2016/5/5(木・祝) 東京都3部Bグループ 武蔵村山体育館 
GALO FC TOKYO 2-4学習院大学
woods Bear1-3CALEIDO
闘魂 3-1 SPIGA
ZWEIT FUCHU 1-1 中野FC

今年の4月に自分でもちょっとヤバイかな・・・、という体調の変化があった。
2日間に分けて検査があったものの検査の結果はどちらも異常なく、普段どおりに生活しているが、時々似たような症状がでるとモヤっとした不安はアタマをよぎる。

それ以来考えるのが『自分は何をやりたかったんだっけ』ということだ。
子供の頃はサッカー選手か作家になりたかったけれど『何を=職業』ということではなく、日常の中で何を大事にして生活していくかということをグルグルと考える。
ぼんやりと浮かんではくるもののコレという答えはなかなか出なかった。

5月5日。東京都3部が開幕。
初めて見るカテゴリーだったが、カウンター時の判断や、セットプレーのディフェンスなどで『そっちなんだ』だったり『そこを空けちゃうんだ』だったりな試合があったり、そもそもベンチの人数や試合に出場する人数が極端に少なかったりと、会場の武蔵村山体育館の立地と同じく牧歌的な光景が続く。
そんな中でも光るタレントは必ずいるもので、状況に応じて左右両足のインサイド、アウトサイド、インフロントで緩急強弱を自信タップリに蹴り分けるCALEIDOの37番のフィクソの選手は即関東1部でもやっていけるレベルに感じて、この選手を観ることが今後の東京都3部の楽しみになりそうだ。 

昨年、オープンカテゴリーの出場から快進撃を見せ、全日本選手権の東京都大会に進出。
東京都3部参入戦を勝ち抜き、一躍話題のチームになった闘魂は、個の力を警戒してハーフまで引いたSPIGAを相手に、稲田選手の右ハーフライン手前から対角へ20メートルほどの浮き球を横山選手がマンガのようなダイレクトボレーで合わせて先制。
その後は佐藤選手へのピヴォ当てのリターンを受けた会田選手がゴレイロの鼻先を抜くループで加点し、パワープレーに来た相手の攻撃をセーブした石渡選手がライナー性のキックでゴール上段にパワープレーを決めて3-0。
最後はパワープレーで1点を失ったものの、闘魂が3-1で東京都3部デビューを飾った。

フットサルIQが高く、攻守のTPOを熟知した彼らの試合が面白いのはモチロンだが、興味深いのは彼らが現役引退後も試合ごとに成長しているということだ。

石渡選手は毎度お馴染みになった堅守だけでなく、現役時代はさほど印象になかったパワープレー返しを連続して成功させているし、会田選手のピヴォ当てからシュートまでの一連の踊るようなムーブは華麗の一言だった。
参入戦から毎試合闘魂のベストゴールを更新する横山選手はもう何をやっても驚かない。

『チームでの練習はしていない。試合だけ集まっている』と公言していた闘魂だが、各自のキレや勝負勘を見るに個人でトレーニングしている選手は多いはずで、そこにはきっとフットサルプレイヤーとして染みついた自分やチームの結果への『期待』があるはずだ。

A、Bブロックで争われる東京都3部リーグ。
学習院大学、CALEIDO、闘魂、ZWEIT FUCHU、中野FC、GALO FC TOKYO、woods Bear、SPIGAの8チームが在籍するBブロックの4試合を見る限り、ズバ抜けた経験値を持つ闘魂と、前述の37番が存在感タップリにタクトを振るい、周囲のスキルも高いCALEIDOがトップを争う展開になりそうだ(2チームの直接対決は8/21の武蔵村山体育館。暑そうだな・・・)。

強面のベテラン勢が揃う闘魂だが、得点後、勝利後の選手の笑顔はベテランの皆様には失礼かもしれないがなんともかわいらしい。
期待を持って頑張れるから面白いと感じられるし、その中で結果を出したあとの姿は見ていてとても魅力的だ。

迷った時の答えは常にシンプル。
悩んで、頑張って、期待して、結果を出して、笑う。
なかなかの僻地だった武蔵村山体育館で見た彼らの笑顔に気持ちが晴れる思いだった。
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アクセス抜群の武蔵村山体育館。
頻出問題の『一番いい行き方は何?』の答えは『車』になりそうです。
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選手兼監督のCALEIDOの10番。
アップのメニュー、テンションを落とさない声がけなど、競技フットサルチームとしてCALEIDOの仕上がりは随一。
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左右両足で多彩なキックを披露するCALEIDOの37番。
左足アウトのチップキックで浮き球のパスを通すなど、東京都3部には似つかわしくないクラッキ。
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東京都3部デビューを白星で飾った闘魂
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フリーキックの壁に入るNo13荻窪選手と闘魂唯一の若手、No10大坪選手。
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説明不要の闘魂の隊長、難波田選手。
今シーズンから再び身に着ける背番号『6』がシビれます。
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オフェンスの2枚看板。
柔のNo16横山選手と、剛のNo11稲田選手。
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シュートストップだけでなく、捕球からの素早いパワープレー返しで試合を決める3点目を上げた石渡選手。
昨年の全日本予選以来、現役時代を彷彿とさせるキレキレの動きを続ける。
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 お手本のようなピヴォ当てから見事なループシュートでの2点目。
ピヴォで受けてゴールをアシストしたNo3佐藤選手(上)と、いぶし銀の活躍が光るアラのNo8会田選手(下)。
ゴール後のいい笑顔。
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以下は武蔵村山百景。
隠れた交通手段、電動アシストもある箱根ヶ崎駅のレンタサイクル。正解はこれか・・・?
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丘陵地帯のふもとにある武蔵村山体育館。
周囲は神社仏閣、ハイキングコースと散策しがいはありそうな地形です。
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