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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

2017年07月

30 7月

2017/7/20~30 AFCフットサルクラブ選手権 プートースタジアム(ベトナム/ホーチミン) 『2016年と2017年のAFCの敗戦』

2017/7/20~30 AFCフットサルクラブ選手権 プートースタジアム(ベトナム/ホーチミン)
◆準々決勝
チョンブリ・ブルーウェーブ(タイ) 4-2 シュライカー大阪(日本)

※大会の結果は以下

2011年の第1回から7回目となったAFC。
2013年に優勝したチョンブリ(タイ)を除き、これまでは決勝トーナメントでイラン勢vs日本(正確には6回連続Fリーグを制して出場していた名古屋オーシャンズ)の勝者が優勝していた同大会だが、今回は前述した2013年以来、チョンブリが2度目の優勝を遂げた。

国内国外で強化試合を積極的に行い、2012年、2016年のワールドカップで2大会連続で決勝トーナメントに進出。
12,000人収容のバンコクアリーナで行われる代表戦では会場が満員になるなど、実力、人気ともタイの躍進は目覚ましい。

同じことは同東南アジア地区のベトナムにも言え、今回AFCに出場したタイソンナムはベトナム勢最高の3位に輝き、4,000人収容のプートースタジアムは入場制限がかかるほどの観客が押し寄せ、他にも今大会初出場で嬉しい1勝を挙げたインドネシアのバモスFC、地元タイソンナムに4-5で勝利し、2勝1敗の好成績を挙げたFCエレム(キルギス。得失点差で決勝トーナメント進出はならず)、ウズベキスタンの強豪アルマリックを降して決勝トーナメントに進出したベイルートFC(レバノン)など、新興勢力の台頭が非常に目立った。

対してこれまで強豪の一角を占めていたウズベキスタン(前述したアルマリック。予選リーグ敗退)、日本(今年はシュライカー大阪が出場。準々決勝で優勝したチョンブリに敗戦)の成績は少々物足りなかったが、直近の2016年ワールドカップで決勝トーナメントに3か国(イラン/タイ/ベトナム)が進出し、イランが3位に輝くなどアジア全体のレベルアップは顕著で、アジア黄金時代と言ってもいい環境で切磋琢磨できることは歓迎すべきだろう。

代表、クラブチームを問わず、イラン、タイ、ベトナムら結果を出している国の強化スケジュールは非常に充実していて、優勝したタイのチョンブリも相性の悪い日本勢を想定して腕試しの日本遠征を行い、府中、町田らのFリーグ勢とトレーニングマッチを行っており(日程的な問題もあるが大阪は同様の施策はなく、もう少しリーグが協力してもいいのではと思う)、代表では2001年から定期的に開催されているAFF(東南アジア+オーストラリアを交えた地域大会)がタイをはじめとした東南アジア勢の強化に繋がっているのは間違いない。
フットサル弱小国の韓国/中国らと隣接する東アジアの日本は外に出ていかなければ腕試しの機会はなく、国内リーグとの連携が必要になる代表の強化だが、2014年以降目立った強化遠征を行えていない。

現状との対比になるが、日本代表がイランと並んでアジアの2強と言われていた2014年以前は積極的に強豪たちと国際大会で真剣試合を行っており、以下は2013年~2014年に参加した大会の一例だ。

グランプリ・デ・フットサル(2013年10月。ブラジル/イラン/アルゼンチン/セルビアと対戦。ブラジルは2012年W杯優勝。アルゼンチンは2016年W杯優勝。イランは同3位。4戦全敗もアルゼンチンとは試合終了間際まで同点で1-2の惜敗)
国際フットサルトーナメント(2013年11月。ベトナムで開催されタイ/ベトナム/ブラジルと対戦。ブラジルとは1-2で惜敗)
コンチネンタルカップ(2014年10月。カタールで開催されブラジル/チェコ/グアテマラと対戦。グアテマラ戦で決めた室田選手のヒールリフトでのゴールがYoutubeの再生回数が約2,200,000回とバズる)

ワクワクする国名が並ぶ大会が揃っているがこれはたった3~4年前の出来事で、2015年以降はFリーグの合間を縫っての代表合宿とトレーニングマッチという実戦とは程遠い型稽古がほとんどだ。

身も蓋もない結論になるが、近年の日本の凋落は新興/熟成したアジア各国と経験値が相対的に逆転したからで、日本に必要なのはフットサル先進国のスペイン人指導者よりも、稽古→出稽古→真剣勝負のサイクルを愚直に積み重ねるための予算とスケジュールだ。
ここをサッカー協会から引っ張ってこれる営業マンが日本フットサル界復興の功労者になるだろう。


AFC自体は7/30に閉幕したが、8/7にBS-NHKで優勝したチョンブリと準々決勝で対戦したシュライカー大阪の木暮監督が解説するという興味深い放送があった。

タイらしい鋭いカウンターと、引いた相手をライン間の揺さ振りやピヴォとフィクソのスイッチで崩す攻撃の選択肢が多彩なチョンブリ相手では大阪は引いてカウンター、もしくはゴールに近い位置で得たセットプレーをアルトゥールの存在感を活かした一撃で得点し守り勝つというのが選手の質・量ともに劣る大阪の現実的なプランだと考えていたが木暮監督は前からのプレスを選択。

結果的にカウンターからの1VS1で先制点を奪われ(若干の不運はある)、プレスが遅れたところを裏に通されて2点目、底からの繋ぎに入ったゴレイロのミスで3-0(このミスは残念だったが柿原選手が要所で見せたダブルニーでのブロックは素晴らしかった)とされ、パワープレーで3-2と追い上げるも、最後はサポートが遅れてパスコースが無くなった隙をダブルチームで詰めたチョンブリのブラジル人助っ人のシャパがアルトゥールからボールを掻っ攫ってパワープレー返しを決め、4-2で試合は終わった。

前半途中までは大阪がプレスで主導権を握る時間もあったが、フィニッシュに工夫と精度が乏しく、目が慣れたチョンブリが選手の質と量を活かしてチャンスをシッカリ決めて試合を進めた横綱相撲というのが個人的な印象で、大阪目線で見れば作戦が裏目に出た上に、不運とミスが重なった思い通りにならないゲームの典型のような一戦だったが、敗戦にこそ学ぶものも多いだろう。

一戦で活躍する指導者や選手にとって糧となる言葉があったかはわからないが一般のファンとしては、

①4人1セットではなく、1人づつ交代させる意義
→4人で作ったゲームの流れを維持する(セット交換は新しいゲームが始まるイメージでゲームの連続性を大事にする)

②チョンブリ戦で前プレを選択した理由
→チョンブリはカウンターと仕掛けを高精度で持つ攻撃的な先行逃げ切りを得意とするチームなので、前から圧力をかけて先制点を奪って主導権を握り相手のカウンターの選択肢を奪いたかった

③ハーフタイムの指示
→感情面を含めた前半の分析/整理/リセット(ミスが出て残念だということにも言及)、パワープレー開始時の認識合わせ(タイムアウトを取らずにPPに移行して相手に備えの手を打たせない)。

④PPでの攻め方/守り方
→1-2-1と2-2守備の場合の狙い所(前者はコーナー角に入れての戻しorフィニッシュ、後者はライン間に入れての展開。大阪の2点はその形がズバリと嵌る)。
→得点が4-2になってからの配置替え(底でのハンドラーのアルトゥールへのプレスが厳しくなったのを見て、左利きの今井の位置を下げてサポート)

あたりがなかなか興味深かった。

史上最高の日本代表という肩書きでワールドカップの出場権を賭けて挑んだ2016年のAFCで惨敗後、当時の日本代表監督のミゲル・ロドリゴは敗戦の理由を『わからない』で片付け、解任から半年後にタイ代表を率いてワールドカップに出場してベスト16の好成績を達成し、今でも日本でTV出演や、それに合わせての講演/クリニックを行っている。

日本はなんだかんだで世論や人気が重要視される社会で、説明責任の声が挙がらなければ自分の価値が下がる恐れのある敗因分析をする必要もないし、失敗のケジメを取らなくても人気者なら仕事のオファーが来る。

『正しくフットサルをプレーすればiPhone3からiPhone7のような(プレースキルやフットボールIQの)バージョンアップができる』とキャッチーな表現で語ったり、2003年に指揮を執ったディナモ・モスクワ(ロシア。同年にリーグとカップ戦の2冠)以外でトップチームでの監督経験がないのに『世界で5指に入る指導者』と相手監督が語ったりするミゲルのブランディングは正直お見事だったが、タシュケントでの敗戦から1年が経って感じるのは言葉の裏にある中身や責任感のハリボテ感だ。

初の決勝トーナメント進出を果たした2012年のワールドカップ、2012年/2014年のAFC連覇など素晴らしい成果もあったが、つけるべきケジメを付けず、業界の共有財産になるべき敗因の研究を放棄したことはジャンルのトップとしての資質を疑うもので、個人的にはもう日本に絡んでほしくない。

今シーズンからはじまったAbemaTVでのFリーグ中継を担当する名古屋オーシャンズの黄金期を支えた北原亘氏の競技知識とウンチクに富んだ解説が面白いと話題だが、逆説的に言えばそれだけフットサルの見方に関するコンテンツがなく、ナレッジがファンの間で育ってないということでもあると思う。
今回のAFCの敗戦を木暮監督が解説俺でお送りする姿勢は一般層への競技の理解、一線の選手/指導者への生きた経験の共有として非常に立派なものだ。

会場で選手を捕まえたり、クリニックに参加してツーショット写真を撮ってSNSにアップするのもご時世だなと思うが、競技そのものの魅力を伝えるコンテンツも絶対に必要だろうし、世論と人気が先行した(正しくは説明責任を放棄できる時点で世論は存在しない)ハリボテ気味の日本フットサル界がもう一度地力を取り戻すには競技を理解したうえで世論を起こせる目が必要になるはずだ。

ブラジルトリオを中心に沿えた大阪にとって、アジア圏以外の選手1名/自国以外のアジア圏選手1名のみしか登録が認められないAFCでのベスト8敗退は十分予見できたものだろう。

結果は残念だったが戦力に劣るチームで勝機を探り、受ける必要のない公開復習を堂々とこなした木暮監督の姿勢は賞賛されるべきものだ。
今シーズンは同じく強力なブラジルトリオを揃える名古屋との熾烈な一騎打ちになるだろうが、ぜひ来年リベンジを果たしてもらいたい。

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ベトナムフットサルのメッカ。
ホーチミンの中心地からタクシーで2~30分ほどのプートースタジアム。
ベトナム代表選手が多く所属するタイソンナムの試合は4,000人超満員。
ちなみに名古屋で開催されたAFCで最も観客が入った試合はシンセン(中国)との3位決定戦で1,398人

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こちらはタイのバンコクフットサルアリーナ(写真は2016年のタイランド5)。
タイ代表の試合には12,000人の観客が集まりヤンヤの大熱狂。
どちらのスタジアムも雨漏りゾーンがあるのが玉に傷だが、東南アジアのフットサル熱を表現するアイコン的な存在。
18 7月

2017/7/18(火) AFCフットサルクラブ選手権 『観戦のしおり』

アジア各国のリーグ王者が集うAFCクラブフットサル選手権が7/20(木)からベトナムで開催。
今年は7年連続日本代表として出場した名古屋オーシャンズに代わってシュライカー大阪が初出場。

観戦のしおり的に情報をまとめました。

※Youtubeでのライブ配信の見方・準備についてはこちら
http://futsal-philosophy.blog.jp/archives/1066732376.html

◆各種ウェブサイト
・JFA公式(日本語)

・AFC公式

・Wikipediaの2017年大会まとめ
(こちらの方が公式よりも情報が充実)

・Wikipediaの各年のまとめ
(濃厚なAFCクロニクル。素晴らしいっす)

◆大会形式
7/20(木)~7/25(火)まで4チームor3チームで予選のグループリーグを実施。

その後、上位2チームが決勝トーナメント進出し、

27(木)準々決勝
28(金)準決勝
30(日)3位決定戦/決勝

の日程で優勝を争う。

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◆登録選手
外国人選手1名/AFC圏の選手1名が登録可能。
後述するベトナムのタイ・ソン・ナムは今大会のためにムヒタリアン(ブラジル代表でも活躍した切り込み屋)、タイエビ(イラン代表のテクニック抜群のピヴォ)を補強
大阪は昨年リーグ制覇の原動力になったブラジルトリオからアルトゥールをチョイス。

◆過去の戦績
2010年の第1回大会からの7大会でイラン(2010年セパハン/2012年パサン/2015年タシサット)と日本(2011年・2014年・2016年名古屋)が3度優勝で最多。
唯一の例外は名古屋で行われた2013年にタイのチョンブリが優勝。
なお、名古屋は2012年・2013年にも3位、イラン勢は2011年・2013年に準優勝、2014年に3位。

過去7大会で決勝には日本かイランのチームが常に進出しており、この2カ国がアジアの2強であることを示している。

歴代優勝チーム

◆過去の個人成績
AFCの個人表彰はMVPと得点王。

MVPはイランが5度/日本が1度/タイが1度。
得点王はイランが4度/日本が2度/タイが1度。

日本のMVPと得点王はいずれも森岡薫。

イランのスゴイところは過去に5チームが出場し、MVPに3名、得点王に3名が輝いているところでイランがアジアのタレント王国であり、スペイン、ブラジルの世界2強でもできない激しい上位争いが個々のレベルアップに貢献していることを証明している。

得点王とMVP
今回イラン代表のパサンには2011/2012年のMVPのケシャバーズ、2011年に得点王を獲得したハッサンザデー、2012年に得点王、2016年ワールドカップブロンズシュー(MVP序3位)のイスマイルプールが在籍。
パサンは名実ともにイランのドリームチーム。

◆ポッド分け
サッカーと同じくポット1→4の順に各グループに割り当て。
ホスト国がポット1にシード扱いで収まり、他は1大会前の同大会の結果から順番に割り当て。
昨年イランのタシサットが準々決勝で名古屋に敗れたため、今大会は同国のパサンがポット2となり、大阪がとばっちりを受ける形になった。

ポッド1
Vietnam Thai Son Nam (hosts)
Japan Shriker Osaka
Iraq Naft Al-Wasat
Thailand Chonburi Blue Wave

ポッド2
United Arab Emirates Al Dhafrah
Iran Giti Pasand Isfahan
Qatar Al Rayyan
Uzbekistan Almalyk

ポッド3
Australia Vic Vipers
Lebanon Bank of Beirut
China Shenzhen Nanling

ポッド4
Indonesia Vamos Mataram
Kyrgyzstan EREM
Tajikistan Disi Invest


◆グループリーグ考察
Group A
1.Vietnam Thai Son Nam (H)
2.United Arab Emirates Al Dhafrah
3.Australia Vic Vipers
4.Kyrgyzstan EREM
G-A
AFC公式 グループA考察

6月からベトナム代表とベトナム唯一のプロチームのタイソンナムの監督を兼任することになったアジアの宣教師、ミゲル・ロドリゴがホスト国ポッドを活かして好位置につけ、オイルマネーと中東由来のフィジカルを活かして昨年ベスト4に輝いたUAEのアルダフラは日本代表でポルトガルの名門ベンフィカに所属する日本代表の逸見勝利ラファエル、2016年W杯8強のアゼルバイジャン代表のオリベイラ(両名ともブラジルからの帰化選手)を加えてパワーアップ。

順当に考えればこの2チームが2強だが、2016年のAFCで日本代表を6-2と血祭りに上げたキルギスのエレムも日本目線では要注目。
また、オーストラリアサッカー協会は予算を理由にフットサルの代表活動停止を決定しており、昨年のグループリーグで優勝した名古屋を相手に長身選手を揃えて2-2で引き分けた同国のヴィック・ヴァイパーズは意地を見せたい。

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日本、タイ、ベトナムとアジアで確固たる地位を築いたミゲル・ロドリゴ。
小柄ながらハーフに引いての粘り強い守備と鋭いカウンター、強烈なシュートで2016年WCベスト16に輝いた新興国をどう料理するか。
前監督チームのタイ代表ではWCの1ヵ月前に就任からベスト16に進出しており、2度目の短期調整という奇跡のレッスンのお手並み拝見。

Group B
1.Iraq Naft Al-Wasat
2.Qatar Al Rayyan
3.Indonesia Vamos Mataram
4.Tajikistan Disi Invest
G-B
AFC公式 グループB考察

昨年イランのオールラウンダー、タバコリ(MVPを受賞)を助っ人に加えて決勝進出を果たしたイラクのナフィトを中堅国カタールのアルラヤンが追う。

タイ&ベトナムを中心とした東南アジアのフットサル人気を追い風に成長著しいインドネシアのバモスはイランのアベディン、オランダ代表のサイードを獲得。
中央アジア特有の粘り腰でタダではやられそうなタジキスタンのディシもイラン代表のザデー、ブラジル人のブルーノを加え、両チームともポッド4に似つかわしくない存在感。
既存勢力+助っ人外国人の力で2強の1枠を食えるか?

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混戦模様のグループBで実績最上位。昨年準優勝のナフィトを牽引するタバコリ。
日本で大量消費されている『イケメン選手』がいかにどうでもいいか、この濃い顔と懐の深いドリブル、ちらっと覗くボクサーパンツを見ればわかるはずだ。

Group C
1.Japan Shriker Osaka
2.Iran Giti Pasand Isfahan
3.China Shenzhen Nanling
G-C
AFC公式 グループC考察

上位2チームが決勝トーナメントのグループリーグでC・Dグループは3チーム/2戦の短距離走。

現役時代から因縁浅からぬイランオールスターのパサン(2012年優勝/2013年準優勝)、名古屋が2011年を制覇した時のアジウの右腕だったバルチ監督&日本代表でも活躍し、神戸、仙台を率いた比嘉リカルドコーチのシンセン(2013年に名古屋との3位決定戦に敗れてベスト4。なおセンの文字が外字のためカタカナ表記)との巴戦に、選手として2011年にAFCを制した木暮シュライカーが挑む。

勝ち点計算的には実力の劣るシンセン相手に引き分け以上→パサンには得失点差を考えての負けでもOKだが(昨年名古屋は1分1敗(得失点差-2)で決勝トーナメントに進出し優勝している)、リアリストと勝負師の面を見せる木暮監督がグループリーグを調整としてか、立場を変えて再会した知己に差を見せつける場として捉えているか初戦のシンセン戦に注目だ。

個人的には2連勝で決勝トーナメント進出→2016年のAFCで止めを刺されたキルギスのディジーや、前日本代表監督のミゲル率いるタイ・ソン・ナムを蹴散らしての優勝→久しぶりの日本人による日本代表監督就任へ最高のプレゼンテーションになることを期待している。

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1名だけの外国人登録にノミネートされたアルトゥール。
日本では半径2メートルを完全制圧をするアンタッチャブルな存在だが、イランの変則的なドリブル、タイの小気味いいパス&ムーブを封じ込めるか。

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現在進行形のシンデレラストーリーを歩むゴレイロの柿原選手。
Fの舞台では型&面◎/反応○/判断△の印象だが、アジアの強豪相手の初の国際舞台で劣勢の場面をキッチリ締めたい。

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オールラウンダーのヴィニシウス、前線で起点を作るポイントゲッターのチアゴが使えない今大会。
欠けたピースを代役で埋めるか、胸中のプランBを披露するか木暮監督の手腕に注目。

Group D
1.Thailand Chonburi Blue Wave
2.Uzbekistan Almalyk
3.Lebanon Bank of Beirut
G-D
AFC公式 グループD考察(のちほど更新)

クラブ、代表ともイランと並んでアジアの強国に成長したタイのチョンブリと、ロングパンツと跳ねた後ろ髪がトレードマークのGKウマロフ擁するウズベキスタンのアルマリクが一騎打ち。

昨年のAFCではアルマリックと引き分けるも得失点差に泣いたレバノンのベイルートは、2戦トータルでのマネージメントに活路を作る。

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2013年にチョンブリが優勝した際のMVP、アジアを代表するピヴォのスパワットがお隣のベトナムで2度目の制覇と得点王を狙う。

彼の他にもボールキープや動き出しで攻撃のスイッチになるブラジル人フィクソのシャパ(No4)、才気溢れるクリトサダ(No7)、ジラワット(No8)などテクニックとコンビネーション豊かなアタッカーが彩るフットサルは一見の価値あり。

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卓越したベーススキルと個性的なビジュアルで観客席を沸かすアルマリクのウマロフ。
アジアを代表するゴレイロの活躍が決勝トーナメントへの行方を左右する。

16 7月

2017/7/16(日) AFCフットサルクラブ選手権 『Youtubeでのライブ配信の見方・準備について』

AFCクラブフットサル選手権が7/20(木)からベトナムで開催されます。

◆AFC公式

◆Wikipediaの2017年大会まとめ
(こちらの方が公式よりも情報が充実)

◆Wikipediaの各年のまとめ
(濃厚なAFCクロニクル。素晴らしいです)

アジア各国のリーグ王者が集う同大会。
今年は7年連続日本代表として出場した名古屋オーシャンズに代わって、シュライカー大阪が初出場します。

昨年、公式がYoutubeでライブストリーミングをしていたのですが、日本で有料放送をやっていて金銭的な利益を損ねることもないのに、閲覧禁止国の設定になっていて『見るにはどうしたらいいんだよー』と何度か聞かれたので簡単にまとめました。

◆PCから見る場合
以下のURLから『FireFoxブラウザのアドオンを利用する方法』でPCから見るのが手軽です。
Firefoxのアドオン

手順の詳細は、
①Firefoxをインストール
②Firefoxと上記文中のプラグイン(ProxTube-Unlock YouTube)をインストール
add-on

③Firefoxを再起動。
④FirefoxでYouTubeのページ開く
⑤動画が表示されるところにメッセージが出てきますが、メッセージは『プラグインを適応しますか?』という内容なので、メッセージの選択肢のOKとかYesを押す
⑥しばらく待つと動画が再生される

です。

ライブのURLは事前に公開されないので、

A.AFC公式ページhttps://www.youtube.com/channel/UCJD_ajImG_lpeuK6WTvYI0Aをチャンネル登録
B.試合時間の2時間ほど前にYoutubeの検索で『AFC FUTSAL CLUB CHAMPIONSHIP』で検索して当日のライブのURLを確認

あたりを見つけやすくするために適宜準備しておきましょう。


◆スマホから見る場合
『Unblock YouTube』
というアプリを使います。
(端末がAndroidなのでiOS系(iPhone/iPad)は動作は不明です。おそらく大丈夫だと思います)

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こちらのブラウザでAFCのサイトにアクセス(PCから見る場合の検索方法A.Bを要確認)すればOK。
何度かどのアプリを使うかを聞いてきますが、頑なにこのブラウザを選択です。

のちほどAFCの大会自体の見所もまとめる予定です。

9 7月

2017/7/8・9(土・日) Fリーグ第5・6節 浦安市総合体育館/墨田区総合体育館『ハーフセントラルの意義』

2017/7/8・9(土・日) Fリーグ第5・6節 浦安市総合体育館/墨田区総合体育館『ハーフセントラルの意義』

※2017/7/11初稿→7/12末尾に観客数の比較について追記

ハーフセントラル

『256』

2の累乗としてシステムの世界ではキリが良く、個人的にはそろそろSSDやmicroSDでも手頃な価格になりそうだなというのが職業柄連想される数字だが、7/8(土)、7/9(日)のハーフセントラル(浦安、墨田総合体育館に6チームづつを集めて3試合×2日開催)の最低入場客数(7/8(土)の浦安での仙台府中戦)がこの数字だった。

カードとしては墨田に強豪、人気チームが集中した印象だったが、今年台風の目になりつつある湘南や健闘の光る浜松、外国人トリオが入った仙台とそれなりに見所はあっただけに正直意外だった。

唐突だが『256』という観客数が独り歩きしている感もあったので、1節の開幕戦セントラルと5&6節のハーフセントラルの観客数を各日の同一時間での試合の合算でまとめた。
以下を見てほしい。

観客数

こうして見ると2会場で行われたハーフセントラルと、1会場で行われたセントラルの差はわずか(1試合平均で93%、110名程度今回のハーフセントラルの観客が少ない)で、

『東京(関東近郊)で行われるセントラルの集客数は最高2,000人/平均1,500人程度』

というのが定量化された11年目のFリーグのリアルだ。
(ファンの母数は変わらない以上、セントラルを2箇所でやる=それぞれにセントラルの観客が動員されてトータル2倍の観客、は期待値とはならない。ファンを1/2づつ分け合うというのが数学的な道理だろう)

苦戦を余儀なくされた浦安会場も、スマホで課金ゼロで観られるAbemaTVの視聴者数は20万人(実際はセッション切れになった同一ユーザのアクセス数も集計されているだろうからもう少し少ないだろう)とのことで、手の平の世界での観客数は結構多く、露出の減ったフットサル界としてはここから現地観戦への導線を持ってこれればしめたものだ。

Fリーグ11年目に生まれた新職業『フットサル解説員』を務める名古屋9連覇の立役者、北原亘氏のコメントも毎回素晴らしく、コメント入力が可能なAbemaTVでコメント者の中から抽選で当選アカウントを発表し、2試合以内に会場に足を運べばプレゼントの実物を受け取れるなんてのをやっても面白いかもしれない。

セントラルの観客数の落ち込みが顕著であり『256』という数字にヒステリックになっていたこともあるが、今回のハーフセントラルは開幕戦と同程度の集客だったというのを念頭に、あと5回あるハーフセントラルと、シーズンのオーラスである駒沢セントラル→同プレーオフの観客数を冷静に評価していけばいいのではないだろうか。


全国リーグの費用の大半は会場費と移動費だろう。

集中開催のいいところは1チームが借りた会場への1度の移動費で2試合行えることだ。
昨シーズン観客が500人を切り明らかに赤字と思われるホームゲームを行うよりも通年の収支は大きくなるのではと思う。

簡単にだが1回あたりのホームゲームの開催費を素人が想像できる範囲でまとめてみた。

ホームゲーム費用

平日:900,000円/土日祝:1,100,000円というのが簡単な試算で、以下がチケット代を2,000円としての損益分岐点(緑が平日/水色が土日祝)だ。

損益表

こう見ると損益分岐点はそこまで高くないことが分かるがここでのプラスが後述する遠征費に充当されるのでプラマイゼロで喜んでばかりもいられない。

なお会場設営(体育館に元々あるラインを床色のラインで消してフットサルのラインを引く、せり出し式のアリーナ席を出す)だったり、諸々の雑多なことは全額有志によるボランティアで賄っての試算となる。
試合を楽しんで帰りにあーだこーだ感想を言うだけのフットサルファンとしては毎回感謝の言葉しかありません。


移動についてだが、12チーム3戦総当たりの全33試合をフラットに分ければ11試合が上記のホーム、残りをアウェーとセントラルで22試合、各11試合を分け合うことになる。
かなり乱暴な試算が続くが遠征メンバーを16名として遠征2回とハーフセントラルで2試合のモデルケースをいくつか出してみた。

移動費

今回のような集中開催だと移動費を節約できるケース2、3の試合になるチームにメリットが大きい。

北海道(対浜松、湘南)、大分(対名古屋、すみだ)はありがたかっただろうし、同一地域の対戦が組まれた町田、すみだ、大阪、神戸は結構な好カードをホームゲームでできたかもと考えるとちょっとガッカリだったかもしれない。

神戸対大阪の関西ダービーが関東のハーフセントラルで開催というKYなカードもあったが、去年の同カードはグリーン神戸/グリーン神戸/高知春野で開催されていて、大阪の純ホーム会場の試合はひとつもない。
半ば形骸化されたホーム/アウェー/セントラルの煽りを食った形だが、関東のフットサルファンに試合終盤までハラハラドキドキの4-4の引き分けという熱戦をお披露目出来たのなら腐らずドヤってもいいのではないだろうか。

結論をまとめよう。

①観客動員
→開幕戦とほぼ同等の動員であり健闘した。
気の毒だがこの開催地の近さだと256人という数字はありえなくもないとしか言えない。

②費用
→長距離移動が発生する対戦をするチームには大幅なメリットがある。
集客を見込めたかもしれないハーフセントラルだったが、浦安は墨田とのキャスティング差で入場料収入面で割を食った。

浦安会場に行かれた方には意外かもしれないが、トータルで見るとハーフセントラルはそれなりに成功したのだと思っている。

実業団形式であるVリーグや、昨年産声を上げたBリーグも土日(あるいは金土)に2試合づつの試合形式で実施しており、多くの競技が採用する以上、この形式のメリットは確実にある。
全チームの体力を現実的に考えると体制が強いところに抱っこや、負債の持ち回りをした方が長い目で見るとプラスになりそうだし、これを何年か続けて全チームが一定の体力をつけるのを待つのもひとつの選択肢だろう。

色々と妄想の域を出ない推論が続いたが1チームでリーグは成り立たない。

『256』という観客数や、関西ダービーを関東でというカードの妙(正確には妙なカード)もあり、大いに不安を感じたハーフセントラルだが説得力のある答えがあるならファンは納得するしかない。
アナウンスがないからヘイトや不信感が生まれるわけで、何らかの意図や理由があって始めたハーフセントラルならファンに目的を伝えてほしいし、何が達成できて何が課題として残ったのかをリーグは明示してほしい。

※補足 観客数の比較について
観客数の比較は『同一地域での2会場開催なので、同一日時で足を運ぶファンの母数は変わらない』という仮説の論証が目的で、代々木1会場⇔浦安/墨田2会場合算を同一時間での試合順ごとに比較した。
(①②は各日の同一時間での試合数(3)で各日の合計を、③は全体の同一時間での試合数(6)で2日間の合計を除算:以下:試合順比較)

本記事のUP後『開幕は1節6試合/今回は2節12試合だから節ごとの平均でないとおかしいのでは?』という意見をいただいたのでそちらについても考察した。
(④⑤は各日の試合数(6)で各日の合計を、③は全体の試合数(12)で2日間の合計を除算(以下:節比較))

観客数_R1

観客数_R2

当然だが試合順比較、節比較とも合計の観客数は変わらないので、

『東京(関東近郊)で行われるセントラルの集客数は最高2,000人/平均1,500人程度』
というのが定量化された11年目のFリーグのリアルだ。

というのは変わらない。

反面、

⇒ファンの母数は変わらない以上、セントラルを2箇所でやる=それぞれにセントラルの観客が動員されてトータル2倍の観客、は期待値とはならない。ファンを1/2づつ分け合うというのが数学的な道理だろう

について初稿では実数が明示されていなかったので、同一地域内でのハーフセントラルの量の決まったパイの食い合いというマイナス面がテキストのみでしか表現できておらず(節比較の表はその点が50%以下という数字でハッキリする)、アンフェアな見せ方(自分はただのファンなのでどこに対して公正であるのかは不明)だったのではと反省している。

そんなこともありハーフセントラルで本来あるべき姿とは、というのを13&14節に予定されているきたえーる(北海道)/オーシャン(名古屋)でのハーフセントラルで、それぞれ単独開催でそれなりに観客が入った試合をモデルケースに簡単に妄想してみた。

観客数_R3

観客数_R4

同一地域で観客を取り合うこともなく、各地域で集まったファンの前で選手・関係者が1日3試合づつのコンテンツをより盛り上げようという相乗効果で切磋琢磨する。
ハーフセントラルは今シーズン6回あるがおそらく本来あるべきはこういった形での開催だろう。

いずれにしろハーフセントラルが興味深い試みであることは間違いないし、最近ではセントラルが一部会場に固定されていることもあり、各地域ごとの期待値をもう一度おさらいできるのはリーグとしても貴重な機会だろう。

やってみたら意外と面白かったこともあり、ハーフセントラルの観客動員については3回目、6回目終了時にでも実数を紹介していこうと思う。

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