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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

ワールドカップ

1 10月

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア『3位決定戦/決勝の見所・各国エース・次期日本代表監督』

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア

フットサルワールドカップもいよいよ3位決定戦と決勝のみです。
TVの放送スケジュール、注目選手のプレー集、今後の日本代表監督の行方を簡単にまとめました。

①TVスケジュール

・3位決定戦
10月2日(日) 午前1:55-(午前3:50) 
イラン VS ポルトガル

・決勝戦
 午前4:20-(午前6:30) 
ロシア VS アルゼンチン


②3位決定戦、決勝戦の注目のエース。
◆イラン:サッカーだけを見るとフィジカルの印象のあるイランだがフットサルでは柔軟なテクニシャンが揃うタレントの宝庫。

タイエビ(No12)
力の抜けたファーストタッチ→風に舞うようなアウトシザーズ→インサイドで巻いたシュートとペルシアシルクのような柔らかなゴール。

ケシャバーズ(No4)
1:44 2連覇中の王者、ブラジルに土壇場で追いついたパワープレー。
最高の緊張の中で左足裏トラップ→ループに繋げた落ち着きに世界中がただただ拍手。

イスマイルプール(No3)
えげつないスピードと弾道を持つ世界最凶キッカー。
ゴールからなんかの破片がブッ飛び、ネットから跳ね返ったボールが勢いよくサイドラインへ向かってピョンピョン...。
背番号3がピッチに立ったらゴレイロはまばたき厳禁。

この距離からのFKを難なく決めるイスマイルプール。
壁もゴレイロも『あれ、入ったけど...』みたいな表情なのがこのシュートのスゴさを物語る。


◆ポルトガル:世界最高のタレント、魔術師リカルジーニョを擁するポルトガル。
彼が右サイドでボールを持ってからのドリブル、後方からのロングシュートがポルトガルのオフェンスの起点だが、ここを抑えられるとグッと厳しくなるのがこのチームの泣きドコロ。

リカルジーニョ(No10)
ゴレイロを正面、ディフェンスを間接視野に捉えてのゴール前。
ディフェンスのスライディングをアッサリ見送っての左足一閃。
魔術師リカルジーニョのこれでもかと言わんばかりの落ち着きが光る。

0:20 ゴールの位置を確認しつつスッとゴール前に侵入してパスを呼び込み、間接視野でゴレイロが前に出てくることを確認すると腰の回転の利いたチップキックで相手の頭上を抜く。
マジックの種明かしは見てないようで見ていることなリカルジーニョマジックの十八番。

リカルジーニョの匠がギュッと詰まったこのゴール。
スナップの利いた左足アウトで長い距離のピヴォ当てを成功させ、そのリターンを受けてのスピードに乗ったドリブルからワンフェイクでDFの動きを止めてロングシュート。
視野の広さ・基礎技術の高さ・クイックネス・駆け引き・シュート力と全プレーで相手の先を取った魔術師リカルジーニョの真骨頂。

再びスナップの利いた左足アウトでのパスアンドゴー。
リカルジーニョに対峙していたDFが外れるや、進行方向を中央へチェンジして急加速。
相手のポジションを見てフリーでシュートを打てる位置にいい状態で入る質の高さが光る。

1:09 ゴール前に入る時にゴールの位置を確認し、味方のシュートに左足のふくらはぎをカス当てして軌道を変化。
強弱軟と適宜使い分ける感覚の鋭さは天性のものか。


◆ロシア:わずかだが日本でもプレーした経験のあるピヴォ、2012年W杯得点王のエデル・リマが前線で虎視眈々。
強靭なフィジカルと強烈なシュートを持つも、冷静に周りを活かすプレーも光る。
彼にボールが収まった後の見えないようで見ているプレーは要注目。

0:23 背中で相手を抑えつつ、片足でリズムを取ってThis is Pivo!! な反転シュート。

0:45 不用意に相手がガブってボールを取りに来た勢いを活かして反転。スライにくる股下を通すシュートパス。

1:31 ゴール正面のFK。2枚の壁を素早いパスワークで散らして最期はこの人の強シュート。初めに撃たないことが相手チームにとっては一番のフェイントか

0:54 全ゴレイロのウィークポイントと言われる耳の横。
ゴレイロが出てきたところを右足裏で舐めてからの強烈な左足で耳横を通してニアハイへ突き刺すリズミカルな一撃。
ゴール後の愛嬌たっぷりの投げキッスは悪魔の微笑み。

1:36 右サイドから一気に中に侵入しゴールを狙う。引き連れた選手と戻った選手が交錯したところを体の強さを活かしてプッシュ。
引き連れた選手を肩で押して優位な位置を確保しているのがゴールの前を向いてこぼれ球をピックできたことに繋がった。


◆アルゼンチン:特定の目立ったエースはいないものの基本に忠実な守備と、状態がよく高い位置にいる味方にシンプルに預けて攻める速効に光るものがある地味強アルゼンチン。
セットプレーで総得点の1/4を上げており、タレントでは劣るロシア戦も抜け目のないセットプレーが勝利の鍵。

1:35 PKスポット奥からのキックイン。5番がボールに寄ることで中央の2人を引きつけて、ドフリーになったファーの3番がプッシュ。

0:17 CK。中央の長身選手が押し相撲で作ったスペースにファーの選手が回り込んでの一撃。
ニアの選手もフェイクの動きでパスコースの確保をサポートしている点も見逃せないポイント。

0:35 FK。直接ズドン。ゴール前を横切った選手にゴレイロと壁が気を取られたか。こういうなんでもやってくる老獪さがアルゼンチンは非常にいやらしい。

1:03 CK。この試合3本目のセットプレー。ニアの壁が膝を折っていないと見るや股を狙って強いパス。

1:27 堅守速攻で取ったFK。直接と中央のキッカーに意識が寄ったところをファーからシュート。


③次期日本代表監督
退任時に強化の継続性から『次期代表監督はスペイン人がいいと思っている』と語ったスペイン人のミゲル・ロドリゴ元日本代表監督。
U20カテゴリーの監督にスペインでアンダーカテゴリーの指導者として活躍していた鈴木隆二氏が就任したこと。
ミゲル元監督の通訳だった小森氏が代表強化の監査的なポジションで留任したことから、次期日本代表監督の決定はワールドカップ終了後というリリースからワールドカップを戦ったスペイン人監督の就任が濃厚。

そんなことを踏まえてワールドカップを戦ったスペイン人監督の寸評と可能性を探ってみました。

◆24カ国の監督(アルファベット順の国名:監督名(監督の出身国))
Argentina:Diego GIUSTOZZI (ARG)
Australia:Robert VARELA (AUS)
Azerbaijan:MILTINHO (BRA)
Brazil:SERGIO (BRA)
Colombia:Arney FONNEGRA (COL)
Costa Rica:Diego SOLIS (CRC)
Cuba:Clemente REINOSO (CUB)
Egypt:Hesham SALEH (EGY)
Guatemala:Tomas DE DIOS (ESP)
Iran:Seyed NAZEMALSHARIEH (IRN)
Italy:Roberto MENICHELLI (ITA)
Kazakhstan:Ricardo SOBRAL (BRA)
Morocco:Hicham DGUIG (MAR)
Mozambique:Naymo ABDUL (MOZ)
Panama:Agustin CAMPUZANO (CUB)
Paraguay:Carlos CHILAVERT (PAR)
Portugal:Jorge BRAZ (POR)
Russia:Sergey SKOROVICH (RUS)
Solomon Islands:Juliano SCHMELING (BRA)
Spain:Venancio LOPEZ (ESP)
Thailand:Miguel CONDE (ESP)
Ukraine:Oleksandr KOSENKO (UKR)
Uzbekistan:PULPIS (ESP)
Vietnam:Bruno GARCIA (ESP)


◆内訳
ESP(スペイン):6人
BRA(ブラジル):4人
CUB(キューバ):2人
ほかは自国の方が監督を務めていて、この人数比を見てもスペイン人指導者の評価がわかります。

スペイン人監督への評価の点は、

①攻守ともグループでの仕掛けを整備し遂行させる能力がある。
②セットプレー、パワープレーのアイディアが豊富
③世界最高のリーグがあり、国としてフットサルの成熟度が高いためハイレベルなトレンドに触れる機会が多い
④育成年度のトレーニングメソッドが豊富

といったところか。

◆ワールドカップでのスペイン人監督の評価(国名:監督名:評価(◎/〇/△))
・Guatemala:Tomas DE DIOS (ESP)
グアテマラ:トマス・ディアス:△
戦力的に劣るグアテマラを率いてイタリア、パラグアイ、ベトナムと曲者が揃うグループリーグで健闘。
現時点の日本の実力を考えると今回彼が担当したタスクでは評価が難しい。

・Spain:Venancio LOPEZ (ESP)
スペイン:ベナンシオ・ロペス:△
2008年、2012年のW杯準優勝、今年の欧州選手権優勝とスペインで長期政権を築く名将。
戦術、セットプレーとも練度が高く、ミゲル元監督からの正統進化を目指すなら最高の監督。
日本代表監督のサラリーはフットサル界でも5指とも3指にも入ると言われており、ベナンシオが望むなら払える余力はあるはずだが実績十分の彼がアジアでチャレンジの可能性は薄そう。
今大会はケガ人に泣かされて準々決勝のロシア戦で完敗。アンラッキーではあるものの結果にフォーカスされる立場の監督なのでこの評価。

・Thailand:Miguel CONDE (ESP)
タイ:ミゲル・コンデ(ミゲル・ロドリゴ):◎
ご存知元日本代表監督。
ロシアと打ち合い、キューバ、エジプトをきっちり仕留めてグループ2位で堂々の決勝トーナメント進出。
W杯開幕1ヵ月前の監督就任ながら、ピヴォ、アラ、フィクソに才人がいるダークホースをよく統率した。
パワープレー、セットプレーのクオリティも高く、今年2月に日本代表が敗退したAFCで何をしていたのかクエスチョンマークがつく改心の結果。
タイ代表の任期延長 or ステップアップの可能性は非常に大きい。
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・Uzbekistan:PULPIS (ESP)
ウズベキスタン:プルピス:△
AFCで準優勝も勝ち点計算ができるレベルのパナマとの初戦に敗れ、続くコロンビア戦でも終盤までリードしながら土壇場で追いつかれてのドロー。
ボールに食いつきすぎてファーがお留守になる失点が多く、好選手が揃ったものの大会前の調整とメンタルコントロールに難があったか。
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・Vietnam:Bruno GARCIA (ESP)
ベトナム:ブルノ・ガルシア:○
同レベルのグアテマラに勝利し、パラグアイと打ち合うも敗戦。格上のイタリアとの最終戦を0-2と失点を抑えての敗戦で決勝トーナメントに進出。
トーナメント1回戦で決勝に進んだロシアを相手に7-0と玉砕したが、勤勉な守備と思い切りのいいシュートで終わる攻めは好感度大。
日本サッカー協会やマスコミ、世論が大好きな『気持ち』を出して戦うチームを整備するのに長けている印象で、日本がボトムラインからの再出発という認識ならガルシア監督も大いにアリ。
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◆スペイン人監督以外で目に付いた監督
・Azerbaijan:MILTINHO (BRA)
アゼルバイジャン:ミリチーニョ:◎
スペイン、イラン、モロッコと各大陸の猛者が集まったグループを堂々2位通過。
ブラジルからの帰化選手と自国の精鋭をまとめた手腕、堅守からエッジの利いたカウンターとセットプレーが見物。
メインキャストを帰化選手が占めていきそうな日本の未来予想図か。

・Italy:Roberto MENICHELLI (ITA)
イタリア:ロベルト・メリケリ:○
クアトロ、ピヴォを置いての攻め、単純な縦一本と柔軟性の高い攻守を見せ、セットプレーの練度は大会随一(特にコーナーキックとキックイン)。
引いた相手をデザインプレーで片づけられる強みは各国に警戒されたAFCで日本が準備しておきたかった武器。
準々決勝のエジプト戦でジャイアントキリングを喰らったものの、引き出しの多さを感じさせる好チームに仕上げた。
イタリアのセットプレーは世界中のチームにとっての良教材。

24 9月

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア『準々決勝の組み合わせTV放送もありますよ)』

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア

ワールドカップも6組1位/2位/3位のうち成績上位の4チームが勝ち抜けのグループステージが終了。
決勝トーナメントも1回戦が終了し、明日からの準々決勝ではTV放送も始まります。

①TVスケジュール

・準々決勝 
9月25日(日) 午前7:55-(午前9:50) 
9月26日(月) 午前8:00-(午前10:00) 

・準決勝 
9月28日(水) 午前9:00-(午前11:00) 
9月29日(木) 午前9:00-(午前11:00) 

・3位決定戦/決勝
10月2日(日) 午前1:55-(午前3:50) / 午前4:20-(午前6:30) 


②準々決勝の組み合わせ

◆FIFA公式の日程

・決勝トーナメント1回戦
◆山組①
コロンビア(A組2位:ホスト国/2012W杯4位) - パラグアイ(C組2位)
ブラジル(D組1位:2012W杯優勝) - イラン(F組3位)
ロシア(B組1位:2016欧州準優勝) - ベトナム(C組3位)
スペイン(F組1位:2012W杯準優勝/2016欧州優勝) - カザフスタン(E組2位2016欧州3位)

◆山組②
アルゼンチン(E組1位) - ウクライナ(D組2位)
イタリア(C組1位:2012W杯3位/2014欧州優勝) - エジプト(B組3位)
タイ(B組2位) - アゼルバイジャン(F組2位)
ポルトガル(A組1位) - コスタリカ(E組3位)

この決勝トーナメント1回戦が・・・、

◆山組①
パラグアイ(C組2位) - イラン(F組3位)
ロシア(B組1位:2016欧州準優勝) - スペイン(F組1位:2012W杯準優勝/2016欧州優勝)

◆山組②
アルゼンチン(E組1位) - エジプト(B組3位)
アゼルバイジャン(F組2位) - ポルトガル(A組1位)

こうなりました!!

注目はワールドカップ2連覇中の王国ブラジルの敗退と、前回大会3位の欧州の強豪イタリアの敗退でしょう。
(特に球技王国ブラジルが決勝トーナメント1回戦で姿を消すのはどの球技を見てもそうない光景)


③準々決勝の見所
・パラグアイ-イラン
ホスト国コロンビアを破ったパラグアイと、ワールドカップ2連覇中の王国ブラジルを倒したイランの下剋上対決。
イラン人にしては小柄で風に舞うような身のこなしを見せる12番タイエビの意表を突くプレイと、イラン人らし厚みのある体でブラジルのバリエーションに富んだシュートを抑えたゴレイロ、2番のサミミに要注目。
堅守速攻とセットプレーに光るものがあり実力的にはイランと伯仲のパラグアイは、ブラジルを破ったイランを過度に尊敬しないことが勝利のカギか。

・ロシア-スペイン
欧州の覇権を争う2大国が前回大会と同じく準々決勝で激突。
グループリーグでは少々ピリッとしない戦いを見せたスペイン。
決勝TN1回戦のカザフスタン戦では3-2でリードを奪うも1名が退場。
ここから相手のパワープレーを3人で守りつつ、隙を見てのパワープレー返しを成功させて5-2で勝利。
チームがまとまる良いストーリーの4試合を戦ったスペインに対し、強烈な個と、蹴らせても囮にしても効果抜群のパワーシューター、8番エデル・リマを活かしたセットプレーで相手を粉砕するロシアはここまで楽な対戦相手が続く。
欧州3位の難敵を退けて団結した感のあるスペインと、ベスト8進出国の中で最も消耗度が軽いロシア。
ロジック通りで片付かない優勝候補対決の行方はどちらか

・アルゼンチン-エジプト
攻守に真面目でセットプレーにも見るものがある地味強アルゼンチンと、前回大会3位のイタリアを破ったエジプト
老獪で勝利に拘るアルゼンチンが長い手足を活かしたドリブルを武器に一攫千金のチャンスを狙うエジプトを絡め捕れるか。
準々決勝屈指のシブイ一戦。

・アゼルバイジャン-ポルトガル
ブラジルからの帰化選手を大量に揃えミゲル・ロドリゴ前日本代表監督が率いるタイを8-13というスコアで破ったアゼルバイジャンと、ファルカンが去った後のフットサル界のトップアイドル・リカルジーニョ擁するポルトガル。
ポルトガルはリカルジーニョと他の選手の距離感が非常に良くなり、スピード&トリックを利かしたドリブルでリカルジーニョが数的優位を作ってからの攻めはワクワク感大。
アゼルバイジャンはタイとの激闘のツケとばかりにイエローカード累積で出場停止となるブラジバイジャン勢の穴を埋められるかが課題。


④新旧フットサル界のアイドル。ファルカンとリカルジーニョ

◆ブラジル代表のファルカン
約20年間フットサル界のアイドルであり、アイコンであり続け、今大会でワールドカップ最多48ゴールのレコードを打ち立てたファルカン。
スピードや運動量は減ったものの彼の特徴である、

・相手をよく見て動きの逆を突く
・各技術の再現性の高さ

を活かしたゴールが再三ありました。
そんなフットサル界のヒーローは今大会での代表引退を表明しています。

代名詞のファルカンフェイントから中央へカットインして左足シュート。
スピードの衰えを考慮しやや後ろ寄りにカットインすることで相手のブロック射程に入らないよう工夫している。
技術と知恵が澱のように重なったファインゴール。

ブラジル得意の2キッカーで構えてのFKからバックヒールでプッシュ。
セットプレーから阿吽の呼吸でキッカーと合わせるなど、今大会は39歳のベテランらしい懐の深さが光った。

ゴレイロとの1対1で度々見せる足首のスナップで頭上を抜くプレー。
縦/横/高さを常に把握し、フィニッシュの場面では『高さ』に印象的なゴールが目立つ3D思考のファルカン。
ワールドカップラスト、48ゴール目は切なさとともに思い出される彼らしい美しいアーチ。

FIFA公式が用意したファルカンに捧げる動画。
良い仲間に恵まれ、観客はもちろん対戦相手からも尊敬されるフットサル界最高のヒーロー。
スタジアムを去る分厚い背中には寂しいよりもありがとうがふさわしい。


◆ポルトガル代表リカルジーニョ
ファルカンからフットサル界のアイコンとしてのバトンを渡された感のある魔術師リカルジーニョ。

・爆発的なスピードと切返しの深さ
・遊び心のあるトリッキーなプレー

を活かした魔法のようなゴールは思わず握り拳を作って声をあげてしまうほど。

ゴレイロを正面、ディフェンスを間接視野に捉えてのゴール前。
ディフェンスのスライディングをアッサリ見送っての左足一閃。
魔術師リカルジーニョのこれでもかと言わんばかりの落ち着きが光る。

リカルジーニョがヒールリフトで相手を抜いて作った数的優位を活かす大きなトライアングルの展開。
ヒールリフトに注目が集まるゴールだが、その後の強く正確なファー詰めを冷静に成功させているところに強国ポルトガルの基礎技術の高さが伺える。

リカルジーニョの匠がギュッと詰まったこのゴール。
スナップの利いた左足アウトで長い距離のピヴォ当てを成功させ、そのリターンを受けてのスピードに乗ったドリブルからワンフェイクでDFの動きを止めてロングシュート。
視野の広さ・基礎技術の高さ・クイックネス・駆け引き・シュート力と全プレーで相手の先を取った魔術師リカルジーニョの真骨頂。

20 9月

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア 『世界のセットプレー(9/20(火)更新) 』

ワールドカップも6組1位/2位/3位のうち成績上位の4チームが勝ち抜けのグループステージが終了。
決勝トーナメント進出国が決まりました。
ここまでの36試合で目立つのがコーナーキック、フリーキック、キックインからのゴール。

セットプレーの観点として・・・、

①キッカーと受け手の意思疎通
②パススピードの速さ
③ブロックで開けたスペースをどう使うか

あたりが見所かと思うのですが、最近のFリーグではなかなか『おおっ!!』という場面がないので試合毎にこれまでの全25ゴールをまとめてみました(URLの後ろのコメントは私の独り言です)。

※今回のフットサルワールドカップのYoutube公式ページはブログ等に埋め込んだURLからのアクセスをブロックしているようなので、該当プレーから始まるURLを貼り付けてます。
スマホよりPCで見たほうが見やすいかもしれません。

◆Match 3: Thailand v Russia
0:30 PKスポット付近からのキックイン。中央に出してシュートパスをファー詰め。チョンドン亜種。

1:09 第2PK付近からのFK。直接を警戒する壁多めの相手に早くボールを動かして壁の裏からプッシュ。

1:31 PKスポットやや外からのFK。中→外→中と早くボールを動かして最後は強シューター。


◆Match 5: Paraguay v Italy
0:02 CK。DFの外から中央に走って中のDFをブロック。ブロックで開けたスペースにパスを通してシュート。

0:34 FK。逆サイドへの早いパスで相手を振ってシュート。

1:22 CK。オーソドックスな後ろ斜めに戻して1人目がブロック。中央から回り込んで2人目がズドン。イタリアはこの形の亜種が色々あり。


◆Match 7: Ukraine v Brazil
0:15 FK。第2PK外からの距離。壁1枚でキーパーが寄っているところを直接。

0:28 PKスポット奥からのキックイン。DFの中に入った味方に合わせて中央でボレー。

0:51 中央1枚。ソロブロック→そのまま前で合わせて。


◆Match 11: Iran v Spain
0:08 第2PK付近からのキックイン。奥へのロブ→DFが絡んだところを胸で収めてボレー。

0:59 CK。大外からのボレーをキッカーがニアポストに入ってファー詰め。

◆Match 12: Morocco v Azerbaijan
1:14 CK。後方からズドン→中央で胸プッシュ。ガッツポーズに注目。


◆Match 13: Colombia v Uzbekistan
1:06 CK。OFは全員DFの外。キッカーに合わせてDFの前に入ってシュート。

Match 14: Panama v Portugal
0:05 PKスポットより深い位置でのキックイン。ブロックの後ろを回り込んでシュート。

0:17 第2PK付近からのキックイン。ポルトガル8番と10番が斜めに深みを作って、空いた中央を通してシュート。

1:28 PKスポット付近からのキックイン。前後で入れ替わり、入れ替わり先でブロック。開けたスペースを使ってシュート。


◆Match 16: Egypt v Russia
1:27 第2PK付近からのキックイン。中央後ろに戻してドン。

1:43 FK。横に軽くずらしてのドン。


◆Match 17: Paraguay v Vietnam
0:19 PKスポットより深い位置でのキックイン。中央ブロックでスペースを作って後ろから走り込むデザインプレー。

0:49 遠い距離からのFK。強シュートが壁に当たってコースが変わって。


◆Match 18: Guatemala v Italy
0:09 第2PKからのキックイン。チョンドン形式のピヴォ当てから4人が絡んでのデザインプレー。DFに当てない形を見て見たい。

0:18 CK。オーソドックスな後ろ斜めに2人が並んで2人目がズドン。

0:47 CK。後ろ斜めに2人が並んで1人目がズドン。2人目が画面外にいるのがポイント。


◆Match 20: Australia v Brazil
0:08 第2PKからのキックイン。逆サイドに浮球を通してのボレー。ブラジルのファルカン(12番)が実質2人(オーストラリアの10番と7番)の引きつけ役。

0:32 PKスポットより深い位置でのキックイン。中央に浮球を通して胸トラップからのボレー。ブラジルのこの形はウクライナ戦に続き2度目。これが通るのはミステリー。

0:40 閑話休題。プリティーな記念写真。あらいいですね。

0:52 閑話休題その2。ファルカンフェイントからのカットインでズドン。あらいいですね。

~~~ ここから9/20(火)更新分 ~~~
◆Match 21: Argentina v Solomon Islands
0:55 CK。後ろに戻して強シュート。GKが弾いたところをプッシュ。

1:20 FK。直接ズドン。壁の位置的に舐めてた感あり。最弱国ソロモン諸島が強豪アルゼンチン相手に歓喜のパフォーマンス。

1:27 CK。逆サイドに送って、そこからボレーでシュートパス→ファー詰め。会場はすっかりソロモン諸島の味方でいわれのないブーイングの嵐。

1:35 PKスポット奥からのキックイン。5番がボールに寄ることで中央の2人を引きつけて、ドフリーになったファーの3番がプッシュ。


◆Match 22: Costa Rica v Kazakhstan
0:48 CK。中央でブロックに行くと見せかけて前に入ってズドン。

1:04 ご近所コスタリカからの応援団。あらいいですね。

1:06 FK。カザフの要、ドウグラスからレオのホットライン。相手をちょっと押してフリーになってのオシャレヒール。


◆Match 23: Iran v Morocco
0:42 FK。ゴールライン上からの間接FKでチョンドン。壁とゴレイロの動きがちょっとチグハグ。


◆Match 24: Azerbaijan v Spain
0:14 CK。壁にボールが当たっての不運。くるぶし付近は骨が硬くてイレギュラーしやすく、とっさによけづらい箇所なので意図して狙ったならお見事。

0:58 CK。中央の選手がボールに寄って相手を釣って、ファーからフリーでボレー。

1:16 第2PK付近からのキックイン。パワープレーでキープに行くと見せかけてのズドン。
右サイドにべったり3人という不思議な配置も見れるヒトコマ。


◆Match 25: Panama v Colombia
0:08  第2PK付近からのキックイン。チョンドンからのファー詰め。

0:29 PKスポットより深い位置でのキックイン。狙いは中央の選手だが、壁に当たってファーの選手へ流れてスナイプショット。

1:07 コロンビアの得点に沸く開催国のみなさまの笑顔。あらいいですね。

1:58 CK。一旦後方へ戻してシュート。こぼれたところをズドン。


◆Match 26: Portugal v Uzbekistan
0:15 PK付近からのキックイン。6番とスイッチして10番が中でプッシュ。

0:32 CK。中央でリカルジーニョにあたってオウンゴール。オウンゴール後にチームメイトが何も言わないあたり、リスペクトされ過ぎていないかが気がかり。

1:07 CK。中央ブロックでファーからボレー。


◆Match 27: Egypt v Thailand
0:11 第2PK付近からのキックイン。速いボールを中に入れてオウンゴール誘発。


◆Match 28: Russia v Cuba
0:41 CK。中央に早いボールを送って中でプッシュ。一旦外に開いてから中に切り返す受け手の動きが光った。

0:55 CK。ディフェンスの体制的に早いリスタート? なすすべなく中央ズドン。


◆Match 29: Guatemala v Paraguay
0:24 バックパスによるゴールライン上からの間接フリーキックでチョンドン。壁の位置はよさそう。

0:55 南米美女。あらいいですね。

0:56 FK。サイドに出したところを左足裏でナメてからの左足シュート。壁とブロックでできた門の位置で打つデザインプレー。リズム感が◎。

1:01 キックイン。同サイドへの縦パスから相手のディフェンスが緩いところで反転→ドリブル→シュート。


◆Match 30: Italy v Vietnam
0:07 イタリア美女。あらいいですね。

0:17 第2PK付近からのキックイン。中央の2対2の駆け引きから1人が前に抜けてズドン。

0:30 日本を破ってワールドカップに初出場。見事決勝トーナメント進出を決めたベトナムサポーター。あらいいですね(泣泣泣)

0:59 CK。ゴールキックと勘違いしたプレイヤーが交代しようとしてできてしまった中央のフリー選手。見逃さずにズドン。


◆Match 31: Australia v Ukraine
0:09 第2PK付近からのキックイン。後方に戻してズドン。


◆Match 32: Brazil v Mozambique
0:22 FK。壁が2枚にキッカーが2人。
キッカーの1人目が抜けて壁の1枚が着いてきた後に2人目のキッカーが消えた壁のコースに直接シュート。
2人目が壁の動きを見てからプレーの選択をしているいやらしさ抜群の後出しジャンケン。

0:30 FK。ゴレイロに強シュートを当ててのセカンドボール狙い。
キャッチしづらいようにワンバウンドのボールを蹴っているところが実に憎らしいブラジルクオリティ。


◆Match 33: Costa Rica v Argentina
1:06 第2PK付近からのキックイン。中央で受けて相手のプレスが弱いとみるやミドルシュート。


◆Match 34: Kazakhstan v Solomon Islands
1:36 FK。ディフェンスがFKで謎のゾーンディフェンス。オフェンスがディフェンス間に入った選手に速いパス。


◆Match 35: Azerbaijan v Iran
0:20 CK。逆サイドへのロブをボレー。ゴール前の混戦で人に当たって。

0:38 CK。中央へのロブをボレー。パチンコ状態からプッシュ。GKの動きがマトリックス風。

0:53 CK。この試合3本目のCKからのゴール。斜め後方に2人が並んだところから1人目が抜けて壁が動いたところを2人目がズドン。
リプレイのゴール裏からのアングルに要注目。

コーナーキックはイタリア、アゼルバイジャン。フリーキックはロシアとブラジル。キックインはイタリアがなかなかの巧者。
ディフェンス重視のノックアウトラウンドでは、引いた相手を一瞬で崩せるデザインプレーを持つチームは非常に有利。

このシリーズは決勝トーナメントでもまたやります・・・。

19 9月

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア 『決勝トーナメントの組み合わせ』

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア

ワールドカップも6組1位/2位/3位のうち成績上位の4チームが勝ち抜けのグループステージが終了。
決勝トーナメント進出国が決まりました。

◆FIFA公式

◆山組①
コロンビア(A組2位:ホスト国/2012W杯4位) - パラグアイ(C組2位)
ブラジル(D組1位:2012W杯優勝) - イラン(F組3位)
ロシア(B組1位:2016欧州準優勝) - ベトナム(C組3位)
スペイン(F組1位:2012W杯準優勝/2016欧州優勝) - カザフスタン(E組2位2016欧州3位)

◆山組②
アルゼンチン(E組1位) - ウクライナ(D組2位)
イタリア(C組1位:2012W杯3位/2014欧州優勝) - エジプト(B組3位)
タイ(B組2位) - アゼルバイジャン(F組2位)
ポルトガル(A組1位) - コスタリカ(E組3位)

山組①が超激戦区。
ホスト国のコロンビア、ディフェンディングチャンピオンのブラジル、今年の欧州選手権3位のカザフスタン、準優勝のロシア、優勝のスペインのサバイバルゲーム。
消耗が少なく決勝までこれれば経験値と団結力はとてつもなく高くなりそう。
 
ワールドカップの優勝国はブラジル(2008年/2012年)とスペイン(2000年/2004年)の2カ国のみで、4大会とも直接対決で勝利したチームが制している。
対抗の有力候補と目されるロシアはいきなり厳しい山組。

山組②は第3国が虎視眈々。
攻守とも基本に忠実でレベルの高いアルゼンチン。
参加国随一のセットプレー(特にコーナーキックとキックイン)を持つイタリア。
希代のファンタジスタ、リカルジーニョがタクトを振るうポルトガルらが決勝戦のチケットを狙う。
 
ディフェンス重視のノックアウトラウンドでは、引いた相手を一瞬で崩せるデザインプレーを持つイタリアが一歩有利か。


◆TVスケジュール
準々決勝以降の試合についてはNHK-BSで放送が決定しています。

・準々決勝 
9月25日(日) 午前7:55-(午前9:50) 
9月26日(月) 午前8:00-(午前10:00) 

・準決勝 
9月28日(水) 午前9:00-(午前11:00) 
9月29日(木) 午前9:00-(午前11:00) 

・3位決定戦/決勝
10月2日(日) 午前1:55-(午前3:50) / 午前4:20-(午前6:30) 


◆どうでもいいですが
大会前に注目していたカザフスタンがいきなりスペインと対戦。
個人的にブレイク候補だと思い、タイでサインをもらったイギータとレオのサインをUPしてみました・・・。

ガ、ガンバレー(白目)

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01_イギータ
ブラジルからの帰化選手でありカザフスタンの要。
ゴレイロながらそのままボールを持ちあがって、パワープレーに移行するイギータ。
欧州選手権では猛威を奮ったがワールドカップではまだ有効な場面は少ない。

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01_レオ
こちらもブラジルからの帰化選手、攻守に奔走するエースのレオ。
おとなしそうな容貌ながら、相手の挑発でプッツン切れての大覚醒も見せるファナティックなプレイヤー。
決勝トーナメント1回戦、優勝候補のスペイン戦で見せる顔はどちらか?


10 9月

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア 『遠足のしおり』

2016/9/11(日)~10/1(土) フットサルワールドカップ2016 コロンビア

第5回フットサルワールドカップがコロンビアで9/11(日)から開幕します。
私は行きませんが遠足のしおり程度に観戦にあたっての事前情報、雑感をまとめました。



①TVスケジュール

・開幕戦 「コロンビア」対「ポルトガル」 
9月11日(日) 午前9:50-(午前11:50) 

・準々決勝 
9月25日(日) 午前7:55-(午前9:50) 
9月26日(月) 午前8:00-(午前10:00) 

・準決勝 
9月28日(水) 午前9:00-(午前11:00) 
9月29日(木) 午前9:00-(午前11:00) 

・3位決定戦/決勝
10月2日(日) 午前1:55-(午前3:50) / 午前4:20-(午前6:30) 

・・・平日開催の準決勝あたりは午前半休を検討したいところ。

BSアンテナですがこんな感じで室内に置いても見れたりします。
(100円ショップのSERIAで購入した紙管パイプとジョイントにアンテナをくっつけてます)
普段あまりテレビを見ない人には、使用しないときに片づけられるコチラの方法もオススメ。
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②各国のメンバー

『Shirt Name』がユニフォームにプリントされている表記で『Club』が所属クラブ。
同一クラブの選手を組み合わせる『既存リソース活用型』と、代表チーム独自のセットを作る『オールスター型』と、国や試合展開によりセット組にも特徴あり。
そんなところにも注目しつつ印刷してお手元に置いての観戦がオススメです。

また、各国にいるその国らしくない名前や、やたらと長時間出場している選手はたいていブラジルからの帰化選手。
このあたりはリオデジャネイロ・オリンピックで散見した卓球の中国人選手に通じるものアリ。これが王国の存在感か・・・。

③チーム・グループリーグ
私の独断と偏見に満ちた各チーム、グループリーグの総評です(国名の後ろがS/A/B/C/Dでの評価)。
上位2位および、各グループ3位の中から成績上位の4チームがワイルドカードで決勝トーナメント勝ち抜け。
(ワイルドカード突破の可能性は1勝1分◎/1勝○/3分△といった感じ)
◆Group A
コロンビア:A
ポルトガル:A
ウズベキスタン:C
パナマ:D

フットサル界のアイドル、リカルジーニョ擁するポルトガルが一歩リード。
前回大会は彼を長時間出場させて疲労したところで失点し、延長でイタリアに敗れてベスト8で終戦(3-4で敗戦もこの試合でリカルジーニョはハットトリック)。
今大会は彼を助ける助演陣の活躍が必須。 
コロンビアは前回3勝4敗で負け越しながらベスト4というトーナメントの実績がありホームということでA評価。
ウズベキスタンはアジア屈指のゴレイロ、ウマロフを中心に成績上位の3位に与えられるワイルドカードでの決勝トーナメント進出を狙う。
監督のプルピスは次期日本代表の有力候補と目され、コロンビア、ポルトガルとの引き分けがワールドカップでの彼のミッション。

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開催国コロンビアのエース、南米選手らしいトリッキーなテクニックでチームを牽引するアンジェロット・カロ
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フットサル界のアイドル、ポルトガルのリカルジーニョ。
前回大会のイタリア戦後、悲嘆に暮れる姿。
ベスト8で敗戦ながらブロンズシュー(MVP序3位)を獲得。
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ウズベキスタンのゴレイロ、後ろ髪のハネとオープンフィンガーグローブ、ロングパンツと個性的なスタイルとハイレベルなパフォーマンスを見せるウマロフ。
強豪が揃ったこの組みからの決勝トーナメント進出には彼の活躍が欠かせない。
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ウズベキスタンを率いるプルピス。
フィジカルの強さを活かした欧州型のチームはコロンビアで爪痕を残せるか。

◆Group B
タイ:C
ロシア:S
キューバ:D
エジプト:D

ワールドカップで優勝経験がある国はヨーロッパのライバルスペイン、世界王者ブラジルのみ。
大型ゴレイロのグスタホ、ドリブラーのアラのロビーニョ、ザ・点取り屋といったピヴォのエデル・リマらのブラジルからの帰化選手と、国内リーグを25分ハーフ(通常は20分ハーフ)で運営する国産の才人が融合したロシアは新優勝国の有力候補。
ロシア1強のこのグループでミゲル・ロドリゴ元日本代表監督が率いるタイは2位通過のチャンス到来。
基本に忠実なフィクソ、テクニックとスピードのあるアラ、得点力のあるピヴォと各ポジションに質の高い選手が揃ったタイは8強も十分狙える。

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Fリーグでも活躍したルーチャイと、ご存じ前日本代表監督のミゲル・ロドリゴ。
ミゲルにとっては2大会連続の決勝トーナメント進出と、日本を率いてベスト16に進出した自己新記録を更新するチャンス。

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イメージと反し、底抜けに明るいロシアのサポーター。大挙して会場に登場し、一番見やすい場所をジャック。
ロシアのナショナルカラーをあしらった3色帽のおじいさまは各国サポーターから記念撮影をおねだりされる観客席のアイドル。

◆Group C
パラグアイ:C
イタリア:A
ベトナム:D
グアテマラ:D

いまいち面白くないけど結果を残す前回大会3位のイタリアの勝ち抜けが濃厚。
AFCで日本を破ったベトナムは対戦相手にも恵まれた感あり。1強3弱のこのグループでは前回大会ベスト16のパラグアイが直近のライバル。
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日本のワールドカップ出場に致命傷となる一撃をお見舞いしたベトナムのガルシア監督。
小柄ながらも機動力とパンチ力のある選手を率いてアップセットを狙う。

◆Group D
ウクライナ:B
ブラジル:S
モザンビーク:D
オーストラリア:D

選手のネームバリューは落ちたものの、スペイン、ロシアと並ぶS評価の理由はブラジルはブラジルだから。
前回大会で一気に代表から退いた1977年生まれの黄金世代は、5大会連続出場であり20年間フットサル界のアイドルを務めたファルカンのみ。
2位通過は前回大会鋭いカウンターで日本をベスト16で破ったウクライナが順当。
日本が出場を逃した今大会。
アジアの最終出場枠でワールドカップに出場するオーストラリアの健闘がアジアの標準偏差を計る物差し。
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前回王者であり、史上初の3連覇を狙うブラジル。
フィジカルのピークは過ぎたものの難易度の高いプレーの再現性、ギリギリまで相手を見て適切なプレーを選択する落ち着きでカバーするファルカンはフットサル界の大御所。

◆Group E
アルゼンチン:A
カザフスタン:A
ソロモン諸島:D
コスタリカ:D

前回大会、優勝したブラジルを土俵際まで押い詰めた地味強アルゼンチンと、ブラジル帰化選手を加えてこの4年間で急成長したカザフスタンのマッチレース。
カザフスタンンはゴレイロながらハーフラインまで持ち込んで強シュートを放つイギータ、出ずっぱりでチームを引っ張る貴公子レオが攻守のエース。
この二人は今大会のブレイク有力候補。
 
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カザフスタンの両エース。ゴレイロのイギータとフィクソのレオ。
ブラジルからカザフスタンを経由して南米逆輸入となるふたりはインパクト絶大。

◆Group F
イラン:B
スペイン:S
モロッコ:D
アゼルバイジャン:D

前回大会準優勝、今年の欧州選手権優勝のスペインの1強。
恵まれた体格、ずば抜けたテクニックを持つイランは試合終盤にイライラする悪癖をコントロールできればベスト4も狙える潜在能力を持ったダークホース。

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国内チームで固めたイラン。
イラン選手らしい分厚く、柔らかな肩から臀部のラインを活かしてボールをキープし、華麗なドリブルと強烈なシュートでゴールを決めるエースのタバコリ。
イラン選手のクオリティの高いプレーと鍛えられた体、エキゾチックな容姿は日本でよく見かける『イケメンコンテスト』 が陳腐に感じるほどにセクシー。


④決勝トーナメント
Group Fの1位が濃厚なスペインが苦しい枠組み。
ベスト16でGroup Eの2位(アルゼンチンorカザフスタン)と対戦し、順当に行けばベスト8でロシア、ベスト4でブラジルと対戦。
 
チャンスがありそうなのが逆山のトーナメントで、Group Aの1位(ポルトガルorコロンビア)、Group Cの1位(イタリア)、Group B・Fの2位(タイ・イラン)、Group Eの1位(アルゼンチンorカザフスタン)ら1階級下のチームが集合しそうで、こちらに入れば各国にベスト4の目がありそう。
決勝トーナメントは優勝候補同士の激闘と、第2、第3勢力の成り上がりがメインストーリーか。

決勝トーナメント表 


⑤審判
日本からはFリーグでも最優秀審判に輝いた小崎知広氏が参加。
前回大会はブラジル人のレナート・レイテ氏が女性としてレフリーを務めたことも話題になりました。

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日本からただ一人ワールドカップに参加するサムライ。小崎知広氏。
順当に行けば3試合。評価が高ければ5試合前後の割り当てになるはず。


⑥2020年の展望
2016年12月に2020年に開催される次回のフットサルワールドカップの開催地が決定になります。
開催地に立候補している日本(愛知県)での開催はなるのか。

予選リーグ2週間、決勝トーナメント1週間の3週間での開催なので最終週の平日を休みにできると決勝トーナメントがすべて観戦できます。
(予選リーグ中の2週間は土・日曜日に根性移動がオススメです)
 
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18 11月

2012/11/18 フットサルワールドカップ2012 決勝 フアマークインドアスタジアム 『フットサルの神様』

2012/11/18 フットサルワールドカップ2012 決勝 フアマークインドアスタジアム
スペイン 2 - 3 ブラジル

2000年決勝。
2004年準決勝。
2008年決勝。
ワールドカップで3度激突し、勝利したチームがワールドカップを掲げているスペインとブラジル。
長年に渡って世界のフットサルをリードする両国が大方の予想通り2012年も決勝戦で激突した。

世界各国の観客でごった返す満員のフアマーク・インドアスタジアム。
ひとりのサポーターがブラジルのコールをすると、やがて大きな波になって会場に伝播していく。
これからスゴイことが始まるという感覚で胸が高鳴った。

試合はスペインの前プレ&ピボを置く作戦が奏功。
出足のいいプレスでブラジルのパスワークを寸断し、準決勝でオフェンスの起点になり続けたフェルナンダウは今日もピタリと前線でパスを収める。
モダンなフットサルを展開するスペインに対し、ひたすら凌ぐブラジル。
劣勢の前半終了間際に、ブラジルサポーターからこれまで出番の無かったフットサル界のトップスター、ファルカンの出場を促すコールがあがる。
顔色の悪くなる仲間たちを尻目に、アップスペースに佇むファルカンが不敵に微笑んだ気がした。

2012年ワールドカップ、最後のハーフタイム。

どこからか起こったウェーブが3回楕円形のアリーナを周る。
タイに来て9日間、日本、ポルトガル、ロシア、イタリア、コロンビア。そしてスペインとブラジル。
勝つことに貧欲で、フットサルが好きで、試合をとことん楽しむ。
各国にスタイルの違いはあれど、素晴らしいチームの熱い試合を観た。
あと1時間もかからず世界最強が決まる。
権利を持ってるのはスペインとブラジルだけ。
センチメンタルよりも、これがワールドカップなんだってとても嬉しい気持ちになった。

後半。
満を持してスタートからファルカンがフロアに立つ。
彼がピッチに入るだけで観客のボルテージが上がり、ブラジルの選手にも余裕が戻る。
前半やりたい放題だったスペインの選手にも緊張が走った。

ここから試合が動いていく。

後半24分。
コーナーからの単純な落としにネトが左足を振り抜きブラジル先制。
5分後、フリーキックの跳ね返りをトーラスが押し込んでスペインが同点に追いつき、その直後、左サイドからの単純なチョンドンでスペインが逆転。

後半10分までに生まれた3点はシュートのきっかけになるミスや、シュート時のブロックの遅れが招いたもので、ポルトガル対イタリア戦のリカルジーニョのようなファンタスティックなゴールではない。
どれも一般のワンデー大会でありそうなありふれたゴールだが、世界最高の一戦だからこそ細かいディティールのズレを突いたゴールしか決まらない。
満員の観客が見つめる中、世界一緻密なミスの潰し合いをすることで彼らは決勝戦を表現していた。

1点リードで逃げ切りを計るスペインに対し、ブラジルは残り5分からパワープレーを開始する。
ロシア、イタリアのパワープレーを跳ね返してきたスペイン。
さすがのブラジルも厳しいだろうと思った。

ブラジルの中核を成す77年組の苦悩を考える。

ベテランゆえ結果が出なければ、若手待望論がおこり、年齢による限界を囁かれる。
2000年、2004年大会から一線を支えてきた彼らは、他の代表を狙う選手だけでなく、これまで栄光を勝ち取ってきたキャリアベストの自分との競争をも常に強いられている。
想像もできないほど孤独な戦いを続ける彼らのプレッシャーはどれくらいのものだろう。
だが、それでも彼らは勝ち続けてきた。
その事実が彼らの今を支えているはずで、4年間の物語を締めくくる5分間という刹那に彼らはそれを証明しようとしている。

スペインのフィールドプレーヤー4人を楕円に囲み、ブラジルが外郭でパスを回す。
オーソドックスなパワープレーでは、外側で相手のマークのズレが出るまでパスを回し、コーナーに配置した選手へのパスをスイッチに、逆サイドから中央への飛び込みや、戻してのシュートでフィニッシュを作るのがセオリーだ。

パワープレーをはじめて間もなく、第2PK外やや右にポジションを取るファルカンに左サイドからパスが入る。

77年生まれの1人、フットサルの神様と言われるファルカンも35歳。
おそらく最後のワールドカップになる今大会、初戦の日本戦で負傷退場し、ビハインドを背負った準々決勝のアルゼンチン戦で復帰すると起死回生のプレイを見せ、ブラジルの窮地を救う。
常に自信たっぷりに厚みのある体躯を反らすファルカンだが、ドラマチックな復活劇で王国の窮地を救ったアルゼンチン戦での彼の目には、普段の彼からは想像できない涙が浮かんでいた。

左足裏でボールを支配する。
相手にマークのズレはなく、スペースの開いている右サイドに振るのかと誰もが思った瞬間、そのまま左足を一閃。
アリーナにいる全ての人を欺いたファルカンのミドルシュートがスペインゴールに突き刺さった。

大きく揺れるスタンドに向かってゆっくりと歩き、自信たっぷりに両手を広げて喝采を要求し、その後、手を合わせて頭を下げるタイの伝統的な挨拶『ワイ』のポーズで応えるファルカン。

そこにいることが説得力になるスーパースターの存在感。
味方を鼓舞し、相手を挫き、観客を熱狂させる得体のしれない人間の凄さに心が震えた。

ざわめきの余韻を残したまま試合は延長戦へ。

延長でも世界一緻密なミスの潰し合いが続き、2-2のまま延長後半終了まで残り20秒。

このままPK戦という雰囲気の中、左サイドでネトがボールを持ち、この試合終始やり合ってきたフェルナンダウとマッチアップ。
ネトが左足アウトでパラレラのような形でボールを浮かしてライン際ギリギリでフェルナンダウと入れ替わり、余勢を駆ってそのまま左足を振り抜くと、ボールはファンホの脇を抜けポストを経由してゴールに突き刺さった。

ネトはブラジルが優勝した2008年大会ではメンバーから外れ、2004年大会ではスペインとの準決勝でPKを外し苦杯を舐めている。
単純な縦突破からのシュートかもしれないが、フットサルに必要なスピード、リズム、パワー、そしてここ1番で決めるメンタルが詰まった8年間の想いのあるゴールだった。

残り19秒。
スペインもキャプテンのキケがもう一度ゲームに集中するよう、必死にチームメイトを鼓舞する。
そのキケをゴレイロとして、たった19秒間のパワープレーで2本のシュートを放ち必死に追い上げるものの、濃厚な余韻を残して決勝戦は終わった。

スタジアムを駆け回るブラジル。
それを呆然と眺めるスペイン。

喜びも失望も決勝戦が一番大きいことを敗者の涙が教えてくれていて、選手もファンもフットサルが好きでここにいる。

悔しくて泣いたウクライナ戦。
好きの説得力を教えてくれたリカルジーニョ。
白熊みたいなロシアの大応援団。
清々しいまでに自分たちのスタイルを貫いたコロンビア。
そのコロンビアを一緒に応援したタイのオッサン。
存在に畏怖すら感じたファルカン。

観戦した決勝トーナメントの12試合、メッセージのない試合はなく、世界中の選手やファン、彼らから感じたのは強烈に何かを好きであることが放つ熱量の偉大さだ。

ワールドカップ決勝トーナメントを追いかけた9泊10日が終わる。
ネトが高らかにトロフィーを掲げる姿が強烈に眩しかった。
 
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場内の様子をパノラマで。
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試合前の会場の観客席。
ブラジルサポーターが目立っていました。
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試合前のウォーミングアップ
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両国の入場。
中央に置かれているのはワールドカップのトロフィー。
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準優勝に終わったスペイン
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表彰後、アリーナを一周するブラジル
18 11月

2012/11/18 フットサルワールドカップ2012 3位決定戦 フアマークインドアスタジアム 『溜息』

2012/11/18 フットサルワールドカップ2012 3位決定戦 フアマークインドアスタジアム 
3位決定戦 イタリア 3 - 0 コロンビア

大会前はノーマークながら、試合を重ねるにつれ独自のスタイルで観客の喝采を集めるコロンビア。

ワールドカップ最後になった彼らのステージ。
ウォーミングアップに会場人気抜群のニューアイドルが登場すると、強豪国のイタリアを差し置いてスタンドからは一斉に好意的な歓声があがる。
昨日、一緒に試合を見たタイのオッサンもどこかで見ているだろうか。
ドヤ顔を浮かべて誰よりも大きな歓声を彼らに送っている姿がなんとなく想像できて少し笑ってしまった。

試合は意固地なまでにテクニックに拘り、目の前の相手を個人技で剥がそうとするコロンビアと、プレス、ショートカウンター、ポゼッションと平均点の高いコンサバティブなイタリアというお互いの哲学を見せ合う展開で0-0のまま後半へ。

後半7分。
コーナーキックからしゃくった浮き玉を第2PK外からダイレクトボレーで突き刺してイタリアが先制。
エラシコやバックヒールなど魅せるプレイをテクニックと呼びがちだが、正確にボールの中心をミートする基礎技術の高さを雄弁に語るテクニカルなファインゴール。
コロンビアに魅了されていた観客も、見ていて気持ちいいファインシュートに拍手を送った。

それでもコロンビアは変わらない。
ファルカンフェイントで揺さぶり、エラシコで仕掛け、バックヒールでピヴォ当てを通す。

一昨日叶えられなかったジャイアントキリングの期待が高まるも、後半11分にイタリアがコロンビアのフィールドプレイヤーとゴレイロの間に絶妙のロブを落とす。
これまでビックセーブを連発していたコロンビアのゴレイロがペナルティエリア外で手を使ってこれを阻止し、1発レッドで退場となった。

見映えのいい10番(アンジェロット)、9番(レジェス)、8番(アブリル)に目が行きがちだけれど、影でチームを支えた選手が誰かというのを観客はきちんと理解していて、顔を覆い、ピッチに座り込むゴレイロの顔がビジョンに映されると暖かい拍手が会場から沸く。
退場になった選手は観客席から試合を観戦することになるが、フロアから観客席に現れたゴレイロに歓声が沸き、ワールドカップの3位決定戦の舞台で決定機を阻止したゴレイロにはブーイングはまったくなく、楕円形のスタンドには彼の歩幅に合わせて拍手のトンネルができ、彼はその中を歩くことになった。

ゴレイロ退場によるペナルティキリングの数的有利をキッチリ決めてイタリアが追加点を上げ、2点を追うコロンビアもブラジル戦と同じくパワープレーではなくFP4人で果敢に攻めるも、最後は疲労からイタリアに追加点を奪われ、3-0で彼らの最終公演は幕を閉じた。

自分達のスタイルを貫き、かつ結果を残すことは難かしく、結果を一番に考えるなら今成功しているものの真似をするのが一番簡単なはずだ。
ひたすら1対1に拘り、ある種時代遅れなスタイルを貫き通したコロンビアは、3勝4敗で負け越しながら第4位という少々不思議な結果でワールドカップを終えた。

88年生まれが中心となり魅力的なフットサルを魅せつけ、歓声と笑顔と最後は溜息まで起こさせた彼らの未来は明るい。
勝利をあげる試合を見れなかったのが残念だが、負けっぷりも清々しく、勝敗を越えてフットサルという競技の面白さを雄弁に語ってくれる選手たちを拍手で見送った。

有名選手に頼らなくても競技力だけで起こせる熱がある。
素晴らしいものであれば誰かに伝えたいとみんなが思うはずで、感動はきっと伝染していく。

ファンはわがままだ。
日本にはいない、競技力を熱に、感動に変えられるアイドル達に大いに嫉妬してしまった。
 
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大会最終日の3位決定戦と決勝戦。
アリーナ周辺も観客が増え、国際色豊かです。
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カントリーカラーのアフロのかつらをかぶるコロンビアサポーターと、ダンディなミドルが揃ったイタリアのサポーター
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試合前
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試合後、敗れたコロンビアは観客の喝采に応え、勝利したイタリアは試合後に円陣を組み4年後への決意を新たにしています。
 
16 11月

2012/11/16 フットサルワールドカップ2012 準決勝 フアマークインドアスタジアム 『アイドルとマニア』

2012/11/16 フットサルワールドカップ2012 準決勝 フアマークインドアスタジアム
ブラジル 3 - 1 コロンビア 

アルゼンチンにリードを許す苦しい展開になった準々決勝。
王国ブラジルの窮地を救ったのは予選ラウンドの日本戦での負傷から復活した、フットサル界のアイドル、ファルカン。
タイに入ってから7日間。初めて目にするワールドカップでのブラジルの試合と、ストーリーのあるヒーローの復活に期待は大きく高まった。

今まではフットサルを見てそこまで感情的になることはなかったけれど、旅の恥はなんとやらもあり、仕掛けで抜け出せば吠え、そっちに出すかという好プレイに合わせて叫び、ゴールが決まれば絶叫と、ワールドカップというお祭りをそれなりのお祭り気分で楽しませてもらっている。
準決勝まで進出したとはいえ、格下のコロンビアが相手ならきっとそんなシーンが沢山見れるんだろうと思いながら準決勝の2試合目を待った。 

準決勝ということもあり、少々日本人が増えたスタンド。
それでもいつもどおり現地の人、欧州、南米の方々とごった煮の席の間に腰を掛けると、隣に座っていたタイのオジサンが英語と現地語で熱っぽく話しかけてきた。

『俺は前戦のコロンビア対ウクライナを観た。コロンビアの10番(アンジェロット)、9番(レジェス)、8番(アブリル)のテクニックは最高だ。俺は今日、コロンビアが勝つと思ってる。アップをよく見ときな』
『一昨日、ファルカンがそばの席に座ってたんで、今着ている大会のTシャツにサインもらったぜ』
『タイ人の観客は静かすぎてつまらねえよ。ブラジル、コロンビアの観客のバカ騒ぎを見ろよ。一昨日は俺もヤツらと一緒に大合唱してやったぜ』

自分が大切にしている存在の価値を、他人のフィルターを通して知りたい、語りたい。
マニアが1番欲しいものは、自分がどれくらいマニアかを判断できる自分以外のマニアかもしれない。
そういう思いは多分万国共通でひとりでフットサルを見に来た自分にこの人がマニアの匂いを感じてくれたのならそれはそれで嬉しいし、タイでのとても粋な出会いに感謝だ。

試合は開始1分でブラジルが先制しオッサンが肩をすくめて苦笑を浮かべるも、その後はゴレイロがスーパーセーブを連発し、追加点を許さない。
ブラジル、スペイン、ロシアなど強豪国は開始5分の圧力が毎度半端じゃない。
ここで一気に2、3点を挙げ、相手の戦意を挫くのが彼らのセオリーだけど、この時間をしのげば徐々に目と体が慣れてくる。

ゴレイロを中心にしのぐコロンビア。
時間が進むにしたがって10、9、8番がファルカンフェイント、エラシコを使ってのドリブル&カットイン、軸足裏からしゃくって浮き玉でのピボ当てなど魔法のようなプレイを発揮し出す。

10、9、8番のテクニックは最高だというオッサンの言葉は嘘じゃなかった。
会場の雰囲気もコイツらやるじゃん、となったところでカウンターからゴレイロとの1対1をズバッと決めてコロンビアが同点に追いつくとスタンドが揺れて、自分は叫び、オッサンはドヤ顔でなにかを吠えた。

会場の歓声に負けないようにこれがワールドカップだよね、って大声で言ったら『だろー』って感じでオッサンが頷く。
名前もわからないし、言っていることもひょっとしたら自分の感じ方と違うかもしれない。
それでもこの人とこの試合を一緒に観れたことがとても嬉しい。

1-1のまま前半が終了し、ブラジルは後半開始からフットサル界のトップアイドル、ファルカンが登場。

ファルカンを含め77年生まれがチームの主力を担うブラジルは今回でこのグループの世代交代は免れない。
前述の10、9、8番を含め大半が88年生まれで構成するコロンビアは次回大会がピークだろう。
コロンビアの3人がこれから選手としてどんなキャリアを積むかはわからない。
ただ、大成するなら間違いなくこの大会がブレイクポイントになるはずで、フットサル黎明期を駆け抜けたトップアイドルが身をもって示す次の世代への薫陶に胸が躍った。

ファルカンがヒールリフト、ファルカンフェイントからのカットインを出せば、コロンビアも本家の前でファルカンフェイントをやり返す。
ずっと見ていたいアイドル同士の意地の張り合いは、脇を固める助演陣が相手のミスをキッチリ得点に繋げてブラジルが3-1のリードで終盤へ。

フットサルの定石に反し、ビハインドの終盤でもパワープレーを行わず4対4での勝負を挑むコロンビア。
ブラジル相手に自分達のスタイルにこだわるテクニシャン達が妙技を振るい、お株を奪われた感のあるブラジルも百戦錬磨のベテラン達が必死で体を張る。

スタジアムに満ちるワクワク感。

きっとコロンビアの選手もファルカンが大好きで真似して育ってきたんだろう。
アイドルに憧れ、アイドルの真似をして、次のアイドルが育つ。
そんな積み重ねが歴史になり、ジャンルに深みを与えていく。
タマゴ達が次代を予感させる煌めきを放つものの、元祖アイドルの壁は崩せず、そのまま3-1で試合終了。

ブラジル相手に堂々とした戦いを挑んだコロンビア。
観客はいいものを見れたって満足感で瞳がキラキラしてて、コロンビアの選手もやりきった清々しい顔をしているし、ブラジルの選手もなんだか嬉しそうだ。

大きな歓声と拍手がアリーナを包む素晴らしいカーテンコールに合わせて、これがワールドカップだよねってオッサンにもう一度声をかける。
やっぱり『だろー』って感じだった。

今日の試合に言葉はいらない。
満面の笑みを浮かべるタイと日本のマニアの感想は『大満足』で一致した。

決勝はスペイン対ブラジルで3位決定戦はイタリア対コロンビア。
消化試合に終わりがちの3位決定戦も俄然楽しみになってきた。

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スペイン、イタリアのサポーター席に座るブラジルのサポーター。
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そこに試合を終えたイタリアとスペインの選手がサポーターへ感謝の挨拶に訪れる。
周りの観客がどっと集まり、カメラを構える。
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6~7割程度の客入りとなった会場。
準々決勝あたりから観客が目に見えて増えました。
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ブラジルとコロンビアの国家斉唱。
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試合後の両国。
敗れたコロンビアにも喝采が送られ、選手達もいい笑顔で手を振りました。 
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