2016/5/21(土)、22(日) 第32回 全国選抜フットサル大会関東大会 栃木県県南体育館
5/21(土)
<準々決勝>
茨城県選抜 1-2 栃木県選抜
千葉県選抜 6-2 東京都選抜
埼玉県選抜 2-4 神奈川県選抜
山梨県選抜 1-10 群馬県選抜
5/22(日)
<準決勝>
栃木選抜 1-7 千葉選抜
神奈川選抜 3-4 群馬選抜
<決勝>
千葉選抜 6-3 群馬選抜
昨年神奈川県が全国優勝したことにより、関東に2枠割り当てられることになった第32回全国選抜フットサル大会、関東予選。
結果はここ数大会存在感の薄かった千葉が昨年の全国ベスト4の東京を降し、一昨年全国優勝するも昨年は関東予選1回戦敗退となった群馬が昨年全国優勝の神奈川をノックアウトした。
千葉対東京はお互いがクオリティの高い3セットを、3分で交代していく鍔競り合いで試合がスタート。
前半2分。
千葉がゴールまで15メートルほどの右サイドでのキックインのボールをセットするのに合わせて、右サイドの馬場選手が弧を描くようにスルスルと右サイドに移動する。
キックの助走に十分な距離に近づいたのに合わせてキッカーがタッチしたボールを右足で振り抜くと、シュートはゴールバーを激しく叩き、フロアを勢い良くバウンドしてネットに突き刺さった。
このゴールを皮切りにとして東京も昨年Fリーグで出場時間を伸ばしたペスカドーラ町田の下部組織に在籍する服部選手が取り返すと、千葉も負けじと終盤に2点を追加して3-1で前半が終了。
後半。
千葉が動き、前半の2ndと3rdセットのメンバーを1名入れ替え、セットを出す順番も3rd、2nd、1stに変更して、セット間のギャップとズレを狙う。
Fリーグ経験者を4名揃えた東京だったが、馬場選手のように初見では対応できない別格のタレントの不在と、以外にも少なかった攻め手のバリエーションが響き、前に強いプレスとカウンター、下剋上上等な思い切りのいいシュートと決定力の高さを持つ千葉の無名の若者たちが東京を圧倒しだす。
ベンチも東京が選手交代した後、それに合わせてすぐにフレッシュなセットを投入するなど、勘所を抑えたベンチワークで東京を封じ込め、終わってみれば終始イキイキとフロアを走り回った千葉が1stで3点、2ndで1点、3rdで2点と全員が躍動し6-2で押し切ってみせた。
馬場選手をはじめとした千葉のタレント勢の活躍もお見事だったが、このゲームは大方の予想に反した大勝を呼び込んだ千葉県選抜の二見監督の緻密な采配をここは褒めるべきだろう。
群馬対神奈川は前年の優勝メンバーから一気に若手主体へメンバーが変わったものの、若さを活かした切り替えの早さを武器にする神奈川が開始3分までに2点を先取。
このまま試合をリードするかと思いきや、抜け目のないピヴォを揃える群馬がコーナーキックから油井選手の強烈な左足ミドルと、油井選手からのピヴォ当てを受けた岩尾選手が決めて前半終盤に同点に追いつく。
テクニックを見れば圧倒的に神奈川に分があり、群馬は一昨年の優勝を支えた名ゴレイロの山田選手の好セーブと素晴らしいコーチングでゴールを固め、奪ってからは強肩のレーザービームをピヴォの杉村オスカル選手、岩男選手へ一気に配球。
フットサルとして美しく、洗練されていたのは神奈川だったが、彼我戦力差を見極め、出来ることにこだわった群馬はフットサルのうまさとしたたかさが光る。
前プレからのカウンター、後方からのつなぎなど神奈川の今風なスタイルには付き合わず、このシンプルな攻守でプレスを回避してリズムを狂わせ、後半早々に坂口選手が混戦からプッシュして勝ち越すと、焦った神奈川を相手に杉村オスカル選手がカウンターからダメ押し弾を決めて3-4で神奈川を退けた。
前プレ&ショートカウンター、攻守の切り替え、3セット。
ロングボールでのプレス回避、ピヴォ当て。
ロングボールでのプレス回避、ピヴォ当て。
トレンドとオールドファッションで結果を掴んだ両チームの決勝戦は試合間隔の短い群馬を千葉が終盤のラッシュで押し切って優勝を決めたが、練習時間の短い選抜チームで結果を出した両チームともストロングポイントを有効活用するのに長けており、どちらの監督もそれを最大限活かすための工夫が随所に見られた。
エースの馬場選手を中心にしたレベルの高い3セットと切り替えのスピードを活かして攻守に迫力のあるスタイリッシュな千葉と、泥臭くもはっきりした武器を活かしてのゲリラ戦に長けた群馬。
正解がないから面白いし、異なるスタイルを見るのが楽しい選抜大会。
今年は9/30(金)~10/2(日)、この大会にしては珍しくアクセスのいい大阪で全12スタイルの全国大会が開催される。
地域リーグでは後塵を拝している関東から180度キャラクターの異なるチームが全国大会に出場するのは非常に楽しみだ。
このカテゴリーでは別格の存在感を見せつける千葉県選抜の1stセット、馬場選手。
静止状態からのチョロQのような加速、アンチマテリアルライフルを彷彿とさせる右足シュートを武器にリカルジーニョを彷彿とさせる無双っぷり。
昨年関東2部昇格初年度で1部へあとわずかまで迫ったO-PA所属の林選手。
千葉県選抜でもスピードと左足シュートで2ndセットで気を吐いた。
大学フットサルの名門順天堂大学/GAZIL所属の小川選手。
切り替えの早い攻守で東京都選抜戦では3rdセットに入り2ゴールと大活躍。
千葉県選抜のゴレイロ。
安定した好守を見せるNo1の小島選手と、足技とフットサルセンスが光る個性派のNo12田中選手。
今大会は小島選手が長時間出場したがどちらも甲乙つけがたい好ゴレイロ。
千葉県選抜を率いた二見監督。
じわじわとペースを引き寄せた東京都戦でのベンチワークはお見事の一言。
Fリーグ参戦前の2013年以来の東京都選抜復帰の金川選手。
朗らかな声で会場への挨拶の号令をかけるなど明るいキャラクターは健在。
今期、仙台からファイルフォックスに復帰。東京都選抜の藤本選手。
得意のドリブルからのシュートは見せられず。
軽快な動きを見せたすみだの下部組織に所属する上村選手。
若手の育成に定評にあるクラブのホープとして今後に期待大。
2日で3試合のレギュレーションで試合途中にゴレイロを交代する奇策を見せた群馬県選抜。
No1の新井選手は小柄ながら軽快な足技、No14の山田選手は長身を活かした存在感と強烈なシュート、レーザービームとそれぞれ異なる個性で試合の流れを引き寄せる。
泥臭く結果を出した群馬県選抜の面々。
No10の杉村オスカル選手は相手が強いほど実力を発揮するピヴォ。
もう一枚のピヴォ、No13岩尾選手は相手の急所にスッと入る動きが光る。
No8の油井選手は小柄ながら左足シュートは破壊力十分。
惜しくも敗れた神奈川県選抜。
初日のみ登場したYSCCフットサルクラブ所属のNo1山口選手の超高速で正確なパントキックは一見の価値あり。
このカテゴリーでは別格の存在感を見せつける千葉県選抜の1stセット、馬場選手。
静止状態からのチョロQのような加速、アンチマテリアルライフルを彷彿とさせる右足シュートを武器にリカルジーニョを彷彿とさせる無双っぷり。
昨年関東2部昇格初年度で1部へあとわずかまで迫ったO-PA所属の林選手。
千葉県選抜でもスピードと左足シュートで2ndセットで気を吐いた。
大学フットサルの名門順天堂大学/GAZIL所属の小川選手。
切り替えの早い攻守で東京都選抜戦では3rdセットに入り2ゴールと大活躍。
千葉県選抜のゴレイロ。
安定した好守を見せるNo1の小島選手と、足技とフットサルセンスが光る個性派のNo12田中選手。
今大会は小島選手が長時間出場したがどちらも甲乙つけがたい好ゴレイロ。
千葉県選抜を率いた二見監督。
じわじわとペースを引き寄せた東京都戦でのベンチワークはお見事の一言。
Fリーグ参戦前の2013年以来の東京都選抜復帰の金川選手。
朗らかな声で会場への挨拶の号令をかけるなど明るいキャラクターは健在。
今期、仙台からファイルフォックスに復帰。東京都選抜の藤本選手。
得意のドリブルからのシュートは見せられず。
軽快な動きを見せたすみだの下部組織に所属する上村選手。
若手の育成に定評にあるクラブのホープとして今後に期待大。
2日で3試合のレギュレーションで試合途中にゴレイロを交代する奇策を見せた群馬県選抜。
No1の新井選手は小柄ながら軽快な足技、No14の山田選手は長身を活かした存在感と強烈なシュート、レーザービームとそれぞれ異なる個性で試合の流れを引き寄せる。
泥臭く結果を出した群馬県選抜の面々。
No10の杉村オスカル選手は相手が強いほど実力を発揮するピヴォ。
もう一枚のピヴォ、No13岩尾選手は相手の急所にスッと入る動きが光る。
No8の油井選手は小柄ながら左足シュートは破壊力十分。
惜しくも敗れた神奈川県選抜。
初日のみ登場したYSCCフットサルクラブ所属のNo1山口選手の超高速で正確なパントキックは一見の価値あり。