出ずっぱりなイランのエース、ルズバハニ。
イラン選手らしい分厚く、柔らかな肩から臀部のラインを活かしてボールをキープし、華麗なドリブルと強烈なシュートでゴールを決める。
イラン選手のクオリティの高いプレーと鍛えられた体、エキゾチックな容姿は日本でよく見かける『イケメンコンテスト』 が陳腐に感じるほどにセクシー。
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試合終了後、アリアンツ・アレーナを彷彿とさせるバンコクフットサルアリーナのライトアップ。
輸入も輸出も少なく、とかくドメスティックになりがちなマイナースポーツであるフットサル。
フットサルを通して各国の文化を感じられる素晴らしい3日間でした。
11 8月

2016/8/11(木・祝) Fリーグ 第9節 墨田区総合体育館 『必殺のデザインプレー』

2016/8/11(木・祝) Fリーグ 第9節 墨田区総合体育館
フウガドールすみだ 2 - 1 バルドラール浦安

開幕7連勝から大分と引き分け、町田に敗北のすみだと、今季連勝がなく3勝2分3敗と我慢の展開が続く浦安が対戦。

今週、スペインへの移籍を発表した深津選手をはじめ、浦安がアグレッシブなプレスですみだを抑えにかかり、ボールを拾ってからは底からの3角形でのパスワーク、一線上に並んで中を飛ばして抜ける練度の高いプレス回避で好調すみだのフロントラインを再三破る。
 
前半5分に第2PKあたりからのキックインを中島選手が中で待つ小野選手に出し、すみだのディフェンスが不用意に寄ったところを小野選手が浮き球でディフェンスの裏へリターン。
これを中島選手がゴール右上段に突き刺す抜け目のないゴールで浦安が先制し、緊張感のある鍔迫り合いの前半は浦安に利ありの形で終わった。

後半。
控えのゴレイロを削って攻守に機動力のあるアラの田口選手をオプションに加えたすみだが体力面で優勢になり、セットをハッキリと分けず、深津選手、小宮山選手、荒牧選手の強固なフィクソに宮崎選手、加藤選手、中島選手、小野選手を自転車操業で回す浦安が徐々に受けに回る。

後半28分に前に強い浦安のディフェンスを破り、左ゴールライン際まで侵入した稲葉選手がゴール前に送って発生した混戦を田村選手がヘディングでねじ込んで同点。
その後はすみだのオフェンスを浦安が必死にしのぎつつ、機を見て気合十分の深津選手が強引に進撃する展開が続くも、星取表の勝ち越し、ご近所対決の意地と熱量、チームメイトへの寂寥感からか残り時間1分30秒で浦安がパワープレーを選択。

ファーでのプッシュがメインアクトのはずの小宮山選手が華麗なターンでのドリブルを見せるなど、首位のすみだに引き分けをよしとしない強気っぷりを見せる浦安だったが、キックインからの不用意な浮き球でのロングパスを、滞空時間中に太見選手がガッツリ詰めて相手選手が待つ落下地点でチャージ。
浦安側に転がったボールを一気に前に出た太見選手がロングドリブルでパワープレー返しを成功させ、残り8秒で勝ち越し点を上げると40分のシビれる神経戦から解放された墨田区総合体育館は一気に沸いた。

ホームチームがライバル意識のあるお隣の強豪チームを相手に苦戦、挽回、劇的な勝ち越しと王道少年マンガのような燃える展開で興業的には大成功な一戦だったが、個人的には今年2月のAFCから度々目にする日本フットサルの課題が散見される典型的なゲームで、以下はその列挙になる。

①ブロックを作った相手へのオフェンス
オーソドックスなサイドでの1対1、ピヴォ当てでの崩しが両チームとも相手の強固なフィクソに阻まれるなど、前プレを突破し、引いた後のオフェンスの工夫が少々乏しい。

そんな中でも、すみだの同点弾に繋がった稲葉選手の角に向かってボールを運び、ディフェンスの基本であるボールと人を同一視野に入れさせず、ゴールを背に守れないようにしての崩しは理論の点で、浦安の深津選手のフィジカルを利かしたダンプカーのようなドリブルは意外性の点で二重丸。
お互いが似たストロングポイントで勝負し膠着した際の、個とチームでの工夫は数多く見たいところだ。


②数的優位のカウンターの精度
カウンターを防いでのカウンター返し、ブロック守備からのカウンターなど、この試合で頻発した2対1、3対1のカウンターは両チームとも無得点。
 
視野を確保しつつ、粘り強くタイミングを計った小宮山選手、荒巻選手、渡井選手の対応が光ったが、オフェンスの体の向き、走るスピード、直線的すぎる追い越しが非常に気になった。
ボールホルダー側に体を傾ける、ボールを受けられるゾーンへの侵入後はスピードを緩める、ボールに対して鈍角で入れるように弧を描いて走る・・・。
縦に急ぎつつもオフェンスにもう少しの工夫があれば、よりハイスコアでのゲームになったのではないだろうか。


③デザインプレー(フリーキック、第2PK付近からのキックイン、パワープレー)
選手交代をし、両ポストと逆サイドに選手を配置。
トリックプレーがあるかと思いきや、結局キック力のあるシューターが強打するフリーキック。
なんとなくフリーの選手に入れて遅攻で再開するキックイン。

AFC(2月のW杯予選、8月のクラブ選手権)でも目に付いたデザインプレーの守備のまずさは、Fリーグで効果的なデザインプレーをするチームが少なくなったからでは。
浦安の先制点の場面では、中でキープした小野選手に本来キックインのキッカーである中島選手をケアする宮崎選手の食いつきを見て小野選手が宮崎選手の裏へリターン。
中島選手の目の覚めるようなボレーシュートと彼への喝采で隠れてしまったが、ファインゴールの裏には細かなエラーがあり、こうした読み合い、失敗体験、攻守の試行錯誤の少なさが本番での致命傷に繋がるという示唆に富んだシーンだった。

パワープレーはイノベーションが顕著なプレーであり、パワープレー中にオフェンスがフォーメーションを流動的に変化させる形がトレンドになった2012~2014年はオフェンス有利、それに対応できるようになった2015~現在まではディフェンス有利といった印象がある。

デザインプレーは相手が知らないということが一番のアドバンテージになる。
ボードの上での試行錯誤やスカウティングからの着想から生まれるアイディアも多いだろうし、アイディアがリアリティのあるものであれば物理的な練習時間はトップカテゴリーの選手たちであればそこまで必要でもないだろう。

プロセス・イノベーションが得意とされる日本だが、プロダクト・イノベーションとも言えるような日本発の新種のデザインプレーをゼヒとも見たいところだ。

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浦安が誇るフィジカル自慢のスリーフィクソ。
小宮山選手、深津選手、荒牧選手が代わる代わるフロアに立ってチームを引き締める。
個性豊かな現場監督たち。
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鮮烈ボレーで浦安の先制点を叩き出した中島選手。
要所で得点に絡む今シーズンは一気に若返った印象。
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知己との再会。
開幕時は無所属ながら2節前からすみだでFリーグに復帰したボラと、元日本代表の小野選手。
Fリーグ初期から活躍するベテランピヴォ同士が試合前にハグ。
中島選手の先制ボレーの場面ではすみだの3枚のディフェンスの間に入った小野選手のポジショニングが光った。
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歌うようなテクニックを奏でるボラ。ボールはトモダチを地で行く足元。
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浦安のプレス槍衾をリードした加藤選手。
今日のカウンター合戦ではゴールがほしかったところ。
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地域リーグで群を抜く戦力を誇ったすみだ。
当時はすみだで活躍→Fリーグへ移籍がメジャーデビューへのストーリーのひとつだった。
同ルート名を挙げた深津選手は日本でのラスト2試合、異常な気迫で臨んだすみだ戦で攻守に奮闘。
再三ゴールに迫り、どちらのファンからも歓声をさらった。
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こちらはすみだから浦安発、神戸経由で昨シーズンから復帰。
クリーンな守備、華麗なドリブルで魅せるすみだのフィクソ渡井選手。
今日はガツガツとした当たりでプレッシャーをかける深津選手、小野選手とのとばっちり気味のドックファイトで会場を熱くした。  
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清水選手が累積警告で出場停止のすみだは前半途中から太見選手とボラ選手を同一セットで投入。
名勝負製造機、小宮山選手との体と知恵が交差するマッチアップは様式美すら感じる大熱戦。
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膠着状態を打開した稲葉選手の機転。
経験を活かし、代名詞のドリブルで結果に繋げるクレバーなプレー光った。
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今シーズン出場時間を延ばす田村選手は貴重な同点ゴールをゲット。
破天荒な活躍に期待したいところだ。
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力強いフィジカルと、異様な存在感で異彩を放った深津選手がコーナーキックで3枚のディフェンスの間に入る。
相手を寄せて誰が打つかを考えるのもセットプレーの楽しみ。
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すみだのフリーキックの場面。
4秒の時間、ディフェンスの視野角、壁とゴレイロの位置と期待感が膨らんだところでの直接シュート。
・・・館山マリオのような変態策士の登場が待たれる。
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着想と大胆さに妙味を持つすみだの須賀監督と浦安の米川監督。
いつか彼らの名前を冠した新しいセットプレーやパワープレーを見たいところ。

6 8月

2016/8/6(土) Fリーグ 第8節 郷土の森府中市立総合体育館 『ジャパニーズスタイルの凱旋』

2016/7/19(火) AFCフットサルクラブ選手権 バンコクフットサルアリーナ
◆準々決勝 
タシサット・ダリアエイFSC(イラン) 2-2(PK:2-3) 名古屋オーシャンズ
◆決勝 
名古屋オーシャンズ 4-4(PK:6-5) ナフィト・アルワサト(イラク)

2016/8/6(土) Fリーグ 第8節 郷土の森府中市立総合体育館
府中アスレティックFC 1 - 4 名古屋オーシャンズ

在籍9年間で229得点を挙げたスーパーエースの森岡選手を放出し、その後釜にと見越したブラジル代表のシノエも開幕前に退団。
同じくピヴォのシンビーニャも第3節で負傷と踏んだり蹴ったりの名古屋が、7月にタイで行われたAFCフットサルクラブ選手権(ありていに言うとアジアNo1のフットサルクラブ決定戦)で優勝した。

史上最弱と目された名古屋は格下のはずのヴィック・ヴァイパーズ(オーストラリア)を相手にした初戦で辛くも引き分け、続くタイの強豪のチョンブリとの一戦では3-1の敗戦。
大会のレギュレーション上、得失点差で決勝トーナメントに進むことになったが、プレスラインが低く、攻めても単発のサイド突破が散見されるのみとグループリーグの消極的な試合内容はガッカリだった。

ベスト8から始まる前年王者のタシサット(イラン)戦は前2戦が何だったのかと感じるような気持ちの入った前プレと、ボールホルダーを必死で追い越すカウンターを見せ1-1で延長戦へ。
お互い延長で1点ずつを加えてのPK戦では関口選手が鬼神のセーブを見せて大会一の難敵を撃破。

勢いを駆ってのナフィト(イラン)との決勝戦では、前プレ、カウンターでの得点と、セットプレーからの失点というこの大会での名古屋らしい取って取られてのシーソーゲーム。
2-3から39分に酒井選手がパワープレーからプッシュして3-3の同点とし、同じく3-4に勝ち越された延長49分に星選手が狙い澄ましたミドルシュートを決めて再び同点。
ゾンビのようなしつこさで漕ぎつけたPK戦では6人目に関口選手がシュートを決めてから、相手の6人目を自らがストップするという大活躍。

敗退が予想される中で、1勝3分1敗(3分中、2PK勝ち)という戦績でアジアタイトルを手にするという日本フットサル界に残るアップセットだったが、イランと激闘を繰り広げた2000年代の代表戦を含め、日本のアジアでの戦い方は1段も2段も上のタレントに自陣に引くよりも勇気を出してのプレスで食らいつき、カウンターで苦しめ、最後はゴレイロのビックセーブで締める、というのがお家芸だったのではないだろうか。

今年2月のウズベキスタン。史上最強の謳い文句で個の力を前面に打ち出した日本代表は、ベトナム戦の敗戦で瓦解しワールドカップ出場を逃した。
その日本代表とも、昨シーズンの名古屋とも演者のネームバリューは落ちるものの、忘れていた日本のスタイルでしぶとく、泥臭く結果を出した名古屋は大いに称賛されるべきであり、ゾンビのようなタフネスで名古屋のプレスを牽引した橋本選手(22歳)、八木選手(22歳)、齋藤選手(21歳)といった若武者のタイでの活躍にはグッとくるものがあった。

Fリーグ凱旋となった府中戦。
 
府中ホームの府中総合体育館で名古屋は3年連続敗れていたが、この日はボールを回して試合をコントロールしようとする府中をうまくいなして田村選手、前鈍内選手、中村選手といったAFCで出番が少なかった選手が悔しさを晴らすように得点し、AFCで自信をつけたであろう橋本選手がプレスに奔走し、八木選手が仕掛け、齋藤選手がパワープレー返しから美味しくゴールとAFCで見せた一連のプレーを見せる。

今シーズンはなんだかんだでこの人が決めるスーパーエースのプレッシャーや、カタカナが並ぶ圧倒的なセットといったスケールを感じることはなくなったが、タイでの経験が若手に自信をつけさせ、その自信が常勝故に薄れていたチームにフレッシュさを生む好循環に繋がっている。
 
これまで個の力で相手をねじ伏せてきた名古屋。
まだ新戦力の顔と名前と代名詞になるプレーが一致しないが、シーズンが終わるころにはこの選手はこのプレーというものがイヤでもこびりついているだろう。

Futsal-Philosophy Facebook

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8月の強い日差しにセミの鳴き声。
子供の遊び場が充実した郷土の森公園。
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試合前に名古屋のAFC優勝を称えるアナウンスと共に掲げられたバナー。
『これからは府中の時代 掴め優勝 目指すはアジア』
相手への賛辞と自らへの矜持。いいと思います。
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およそ1ヶ月ぶりのFリーグ。
どこか懐かしい表情で試合前のアリーナを見つめる名古屋のペドロコスタ監督。
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AFCで名を上げた19番橋本選手、18番齋藤選手、17番八木選手。
プレス、ゴール、仕掛けとAFCでの代名詞を今日の試合でも披露。
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AFCでは出番の少なかった選手がこの試合では気を吐き、前鈍内選手は右サイドで華麗なターンからの左キャノンで2点目。
同じく出番の少なかった中村選手、田村選手とニッコリの一幕。
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ディフェンスの中央でボールを呼び込む、角を取る、ピヴォに入るなど153cmの体でボールを引き出す動きが光った中村選手が2得点に絡む活躍。
AFCで出番の少なかった中村選手、田村選手、前鈍内選手はFリーグ再開後の牽引役か。
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Fリーグ初登場となった酒井ラファエルの弟ダニエル・サカイ。
サイズを活かしたフィジカル枠のフィクソといった雰囲気だが、AFCタイトルホルダーの星選手、安藤選手、そして兄とのポジション争いをリードできるか要注目。
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ゴール前の汚れ仕事を引き受ける酒井ラファエル選手。
AFCのグループリーグでは緩慢な動きが目立ったが、タイでの死闘を経て野性味が戻った感あり。
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ドリブルを武器にする助っ人外国人がAFCでは守備で奮闘。
ソリストのイメージが強かったセルジーニョ選手が若手の橋本選手とプレー内容について確認するなど、タイでの日々を経てチームの牽引役へ。
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前節のレッドカードで星選手が出場停止の中、アジアの巨漢を向こうに回して一歩も引かなかった安藤選手が落ち着いて相手を封じる。
28歳にしてAFCで一気に成長。 AFCの影のMVP。
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あどけない表情で美味しくゴールをかっさらう齋藤選手。
強烈な左足シュートも魅力だが、AFCのタシサット戦、ナフィト戦でフリーで決めた2ゴールは彼の真骨頂。
今日もパワープレー返しで1得点をマーク。
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AFCではベンチを温めた篠田選手が好守を見せる。
関口選手、篠田選手の2人は日本唯一のプロチームである名古屋の体制を象徴している。
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小山選手、上福本選手、皆本選手、宮田選手でのダブルピヴォの1stセットは戦術幅の拡大が目的か。
底からのドリブルで相手を剥がすプレイと、機を見てのシュートが要求される宮田選手。 
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セットプレーでは工夫を欠いた両チーム。
キックインでは後ろに下げての組み立てが目立ち、FKではなんだかんだで強シューターが直接狙うのみ。
緊張感があってもワクワク感がないセットプレーは今の日本フットサル界で物足りないプレーのひとつ。
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強シュートの山田ラファエル選手ではなく、皆本選手、小山選手、柴田選手、完山選手、永島選手のクインテッドでのパワープレーを決行した府中。
GKのクロモト選手を使わないプレス回避、今節から復帰の渡邊選手を入れてのセット組みと、新しいチャレンジが目立った府中。
熟成にはもう少し時間が必要か。
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府中のパワープレーに対するディフェンスの指示を送るペドロコスタ監督と、真剣に指示を聞く橋本選手。
パワープレー返しを決めた齋藤選手も含め、この時間帯にフロアに送られるところにペドロコスタ監督の若手への信頼度の高さが伺える。
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開幕戦では表情の硬かった名古屋だが、関口選手と齋藤選手は試合後に謎の談笑。
フロア、ベンチともいい表情が目立つのはタイでの密度の濃い時間からか。
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