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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

日本代表

20 10月

2016/10/20(木) ブルノ・ガルシア 日本代表監督就任『トップカテゴリーは見られてこそ』

AFCで惨敗し、ワールドカップ出場権を逃してミゲル・ロドリゴ監督が退任してから約7ヵ月。

ミゲルの同郷の友人でもあり、ベトナム代表を率いてAFCで日本に致命傷を与えたブルノ・ガルシア氏の新監督就任が決定した。

ここ最近のアジアで活躍するスペイン人指導者を見ると、

プルピス:タイ→ウズベキスタン
ミゲル:日本→タイ
ブルノ:ベトナム→日本

と遷移しており、以前、Fや地域リーグで知り合いをツテとして選手や監督がローテーションする政界やプロレス界に似た狭いコミュニティの日本フットサルと書いたが、アジアの代表監督すらそれに似た感じになってきたことや、やり方は変わるとは思うものの、AFC、W杯で披露したハーフマンツーで自陣を固めて粘っこく守って、一歩目で前に出ることを意識したアタックでボールを奪取→少人数で手数をかけずに多少強引でもシュートで終わるベトナム代表のフットサルを日本代表に置き換えての魅力や選考過程に若干の不安を感じる。

ただ、ベトナム代表は非常に気持ちの入った軍隊タイプの集団といった印象で、ちょっと自由すぎる感のあったミゲルから緩んだ空気を引き締めたり、メンタルの立て直しといった部分を期待してなのなら格下に2連敗でW杯を逃したタイミングで鬼軍曹タイプへのチェンジは刺激という意味では◎。

選考理由についてはまだまったく語られていないが、人事は何を指向してるから誰にしたのかの説得力が非常に大事でここがおかしいと下につく人の求心力にも影響あるので、今後語られるだろうリリースで『ミゲルの知り合いだから』が決め手ではなくキッカケであってほしいと思う。

いろいろ思うところはあるものの、トップカテゴリーは見られてこそ。

2015年に乱発したオーシャンアリーナでの観戦無料のトレーニングマッチとかはもういいので、年に4試合は国内で有料観客での代表戦をやり、大いに普及、告知、検証の場としてほしいところです。

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ベトナム代表を率いて臨んだAFCでは日本代表を土俵際で振り切り、初出場となったワールドカップでは見事決勝トーナメント進出。
新監督就任が決定したブルノ・ガルシア日本代表監督。

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タイ代表をアジアの強豪に仕立て、同国のクラブチームのチョンブリをアジアNo1チームに引き上げたプルピス。
現在はウズベキスタン代表を指揮。

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日本代表を8年に渡って指揮し、2012年はW杯で決勝トーナメントに進出、2012、2014年のAFCを2連覇したミゲル・ロドリゴ。
タイ代表監督就任からわずか1ヵ月で臨んだワールドカップでもオフェンスに光るものを見せる印象的なゲームを披露。タイ代表の任期延長からもわかるように再評価の兆し。

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トップカテゴリーの義務と価値は、関わる人たちの目標であり、指標であり、誇りを持てる対象であること。 平日の14時から開始されるトレーニングマッチに代表される露出のない活動に価値は薄い。
23 8月

2016/8/20・21・23 タイランド5 バンコクフットサルアリーナ 『悔しさと自信の先に』

2016/8/20・21・23 タイランド5 バンコクフットサルアリーナ
タイ代表 2 - 2 日本代表
日本代表 0 - 9 カザフスタン代表
イラン代表 4 - 2 日本代表

タイのバンコクフットサルアリーナで行われたタイ、イラン、カザフスタン、日本の4ヵ国代表対抗戦。

来年5月に予定されるアジアの20歳以下の大会に向け、19歳以下の選手と、各国とのバランス調整約の皆本選手、仁部屋選手の構成で挑んだ日本は、アジア、欧州の強豪のフル代表を相手に1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位という結果で幕を閉じた(最終順位はカザフスタン/タイ/イラン/日本)。

熱狂的なサポーターが後押しする地元タイとの1戦目は皆本選手&植松選手、仁部屋選手&清水選手を軸に2~3分毎の7交代で回し、

皆本/植松/宇田川/脇山
皆本/植松/伊藤/山桐
皆本/植松/宇田川/山桐
仁部屋/清水/小幡/松原
仁部屋/米田/松原/山田

の5通りの組み合わせで前半を1点のビハインドでしのぐと、後半早々に仁部屋選手が得意のサイドからのスラロームでシュートを決めて1-1の同点に。

ここからは鈴木監督がギャンブル。
 
前述の皆本選手&植松選手、仁部屋選手&清水選手を起点に両セットを構成した選手を、

仁部屋/小幡/伊藤/宇田川
仁部屋/清水/小幡/伊藤
仁部屋/小幡/宇田川/山田
皆本/植松/米田/脇山
皆本/植松/山桐/松原
皆本/植松/脇山/松原

のように入れ替えつつ試合を進めるも、引き分けが見えた後半38分のタイのタイムアウト後にプレスの位置が下がり出足が遅れた隙にミドルシュートを決められて2-1。
このまま敗戦かと思われた終盤に、皆本/植松/仁部屋/清水のFリーグセットを送り込み、コーナーキックからのこぼれ球を清水選手が蹴りこんで勝ちに等しい2-2のドローを手にした。

カザフスタンとの2戦目はカザフが欧州3位の実力をまざまざと発揮。
 
1分と経たないうちにカザフのメインキャストの一人であるドウグラスのドリブルからのシュートパスをエベルトンが押し込んで先制。

ここからは練度の高い前プレ、第2PK付近からのキックインのデザインプレー、カザフの皇帝、レオの見事なミドルシュートと前半で一気に0-4のビハインドとなり、後半も似た形での失点が続く。
終盤はカザフの監督がベンチから大声で指示を送っての第2PK付近からのキックイン、フリーキック、コーナーキックの練習相手といった格好になり0-9の大敗で終わったが彼我戦力差を考えれば納得の結果で、過度の悲嘆は欧州3位のカザフスタンに失礼だろう。
 
この試合では3戦で唯一、植松/宇田川/清水/山桐、米田/伊藤/清水/松原、米田/宇田川/伊藤/松原といったU19オンリーのチャレンジングなセットを約2分づつ試しており、この時間の経験も大きな糧にしてほしい。

1日空いての3戦目のイラン戦は前半で3点のビハインドも、全メンバーを使った前2戦と異なり、出場するメンバーを絞って明確に勝負に行く。
(前後半で仁部屋選手が7分間出ずっぱりの時間があったり、米田選手、山桐選手は出場時間がなく、小幡選手、脇山選手はピンポイントの起用に留まった)

後半半ばに4-0とされるも、仁部屋選手がPKを決めて1点を返し、皆本選手のプレスから清水選手が決め、残り約10分で4-2と追いすがる。
ここからは過去2戦ともメンバーを固定して長時間選手を出場させるイランの強度が落ちる時間ということもあり、日本が押し込む時間が続いたが残り1分を切ってからの皆本/植松/仁部屋/清水/松原のパワープレーも実らず4-2のままタイムアップとなった。

1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位。

得点者は来年5月の大会には出場しない仁部屋選手が2得点で、フル代表でも実績のある清水選手が2得点。
失点はプレス回避の中途半端な選択を狙われてのカウンターや、集中力を欠くタイミングでラインが下がったところでのミドル、経験不足故に対応できなかったデザインプレーがほとんどでフットサルの教則本に出てくるありがちな得失点のパターンばかりだ。
(擁護するわけではないがこの結果を不甲斐ないと断ずるのであれば、選手ではなくフル代表に対してU19中心で挑むと判断した大人たちにこそある)

結果としてはタイ戦のドローが光ったヤングジャパンだったが、欧州、アジア列強のフル代表を相手に傍目には無茶苦茶な構成で挑んだ総決算となるイラン戦の残り10分間にこそ大いに可能性を感じるものがあり、この時間に主軸の4人と共にフロアに立ち、あと一歩でイランゴールを破るところまで迫った宇田川選手、伊藤選手、松原選手、山田選手は悔しさと共に大きな自信をつけたのではないだろうか。

Fリーグには試合に挑む12名のうち23歳以下の選手を1名以上登録するレギュレーションがある。
登録するものの出場機会がないチームもあるが、すみだ、名古屋、大阪、町田など上位のチームは23歳以下の選手が活躍しており、チーム内の新陳代謝も顕著でそれが順位にも反映されている。

選手が多く、アンダーカテゴリーが整備されている海外であれば18、20、23歳と個別にリーグが運営されている国もあるが、Fのサテライトチームが所属する地域リーグを見ても年間10数試合程度で実戦の場は非常に少ない。
過去には23歳以下の選抜チームでFチャレンジリーグを戦ったこともあるが現在は廃止されており、Fリーグ本戦に出場してこそ得られる経験値の比重は非常に大きいだろう。

一見頼りなさそうに見えても、若さゆえの勢いと創意工夫でなんとかしてしまえるのが若者の特権だ。
ミスをカバーできるのがチームスポーツであり、未熟な少年を助けるのが先輩の役割であり、今、フロアに立つトップランナーが過去に先輩から送られた薫陶なのではないだろうか。

『かわいい子には旅をさせよ』という言葉もあるが、Fリーグを指揮する監督たちには2分間だけでもいいので彼らにフロアに立つチャンスをあげてほしい。
その2分間の旅で感じる悔しさや自信の先に彼らと『リスタート』と銘を打たれた日本フットサル界の未来が待っている。

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タクシーでの移動となるバンコクフットサルアリーナ。
バンコク中心からのアクセスはタクシーで2時間は見ておきたい。
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12,000人収容の立派なアリーナも運営は手作業。
インターバルで意匠に富んだセンターサークルをお手入れ。
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悔しい思い出になった両ゴレイロ。
3戦出場した大分の岩永選手と、カザフスタン戦に先発も無念の途中交代となった北海道の坂選手。
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期待通りの活躍を見せたオーバーエイジ組。
皆本選手の気合の入ったチーラからのガッツポーズと、仁部屋選手のドリブル突破はタイの観客を沸かせた。
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フル代表にも選出されている清水選手と植松選手。
2ゴールを上げた清水選手の結果が光ったが、植松選手も攻守で当たりの強さを披露。
最終戦のイラン戦ではドリブル突破で再三決定機を演出した。
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今後のU19の中核を担うであろうNo7宇田川選手、No8伊藤選手、No13松原選手、No14山田選手。
万能型のアラの宇田川選手、伊藤選手はプレス、カウンターからの攻守が光り、松原選手は驚異の運動量での上下動を見せ、山田選手は左利きを活かしたドリブルでアクセントを作った。
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こちらはカザフスタン戦での米田/伊藤/清水/松原のU19オンリーセット。
刺激を与え、変化を促す。鈴木監督の選手を飽きさせないマネジメントには見るものが多い。
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タイ戦ではアフタープレーで看板に激突した名古屋サテライト所属の松原選手。
アラの運動量と枚数で勝負するトップでも機会があれば十分やれそう。
右眉の傷は献身的なアラの大きな勲章。気合の入った坊主頭も◎。
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カウンターから惜しいシュートを放った伊藤選手。
ここ2シーズンほど若手育成に成功する町田でチャンスをつかみたい。
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タイ戦では出場機会を確保したものの、勝負のイラン戦では出番に恵まれなかった小幡選手。
所属する北海道で巻き返しなるか。
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試合中、仲間を鼓舞する声が非常に目立った清水選手。
アジアを代表するピヴォになる資質は十分。
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1分2敗、4得点15失点で4ヵ国中最下位という結果で幕を閉じたヤングジャパン。
涙と笑いがあり、仲間と応援してくれる人達がいて、悔しいことも沢山あるけど振り返ったらきっと楽しい。
彼らの長い旅はここから。
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カザフスタンのエース。
守備、組み立て、ゴールと冷静なマルチロールを見せるフィクソのレオ。
イラン戦では相手の執拗な挑発にブチ切れ表に出ろとアピールし、タイ戦では終了数秒前に同点になるオウンゴールを喫するも負けなければ優勝ということもあり、タイムボードを指差したあとに歓喜のダンス。
群を抜く才気とヤンデレ風味な狂気を見せる華のある選手。
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同じくカザフスタンのドウグラス。
ブラジル帰化選手の多いカザフはレオかドウグラスをフロアに入れて現場を仕切る。
こちはブラジル人らしくない真面目で優秀なサラリーマンといった雰囲気。
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この旅のお目当て、欧州選手権で3位に輝いたカザフスタンの立役者、ゴレイロのイギータ。
ゴレイロながら流れの中からパワープレーに参加して強烈なシュートで好機を演出。
このチームへの前プレはゴレイロも考えての詰将棋。
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ワールドカップ直前にタイ代表監督に就任した元日本代表監督、ミゲル・ロドリゴ。
テクニックと機転に富むアラ、攻守に実直なフィクソ、強力なピヴォが揃うタイは監督として非常に面白そうなチーム。
口角をキュッと上げるいい笑顔はタイでも健在。
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タイのエースでありアジアを代表するピヴォ、9番のsuphawut。
強烈なFKと、浮球のボレーで得点王とMVPをダブル受賞。
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こちらはいつ休んでるのかがわからないほど試合に出ずっぱりなイランのエース、ルズバハニ。
イラン選手らしい分厚く、柔らかな肩から臀部のラインを活かしてボールをキープし、華麗なドリブルと強烈なシュートでゴールを決める。
イラン選手のクオリティの高いプレーと鍛えられた体、エキゾチックな容姿は日本でよく見かける『イケメンコンテスト』 が陳腐に感じるほどにセクシー。
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試合終了後、アリアンツ・アレーナを彷彿とさせるバンコクフットサルアリーナのライトアップ。
輸入も輸出も少なく、とかくドメスティックになりがちなマイナースポーツであるフットサル。
フットサルを通して各国の文化を感じられる素晴らしい3日間でした。
22 4月

2016/4/22(金)、23(土)、24(日) 国際親善試合 ウィングアリーナ刈谷 『2014年のスタートと、2016年のリアルと、2018年のリスタート』

2016/4/22(金)、23(土)、24(日) 国際親善試合 ウィングアリーナ刈谷
◆マッチ1:2016年4月22日 日本7-0ベトナム
◆マッチ2:2016年4月23日 ベトナム2-2ウズベキスタン
◆マッチ3:2016年4月24日 日本3-3ウズベキスタン

上位5カ国まで与えられるワールドカップの出場権の獲得は規定路線であり、イランを決勝で破っての3連覇という青写真をビリビリに破られた今年2月のAFC。

タシュケントの借りを刈谷で返すとばかりに意気込む日本代表は、AFCの準々決勝で競り負けたベトナム(同4位)を相手に、鬼気迫るプレスとピヴォで深みを作っての攻めでベトナムを圧倒し開始1分の先制ゴールからのラッシュで7-0と一蹴。

2月のタシケントとの大きな違いとして、

①高目に設定されたプレスライン
②球際の激しさ
③ピヴォを前線に置いて早めにボールを渡しての押し上げ
④中央、サイド、中央という相手ディフェンスにゴールとボールを同一視野に入れさせないオフェンス
⑤ベンチの声、活気

が上げられるが、特に復讐鬼と化した仁部屋選手のパフォーマンスは心身ともに凄まじく、6点目を上げた後のベトナムベンチ前で体を大の字にして『どうだ』といわんばかりのガッツポーズには見ていて胸の支えが取れる思いになった。

続くウズベキスタン戦。

スペインの名将プルピスの元、面白くはないけれど強い東欧型のチームはホーム開催となったAFCでアジアの絶対王者イランと好ゲームを演じて準優勝するなど、間違いなくアジアの強豪の一角だ。
3-1のシステムで底での堅実なボール回しからピヴォにシンプルにボールを預けて押し込むウズベキスタン。

試合はウズベキスタンのペースで動いていく。

前半13分。ウズベキスタンが刈谷2連戦で唯一の魅せ技を披露。ラフマトフが日本代表のゴレイロとなったイゴールをダブルタッチでかわして0-1。

後半4分。仁部屋選手の愚直なチェイスが相手ディフェンスとゴレイロのミスを誘い、そのスキを中央で受けた芝野選手がプッシュ。1-1。

後半8分。ウズベキスタンが両ポストに人を立たせて、ニア側の選手がボールサイドに寄って注意を引きつけたスキに逆サイドへ早いボールを入れ、これをフリーでプッシュ。1-2。

後半12分。この日はフリーキックのみのピンポイント起用になった前鈍内選手が右サイドにセットしたボールを左足キャノンでブチ込んで2-2。

後半14分。溌剌とした動きを見せる小曽戸選手がコーナーキックの流れからグラウンダーのスナイプショットを決めて3-2。
この試合残り6分の時点で初めて日本がリードを奪った。

今回、ベトナム、ウズベキスタンとアジアのライバル達を集めた刈谷の3ヵ国巴戦。
『リスタート』と銘打たれたこの大会だが、この言葉にはなんだか違和感があった。

2012年に日本がAFCを制し、ワールドカップではブラジル、ポルトガル、シリアという死の組を勝ち抜いて史上初の決勝トーナメント進出(この時のキャプテンは刈谷の2戦を指揮した木暮氏)。
続く2014年のAFCでも関口選手がビッグセーブを連発し、イランを決勝で破り2連覇を果たす。

これまでアジアのフットサルはイランと日本が覇権を争いつつも、名実ともにイランに分があり、その中で日本が2012年、2014年と2連覇(AFCの優勝回数はイランの11回(1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2007, 2008, 2010, 2016)、日本の3回(2006, 2012, 2014))。
おそらくこの2014年からアジアのフットサルの勢力図の地殻変動が『スタート』していて、イランと、イランを脅かす各国のレベルアップがより顕著になっていったのだと思う(それまで決勝戦でも大勝を重ねていたイランだが、2014年は日本相手に2-2からPK戦で3-0で敗戦。2016年はウズベキスタンに2-1の辛勝)。

もちろんそれでもイランの実力はズバ抜けている。
ただ、それに続く第2グループである日本、ウズベキスタン、タイらの実力はギュッと団子状態で一気に縮まっているということなのではないだろうか。

後半17分。ウズベキスタンがパワープレーを開始。
ダイヤで守る日本の中央に、角に張っていた選手がスルスルと落ちてきて、底でパス交換をする2枚の選手から斜めのパスが日本のディフェンスのエアポケットに入る。
この好機をアノロフがイゴールをブチ抜く強シュートを決めて同点とし、試合は3-3の同点で終わった。

結果論でしかないが、日本代表のピークはAFC優勝、ワールドカップ決勝トーナメント進出、AFC連覇を成し遂げた2012年~2014年だったのだろう。

ミゲル・ロドリゴ監督の下、Y字プレスと緻密な攻撃。
ワールドカップでリカルジーニョ擁する強豪ポルトガルと引き分けたピラミッドとクロスを使い分ける先進的なパワープレー。
ベースの戦術と、フットサル界の最新トレンドを抑えた好チームだったが、今回のウズベキスタンの2点目、3点目を見ると、AFCやAFCに向けての国際親善試合で経験を積んだウズベキスタンにトレンドの部分では遅れを取っているし、1勝1分で3ヵ国巴戦で優勝という結果自体には慰め以外の意味は決してなく、日本とアジアの彼我勢力差を理解するキッカケとしてほしい。

日本唯一のプロチーム、名古屋オーシャンズの年間予算は3億円ほどで、今後、中国、タイ、ベトナムなどの経済が伸びている国では、サッカーより格段に安い投資でアジア制覇が可能なフットサルに目星をつけ、強化に本腰を入れるチームがまだまだ出てくる。
当然自国のリーグのレベルが上がれば代表チームのレベルも上がるし、アジア各国の成長のスピード感にFリーグと日本代表がついていけなければ、今後アジアを勝ち抜くことは非常に困難になると思う。

リスタート成功は大いに結構だと思うし、惨敗したAFCで欠けていた喜怒哀楽の『怒』と日本フットサルの復権を賭けた日本代表の姿を見れたのはとても嬉しかったが2014年からアジア戦国時代は始まっている。

日本自らがドライブしたアジアのレベルアップを軽視し、大会前からイランとの対決や3連覇にフォーカスした目標設定で臨んだAFCの敗戦は悲劇などではなく必然のものだ。

国際試合を定期的に開催して自分達の立ち位置を常に正しく把握し、各国のトレンドにキャッチアップしていくことが強化に繋がるはずで、その先にある2018年のAFCでAFCの借りを返してくれることをとても期待している。


 

 
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富士松駅から徒歩20分ほどの牧歌的な公道、田園を抜けると登場する刈谷ウィングアリーナ。
河原ではBBQを楽しむ人達の姿も。 
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熊本の震災の募金活動に立つフットサル強化部委員長の北澤氏。
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ピボォを置いての縦と深みのある攻め、同一チーム中心のセット構成、テンションが高く意思統一されたチームビルディングと素晴らしい仕事をした木暮監督。
スーツ姿も非常にダンディ。
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絶対王者名古屋を降した2人の日本人監督もコーチとしてベンチ入り。
フィジカルを活かしてオーシャンカップを制した府中の谷本監督(右)と、練度の高いクアトロと攻守に渡るインテンシティの高さで全日本を制した町田の岡山監督(左)。
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2試合を通じて非常に良くまとまっていた日本代表。
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AFCで苦杯を舐めたベトナムへの雪辱に挑む関口選手。ベトナム戦の前半に出場。
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久々の代表戦となった星龍太選手。フィクソとして及第点の働きを見せた。
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大分、名古屋出身の選手と組み、好連携を見せた154cmの中村選手。
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ウォーミングアップエリアで出番を待つ163cmの加藤竜馬選手と187cmのイゴール選手。ちょっと不思議な光景。
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ベトナム戦の後半とウズベキスタン戦をフル出場したイゴール選手。
ミゲル時代から代表を支える小森通訳兼コーチと試合前に固い握手。
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初選出の安藤選手はセットプレー時の守備に課題は残ったものの、新ポジションのフィクソとしてなかなかの動き。前に張った時の迫力も十分。
飄々とした表情とアヒル唇がセクシー。 
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次代のレフティー、加藤未渚実選手。流れの中での柔らかいタッチ、FKで前鈍内選手と左利き2枚を並べるなど木暮監督の斬新な起用に応えた。
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新世代のアラ、ピヴォコンビ。
ウズベキスタン戦では出場時間が短かったもののNo11ピヴォの清水選手のポテンシャルは十分。
このコンビにも期待大。 
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2008年、2012年のワールドカップに出場した小曽戸選手。
現在32歳ながら、2試合を通じて2024年まで出場を期待してしまうほどフレッシュなプレーを見せた。
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ベトナム戦を観客席から見つめるウズベキスタン代表監督のプルピスと、今回は招集されなかった日本のエース森岡選手。金狼の復活はあるのか。
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2試合を通じて出色の活躍を見せた仁部屋選手。
ゲームパフォーマンスと合わせて、ベンチで積極的にコミュニケーションを取り、真剣に試合を見つめる表情が非常に印象に残った。
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ソールドアウトになった刈谷ラウンド最終日。観客は1,442人。
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試合展開も熱く、非常に盛り上がった刈谷の2試合。説明は無粋かと思います。
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日本(白)対ウズベキスタン(青)。
刈谷の3試合はいずれも試合前に熊本の震災に向けての黙祷が行われました。
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3試合目の日本対ウズベキスタン戦のハーフタイム。
フロアの色消しテープの剥がれを修復するスタッフの皆様。
前日を含め4日間の設営ありがとうございました。
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ウズベキスタンのFK。
キッカーが入る以上、オフェンスがひとり少なくなるFKでシュートを撃つには色々な工夫が必要。
知っているか、知っていなくても対応できるかが勝負を分ける。DSCN0989
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ウズベキスタン戦ではセットプレーのみの起用ながら期待に応える弾丸シュートを決めた前鈍内選手。
彼のゴールを全員で喜ぶところにチームの雰囲気の良さを感じました。
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ウズベキスタンのパワープレー。
若干PTSD気味の日本のディフェンスを難なく攻略して同点に。
FKと合わせて、日本とウズベキスタンのフットサルトレンドのキャッチアップ具合を如実に感じた場面。
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嬉しい誤算だった芝野選手。
同僚の仁部屋選手との相性の良さで、国際舞台でも万能型ピヴォの本領を発揮。
ベビーフェイスと裏腹にゴール後の熱いガッツポーズも披露。
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ヒーローインタビューに全て日本語で答えるイゴール。
35歳で日本代表初キャップを記録した史上最高のオールドルーキーは今後の日本の大きな壁になるはず。
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ここからは各国の紹介。

過去にタイのチョンブリでアジアのクラブチームの頂点に立ったこともあるスペインの名将プルピス。
チョンブリとはまったくタイプの異なるウズベキスタンをベーシックな3-1のシステムを徹底し面白くないけれど強い欧州型のチームに仕上げてみせた。
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躍進のベトナムを育てた同じくスペイン人のブルノ・ガルシア。
今回は特殊な感情をベースに日本が一蹴したものの、小柄ながら出足のスピードが速く、ディフェンスもしぶといベトナムのフットサルは非常にやっかい。
今後も軽視できない難敵のひとり。
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抜群の運動量、粘り強い守備を持ち、強烈なシュートを決めるチームのダイナモ、No15のゴー・ゴック・ソンと、体勢を落としてのドリブル突破や股抜きでの仕掛けに光るものがあるNo4のブー・スアン・ズー。
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ダブルタッチでイゴールをかわして初失点を食らわせたNo7のディルショド・ラフマトフと、攻守にレベルの高いプレーを見せたNo8、ファルホド・アブドゥマフリャノフ。
ロングボールでのカウンター、セットプレー、パワープレーで3得点という地味だけど強い彼らを次回の対戦ではねじ伏せられるか。
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※以降は趣味の世界

俺が誰かって・・・。
俺はウズベキスタンのゴールを守るルスタム・ウマロフだ。
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半袖ユニフォーム×肘サポーター×オープンフィンガーグローブ×ロングパンツ×伸ばした後ろ髪のカール具合が俺流だ。
覚えておきな。ウズベキスタンではこれが最先端なんだぜ・・・。
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ベトナム戦は2-2で引き分けか・・・。
試合終了後、おもむろに右手だけグローブを外した理由を知りたいのかい・・・?
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それは相手にリスペクトを表して素手で握手をするためなのさ・・・。
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日本戦は3-3で引き分けか・・・。
今日はセーブだけじゃなく、ノールックのスローや、シュート回転のパントキックだったり見どころ沢山あってイカしてただろ・・・?
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さてと・・・。
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左手のグローブも外すか・・・。
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外した後はキチンと畳む。道具を丁寧に扱い、愛着を持つこともデキるゴレイロの条件なんだぜ・・・。
(以上は私の脳内のアテレコ。ふざけてますが、ウズベキスタンのゴレイロのウマロフはサイズはないものの機敏で判断力の高い素晴らしいゴレイロでした!! Fリーグにはいないタイプでまた見たいところ)


2 4月

2016/4/2(日) フットサル日本代表4月シリーズに向けて 『選手選考とか考えるの楽しいですよね』

2016/4/2(日) 日本代表4月シリーズに向けて

個人的には大好きなリカルジーニョ擁するポルトガルや、キャラの立った選手を揃えるロシアとのドリームマッチも期待していた、4月下旬に予定されていたフットサル日本代表の国際親善試合。

決まった相手はAFCの準々決勝で苦杯を舐めたベトナム代表(4/22(金))、ホームの大声援を活かして準優勝に輝いたウズベキスタン代表(4/24(日))とある種挑発的なチーム選考。
興行的な面白味はまったくありませんが、この対戦相手なら失地回復と2020年へ向けて明るい未来が見えることがテーマになるかなと思います。

・・・シーズンオフということもあり、移籍情報以外のフットサルネタはまったくないので勝手に選手選考を予想してみました。

選考基準ですが、

①現行のメンバーの踏襲
②2020年に向けての世代交代
③今年通年で活躍した選手
④闘魂注入的なベテランの復帰

・・・としています。
メンバーはAFCに行く前のコロンビアとの2連戦と同様16人(各日の試合ごとに2人がメンバー外)。
準備期間も短いことが予想されるため、今シーズン上位の成績を残した名古屋と町田のメンバーが中心です。
前に当たる時に強くなかった日本の1対1対策として体の強い選手、体は強くないもののスピードで抜けられる選手が多くなりました。

名前(所属:選考理由)(4/1時点での現年齢/同じく2020年での年齢)

◆ゴレイロ
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イゴール(町田:③)(35/39)
→能力は説明不要。
2020年は39歳だが彼を越えるゴレイロが2人以上出るとは考えづらい。

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篠田 龍馬(名古屋(?):②)(25/29)
→日本で一番勝っているチームのゴレイロであり、パワープレーの守備、パワープレー返しの経験は随一。
リードする場面では彼の能力が活きるはず。関口選手加入で所属チームがどうなるかが気になるところ。

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関口 優志(名古屋:①②)(24/28)
→総合的なポテンシャルは間違いなく日本一。
誰もが納得するであろう2020年の正ゴレイロ候補。

◆フィクソ
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小宮山 友祐(浦安:④)(36/40)
→木暮監督とともに2012年ワールドカップを闘った日本代表のキャプテン。不動の闘魂注入枠。

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酒井 ラファエル 良男(名古屋:①)(32/36)(左)
→今回のAFCで露呈した国際舞台での経験値の蓄積を期待。
状況に応じてはピヴォを兼任。

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滝田 学(町田:①)(29/33)
→攻守を含め能力は間違いなく上位。ベトナム戦はリベンジの好機。

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星 龍太(名古屋:②)(28/32)
→ディフェンスに強い純フィクソ枠。2020年の守備の中心になることを期待。

◆アラ
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金山 友紀(町田:③④)(38/42)
→近年の活躍を見て年齢以外の理由で選ばない理由がない。攻守の切り替えの早さ、ニア・ファーへ常に突っ込む姿はすべての選手のお手本。

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P1080587
森谷 優太(町田:③)(32/36)
→名古屋を破った全日本決勝で実証した風貌通りのディフェンスと、風貌に似合わないドリブル&優しいパス。
日本で最も実力を過小評価されている万能選手。

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中村 友亮(名古屋:②③)(29/33)(右)
→膠着状態を打開するリンクマン。154cmながら流れの中でピヴォに入る動きも光る。

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加藤 竜馬(浦安:②③)(26/30)(左)
→2015/2016Fリーグ後半、いまいち噛み合わなかった浦安でプレスに奔走した姿勢を評価。停滞するムードを打開できる選手。

中井 健介(町田:②③)(26/30)
→近年のチームの成績とリンクして急成長。溌剌としたプレス、打ち切るシュートとわかりやすいプレーは好印象。
(すいません。写真がありませんでした・・・)

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田村 友貴(大阪:②)(24/28)(左)
→木暮チルドレン枠その1。フィクソ、アラ・フィクソとしてポテンシャルは高い。今後の日本代表入りに向けて経験を積みたい。

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加藤 未渚実(大阪:②)(23/27)(左)
→木暮チルドレン枠その2。海外の間合いでドリブラー枠のジョーカーとしての役割を果たせるか。

◆ピヴォ
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P1080356
森岡 薫(町田:①)(36/40)
→名古屋との契約延長はなかったものの、試合後の感想が『森岡スゲー!!』だった試合がまだまだあった今シーズン。
2020年は40歳だが彼を越えるピヴォが2人以上出るとは考えづらい。

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清水 和也(すみだ:②③)(19/23)
→強シュートとそれを活かすシュートのタイミングの良さ。
ズバ抜けたシュートセンスに磨きをかけて2020年までに最も成長してほしい選手。

◆監督
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木暮 賢一郎(大阪:②③④)(36/40)
フットサル黎明期を駆け抜け、国内、国際舞台で活躍した先駆者であり、ここ10年来の日本フットサル躍進のアイコン。
2004、2008、2012年とワールドカップに3大会出場し、2012年は史上初の決勝トーナメント進出など選手として華々しい成績を残す。
監督としても定石、奇策ともに光るものを持ち、大阪を率いた初年度はリーグ優勝が懸かった名古屋とのプレーオフでゴレイロをそのままフィールドに上げてのパワープレーを採用し、名古屋を寸前まで追い詰めた。
今回は2戦のみの暫定指揮ながら今後の動向にも期待大。

・・・完全に飲みながら妄想レベルの選考になりましたが、意外と面白いのでよろしければみなさんもやってみてください(汗)。






25 2月

2016/2/23(火) ミゲル・ロドリゴ日本代表監督の去就について 『ポスト・ミゲルに向けて』

2016/2/23(火) ミゲル・ロドリゴ日本代表監督の去就について 

2/18(木)、ミゲル・ロドリゴ日本代表監督はキルギスに敗れ日本のワールドカップ出場が無くなった後の会見では辞意を表明するも、2/23(火)、ウズベキスタンから帰国し、成田空港では今回のAFCのグループで仕事をするのは最後という趣旨であり、続投する意志があり、JFA(日本サッカー協会)と去就について話し合うということが報じられた。

2012年のW杯、2012年、2014年のAFCを連覇したミゲル監督の8年間の功績は絶大であり、フットサルのコーチングライセンスを整備し(これまで玉石混淆だったフットサルC級、B級のカリキュラムのアップデートを推進する)、ボールゲームとしての健全な競技性が保たれるようジュニアカテゴリーのルール改訂等にも尽力している(12歳以下のカテゴリーでは体格に勝る選手をゴール前に配置してゴレイロがスローする発育差を活かした戦術が横行していたため、ゴレイロからハーフラインを越えるゴールスローを禁止)。

本場スペインからの指導者が発する改革案の説得力は高かったろうし、同じことを事例紹介という形で日本人が発してもここまでの改革が進んだかは疑わしい。
日本代表監督として代表チームの指揮を執るということのみならず、フットサル後進国であった日本フットサル界の現状を理解し、改革の実現に向けてドライブした彼の熱意は間違いなく本物だ。

ただ残念なのが、AFC敗退後の2/18(木)~2/23(火)に正式にコメントを出したのはミゲルだけ(厳密には2/23(火)は空港での囲み取材)であり、JFA担当者からのリリースは一切なく、ミゲル監督が語った去就についてJFAと話し合うというところの、JFAでフットサルを統括をしている意思決定層の顔がファンからは一切見えてこないということだ。

ミゲル監督の功績は大いに称えられるものの、今回の結果に関する分析はシビアに行うべきで、達成目標に対して何がどうだったのかという議論を曖昧にして存続するのは組織として決して健全ではない。
そしてそれは被雇用者であるミゲル監督に丸投げするのではなく、責任のある立場の者が推進、発表するものだと思う。
そういった納得感のあるプロセスとリリースの上で、ミゲル監督が続投となるのならば私は大歓迎だ。

現状、日本フットサル界にはフットサルを理解し、実現ができるという意味で影響力のあるご意見番がいないように思う。
個人的にはミゲルには日本フットサル界のGMのような形で残ってもらい、日本代表監督としては実質プロではない日本フットサル界、本場のスペイン、アジア/W杯での戦い方を理解し、日本で最も選手として成功し、たった3年間の監督経験の中でタイプの異なる若手を育成し、野心的な戦術を遂行した現シュライカー大阪監督の木暮選手を推したい。

彼であればミゲルとのコミュニケーションも円滑だろうし、ミゲルに対してイエスマンの傀儡になることもないだろう。
そして何よりこれまでの日本フットサル界の経験の蓄積を内外に示すことができる。

功績、人柄から非常にリスペクトされていたミゲル・ロドリゴ日本代表監督。
代表監督として誰かに意見を言われる環境があったのか私にはわからないが、彼に対する尊敬が一周し、議論や哲学のぶつかり合いがない環境であったのなら、それは孤独であり、無関心とも言えるものなのであったのではないだろうか。

ミゲル・ロドリゴGMと木暮賢一郎日本代表監督。
このふたりであれば議論し、ぶつかり合い、理解し、正し合うことができるように思う。

飲み屋でクダを巻くファンの妄想の域を出ないが、ポスト・ミゲルに向けてそんな体制を私は夢見ている。




日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2014-05-14




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18 2月

2016/2/11(木)~2016/2/18(木) 2016AFCフットサル選手権 ウズベキスタン『批判が存在しないということ』

2016/2/11(木)~2016/2/18(木) 2016AFCフットサル選手権 ウズベキスタン
◆グループリーグ
日本 1 - 0 カタール
日本 11 - 1 マレーシア
日本 3 - 1 オーストラリア
 
◆準々決勝
日本 4 - 4 (PK1-2) ベトナム
◆5位決定トーナメント 1回戦
日本 2 - 6 キルギス

2012年のワールドカップではブラジル、ポルトガルとの同組から日本フットサル史上初の決勝トーナメント進出。
2014年には宿敵イランを破ってのAFC2連覇。
 
攻守の実力者も帰化し、海外でコンスタントに活躍する選手も増え、史上最強と謳われた充実期のフットサル日本代表はワールドカップ予選を兼ねたAFCで上位5ヶ国に与えられる出場権を得られずに敗退した。

AFCの直前に行われたコロンビアとの2連戦ではミゲル監督の流動的な選手起用がズバリと嵌り、セットを崩して森岡選手を使ったタイミングでの得点や、盛り上がる展開でパワープレー返しが決まるなど、ウズベキスタンまでいい勢いで臨めると思っていただけにとにかく残念だった。

ただ、リードしている時間に不要な仕掛けでピンチを招くなど、TPOを考えたゲームマネジメント(コロンビアとの2戦目、吉川選手の退場に繋がった場面での森岡選手の仕掛けからのショートカウンター、ベトナム戦の2失点目に繋がった逸見選手のドリブルカット)、意外なほどに少なかったオフェンスのパターン(サイドでアイソレーションを作ってのシュートorファー詰め、パラレラで中央にスペースを作り、そこに侵入した選手に戻してのシュートなど)などの欠点は最後まで改善されず、振り返ってみれば前回のワールドカップベスト4の相手に2連勝という破格の結果が出たことで、アジアでの戦いを楽観視し、問題が隠れてしまったように思う。
(ベトナム戦、キルギス戦は何人かの選手は疲労の色が明らかに濃く、ベトナム戦の後半半ばまで出場していた渡邉選手がキルギス戦ではメンバー外になるなど、試合以外の面でも何らかの苦慮があったのは理解している)

ミゲル体制の8年間、日本のフットサルが大きく進歩したことはまったく疑う余地はない。

今回の結果に感情的になる必要はないが、切り替えようとか、もう一度前を向こうとか、みんなで頑張ろうとか喉越しの良い言葉で誤魔化してほしくない。
 
素晴らしい指導者の下で進歩したこと、それでも何らかのボタンの掛け違いがあればたった8日間の5試合で瓦解すること。
大成功も大失敗もあった8年間は大きな経験であり、今後に繋がる財産だ。
前述のW杯16強、AFC2連覇は大いに誇り、リスペクトされるべきだし、合わせて今回の失敗も妥協せず、目を逸らさずトコトン分析し、必要があれば批判し(ミゲル監督だけでなく、選手、スタッフ、関係者を含め)学びの糧にしてほしい。

今の日本フットサル界には批判が存在しない。

・選手選考の側面もあっただっけに、コロンビア戦でピークアウトしてしまった感のある選手へのメンタルを含めたコンディショニング。
・今シーズンコンスタントに得点を挙げた若手の清水選手ではなく、ケガでシーズンの大半を欠場し、万全の状態で臨めるかが不透明だった星選手を選出した選手選考。
・最後まで決めセットを作れず、個々の才覚への依存度が高かったセット構成。
・2012年ワールドカップで結果を出したピラミッドとクロスを流動的に変化させたパワープレーから隔絶の感すらある、深い位置から中央に戻してのフィニッシュに固執した20分間のパワープレー。
・1-0で勝利したカタールとの初戦を日本のコンディション不良と結論付け、大会に入ってからも過小評価してしまっていたアジア各国のレベルアップ(組織として、選手個々としては特にゴレイロのレベルアップ)。

有名選手がクリニックを開催してファンと交流し、ファンはサインをねだったり、記念撮影の写真をSNSにアップしたりする。
選手も表向きは一様に爽やかな好青年で、マイナースポーツであるフットサル界で、生活や家族やその他色々な葛藤に折り合いをつけて現状を闘っている。
メディアを見ても、観るスポーツより、やるスポーツである側面の強いフットサルでは、個サルで使えるドリブルテクニックや、ウェアの特集に多くのページが割かれ、マッチレポートと合わせて選手や監督のインタビューが載ることはあっても、戦術的な議論や、競技に対する長期的な意見が論じられることは徐々に少なくなってきた。

そんな環境がレベルアップが要求され、向上する土壌になっていたかは甚だ疑問だし、知名度のある選手とお近づきになり、プレーやビジュアルを含めてコスプレ感覚で自分が楽しむことはあっても、競技としてのトップカテゴリーのフットサルについては無関心である層が大半を占めていたのではないだろうか。

マイナースポーツであるフットサルは狭い業界だ。
全方位に向けて闘っても比喩ではなく現実的な意味で生きづらいし、批判した相手がアリーナの数メートル先にいるなんてこともままあるだろう。
それでも今回の結果を切り替えようとか、もう一度前を向こうとか、みんなで頑張ろうとか喉越しの良い言葉で誤魔化してほしくないし、結果が出なかったトップカテゴリーに対する論調がそんなポエムじみたものなら心底気持ちが悪い。

今大会、私が一番気になったのは、グループリーグで各国に勝利した後もそれほど喜んでいなかったこと、どんなカテゴリーであれ困難を伴うはずの結果を出すことに対してのリアクションが薄くなってしまっていたことだ。
これまでの結果でも、実績でも、歴史でもなく、単純に相手に勝ちたいと思う渇望があるのか私はわからなかったし、キルギス相手に2点リードされた後に、ガツガツした飢餓感より、萎縮して普段の力を発揮できない彼らを見ることが辛く、苦しく、悔しくて泣いてしまった。

自分がやったわけでもないマイナースポーツの結果に一喜一憂する。
理屈じゃ説明できないけどスゴく悔しい。
そんな感情はとても不思議だし、そういうものがあるのはとても幸せだと思う。
今、そういう感情を抱いている人が少なからずいるはずで、そういう気持ちが間違いなく今後の力になるはずだ。

自分ができることなんてものはこれっぽっちもないが、今は結果が出なかった今後も関心を持ち続けること、より良くなってほしいと思っていることを示すことがファンとして必要なことなのではと思う。



 
日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2014-05-14



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3 2月

2016/2/3(水) フットサル日本代表トレーニング 千葉ポートアリーナ2016/2/3(水) フットサル日本代表トレーニング 千葉ポートアリーナ 『未見のぺラドン』

2016/2/3(水) フットサル日本代表トレーニング 千葉ポートアリーナ
 
今年9月~10月で開催されるワールドカップの予選を兼ねたAFCフットサル選手権が、2月10日(水)からウズベキスタンで開催されます。

2月2日(火)~2月4日(木)まで千葉ポートアリーナで合宿を行うということでしたので、
2月3日(水)午前の練習を見学しました。

◆練習メニュー
①条件を付けてのフルコート6対6ペラドン

条件
1.各自がボールを手に持つ
2.チーム内で2人組みのペアを作る(6名1チームなので、ABCの3ペアができる)
3.パスをダイレクトで受ける場合に限り手でキャッチが可能。キャッチした場合、キャッチしたペアの選手がその場で手に持っているボールをシュートできる

→ボールを手で持つので攻守とも激しいプレーができない
→ボールの動きと、ペアの選手を見なければいけないので、顔を振って状況を確認、判断する必要がある

自然とパスを繋ぎつつ自分のペアの選手が相手ゴール前に入ったらボールのキャッチを狙い、キャッチしたペアの選手はそこからボレーシュートでゴールを狙う場面が多くなり、ワイワイとした楽しい雰囲気でアップが進んでいました。

このペラドンはこれまで見たことのないルールだったので驚きました。
単純に面白そうなのでちょっとやってみたいです。
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ゴール前のペアがシュートを撃った後の場面。
ゲーム性が強く、ワイワイ感のあるアップ。
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②3対3→1対1→3対2
自陣にオフェンス、ディフェンスを3対3、敵陣にオフェンス、ディフェンスを1対1で配置。
黒⑤赤⑤はハーフラインを越えることは不可。

Phase1
黒①が黒②③④にボールを渡してスタート。
ディフェンスはプレスでボールを奪いに行き、オフェンスはプレス回避でのハーフラインの突破、もしくは黒⑤へのピボ当てを狙う。
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Phase2
黒がピボ当てを成功させた場合は黒⑤赤⑤での1対1。
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Phase3
黒⑤赤⑤での1対1でゴールが決まる、決まらないに関わらず、黒②③④がオフェンス、黒⑤赤⑤がディフェンスでの3対2。
黒①が素早く黒②③④にスローし、黒⑤赤⑤のディフェンスが整わない状況でのプレーの開始を狙う。
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Phase'2
黒②③④がプレスを回避しハーフを越えた場合は、黒②③④がオフェンス、黒⑤赤⑤がディフェンスでの3対2
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プレス回避からのピボ当て、攻守の切り替えが目的。
何巡かしたタイミングでミゲルが練習を止め、プレス回避がきつくなった場合は、ピボがサイドライン側に流れてサイドラインと平行のパスコースを作って助けるようを指示。
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3対3→1対1までの場面
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その後、ゴレイロスローで3対2が開始。
ミゲルからは1対1後の切り替えを目的とし、ディフェンスが準備できるのを待たずに始めるよう指示がありました。
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③紅白戦
ビブスあり 
1本目:関口/室田/渡邉/吉川/酒井
2本目:関口/小曽戸/星/吉川/酒井
3本目:田中/室田/渡邉/吉川/小曽戸

ビブスなし
1本目:藤原/滝田/森岡/逸見/西谷
2本目:藤原/滝田/仁部屋/逸見/西谷
3本目:藤原/滝田/森岡/逸見/星
※1本およそ7~8分ほど。3本目のビブスなしのメンバーは確認が遅れたので正確でないかもしれません

紅白戦は1-1で終了。
ゴール後に第2PKを2、3本蹴っていました。
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練習中にあったミゲルの指示をまとめました。

1.コーナーキックのディフェンス
黒②は壁。黒③は赤②、黒④は赤③、黒⑤は赤④をそれぞれウォッチが基本形。

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黒④は黒②③の間をケアしようとして過度に中に入り過ぎると黒⑤が赤③④を見なければならず、局地的に1対2のディフェンスになる。
黒④が相手をウォッチできる位置にいるように注意すること。
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黒④が赤③をマークする基本の形
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黒④が浮いてしまい、黒⑤が赤③④と1対2になるよくない形
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以後、基本の形でのオフェンス、ディフェンス双方に対する目的、指示がありましたが、ここでは内容を伏せます。
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2.ドリブルが得意なアラがサイドで1対1でボールを持った際のアイソレーションとサポート

サイドでドリブルが得意なアラが1対1でボールを持った際、ディフェンスが密集していない場合、味方はディフェンスを引き連れるようにファーポストに流れ、アラ仕掛けやすいようにアイソレーションを作る。
アラはドリブルで仕掛けてのシュートかシュートパスを狙い、流れた選手はプッシュを狙う。
(代々木のコロンビア戦での仁部屋選手から渡邉選手への日本の先制点の形)
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ディフェンスが密集している場合は、オフェンスがもう一枚近づいていき、ディフェンスの前に入ってブロックするなど、ボールを持っているアラへのプレッシャーを助ける行動を取る。
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3.パラレラ、待ってワンツーor突破の判断
 
サイドでボールを持ってアラが止まった際のサポートの動き。
ディフェンス間に入って相手が寄ってきた際、相手の足や体の向きを見て次のプレーを判断する。

体を当てて抑えに来たらそのまま流れてパラレラを呼び込む。
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パラレラを予想して流れてきたら止まってワンツーor持ち込んでシュート。
→次のプレーを選択する際、相手の動きを見て選択し、意図して有利な状況を作ることを強調していました。
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ミゲルの指示はどれも短時間で基本的なことの約束確認の意味合いが濃く、チームとして基本戦術が十分に整理されていることが伺えました。

※今年9月~10月に開催されるワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサル選手権は以下の日程でTV放送されます。
http://news.goo.ne.jp/article/soccerking/sports/soccerking-398442.html





世界一わかりやすい! フットサルの授業
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2012-09-24


日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2014-05-14



合宿の会場の千葉ポートアリーナ。
非常に綺麗で観客席も多い会場です。
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練習の休憩時間にバランスボールに乗る森岡選手
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コロンビア代表との第2戦ではあどけない表情とは裏腹に印象的な2ゴールを上げた逸見選手。
森岡選手と共にAFCでの日本の鍵を握る選手。
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指示を出すミゲル・ロドリゴ日本代表監督と小森通訳兼コーチ
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ケガのためコロンビアとの2戦では出番がなかったものの、ウズベキスタン行きの切符を掴んだ星選手。
まだ全ての練習には合流しておらず、出番は彼の経験が期待される予選リーグ3戦目~準々決勝あたりの勝負どころでか。
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3人が選出されたゴレイロ陣。
上から関口選手、藤原選手、田中選手。
ファーストチョイスは関口選手だが、これまでのミゲルの采配だと2人にも出番はあるはず。
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フィクソとして睨みを利かし、前でも迫力を見せる酒井選手。
この選手が入ったメリットは非常に大きい。
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コロンビアとの2戦で攻守にいい働きを見せた滝田選手(右)と仁部屋選手(左)。
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2008年、2012年のワールドカップに出場している小曽戸選手。
3大会連続の出場はなるか。
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アラ・フィクソとして出色の活躍を見せた西谷選手(右)と、なんだかんだでゴールという結果を出す渡邉選手(左)
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クールダウンを見つめるミゲル監督。
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30 1月

2016/1/30(土) 国際親善試合 大阪市中央体育館 『チャンスの芽』

2016/1/30(土) 国際親善試合 大阪市中央体育館
日本代表 4 - 2 コロンビア代表

2012年ワールドカップで4位に輝いたものの2日前に到着の影響かコンディションの上がらないコロンビアを、3日前の東京で3-2と一蹴した日本代表。

大阪に移っての第2ラウンドは、前半5分に素早くボールを動かしての崩しから酒井選手がプッシュして1-0。
6分に森岡選手がショートカウンターで仕掛けてのこぼれ玉を拾った吉川選手がコントロールショットを決めて2-0と加点するも、10分に若干20歳のディアスが強烈なミドルシュートをニアにブチ込んで2-1と反撃し、ビハンインドではあるものの随所に球際の強さ、厚みと柔軟性のある背中と臀部を活かしてのボールキープ、前を向いた状態での足元のテクニックなど、コロンビアが3日前とは一味違う意地を見せて前半が終了した。

東京、大阪でのコロンビアとの2連戦は、BS-TBS、NHK-BS1でそれぞれ生放送され、試合開始前に日本代表を応援するサポーターの方々の尽力のもと、大きな日本国旗がバックスタンドに掲示された。
どちらも素晴らしいことだと思うし、スタンドに揺れる日の丸をバックに威風堂々と記念撮影に臨む日本代表を見て私はただただ感動してしまった。

フットサルはマイナースポーツだが一度見に来てもらえれば魅力に気づいて貰えると語るファンや関係者は多い。
また、アリーナスポーツとして試合以外にも試合前やハーフタイムで印象的な非日常間のある演出があればという声も多く聞く。
今年のFリーグ開幕戦ではナオト・インティライミが登場して素晴らしいステージとフットサルへの想いを語ってくれたが、純粋に競技者のカッコよさや憧れ、その場の雰囲気が作り出す熱を一緒に体験したいと思えることが一番だろし、そういう場面を2日間会場で作り、TVで放送できたことにとても価値があるのではと思う。

後半は30分に同一セットで円滑にパスが回らないことにイラつきを見せた逸見選手が鬱憤を払うようなドリブルシュートを決めて3-1と再び突き放すも、32分にアンヘジョット・カロからの縦パスを再三滝田選手とやりあってきたラミレスが滝田選手の股を抜くシュートで3-2と追いすがり、36分からパワープレーを開始する。

開始からの3分間をしぶとく守る日本代表。
残り1分を切ったタイミングでカウンターから森岡選手と吉川選手がゴレイロと2対1の状況に持ち込むも、ここを防がれてのカウンター返しを防ぐために既に一枚イエローカードを貰っている吉川選手が相手のユニフォームを引っ張るファウルを選択して退場となり、ペナルティキリングで4人になった日本を5人のコロンビアが囲む。

惜しい場面を何度か作るもののシュートがバーに当たるなど、もう一歩のところでのツメが利かないコロンビア。
最後は底で捌きの役割に入ったエースのアンヘジョット・カロに小曽戸選手がガッツリ詰めてボールロストを誘うと、こぼれたボールに逸見選手が反応し、ボーリングで残った1ピンを狙うように左足インサイドでリリースされたボールはフロアを転る。
無人のゴールに近づくにつれて徐々に歓声が大きくなり、ゴールネットを揺らすと観客席は一気に盛り上がった。

土曜日の14:15キックオフの今日の試合。
観戦すれば移動を含めて1日がまるっと潰れる時間枠で来場した3,066人の観客。
試合を振り返って周囲のリアクションを思い出してみると、いわゆるフットサルとしての盛り上がるポイントを抑えた声援が上がり、歓声と拍手が飛んでいたことに気づく。

そんなフットサルが好きな人達が作った試合と試合会場。

サポーターの方々が尽力してくれた国旗の掲示という非日常感と、選手が体を張った横綱相撲から最後は自作自演気味のスラップスティック・コメディに移行しつつのハッピーエンド。
初めてフットサルをTVで目にする人、試合会場に見に来た人。
そのどちらに対しても競技の面白さ、競技以外の非日常感を十分にプレゼンテートできる1日だったのではないだろうか。

残念なのはこれだけの人達が力を注いでくれる日本代表の試合が、これまで国内で毎年2戦しかなかったことだ。
強く魅力的な日本代表からの競技力、観客数、人気といったポジティブなシャワー効果は間違いなくあるはずで、ホーム&アウェーの2回戦(現在はセントラルを加えた3回戦)にするなど、チーム数も増え、カレンダーに開催日と開催地を無理矢理に詰め込んだようなFリーグの日程を見直してでも、日本代表の試合をなんとか増やしてほしいと思う。

自分たちが好きなもの、力を入れているものを知ってもらえる機会は決して多くはない。
フットサルにとってベストな機会はFリーグでもオーシャンカップでも全日本でもなく、間違いなく日本代表とワールドカップだ。

2/10(水)~2/21(日)にウズベキスタンで行われるワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサル選手権も嬉しいことにBS、CSでの生中継が決定した。
2011年のワールドカップで決勝トーナメントを勝ち進み、結果と話題でBSから地上派放送に移行し、人気を掴んだなでしこジャパンのように、2月の予選、9月のワールドカップ本戦までを見据え、チャンスの芽を大きく育ててほしい。

◆AFCフットサル選手権2016(グループリーグ放送日程 リーグ後の決勝トーナメントにて上位5チームがワールドカップ出場権を獲得)



日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方
ミゲル・ロドリゴ(フットサル日本代表監督)
カンゼン
2014-05-14


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2012年ワールドカップで4位に輝いたコロンビアとの2戦目。会場の大阪市中央体育館。
座席のクッションが効いたストレスのない会場。
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柔和な表情でウォーミングアップを見つめるミゲル・ロドリゴ日本代表監督。
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小森通訳兼コーチ+3名のゴレイロで2人組を2組作ってのウォーミングアップ。
14人登録でゴレイロを3選手選出するのには、アクシデント対策と、質の高いトレーニングを行う目的があります。
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東京での1戦目では出場機会がなかった中村(右)と、代表公式戦デビューでそつのない動きを見せた18歳の清水(左)。
中村は大阪では出場時間に恵まれ所属の名古屋セットでの好連携を期待されたものの、両者ともAFCのメンバーからは落選。
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2戦目では出番がなかったものの、おそらくゴレイロのファーストチョイスになる関口選手。
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名古屋からポルトガルの名門、ベンフィカへ移籍し、23歳で主力として活躍する逸見選手。
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2012年ワールドカップでは寸前でのメンバー落選。
4年間で代名詞のドリブルだけでなく、攻守とも総合力が高い選手に成長した仁部屋選手。
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国旗の掲示の準備をするサポーターの皆様
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選手入場
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右からコロンビアの1点目を上げたNo2ディアス。20歳ながら体の強さと右足のパンチ力がお見事。
今日も好守を連発したNo1ゴレイロのニャニェス。
コンディションも戻り、華麗なテクニックを随所に見せたNo10アンヘジョット・カロ。
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ゴール前で体を張り、2点目を上げたNo11ラミレス。
ずんぐりとした体躯からゲームをコントロールしてみせるNo9レジェス
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国旗の掲示。とても素晴らしい光景でした。
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第2戦のゴレイロはベテランの藤原選手
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フリーキックからゴールを狙うアンヘジョット・カロ。
今日はまずまずの出来。
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第1戦に続き好守を連発したNo1ゴレイロのニャニェス。
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攻撃を牽引するNo7逸見選手と、No9森岡選手。
AFCでも間違いなく日本の浮沈を左右する二人。
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気合の入ったディフェンスが光った滝田選手。
代表ではディフェンスだけでなく、展開力のあるパス、前線にあがって受ける動きも光ります。
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滝田選手と酒井選手の2枚のフィクソと合わせ、攻守の要となるアラ・フィクソのNo5吉川選手と、No14西谷選手。
どのセットでもそつなく合わせる吉川選手、西谷選手の充実振りは出色でした。
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高い位置でポイントを作り、コロンビアディフェンスを引き付けるNo16清水選手。
惜しくもAFCのメンバーからは漏れたものの、今後の日本代表を牽引する選手になるはず
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観客の拍手に応える試合後のコロンビア代表。
最後まで会場を沸かせる好チームでした。
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ヒーローインタビューを笑顔で見つめるミゲル・ロドリゴ日本代表監督。
ワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサル選手権はウズベキスタンで2/10(水)~2/21(日)で開催されます。 
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