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Futsal Philosophy (フットサル・フィロソフィー)

関東2部

13 12月

2015/12/13(日) 関東2部 第11節 東金アリーナ 『30代と20代の首位攻防戦』

2015/12/13(日) 関東2部 第11節 東金アリーナ
アルティスタ埼玉 2 - 2 MORANGO栃木
NOVO MENTE 3 - 3 PSTCロンドリーナ
malva ibaraki fc 1 - 2 フュンフシュピーラー山梨
デルミリオーレクラウド群馬 3 - 1 O-PA
FUTURO 8 - 3 Iwatsuki Futsal Club/tzk

優勝自動昇格、準優勝入替戦の権利を巡り、毎年2~3チームで激しい優勝争いとなる関東2部。

勝てば優勝の首位O-PAと、勝てば2試合を残して優勝マジック1と逆王手になる2位のデルミリオーレが直接対決。
(試合消化数に差があり、本戦を含めてO-PAは勝点23で残り2試合。デルミリオーレは勝点20で残り3試合。同勝点の場合は直接対戦の戦績を優先)

素早い攻守の切替を活かした速攻を武器に得点を重ね、林選手、斉藤選手、奥橋選手といった20代のイキのいい若者達が得点ランク上位に名を連ねるO-PA。
リトリートした硬い守備から船山選手、チーニョ選手といったサイズのある選手にボールを預け、ジオゴ選手、チアゴ選手らがミドルシュートを狙う30代が大半を占めるデルミリオーレ。

両チームとも覇気のあるウォーミングアップと円陣から入った試合は前半5分前後にお互いがセットチェンジとなり、名古屋オーシャンズの前身、大洋薬品でも活躍したチームの中核、チアゴ選手がフロアに入る。
右膝には大きくテーピングが巻かれ、相手のボールにチャージした瞬間、185cm/80kgの巨体が不自然に揺らめく。
巨躯を駆ってヌルヌルとゴール前に進撃し、強烈なミドルシュートをブチ込む姿はそこにはなく、右膝をかばって左足でスキップするように動く様はとても首位攻防戦で通用するコンディションとは思えなかった。

前半7分。
底で受けたデルミリオーレの永宮選手が左サイドで構えるチアゴ選手にボールを出そうとした瞬間、一瞬判断が遅れ、目敏くプレスに入った林選手に奪われてO-PAが先制点を上げる。
観客席から見た限りでは、プレスのスピードとチアゴ選手のコンディションを考えればもう少し距離が離れていないとパスを出せないという永宮選手の考えと、この距離でもボールが入ればキープできるというチアゴ選手のプレービジョンの相違で生まれてしまった失点だったが、コンディションの悪い選手を起用した弊害を看過すれば穴はより広がるのではと思った。

そんな思いとは裏腹に、前半10分でベンチに下がった後、Fリーグでも活躍したチーニョ選手、若手の小林選手、永宮選手に脇を固められて、前半14分に再びチアゴ選手が登場する。
どうなることかと見守る中、後方でボールを受けたチアゴ選手が相手の背後に絶妙のスルーパスを通すと、チーニョ選手が矢のようなシュートパスをファーに送り、小林選手が突っ込んで同点に追いつき、首位攻防戦は1-1で前半が終わった。

後半。
 
引いて守るデルミリオーレをO-PAが押し込む。
得意のプレス、ショートカウンターではなく、相手ディフェンスの間に入ってボールを受けては散らし、後半10分までひたすらにボールを保持して試合を進め惜しいシーンを何度も作る。
O-PAの猛攻に対し防戦一方だったデルミリオーレだが、ベテラン勢が要所を抑えてゴールを割らせずに凌ぐと、ここで決めようと焦りが見えはじめたO-PAに対し、後半10分過ぎからカウンターで切り返す。
 
前述のチアゴ選手もドリブルで仕掛けてきた相手選手との1対1を右足でカットしカウンターの基点になるなど、気力と体力が必要になる磨り減るような神経戦はベテラン勢が集中力を発揮しだした終盤からデルミリオーレが徐々に優勢となった。

デルミリオーレが押し込む時間の増えた後半16分。
相手ディフェンスが引きすぎた隙を見逃さず、キックインから選手兼監督のジオゴが右足でズドンと突き刺して2-1と逆転し、続く後半18分にはミドルシュートのこぼれ玉をチアゴ選手がボレーで決めて3-1と突き放した。

勝利を確信し雄叫びを挙げるチアゴ選手にジオゴ選手が抱きつくも、チアゴ選手は右膝の踏ん張りが利かずにフロアに倒れこむ。
その上に選手が重なり、たっぷり喜んだ後、ひとりでは起き上がれなくなったヒーローはチームメートの小林選手に肩を担がれ、そのままお役御免となった。
 
試合はその後のO-PAのパワープレーを凌いだデルミリオーレが3-1で勝利したが、全4得点がチアゴ選手が出場するセットで生まれており、結果的に試合を動かす大駒であり、勝負ドコロを知る彼を信じて起用したことが勝負を分ける鍵になった。

昨年は7度目の挑戦にして関東2部に昇格し、群馬県選抜の中核として全国選抜で優勝。
関東2部準優勝で挑んだ入替戦では涙を呑んだものの、一気に勝運を引き寄せた感のあるデルミリオーレ。

2-1からベンチも肩を組んで試合を見守り、勝利の瞬間、優勝したかのように爆発的に喜ぶ。
平均年齢がゆうに30歳を越す選手が大半を占めるこのチームが、一回り下のマッチアップがあったりもする20代の若者を相手に磨り減るような神経戦をする必要はどこにもない。
それでもいい大人たちが好きなことをホンキで頑張って、結果を出して喜んでる姿を見るのはとても気持ちがいい。

個性派が揃うチームなだけに関東1部の各チームとのマッチアップは非常に面白くなるだろうが、回り道を経験したチームだけにここからのあと1勝が難しいこともよく知っているだろう。
敗れたO-PAも代名詞の速攻だけでなく、トレンドを抑えた遅攻にも光るものを持つ洗練されたチームなので今後が非常に楽しみだ。

残り2節となった関東2部。
例年この時期のこのリーグは優勝、降格を賭けるチームの対戦が重なり面白いゲームが続く。
名前の知らない好選手の登場に驚くことも度々あり、アクセスの良いアリーナでの試合が多くないのが少々残念だが、今年、または来年、ゼヒ一度足を運んでみてほしい。

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JR東金駅から徒歩30分ほど、田園地帯からポッと出てくる東金アリーナ。
東京近郊の方は東京駅/浜松町駅から出ている高速バスがオススメです。
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試合前から入場の場面。
両チームとも大一番でのテンションの高さが目立ちました。
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O-PAのゴレイロ、No3田中選手。
シュートストップだけでなく、終盤のパワープレーではそのまま上がってクインテットに入る足技を見せる個性的なゴレイロ
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ほぼ出づっぱりで攻守に別格の動きを見せるFリーグの花巻、大分で活躍したNo13チーニョ。
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花巻で活躍したNo1江口選手。安定したセーブが光りました。
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大柄で前に強い選手が多いデルミリオーレで、スピードとドリブルでアクセントをつけるNo12関口選手。
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花巻、湘南で活躍した選手兼監督のNo3岡田サントスジオゴ。
抜け目無く決めた逆転のミドルシュートはお見事。
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チームの代表であるNo9小林選手(左)と、ケガを押しての活躍でチームの勝利を手繰り寄せたNo5山崎チアゴ(右)
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O-PAの円陣。
20代の若手で構成され、攻守に現代的なフットサルを見せる非常に面白いチーム。
今日は苦杯を喫しましたが、今後に期待大です。
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試合終盤。肩を組んで試合を見つめるデルミリオーレベンチ。 
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前後半の立ち上がりに失点したものの、それ以外は攻守に整理された戦術を披露したアルティスタ。
1stセットで光った動きを見せたNo20竹井選手とNo22安川選手。
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過去に関東2部の得点王にも輝いたMORANGO栃木のエース、No11の山崎知選手。
残留の懸かったアルティスタ戦では右サイドからの仕掛けで見せ場を作った。
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若干18歳で日本代表にも選出されたロンドリーナのNo7植松選手。
2日前にトップチームの湘南でFリーグを戦い、今日は抜群のゴール前の落ち着きでゴレイロを寝かせて2ゴール。
能力は問題ないだけに不必要なラフプレーが気になるところ。
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同じく19歳でFリーグのベンチに入るロンドリーナのゴレイロ、No12上原選手。
冷静なシュートストップと持ち上がってのシュートが持ち味。
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昨年の2部降格から苦戦が続くNOVO MENTEのエース、No10次田選手。
サイズを活かしたキープ、柔らかい足技と昨年降格チームながら関東1部のベストファイブを受賞した実力は健在。
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マルバを相手に参入戦に望みを繋げる勝利を挙げたフュンフ。
テクニシャン揃いのチームを引っ張る渡辺兄弟。
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2009年すみだに在籍し、名古屋を降した全日本優勝の立役者のひとり、No1石井選手。
卓越した足技でマルバのゴールを守る。
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首位攻防戦を含み、的確な解説で会場を沸かせた名MC。
Fを含めて抜群のレベルでした。今後ともゼヒ続けてほしいです。

 
27 6月

2015/06/27(土) 関東2部 第2節 ウイング・ハット春日部『知らないもの』

2015/06/27(土) 関東2部 第2節 ウイング・ハット春日部
フュンフシュピーラー山梨 4 - 3 府中アスレティックFCサテライト
Iwatsuki Futsal Club/tzk 3 - 2 アルティスタ埼玉
FUTURO 3 - 2 MORANGO栃木
デルミリオーレクラウド群馬 2 - 1 PSTCロンドリーナ
malva ibaraki fc 2 - 3 O-PA

例年9勝がボーダーラインになる優勝1部自動昇格、準優勝入替戦を賭けた12チーム総当たりの全11戦。
第2節のウイングハット春日部に、昨シーズンの2位、3位、4位のデルミリオーレ、マルバ、フトゥーロが揃った。

フトゥーロは昨シーズンと変わらず40歳の上村選手、42歳の渡辺選手の両ベテランがチームを引っ張り、3-2でMORANGO栃木に競り勝つ。
スプーンで卵を投げるような正確で柔らかいロングパス、足首のスナップを効かせた空間を切るような低空のアウトサイドパス。
強弱、2次元、3次元をシチュエーションごとに使い分ける発想とそれを実現する確かなテクニックは今シーズンも健在で、次は何を見せてくれるんだろうというワクワク感に見事に応える上村選手への歓声は今日も最後まで絶えなかった。

前節、そのフトゥーロを1-2で破ったFリーグ湘南ベルマーレのセカンドチームであるロンドリーナ。

あどけない顔つきの20歳前後の若者たちが、デルミリオーレの百戦錬磨のベテラン勢を相手にオウンゴールで奪った1点を約30分間に渡って守る。
守備、攻撃時の体の向きが素晴らしく、溌剌とした前からのプレスと奪ってから勢いのある突っかけで、昨シーズン惜しくも昇格を逃したデルミリオーレを大いにイラつかせた。
特に若干18歳のゴレイロ、上原選手が出色で、前に出る判断、シュートの反応、面の作り、ハーフまで持ち上がってパスとシュートを選択できる足技と、現代型ゴレイロの必修科目を存分に見せつける。
1皮、2皮剥ける必要はあるが、Fリーグでの活躍が今から楽しみだ。

少々意外な接戦になったデルミリオーレは新加入選手が入る2ndセットが今後のカギになりそうだ。
ふがいない前半の戦いに今日も鬼教官役として素晴らしいカミナリを落としたジオゴ選手兼監督、小林選手、船山選手と2ndセットで彼らと一緒に出場する経験のある選手たちが、どれだけセットを育てられるかにシーズン後半の順位がかかっている。
個性的なキャストが輝く完成度の高い1stセットがあるだけに、これからの2ndセットの成長に期待だ。

前プレ、攻守の切り替え、レベルの高いゴレイロと同タイプのチームの激突となった昨季3位のマルバと、今シーズンから関東2部昇格のO-PAの一戦は、開幕戦を勝利で飾った勢いのままに終始O-PAがリードを奪い、2-3で追いすがるマルバを振り切った。
得点を挙げた黒沢選手、奥橋選手、林選手をはじめ、FPは攻守の切り替えと縦へのスピードに優れ、GKの田中選手は取ってから一気に前に送るか、底から組み立てるかの判断が素晴らしい。
タイムアウト時にも輪の中心で戦術的な内容をわかりやすく語る田中選手は、プレイ、戦術眼とも今後関東のゴレイロ談義に上るレベルの総合力の高さで、これから関東2部を観戦する楽しみのひとつになりそうだ。

同じチームと選手が活躍するイメージのある関東リーグ。
それでも少しずつ新陳代謝は進んでいて、知らない選手、異質なチームの魅力に触れた時の嬉しさとワクワク感はなんとも言えない。
 
ロンドリーナの上原選手と、O-PAの田中選手の今日目立った注目ゴレイロの直接対決は9/26(土)の府中市総合体育館。
同日、Fリーグでは墨田区総合体育館ですみだ湘南戦があり、東久留米スポーツセンターでは関東1部がある。
どこに行こうかという選択肢が増えるのはファンとしてとても嬉しい悩みだ。

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27 12月

2014/12/27(土) 関東2部 第13節 駒沢体育館 『光と影』

2014/12/27(土) 関東2部 第13節 駒沢体育館
ミリオネア横浜 1 - 10 FUTURO
アルティスタ埼玉 3 - 3 MORANGO栃木
Iwatsuki Futsal Club/tzk 3 - 4 PSTCロンドリーナ
malva ibaraki fc 3 - 2 フュンフシュピーラー山梨
コロナフットボールクラブ権田 7 - 3 府中アスレティックFCサテライト
三榮不動産FC宇都宮 3 - 3 デルミリオーレクラウド群馬

コロナ、デルミリオーレ、マルバの3チームが優勝1部昇格、2位1部2部入替戦の権利を争う最終節。

得点王に輝いた小島選手の2ゴールでマルバが難敵フュンフに3-2で競り勝てば、ボールを奴隷のように扱う横田選手のテクニックに見蕩れている間に、コロナがアスレサテを7-3で降す。

最終戦に登場するデルミリオーレの試合を残す時点で、

1位 コロナ:28点
2位 マルバ:25点
3位 デルミリオーレ:25点

となり、勝ち点が同点の場合は直接対決の結果が優先されるレギュレーションのため、

デルミリオーレが勝った場合はデルミリオーレ、コロナ、マルバ。
負けた場合はコロナ、マルバ、デルミリオーレ。
引き分けの場合はコロナ、デルミリオーレ、マルバの順位になる展開になった。

デルミリオーレの相手は優勝にも降格にも絡まない6位の三栄。

チームの大黒柱、山崎チアゴが欠場の一戦は、これまで出場機会の短かった禿選手が関口選手のシュートパスを詰めて先制して前半終了。
後半早々にチーニョが抜け出し、ゴレイロとの1対1を制して2-0。
デルミリオーレペースで進むかと思いきや三栄の柳橋選手が狙い済ましたミドルを沈めて2-1。
毎試合出色の活躍を見せる関口選手が取り返して3-1と突き放すも、三栄のテクニシャン神永選手が取り返して3-2の1点差。

思いのほかゲームが落ち着かず、後半半ばから疲労と緊張で攻守の切り替えが鈍くなるデルミリオーレ。
度々起こるカウンター合戦の流れで、三栄のショートカウンターのシュートブロックにスライディングで入る須崎選手。
リバウンドを拾っての2度目のシュートが不運にも倒れていた須崎選手の残った足に当たり、後半残り5分のタイミングで3-3の同点になる三栄のゴールが決まった。

勝ち越しを狙い、勝負セットで攻め込むも三栄のディフェンスを崩せないデルミリオーレ。
縦パスを弾かれ、なんてことのない横パスを浚われてのカウンターを必死にかき出す。
同点のオウンゴールのシーンはスライディングに行かなければ1本目で危ない場面だったので誰も責められない。
プレッシャーで足にボールがつかなくなって連発する普段ならありえないようなピンチに、それでも須崎選手は必死にボールを追いかけ、スライディングで、時に胸からフロアに飛び込んでゴールを守った。

引き分けに言葉も無くがっくりとうなだれるデルミリオーレの面々と、逆転優勝の歓喜に沸くコロナ。
観客席の笑顔の輪から少し離れた場所で、今日の試合でも活躍したコロナのゴレイロ、野邨選手が今年急逝した諏訪選手のユニフォームを握り締めて泣いている。
フロアでは普段ならトコトン言い合いそうな須崎選手がグッと口を結んで俯いて歩く。

ワンプレーワンプレーに光と影があって、ちょっとした偶然が重なって結果がやってくる。
残酷だけれど逆らうことはできないし、それでもその中でがむしゃらにやっていくしかない。
笑っても泣いても本気なら届くものは確かにある。
言葉はなくても全てを雄弁に語るふたりの姿はただただ美しく、見ていて胸が苦しくなるばかりだった。

2011年以来になるコロナの関東1部復帰は非常に楽しみだし、群馬県選抜での全国優勝を含め、デルミリオーレの今年の実績と経験値を考えれば入替戦の勝機は十分だ。
マルバやフトゥーロも来年こそはって思いで最後の試合を見ていただろう。

1部と同じく大混戦になった2014年の関東2部、非常に楽しませていただきました。
来年の開幕を楽しみにしています。

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21 12月

2014/12/21(日) 関東2部 第12節 寒川総合体育館 『孤独を駆ける』

2014/12/21(日) 関東2部 第12節 寒川総合体育館
アルティスタ埼玉 1 - 3 三榮不動産FC宇都宮
malva ibaraki fc 3 - 1 デルミリオーレクラウド群馬
コロナフットボールクラブ権田 5 - 1 フュンフシュピーラー山梨
MORANGO栃木 4 - 1 PSTCロンドリーナ
ミリオネア横浜 0 - 0 府中アスレティックFCサテライト

勝てば優勝のデルミリオーレと、前節コロナとの2位対決に破れたものの、ここでアップセットを起こせば逆転優勝の目も残すマルバの一戦は、当たり前のように素晴らしいチアゴのミドルボレーでデルミリオーレが先制も、後半10分弱、不用意なファウルで得たセットプレーからマルバが同点に追いついたあたりから荒れに荒れた。

Fリーグを経験し、今年全国選抜を制した大ベテランがラフプレーに走れば、Jのカテゴリーを経験し、サッカーで十分な実績を残したエリートが審判に噛み付く。
この1戦が分水嶺であることを意識し、不安に抗い、押し殺すように責任を他に求めた。

1年間の積み重ねがこの1戦でぐちゃぐちゃになる。
残酷だけど当たり前な凌ぎ合いは、2009年に絶対王者名古屋を降してフウガが全日本を制した立役者の1人であるマルバのゴレイロ、石井選手が大砲のミドル、曲者のファー詰めをひとり冷静に跳ね返し続け、3-1という意外な点差で幕を閉じた。

コロナがマルバに勝ち、デルミリオーレがコロナに勝ち、マルバがデルミリオーレに勝ち、得失点差もほぼ無いがっぷり四つの三つ巴の戦いの結末は最終節へ。

頑張って、頑張って、それでも結果が出ないかもしれないことを不安に思う気持ちを理解することなんてできない。
どんな慰めの言葉も当事者には届かないだろうし、ひとりぼっちで悔しさを受け止めるのはどうしようもなく孤独な行為だ。

全員が笑うことなんてない。
それでも1人1人がやりきった笑顔で長いような短いような11試合のゴールを目指して駆け抜けてくれたらこんなに嬉しいことはないし、また次のチャンスを一緒に目指そうって心から思えるはずだ。

喜怒哀楽がごちゃまぜに詰め込まれるだろう最終節。
それぞれのカテゴリーがどこになるのであれ、来年も間違いなく面白いストーリーが待っている。
頑張りがいのあるものにトコトン賭けている生き様のぶつけ合いを心から楽しみにしています。

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30 11月

2014/11/30(日) 関東2部 第11節 ウイング・ハット春日部 『ドヤ顔の哲学者』

2014/11/30(日) 関東2部 第11節 ウイング・ハット春日部
ミリオネア横浜 3 - 3 MORANGO栃木
FUTURO 4 - 2 府中アスレティックFCサテライト
malva ibaraki fc 4 - 5 コロナフットボールクラブ権田
アルティスタ埼玉 2 - 1 PSTCロンドリーナ
三榮不動産FC宇都宮 2 - 2 Iwatsuki Futsal Club/tzk

優勝昇格、準優勝入替戦のレギュレーションで争う関東2部も残り3節。

例年優勝には無敗~2分け、準優勝には1敗~2敗が求められる争いで、この日は6勝1敗1分の同勝ち点で2位を争うコロナとマルバが対戦。

ロングボールを蹴らずに底からボールを繋いで攻めるコロナと、堅守と前プレで押すマルバ。
前プレを破られゴレイロとの2対1を作られてマルバが先制を許し、底でのパスを奪われてコロナが同点に追いつかれる。

ここでの敗戦が昇格争いからの脱落になる最終盤でコロナはロングボールを蹴らず、マルバはプレスのラインを下げない。
短所があることも受け入れた上でお互いが自分のスタイルを信じるシーソーゲームは3-3の同点で残り16秒。
カウンターからゴレイロと2対1を作ったコロナの大場選手が、ファーへのパスを匂わせて名手石井選手を動かしニアに強烈なシュートを蹴り込んだ。

ひとつにまとめた野武士のような長髪を靡かせてサポーターに駆け寄り喝采を求める大場選手。
2010年の関東1部昇格、2012年の降格。
いい時も悪いときも選手兼監督としてメンバーの入れ替わりの激しいチームを引っ張り、周りに自分の価値観を伝え、貫き通してきたスタイルで奪った大きな1点。
両手を広げキラキラしたドヤ顔で喝采に応える姿はまるで哲学者のようで素直にお見事と思ってしまった。

強烈な個を揃え、手堅くゲームを進めるデルミリオーレ。
マイボールを大事にボールを運ぶコロナ。
フットサルムーブに拘るフトゥーロ。
堅守と前プレのマルバ。

4チームが昇格の目を残す関東2部も残り2節。
 
競技レベルや、誰かが決めたカテゴリーじゃない。
Jリーグより、Fリーグより、関東1部より、短所を埋めるのではなく長所に拘り、価値観をぶつけ合う関東2部が今は面白い。

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試合開始前、急逝されたコロナの諏訪選手への黙祷が捧げられました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
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27 9月

2014/9/27(土) 関東2部 第10節 ウイング・ハット春日部 『カリスマの背中』

2014/09/27(土) 関東2部 第10節 ウイング・ハット春日部
フュンフシュピーラー山梨 2 - 1 ミリオネア横浜
malva ibaraki fc 6 - 5 PSTCロンドリーナ
アルティスタ埼玉 1 - 6 デルミリオーレクラウド群馬
Iwatsuki Futsal Club/tzk 10 - 5 MORANGO
コロナフットボールクラブ権田 3 - 1 FUTURO

残り4節に迫った関東2部。

優勝自動昇格。
準優勝入れ替え戦の権利はデルミリオーレ、コロナ、マルバ、フトゥーロに絞られた。

昨季1部の地元アルティスタ埼玉に先制されるも、手堅く同点、加点で突き放すデルミリオーレ。
個性の強いメンバーが揃うこのチームだが1stセットでは関口選手が、2ndではチーニョ選手がとにかく利いている。
劣勢でもボールを切らずにプレスを回避しマイボールの時間を作れる関口選手。
攻守両面で別格のダイナミックなプレーを見せるチーニョ選手。
次節、優勝のかかるマルバ戦は12月21日と、全国選抜の疲れや怪我を抜くには十分な間が空く。
どちらも攻守のバランスのいいチームなので、熱戦を期待したい。

2009年に関東2部降格から、中位をさまよう古豪フトゥーロ。
久々の昇格をかけてのサバイバル対決となったコロナとの大一番は、早々に会場入りし会場内で入念なミーティングをするほどの気合の入りっぷりだった。

試合はコロナが先手を取り、フトゥーロが追う展開。
2点ビハインドになった後半5分過ぎからは、39歳のカリスマ、上村信之介選手が終盤のパワープレーも含め出ずっぱりで得点を狙う。
ダブルタッチでのピボ当て、足首のスナップを利かせてのアウトサイドでのパスなど、外連味溢れるプレーで観客を存分に沸かせた。

かつての関東の主役がワンプレーに怒鳴り、必死に得点の糸口を探す関東2部の昇格争い。
好きなものに必死になり、意地を張り、ワンプレーに一喜一憂する。
カテゴリーがどこかなんて他人が決めるものでしかない。
39歳で現役を続けていて、巡ってきたチャンスに必死になる姿を見れるのはファンとして非常に嬉しい。

試合は落ちない前プレと洗練されたボール回しというモダンなフットサルを見せたコロナが3-1でフトゥーロを降した。

スコア以上に内容に差があった試合終了のホイッスルを憮然と聞く上村選手。
ふてぶてしく憮然としつつも、コロナ、フトゥーロの面々から離れたところでユニフォームの裾で汗を拭う。

芸術家は佇むだけで絵になる。

そんな哀愁を感じる姿がとにかくカッコよかった。 

 
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2 3月

2014/3/2(日) 関東1部入替戦・2部参入戦・関東1部女子参入戦 清原体育館 『回り道』

2014/3/2(日) 関東1部入替戦・2部参入戦・関東1部女子参入戦 清原体育館
CAFURINGA BOYS 5-1 深谷FC
デルミリオーレクラウド高崎 0-2 P.S.T.C.LONDRINA
アルティスタ埼玉 1-4 NOVO MENTE
sunkisst 1-1 PK2-3 Shoot anilla
LIBERDADE CHIBA 2-4 デルミリオーレクラウド高崎

毎年のようにFリーグ経験者を補強し、PUMACUP関東予選で印象的な試合を連発する群馬の強豪、デルミリオーレクラウド高崎が7度目にして悲願の関東2部昇格を決めた。

ようやくのようやくで決めた関東2部昇格に沸き立つスタンドと、ひたすらに歓喜の雄叫びを挙げる選手達。
Fリーグで、関東1部で活躍し、プロ経験もある選手達が、関東2部の昇格でこれだけ喜べるというのが、なんとも微笑ましく、彼らが賭けていたものの大きさと、やり遂げた笑顔と涙にただただ素直に感動してしまった。

群馬県リーグとしては破格の戦力を有するも、年に1度の参入戦では苦杯を舐め続け、また来年と回り道の繰り返し。
そんな回り道のチームを鼓舞しようと、今日の参入戦の2試合でも多数のサポーターが駆けつけ40分間声援が絶えなかった。
敗北を受け入れ、悔しさを消化し、結果が出なくても目標に向かって努力を続ける人を応援しない人はいない。
回り道がいつのまにか沢山の人を巻き込んで、今日の結果と歓声を呼び込んだと思えばこれまでの想いも少しは報われるのだろうか。

試合終了後、19時の宇都宮の気温はみぞれ混じりのマイナス3℃。
ようやくの結果に大いに笑い、大いに泣いた選手やサポーターにとってはなんとも心地よい外気だっただろう。

花巻、大分とFリーグで活躍したチーニョ。
選手兼監督として、熱さと要所を締める守備を披露するジオゴ。
185cmの巨躯に似合わぬ足技と、見た目通りに強烈なシュートを武器にゴールへ進撃する山崎チアゴ。
見事な後背筋を活かしたキープとフィジカルの船山選手。
劣勢、追撃と局面を問わず小気味よく場を繋ぐ関口選手。

・・・実力もキャラクターも十分で、野心的なメンツを揃えるこのチームが関東2部で満足しているわけがない。
関東1部、そしてそこからのその先も少々期待してしまう。
なんとも絵になり、華があるこのチームを今年関東の舞台で見れるのが非常に嬉しい。

昇格おめでとうございます。

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