2015/4/26(日) 東海フットサル連盟 東海フットサルオールスター TEVAオーシャンアリーナ
関東男子AS 4 - 4 東海男子AS 
関西女子AS 4 - 2 東海女子AS 
関東男子AS 4 - 3 関西男子AS 
関西男子AS 6 - 4 東海男子AS

日本唯一のプロフットサルチーム名古屋オーシャンズが所有する、世界でも珍しいフットサル専門のTEVAオーシャンアリーナ。 
コロッセウムや美術館を思わせる概観と、入口の階段からエントランスまでの荘厳な雰囲気が私は大好きで、 プロチームとしての名古屋の本気度、このチームに勝つことがどれだけ困難なことなのかがイヤというほどよくわかる。 
基本的に公共の体育館を利用して試合をする日本のフットサル界で、このアリーナは名古屋が持つフットサルに対する特別な価値観を表現している。

・東海フットサル男子リーグオールスター 
・関東フットサル男子リーグオールスター 
・関西フットサル男子リーグオールスター 
・関西フットサル女子オールスター 
・東海フットサル女子リーグオールスター

とゲシュタルト崩壊必至な各地域の特別な選手が特別なアリーナに集まった東海フットサル連盟主催の3地域男女のオールスター戦。

33歳。レーザービームのようなスローと、秀逸な試合中の声で会場をふたつの意味で沸かせる関東男子の渡邊選手。 
34歳。キープ、シュート、周りの活かしと、抜群の存在感を見せる関西男子の馬場選手。 
38歳。4年連続でリーグ得点王を獲得。取りドコロには必ず顔を出す東海男子の佐野選手。

ベテランがそれぞれに輝きを放ったオールスターのなかで目立っていたのは、東海女子フットサルオールスターの浅野選手(17歳)、高尾選手(16歳)、小林選手(18歳)の丸岡RUCKレディースの3人だ。

小柄ながら素晴らしい落ち着きと相手に対する面の作り方の良さ、確かな足元の技術で前半を0点に抑えたゴレイロの浅野選手。 
抜群のスピードと、冷静に相手の重心を見て逆を取る切り返しでピッチを駆ける高尾選手。 
張って受けての周囲の活かしと、サイドに流れての起点作りからはたいて呼び込むフットサルIQとイメージを具現化するベーススキルの高さを見せる小林選手。

2,3,40代のお姉様方の中で、真剣に、時にあどけない表情を浮かべてシンプルだけど効いたプレイを連発する少女達。 
サッカーと違い、足が速い、シュートが強いだけでは活躍が難しいフットサル。 
単純なドリルを解くような基本戦術と動作の徹底があり、その土台の上で各々の個性や才能が輝く。 
正しいメソッドを説く指導者と、それを吸収する才能と可能性の塊。 
特別を見るのは楽く、それより楽しいのは特別ができるまでを見れることで、きっとこのチームからは次の才能が萌芽を待っているはずだ。

期待するから成長し、関心を持つから応えようとする。 
愛情や、正しい方向性、○○とは何かに拘泥することは時に答えを難しくする。 
可能性を育てるには信じて、関心があることを伝え続けることだろう。

シンプルで強力だけれど何より難しい信頼という水を注ぐことで特別は育てられていく。 
特別なアリーナで見た、まだまだ発展途上であるはずの特別な才能。 
今年はこのチームを見に行きたいなと思ってしまう素晴らしい輝きだった。

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